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「イトさん!どこをほっつき歩いていたんですか!シュンスケはもー!後でサツキちゃんに謝っておきなさいよ!」
玄関には般若がいた。
「イトが出掛けるのは母さんが許可したんだろ……祭りに行ってたんだ一人で……俺が迎えに行くのは当たり前だろ」シュンスケは靴を脱ぎながら面倒くさそうにそう言った。
「それにイトさん!あなた私のことをクソババアだなんて!全くお里が知れるというか!」
「お義母さんのこと……クソババアって言ってごめんなさい!だって……私が悪くないのに私を叱るからムカつきました!でもクソババアはごめんなさい本当だったとしても悪い言葉でした」イトは頭を下げるとシュンスケがイトを守るように前に立った。
「イトも謝ったから母さんも謝ってくれよ。母さんも……勘違いでイトを叱ったのは間違いないだろう。あれは……俺が悪かったのに……」
「…………」
義母はシュンスケの言葉に顔を真っ赤にするとそっぽを向いて家の中に入って行った。
シュンスケは「……本当に残念な人だ」と呟くとイトの手を握った。
「イト……もう少しの辛抱だからな」
「…?はい」
シュンスケとイトが居間に行くと義父が新聞を読んでいた。
「父さん、ただいま」
シュンスケがそう声を掛けると義父は顔を上げて額に載せていたメガネを下ろす。「おかえり、シュンスケ、イトさん」少し口角を上げて不器用に微笑む義父はシュンスケになんだか似ていてイトは泣きそうになった。
「ただいま戻りました」
イトが頭を下げると義父は軽く微笑み、また新聞に目を落とす。
「お茶を……」
「私はいらないから気にしなくていいよ」
義父は歌うようにそう言うと「楽しかったかい?」と二人に聞いた。
その調子がとても穏やかでイトはやっぱり義父はシュンスケの父親なんだ、と思った。
二人の雰囲気がとても良く似ていたからだ。
「楽しかったよ、なあ?イト」
「はい、来年はお義父さんも一緒に行きませんか?」
「邪魔になってしまわないか?ははは」
義父はそう笑うと少し嬉しそうに頬を緩ませた。
イトとシュンスケは炬燵の中で手を握り合いながら身を寄せる。
「イト、風呂に入っておいで」
シュンスケが気を回してそう言ってくれた。
「お先にいいですか?」
「私はもう、入ったから」義父の言葉を聞いてイトは立ち上がり風呂場に向かう。
イトは身体を丹念に洗いながら胸を高鳴らせていた。
(今日は交わりがあるかな……)
イトが風呂から上がるとシュンスケに会う。「い、い……おれも風呂に入るかな。さ……先に寝ていてくれ……」シュンスケはそう言うと入れ違いに風呂場へ行った。
イトは「は、はい」と答えながら(今日は交わりが間違いなくある!)と思った。シュンスケは分かりやすい男だった。
イトが寝支度を整えていると襖が開く。
「…………」
「…………」
シュンスケは後ろ手でそっと襖を閉めるとイトの前にあぐらをかいた。浴衣が硬くなった男性器に持ち上げられている。
イトはそれに釘付けだ。(シュンスケさんの……もう準備万端だ!)
「……」シュンスケはそっと電気を消すとイトにキスをした。
優しいキスだった。
「イト……」シュンスケが小さな声でイトを呼んだ。
「はい」イトの返事が合図だったかのようにシュンスケはイトを押し倒すと激しいキスをした。
ねっとりと絡み合う舌からはイトを蕩けさせる何かが出ているのだ。背すじをゾクゾクと駆け上がる快感に、イトは腰がグニャグニャになり、シュンスケもまたイトとのキスに翻弄されていた。
ただでさえ興奮しているのに、舌を絡め合うことでシュンスケは更に褌を濡らしていた。
心地よくて止めることができない……
二人の興奮のせいで唾液の粘度が上がり、まるで陰部同士をこすり合わせているような気分になるほどトロトロと舌を包み込む。
イトの陰部に指を這わせるとそこは更にグチャグチャに溶けていた。
陰部全体が興奮でふっくらと腫れている……シュンスケはなんとなくその周りを指で揉むように撫でた。
イトはぼんやりと形のハッキリしない快感に腰を捩る……
シュンスケはイトの身体にゆっくり触れたくて堪らなかった。またあの旅行の時のようにゆっくりとイトの身体に触れてたくさん悦ばせて上げたかった。
しかしここに住むのは自分たちだけではない。
シュンスケは褌をずらして陰茎を出すとイトの陰部に当てる。
パキ……と家が鳴る。
二人は動きを止めた。
一度始まれば、例え見られていたとしても自分でその快楽を手放せる自信がシュンスケにはなかった。自分の手に我慢汁がダラダラと垂れてくる。イトが不安そうな顔でシュンスケを見たので、シュンスケは立ち上がり頭だけ出して廊下を確認した。
「誰もいなかった」
イトはその言葉に顔を綻ばせると今度は期待にシュンスケを見上げる。その様子がかわいらしくてシュンスケは喉をゆっくり上下させるとイトの中にゆっくりと身を沈めた。
その瞬間イトは陰核を自分で揺らしながら中から擦られる快感に蕩けてしまいそうになる。
それはシュンスケも同じようでずっと欲しかった快感にさり気なく腰をブルッと震わせた。(気持ちいい……イトの中……)
イトの中は締りがいいけれど柔らかくてシュンスケを包み込む。
シュンスケは愛しい気持ちが湧き上がってきて胸が苦しくなりイトを見つめるともう一度キスをした。
どちらからももたらされる快感にシュンスケはタケシタさんを召喚する羽目になったのだ。
タケシタさんはシュンスケの隣で薄っすらと微笑むと競馬の話をしてくれた。「ご子息、競馬は高貴なスポーツですよ」と
シュンスケは落ち着きを取り戻したのでうっかりイトを見てしまった……つい出来心だったのだ。
目をとろりとさせて快感に溺れるイトを見てシュンスケのタケシタさんはどこかへ行ってしまった。その直後イトがキュッ…キューッとシュンスケを締め付けたものだから、シュンスケは慌てて陰茎を抜く事になった。
シュンスケは事後、イトの陰部と腹をチリ紙で拭うと彼女をギュッと抱き寄せた。彼女の開けた肌と、自分の開けて露出した肌が触れ合ってとても心地が良くてシュンスケはすぐに眠りに落ちていく。
イトもまた、シュンスケと溶け合って一つになるような感覚に心が満たされていた。
「おはようイト」
朝イトが目を覚ますと自分の布団の上で肘をつきながら横たわるシュンスケが口角をあげて挨拶をした。
「シュンスケさんおはようございます」挨拶を返すイトにシュンスケはキスをした。
イトはヘラヘラ笑いながら(幸せ~)と思っていたけれど……そんな幸せばかり続くわけはないのだ。
なぜならここには般若が住んでいるのである。
玄関には般若がいた。
「イトが出掛けるのは母さんが許可したんだろ……祭りに行ってたんだ一人で……俺が迎えに行くのは当たり前だろ」シュンスケは靴を脱ぎながら面倒くさそうにそう言った。
「それにイトさん!あなた私のことをクソババアだなんて!全くお里が知れるというか!」
「お義母さんのこと……クソババアって言ってごめんなさい!だって……私が悪くないのに私を叱るからムカつきました!でもクソババアはごめんなさい本当だったとしても悪い言葉でした」イトは頭を下げるとシュンスケがイトを守るように前に立った。
「イトも謝ったから母さんも謝ってくれよ。母さんも……勘違いでイトを叱ったのは間違いないだろう。あれは……俺が悪かったのに……」
「…………」
義母はシュンスケの言葉に顔を真っ赤にするとそっぽを向いて家の中に入って行った。
シュンスケは「……本当に残念な人だ」と呟くとイトの手を握った。
「イト……もう少しの辛抱だからな」
「…?はい」
シュンスケとイトが居間に行くと義父が新聞を読んでいた。
「父さん、ただいま」
シュンスケがそう声を掛けると義父は顔を上げて額に載せていたメガネを下ろす。「おかえり、シュンスケ、イトさん」少し口角を上げて不器用に微笑む義父はシュンスケになんだか似ていてイトは泣きそうになった。
「ただいま戻りました」
イトが頭を下げると義父は軽く微笑み、また新聞に目を落とす。
「お茶を……」
「私はいらないから気にしなくていいよ」
義父は歌うようにそう言うと「楽しかったかい?」と二人に聞いた。
その調子がとても穏やかでイトはやっぱり義父はシュンスケの父親なんだ、と思った。
二人の雰囲気がとても良く似ていたからだ。
「楽しかったよ、なあ?イト」
「はい、来年はお義父さんも一緒に行きませんか?」
「邪魔になってしまわないか?ははは」
義父はそう笑うと少し嬉しそうに頬を緩ませた。
イトとシュンスケは炬燵の中で手を握り合いながら身を寄せる。
「イト、風呂に入っておいで」
シュンスケが気を回してそう言ってくれた。
「お先にいいですか?」
「私はもう、入ったから」義父の言葉を聞いてイトは立ち上がり風呂場に向かう。
イトは身体を丹念に洗いながら胸を高鳴らせていた。
(今日は交わりがあるかな……)
イトが風呂から上がるとシュンスケに会う。「い、い……おれも風呂に入るかな。さ……先に寝ていてくれ……」シュンスケはそう言うと入れ違いに風呂場へ行った。
イトは「は、はい」と答えながら(今日は交わりが間違いなくある!)と思った。シュンスケは分かりやすい男だった。
イトが寝支度を整えていると襖が開く。
「…………」
「…………」
シュンスケは後ろ手でそっと襖を閉めるとイトの前にあぐらをかいた。浴衣が硬くなった男性器に持ち上げられている。
イトはそれに釘付けだ。(シュンスケさんの……もう準備万端だ!)
「……」シュンスケはそっと電気を消すとイトにキスをした。
優しいキスだった。
「イト……」シュンスケが小さな声でイトを呼んだ。
「はい」イトの返事が合図だったかのようにシュンスケはイトを押し倒すと激しいキスをした。
ねっとりと絡み合う舌からはイトを蕩けさせる何かが出ているのだ。背すじをゾクゾクと駆け上がる快感に、イトは腰がグニャグニャになり、シュンスケもまたイトとのキスに翻弄されていた。
ただでさえ興奮しているのに、舌を絡め合うことでシュンスケは更に褌を濡らしていた。
心地よくて止めることができない……
二人の興奮のせいで唾液の粘度が上がり、まるで陰部同士をこすり合わせているような気分になるほどトロトロと舌を包み込む。
イトの陰部に指を這わせるとそこは更にグチャグチャに溶けていた。
陰部全体が興奮でふっくらと腫れている……シュンスケはなんとなくその周りを指で揉むように撫でた。
イトはぼんやりと形のハッキリしない快感に腰を捩る……
シュンスケはイトの身体にゆっくり触れたくて堪らなかった。またあの旅行の時のようにゆっくりとイトの身体に触れてたくさん悦ばせて上げたかった。
しかしここに住むのは自分たちだけではない。
シュンスケは褌をずらして陰茎を出すとイトの陰部に当てる。
パキ……と家が鳴る。
二人は動きを止めた。
一度始まれば、例え見られていたとしても自分でその快楽を手放せる自信がシュンスケにはなかった。自分の手に我慢汁がダラダラと垂れてくる。イトが不安そうな顔でシュンスケを見たので、シュンスケは立ち上がり頭だけ出して廊下を確認した。
「誰もいなかった」
イトはその言葉に顔を綻ばせると今度は期待にシュンスケを見上げる。その様子がかわいらしくてシュンスケは喉をゆっくり上下させるとイトの中にゆっくりと身を沈めた。
その瞬間イトは陰核を自分で揺らしながら中から擦られる快感に蕩けてしまいそうになる。
それはシュンスケも同じようでずっと欲しかった快感にさり気なく腰をブルッと震わせた。(気持ちいい……イトの中……)
イトの中は締りがいいけれど柔らかくてシュンスケを包み込む。
シュンスケは愛しい気持ちが湧き上がってきて胸が苦しくなりイトを見つめるともう一度キスをした。
どちらからももたらされる快感にシュンスケはタケシタさんを召喚する羽目になったのだ。
タケシタさんはシュンスケの隣で薄っすらと微笑むと競馬の話をしてくれた。「ご子息、競馬は高貴なスポーツですよ」と
シュンスケは落ち着きを取り戻したのでうっかりイトを見てしまった……つい出来心だったのだ。
目をとろりとさせて快感に溺れるイトを見てシュンスケのタケシタさんはどこかへ行ってしまった。その直後イトがキュッ…キューッとシュンスケを締め付けたものだから、シュンスケは慌てて陰茎を抜く事になった。
シュンスケは事後、イトの陰部と腹をチリ紙で拭うと彼女をギュッと抱き寄せた。彼女の開けた肌と、自分の開けて露出した肌が触れ合ってとても心地が良くてシュンスケはすぐに眠りに落ちていく。
イトもまた、シュンスケと溶け合って一つになるような感覚に心が満たされていた。
「おはようイト」
朝イトが目を覚ますと自分の布団の上で肘をつきながら横たわるシュンスケが口角をあげて挨拶をした。
「シュンスケさんおはようございます」挨拶を返すイトにシュンスケはキスをした。
イトはヘラヘラ笑いながら(幸せ~)と思っていたけれど……そんな幸せばかり続くわけはないのだ。
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