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「あーらイトさん朝から土下座?」
般若が現れた!
「あ、お義母さんおはようございます」イトは弾けたように立ち上がると挨拶をした。今回ばかりは義母が救世主だ。
切り上げるタイミングがなかったのだ。
「シュンスケ、おはよう。まだ寝ていればいいのに……廊下は寒いから中に入ってなさいな」義母はシュンスケには優しげな声を出す。
「いや……」
「まあ!気付かずに大変申し訳ありません!さあ、旦那様……中にどうぞ」イトが居間の襖を開けると義母がシュンスケの背中を押して中に入っていく。
「石炭を持ってきますね」
もう随分と肌寒い……
炬燵に使う石炭を取りにイトは納屋に向かった。
ついでに残飯も持って行こう。
イトは勝手口から出るとえっほえっほと残飯を運ぶ。
鶏小屋と納屋は近いのだ。
始めは重くて嫌だったこの作業もなんだか鶏がかわいらしく見えてきて楽しくなってきた。
前はイトのくるぶしを食いちぎろうとしてきたものだが、生き物として認識されるようになったからなのかイトを見ると皆でコッコッコッコと鳴きながら傍に寄ってくるようになったのだ。
「おーいおはよう!ご飯だよー!」
イトは飼料を袋からカップに移すと残飯に混ぜた。
それを鶏の餌入れに投入すると皆物凄い勢いで食べに来るのだ。
もはや警戒心を無くした鶏を撫で撫ですると(羽毛……癒やされる)イトは少しの癒やしを得て、全く癒やしのない世界へと旅立たねばならないのだ。
「え?鶏小屋を新しく?」
「……そう。だいぶガタが来てるから。今日から工事が入る。イトさん?ナキコの世話を頼んでもいいかな?」
朝食の時に義父からそう言われて、イトは嬉しくなった。
(ナキコが来る)
「何をすればいいですか?」
「昼食を出してあげてくれるかい?握り飯に……何か汁物を」
「わかりました。材料は……好きに使ってもいいですか?」(昼食を出すなんて……さすがお義父さん!優しいわ)
「勿論、6人程来るようだからよろしくね」
義父はそこまで言うとまた静かに味噌汁を啜っている。
イトはシュンスケの視線を感じたので口元を引き締めてなんでもない様子を装った。(ナキコと仲良し疑惑が晴れてないからね……)
その横で義母がせっせと魚の骨を取ると「はい、シュンスケお魚の骨……取っておきましたよ」とキラキラした笑顔で言った。
(げー……外の世界……キモいなぁ……)
「……ありがとう。母さん」
(でも……よかったぁ……私とシュンスケの間に子はできないから……一生魚の骨取りという作業はしなくていいのよね!ラッキー!)
イトは昼、シュンスケとサツキにご飯を配膳すると握り飯を7個作った。
それを籠に入れて、右腕に籠、左腕にやかん……そして両手で豚汁の鍋を持って新・鶏小屋に行こうとすると……
「手伝うよ」
シュンスケが現れた!
(シュンスケがいると私のナキコと一緒にご飯計画が終わる!)
「大丈夫です。旦那様にナキコのお世話をさせるわけにはいかないので……」と申し訳なさそうに眉を下げた。
外の作業員は各自持ってきた弁当等を食べているようなのでイトはお茶碗を台所から持ってきて配る。
「奥さん悪いねー!」気さくに話しかけてくれる作業員ににっこり笑い返すと「おかわりあるので言ってくださいね」と鶏小屋に向かった。
前に置いてある木材にナキコ達は腰を下ろしていてみんな小さな声で語り合っている。
「こんにちは」
イトがそう声を掛けるとシーン……と静まりかえった。
(そうだよね……)イトはその中にそっと加わると「ねえ、大丈夫……私も元々ナキコなんだ」と小さな声で言うとみんなに握り飯を配る。
「ねえ?イト、イトじゃない?覚えてる?私トメだよ」
イトは一人の女性にそう言われた。
「うん、覚えてる……忘れないよトメちゃん」イトはトメの隣に座ると懐かしさに目を潤ませた。
トメは実家の二軒隣のナキコだ。
トメの一人目は男で結構加虐的だったのでトメは男性が物凄く苦手だった。
イトは皆にお茶碗を渡すと豚汁をつぐ。
「お茶は自分たちでよそってね」
イトがそう言うと先ほどの空気とは打って変わって和やかな空気に皆頷いた。
「ノブくん家に嫁いだんだね!」
「そうそう!」トメは男性が苦手ではあったけれど、ノブは穏やかで中性的だったので大丈夫だったようだ。
「ここのお母さんヤバいよね」
「あははは、そう、毎日怒られてる!」イトはトメにコソコソとそう話すと握り飯を齧った。
久しぶりに対等な空気で話をしたような気がする。
「ノブくんのお兄さんどう?」
「うーん……優しいけどやっぱり私がナキコだから……ここの家に歓迎されてないかな?ノブくんのお兄さん多分幼馴染みと本当は結婚したかったんじゃないかな?とてもキレイな人でお兄さんとも仲良しだし……お義母さんもね?その方がよかったって!ははは!」
トメはそれを聞いて複雑そうな顔をしたけれどパッと笑顔を作って「そ、そうなんだー。仕方がないよね……一番目の代わりだもんね。私たち」
「そうそう!ノブくんのお兄さんもお姉ちゃんならよかったけど……私だったからね。お姉ちゃんとならきっとみんな上手くいってたのに……かわいそうだね」
イトはかわいそうだと心の底から思った。
せっかく一番目に生まれて……姉との結婚を望んだのにナキコの自分と結婚する羽目になってしまって……
トメは少し寂しそうな顔をしたイトの背中を優しく撫でた。
寒い寒い空の下、薄着のトメの手は冷たくてそれでもとても暖かかった。
「それでも優しくしてくれるから……ノブくんのお兄さんは優しいよ」とトメを安心させたくてイトは笑った。
般若が現れた!
「あ、お義母さんおはようございます」イトは弾けたように立ち上がると挨拶をした。今回ばかりは義母が救世主だ。
切り上げるタイミングがなかったのだ。
「シュンスケ、おはよう。まだ寝ていればいいのに……廊下は寒いから中に入ってなさいな」義母はシュンスケには優しげな声を出す。
「いや……」
「まあ!気付かずに大変申し訳ありません!さあ、旦那様……中にどうぞ」イトが居間の襖を開けると義母がシュンスケの背中を押して中に入っていく。
「石炭を持ってきますね」
もう随分と肌寒い……
炬燵に使う石炭を取りにイトは納屋に向かった。
ついでに残飯も持って行こう。
イトは勝手口から出るとえっほえっほと残飯を運ぶ。
鶏小屋と納屋は近いのだ。
始めは重くて嫌だったこの作業もなんだか鶏がかわいらしく見えてきて楽しくなってきた。
前はイトのくるぶしを食いちぎろうとしてきたものだが、生き物として認識されるようになったからなのかイトを見ると皆でコッコッコッコと鳴きながら傍に寄ってくるようになったのだ。
「おーいおはよう!ご飯だよー!」
イトは飼料を袋からカップに移すと残飯に混ぜた。
それを鶏の餌入れに投入すると皆物凄い勢いで食べに来るのだ。
もはや警戒心を無くした鶏を撫で撫ですると(羽毛……癒やされる)イトは少しの癒やしを得て、全く癒やしのない世界へと旅立たねばならないのだ。
「え?鶏小屋を新しく?」
「……そう。だいぶガタが来てるから。今日から工事が入る。イトさん?ナキコの世話を頼んでもいいかな?」
朝食の時に義父からそう言われて、イトは嬉しくなった。
(ナキコが来る)
「何をすればいいですか?」
「昼食を出してあげてくれるかい?握り飯に……何か汁物を」
「わかりました。材料は……好きに使ってもいいですか?」(昼食を出すなんて……さすがお義父さん!優しいわ)
「勿論、6人程来るようだからよろしくね」
義父はそこまで言うとまた静かに味噌汁を啜っている。
イトはシュンスケの視線を感じたので口元を引き締めてなんでもない様子を装った。(ナキコと仲良し疑惑が晴れてないからね……)
その横で義母がせっせと魚の骨を取ると「はい、シュンスケお魚の骨……取っておきましたよ」とキラキラした笑顔で言った。
(げー……外の世界……キモいなぁ……)
「……ありがとう。母さん」
(でも……よかったぁ……私とシュンスケの間に子はできないから……一生魚の骨取りという作業はしなくていいのよね!ラッキー!)
イトは昼、シュンスケとサツキにご飯を配膳すると握り飯を7個作った。
それを籠に入れて、右腕に籠、左腕にやかん……そして両手で豚汁の鍋を持って新・鶏小屋に行こうとすると……
「手伝うよ」
シュンスケが現れた!
(シュンスケがいると私のナキコと一緒にご飯計画が終わる!)
「大丈夫です。旦那様にナキコのお世話をさせるわけにはいかないので……」と申し訳なさそうに眉を下げた。
外の作業員は各自持ってきた弁当等を食べているようなのでイトはお茶碗を台所から持ってきて配る。
「奥さん悪いねー!」気さくに話しかけてくれる作業員ににっこり笑い返すと「おかわりあるので言ってくださいね」と鶏小屋に向かった。
前に置いてある木材にナキコ達は腰を下ろしていてみんな小さな声で語り合っている。
「こんにちは」
イトがそう声を掛けるとシーン……と静まりかえった。
(そうだよね……)イトはその中にそっと加わると「ねえ、大丈夫……私も元々ナキコなんだ」と小さな声で言うとみんなに握り飯を配る。
「ねえ?イト、イトじゃない?覚えてる?私トメだよ」
イトは一人の女性にそう言われた。
「うん、覚えてる……忘れないよトメちゃん」イトはトメの隣に座ると懐かしさに目を潤ませた。
トメは実家の二軒隣のナキコだ。
トメの一人目は男で結構加虐的だったのでトメは男性が物凄く苦手だった。
イトは皆にお茶碗を渡すと豚汁をつぐ。
「お茶は自分たちでよそってね」
イトがそう言うと先ほどの空気とは打って変わって和やかな空気に皆頷いた。
「ノブくん家に嫁いだんだね!」
「そうそう!」トメは男性が苦手ではあったけれど、ノブは穏やかで中性的だったので大丈夫だったようだ。
「ここのお母さんヤバいよね」
「あははは、そう、毎日怒られてる!」イトはトメにコソコソとそう話すと握り飯を齧った。
久しぶりに対等な空気で話をしたような気がする。
「ノブくんのお兄さんどう?」
「うーん……優しいけどやっぱり私がナキコだから……ここの家に歓迎されてないかな?ノブくんのお兄さん多分幼馴染みと本当は結婚したかったんじゃないかな?とてもキレイな人でお兄さんとも仲良しだし……お義母さんもね?その方がよかったって!ははは!」
トメはそれを聞いて複雑そうな顔をしたけれどパッと笑顔を作って「そ、そうなんだー。仕方がないよね……一番目の代わりだもんね。私たち」
「そうそう!ノブくんのお兄さんもお姉ちゃんならよかったけど……私だったからね。お姉ちゃんとならきっとみんな上手くいってたのに……かわいそうだね」
イトはかわいそうだと心の底から思った。
せっかく一番目に生まれて……姉との結婚を望んだのにナキコの自分と結婚する羽目になってしまって……
トメは少し寂しそうな顔をしたイトの背中を優しく撫でた。
寒い寒い空の下、薄着のトメの手は冷たくてそれでもとても暖かかった。
「それでも優しくしてくれるから……ノブくんのお兄さんは優しいよ」とトメを安心させたくてイトは笑った。
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