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朝食の間、布団は片付けられてしまったようで隣の部屋はガランと何も無い。
シュンスケは座布団の上にイトを押し倒すとキスをした。
ねっとりと舌を舐められるとイトは背中を這う心地よいゾクゾクを誤魔化したくてシュンスケに身を寄せる。彼はそれを全身で受け止めてイトの背中をキツく抱いた。
溶け合って一つになってしまいたい欲望に負けてシュンスケはイトの浴衣を脱がし、自分も前を開ける。
皮膚と皮膚を接触させると震えてしまいそうな程の快感がシュンスケの脳を溶かした。
自分の武骨な手では傷がついてしまいそうな位イトの肌は滑らかだ。壊れ物を触るようにそっと撫でるとイトはビクッと身体を捩る。
シュンスケが褌を外すともうこれ以上は無理という程に硬くなった男性器がポタ……と涎を垂らす。
「……中にください」
イトが目を潤ませて自分の陰核に指を添えた。
シュンスケは堪らず陰茎を握りしめるとイトの中にそれをゆっくり沈めていきつつ、タケシタさんを召喚した。
(タケシタさんは……今、何をしているだろう……)
シュンスケはタケシタさんの休日を想像し、男としての威厳を保つことに成功した。
「中に出しませんか?」
シュンスケがイトの腹の上に精を出したのを見てイトがそう呟いた。シュンスケはチリ紙でイトの腹を拭うと彼女をギューッと抱きしめて「……まあ、しばらくは」と耳元で囁いた。
イトは自分よりも厚みがあるシュンスケの背に手を回し、(こうして交わるのも最初で最後だろうな……)イトはぼんやりそう思っていた。
なぜなら……
自宅には般若の監視があるからだ!
「どういうこと?イトさん!」
帰宅するなりなんなり玄関で待ち構えていた義母がそうイトに言い放った。
イトは(うへー)と内心思いつつも口を開いて(知りませんよ)と言おうと思ったけれど、それより先に「俺が間違えてしまったようです。イトは悪くない」とシュンスケが言った。
「なんです?シュンスケが?」
「俺が予約を間違えてしまいました」
シュンスケはそう言うとイトに家へ上がるように促すため背中を押した。
「イトさん?」
「あー、すみません、よくわかりません。少なくとも私……本当に何もやっていないんです」イトはすれ違いざまに絡んできた義母にそう伝えた。「母さん、イトは関係ないから」シュンスケがその間に入ると「まだ何かあるなら俺が答えるよ、母さん何が気になる?」そう言った。
(シュ……シュンスケ!)
イトはシュンスケが自分を庇ってくれるので胸が苦しくなった。
「イト、部屋に荷物を置きにいこう」
シュンスケは何も言えなくなった義母を尻目にそう言うとそっとイトの背中を押した。
「納得いってませんからね」
「はー……確かに意味がわからないですよね」
部屋から出ると待ち構えていた義母にイトは自分の思うままそう言った。なんでシュンスケは間違えてしまったのか……
「まさか同じ部屋で二人きりに…」
「あー…なってません、別々の部屋で寝ました」イトは面倒くさいので思いっきり嘘をついた。
大体にして旅館に行って別々の部屋に寝る夫婦など存在するのだろうか…?
「母さんもしつこいね」
後ろからシュンスケがのっそりと現れて「でもお互い違う土産が買えたからいいじゃありませんか。母さん、こう言うのが好きでは?そっちには売ってなかったんじゃありませんか?」シュンスケは手にした小さな箱を開けるとそこには宝石が詰まっていた。
「……まあ」
義母はそれを受け取ると「……まあ、今回のことは水に流すとして……」と少し頬を染め、それを持ってどこかへ行った。
イトはぽかんとそれを眺めていると「あれは琥珀糖だ、イト」とシュンスケは同じものをもう一つ出した。
「こはくとう?」
「そう」
シュンスケは一つ箱から琥珀糖を取り出すとイトの口に押し込む。「甘い」イトがシャリシャリと咀嚼音をさせながらシュンスケを見上げるとシュンスケは嬉しそうに口角を上げイトの頭を撫でた。
昼食の準備中なんとなくご機嫌そうな義母を見て(シュンスケやりよる……)とイトは思った。
「はー!?なんで私は仲間外れなわけー!?」
ふらりとやってきたサツキが不満そうな声を上げた。
義母がサツキに温泉まんじゅうを渡しながら「今度はサツキちゃんも一緒に行きましょうね」と猫なで声を出している。
「わー!美味そう!ありがとうー!」
サツキは箱を開けて中身を見ると嬉しそうにそう言った。
イトはお茶を用意して居間に戻るとサツキがピッタリとシュンスケの隣に座っているのを見て……なんだか嫌な気分になり俯いた。
(ああ……なんて単純な……身体を開いた途端になんだか独占欲が湧いてくるなんて……)イトはそんな自分を恥じるとお茶が載っていた空のお盆をそっと持ち自身は台所に下がり、鶏の世話をしようと上着を羽織る。
今日は残飯がないのでイトは手ぶらで勝手口から外へ出る。
そして、自分は独占欲など持つような立場ではないんだ。と自身に言い聞かせながらイトは経年劣化で扉が歪んで開きづらい鶏小屋の入口を少しずつ揺らしながら開けた。
飲み水を交換して、飼料を足す。
いつもより少し遅い給餌に鶏たちは夢中でそれを啄んでいる。
その最中にイトは鶏小屋を掃除する。
なんだか心が洗われていく気がしてイトはため息をついた。
自分はこうしている方が性に合っているのだ。
外の世界でキラキラしたものに囲まれているよりも、こうしてホコリに塗れて地面を見つめているのがイトには落ち着く時間だった。
その時、扉が豪快に開け放たれたので立て付けの悪い扉は勢いよく開けられたために外れてしまったのか斜めになっている……
イトは驚いてそちらを見ていると、息を乱したシュンスケが上着も羽織らずにそこに立っていた。
「だ、旦那様……?」
「……ははは、イト、こんなところにいたのか」シュンスケはイトを見て落ち着きを取り戻したのかガタガタと外れた扉を直しながらゆったりとそう言った。
「……鶏の世話を」
「そうか、そうか……動物には休みがないもんな」シュンスケはそう言うと袖をまくり上げて自身も箒を持った。
「俺もやろう、二人でやれば早いだろ?」
イトはなんだか胸が苦しくなったので俯くと「……」無言でコクリと頷いた。
シュンスケは座布団の上にイトを押し倒すとキスをした。
ねっとりと舌を舐められるとイトは背中を這う心地よいゾクゾクを誤魔化したくてシュンスケに身を寄せる。彼はそれを全身で受け止めてイトの背中をキツく抱いた。
溶け合って一つになってしまいたい欲望に負けてシュンスケはイトの浴衣を脱がし、自分も前を開ける。
皮膚と皮膚を接触させると震えてしまいそうな程の快感がシュンスケの脳を溶かした。
自分の武骨な手では傷がついてしまいそうな位イトの肌は滑らかだ。壊れ物を触るようにそっと撫でるとイトはビクッと身体を捩る。
シュンスケが褌を外すともうこれ以上は無理という程に硬くなった男性器がポタ……と涎を垂らす。
「……中にください」
イトが目を潤ませて自分の陰核に指を添えた。
シュンスケは堪らず陰茎を握りしめるとイトの中にそれをゆっくり沈めていきつつ、タケシタさんを召喚した。
(タケシタさんは……今、何をしているだろう……)
シュンスケはタケシタさんの休日を想像し、男としての威厳を保つことに成功した。
「中に出しませんか?」
シュンスケがイトの腹の上に精を出したのを見てイトがそう呟いた。シュンスケはチリ紙でイトの腹を拭うと彼女をギューッと抱きしめて「……まあ、しばらくは」と耳元で囁いた。
イトは自分よりも厚みがあるシュンスケの背に手を回し、(こうして交わるのも最初で最後だろうな……)イトはぼんやりそう思っていた。
なぜなら……
自宅には般若の監視があるからだ!
「どういうこと?イトさん!」
帰宅するなりなんなり玄関で待ち構えていた義母がそうイトに言い放った。
イトは(うへー)と内心思いつつも口を開いて(知りませんよ)と言おうと思ったけれど、それより先に「俺が間違えてしまったようです。イトは悪くない」とシュンスケが言った。
「なんです?シュンスケが?」
「俺が予約を間違えてしまいました」
シュンスケはそう言うとイトに家へ上がるように促すため背中を押した。
「イトさん?」
「あー、すみません、よくわかりません。少なくとも私……本当に何もやっていないんです」イトはすれ違いざまに絡んできた義母にそう伝えた。「母さん、イトは関係ないから」シュンスケがその間に入ると「まだ何かあるなら俺が答えるよ、母さん何が気になる?」そう言った。
(シュ……シュンスケ!)
イトはシュンスケが自分を庇ってくれるので胸が苦しくなった。
「イト、部屋に荷物を置きにいこう」
シュンスケは何も言えなくなった義母を尻目にそう言うとそっとイトの背中を押した。
「納得いってませんからね」
「はー……確かに意味がわからないですよね」
部屋から出ると待ち構えていた義母にイトは自分の思うままそう言った。なんでシュンスケは間違えてしまったのか……
「まさか同じ部屋で二人きりに…」
「あー…なってません、別々の部屋で寝ました」イトは面倒くさいので思いっきり嘘をついた。
大体にして旅館に行って別々の部屋に寝る夫婦など存在するのだろうか…?
「母さんもしつこいね」
後ろからシュンスケがのっそりと現れて「でもお互い違う土産が買えたからいいじゃありませんか。母さん、こう言うのが好きでは?そっちには売ってなかったんじゃありませんか?」シュンスケは手にした小さな箱を開けるとそこには宝石が詰まっていた。
「……まあ」
義母はそれを受け取ると「……まあ、今回のことは水に流すとして……」と少し頬を染め、それを持ってどこかへ行った。
イトはぽかんとそれを眺めていると「あれは琥珀糖だ、イト」とシュンスケは同じものをもう一つ出した。
「こはくとう?」
「そう」
シュンスケは一つ箱から琥珀糖を取り出すとイトの口に押し込む。「甘い」イトがシャリシャリと咀嚼音をさせながらシュンスケを見上げるとシュンスケは嬉しそうに口角を上げイトの頭を撫でた。
昼食の準備中なんとなくご機嫌そうな義母を見て(シュンスケやりよる……)とイトは思った。
「はー!?なんで私は仲間外れなわけー!?」
ふらりとやってきたサツキが不満そうな声を上げた。
義母がサツキに温泉まんじゅうを渡しながら「今度はサツキちゃんも一緒に行きましょうね」と猫なで声を出している。
「わー!美味そう!ありがとうー!」
サツキは箱を開けて中身を見ると嬉しそうにそう言った。
イトはお茶を用意して居間に戻るとサツキがピッタリとシュンスケの隣に座っているのを見て……なんだか嫌な気分になり俯いた。
(ああ……なんて単純な……身体を開いた途端になんだか独占欲が湧いてくるなんて……)イトはそんな自分を恥じるとお茶が載っていた空のお盆をそっと持ち自身は台所に下がり、鶏の世話をしようと上着を羽織る。
今日は残飯がないのでイトは手ぶらで勝手口から外へ出る。
そして、自分は独占欲など持つような立場ではないんだ。と自身に言い聞かせながらイトは経年劣化で扉が歪んで開きづらい鶏小屋の入口を少しずつ揺らしながら開けた。
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いつもより少し遅い給餌に鶏たちは夢中でそれを啄んでいる。
その最中にイトは鶏小屋を掃除する。
なんだか心が洗われていく気がしてイトはため息をついた。
自分はこうしている方が性に合っているのだ。
外の世界でキラキラしたものに囲まれているよりも、こうしてホコリに塗れて地面を見つめているのがイトには落ち着く時間だった。
その時、扉が豪快に開け放たれたので立て付けの悪い扉は勢いよく開けられたために外れてしまったのか斜めになっている……
イトは驚いてそちらを見ていると、息を乱したシュンスケが上着も羽織らずにそこに立っていた。
「だ、旦那様……?」
「……ははは、イト、こんなところにいたのか」シュンスケはイトを見て落ち着きを取り戻したのかガタガタと外れた扉を直しながらゆったりとそう言った。
「……鶏の世話を」
「そうか、そうか……動物には休みがないもんな」シュンスケはそう言うと袖をまくり上げて自身も箒を持った。
「俺もやろう、二人でやれば早いだろ?」
イトはなんだか胸が苦しくなったので俯くと「……」無言でコクリと頷いた。
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