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「嫌じゃないか……その、こんなに密着して」
「……大丈夫です……」温かい……
イトがそう言うとシュンスケが更にギュッと密着してきた。
固くなった男性器が膝に当たる。
イトは傷つけてしまったら大変……と身を捩った。
温かい……
「おえー」
(また変な夢みちゃったよ)
「イトさんやっと起きたの?ハァ…」
義母がムカつくセリフと共におかゆを手にやってきた。
「それに今吐き気を催してなかった…?まさか昨日シュンスケと一緒にいたんじゃないでしょうね…?」
般若がお義母様のお顔に貼りついている…
一緒にいて、例えば夫婦の営みをしたとしても昨日今日で吐き気を催すような事はあるだろうか…
義母はバカなのでは…?
それに、私と夫がそんな関係になるなんてあり得ないけど…
「私…昨日は寝てばかりいたので…寝入る時と起きた時は旦那様はいませんでした。すいません。よくわかりません」私は昨日の事は全て夢としておき、自身はアレクサになることに決めた。
なんだか夢か現実かもよくわらない部分も多かったし…
お義母様は少し訝しげな顔をしていたけれど、「今日は休んでていいから。あまり寝込まれても困るから」と吐き捨てると部屋から出て行った。
……元はと言えばお前のせいだろ!!
くそー!!!
私は義母が持ってきたおかゆをかきこんだ。
絶対元気になったらやり返してやる…そう思いながら。
「イトさん。治った?」
夕飯時にまたしてもおかゆを手に義母がやってきた。
私はだいぶ調子も良くなってきたので、身体を起こすと「はい」と言った。
「はーぁ、よかった。あんまり長々とサボられても困りますからね。明日からはいつも通りよろしくお願いしますね」義母はそう吐き捨てるとまた部屋を出て行く。
あのババアめ…今度必ず義母には嫌がらせをしてやると私は決めた。
おかゆを完食すると身を起こし、すると…襖が開いたので振り返る。
そこには夫が立っていて、あまりの早い帰宅に珍しいこともあるものだ。と私は目を丸くしてしまった。
「あ…お帰りなさいませ」
「…もう大丈夫なのか」
夫は手に缶詰と缶切りを持っていて、床に胡座をかいた。
「はい」
「……そうか、よかった。あのな」
「はい」
「職場に南の行商人が来ていてな……」
「はい」
「こ、これを……まあ、たまたま……あの……」
シュンスケはモゴモゴとなにやら唱えると櫛を差し出してきた。
「……これはどうしますか?私がお渡しすればいいですか?」イトは手に載せられた櫛を見てそう尋ねた時「シュンスケー?どこにいるのー?お夕飯召し上がらないのー?」と義母が呼ぶ声がした。
「あ!大変!お義母さんが呼んでます!」
(ギャー!やばいやばい!般若が来る!)
「……それは全部イトのだから……好きに使ってくれ」シュンスケはそれだけ言うと部屋から出て行った。
「ほら、イト。君の髪もキレイだよ。櫛で梳けばこんなに輝くじゃないか」
櫛を手に、友人のことをふと思い出す。
何も言わず嫁いで来てしまった。
一番目の代わりは二番目が務めるのは村で決まった約束事だ。
私に拒否権はないし、勿論夫にもない。
いりもしない女だったとしても、望んだ女がいなくなった今は妹である私を我慢して受け入れるしかないのだ。
違う人間なのにね。
シュンスケがくれた櫛はなんだか姉が持っていたものとよく似ていてイトは胸が苦しくなった。
「うっ……!」
朝食時義母が唸り声を上げた。
イトが義母の味噌汁にだけ投入しておいた黄桃缶詰のシロップが効いたのであろう……
(ふふふ……苦しめ苦しめ……)
義母は震えながらそれを飲んでいる。
イトは高らかに笑いそうになったので台所に引っ込むと冷やしておいた黄桃を皆の前にコトコトと配膳した。
義母の何か言いたげな視線を感じたがスルーすると義父が「黄桃か、いいな……」と呟いた。
「イト……こんなに固くして……ここが好きだな……」
「……んっ、」
「しー……」シュンスケはイトの下着に手を入れると陰核に愛液を塗りつけてにゅるにゅると揺らす。
「はぁぁ……」イトが快感に深いため息をつくとシュンスケは口元を緩めて「気持ちいいなぁ……イト、いい子だなぁ……」と囁いた。
すっかり濡れた陰部の周りをマッサージするように撫でると今まで強張っていた中もすっかり柔らかくなっていく……シュンスケは中に指を差し込んで「イト……トロトロだ……もうそろそろ二本入るか……?」ともう一本指を差し込むとイトの首すじにキスをした。
「なんかキモくない?」
イトは朝布団の上で感じたままを口にした。
今回もおかしな夢を見た……
チラリと夫を見るとすぅすぅと寝息を立てている。
(シュンスケが……そんなわけないよね?)妙にリアルな夢についつい夫を疑いたくなる……
イトは結婚してしばらく経過後、心の中で夫をシュンスケと呼んでいた。
ちょっと小馬鹿にした気持ちがないと言ったら嘘になる……
義母が繰り出すシュンスケがなんだか腹立たしいのだ。
イトは夫がくれた櫛で髪を梳かすと上着を羽織り廊下に出た。
すれ違うノブにイトは軽く手を振る。
ノブもイトに軽く手を振り返すとまた奉公先へと出かけて行った。(なんでシュンスケは櫛をくれたんだろう?やっぱりシュンスケもボサボサが気になっていたのかな?)
イトは自分より遅くやってきて無言の義母に「おはようございますお義母さん」と挨拶をして、魚の干物を網にのせた。(これがまたキモいんだよなー)と
義母はシュンスケのために魚の骨をせっせと外すのだ。
なんだかそれがイトには気持ち悪くてたまらなかった。
「……大丈夫です……」温かい……
イトがそう言うとシュンスケが更にギュッと密着してきた。
固くなった男性器が膝に当たる。
イトは傷つけてしまったら大変……と身を捩った。
温かい……
「おえー」
(また変な夢みちゃったよ)
「イトさんやっと起きたの?ハァ…」
義母がムカつくセリフと共におかゆを手にやってきた。
「それに今吐き気を催してなかった…?まさか昨日シュンスケと一緒にいたんじゃないでしょうね…?」
般若がお義母様のお顔に貼りついている…
一緒にいて、例えば夫婦の営みをしたとしても昨日今日で吐き気を催すような事はあるだろうか…
義母はバカなのでは…?
それに、私と夫がそんな関係になるなんてあり得ないけど…
「私…昨日は寝てばかりいたので…寝入る時と起きた時は旦那様はいませんでした。すいません。よくわかりません」私は昨日の事は全て夢としておき、自身はアレクサになることに決めた。
なんだか夢か現実かもよくわらない部分も多かったし…
お義母様は少し訝しげな顔をしていたけれど、「今日は休んでていいから。あまり寝込まれても困るから」と吐き捨てると部屋から出て行った。
……元はと言えばお前のせいだろ!!
くそー!!!
私は義母が持ってきたおかゆをかきこんだ。
絶対元気になったらやり返してやる…そう思いながら。
「イトさん。治った?」
夕飯時にまたしてもおかゆを手に義母がやってきた。
私はだいぶ調子も良くなってきたので、身体を起こすと「はい」と言った。
「はーぁ、よかった。あんまり長々とサボられても困りますからね。明日からはいつも通りよろしくお願いしますね」義母はそう吐き捨てるとまた部屋を出て行く。
あのババアめ…今度必ず義母には嫌がらせをしてやると私は決めた。
おかゆを完食すると身を起こし、すると…襖が開いたので振り返る。
そこには夫が立っていて、あまりの早い帰宅に珍しいこともあるものだ。と私は目を丸くしてしまった。
「あ…お帰りなさいませ」
「…もう大丈夫なのか」
夫は手に缶詰と缶切りを持っていて、床に胡座をかいた。
「はい」
「……そうか、よかった。あのな」
「はい」
「職場に南の行商人が来ていてな……」
「はい」
「こ、これを……まあ、たまたま……あの……」
シュンスケはモゴモゴとなにやら唱えると櫛を差し出してきた。
「……これはどうしますか?私がお渡しすればいいですか?」イトは手に載せられた櫛を見てそう尋ねた時「シュンスケー?どこにいるのー?お夕飯召し上がらないのー?」と義母が呼ぶ声がした。
「あ!大変!お義母さんが呼んでます!」
(ギャー!やばいやばい!般若が来る!)
「……それは全部イトのだから……好きに使ってくれ」シュンスケはそれだけ言うと部屋から出て行った。
「ほら、イト。君の髪もキレイだよ。櫛で梳けばこんなに輝くじゃないか」
櫛を手に、友人のことをふと思い出す。
何も言わず嫁いで来てしまった。
一番目の代わりは二番目が務めるのは村で決まった約束事だ。
私に拒否権はないし、勿論夫にもない。
いりもしない女だったとしても、望んだ女がいなくなった今は妹である私を我慢して受け入れるしかないのだ。
違う人間なのにね。
シュンスケがくれた櫛はなんだか姉が持っていたものとよく似ていてイトは胸が苦しくなった。
「うっ……!」
朝食時義母が唸り声を上げた。
イトが義母の味噌汁にだけ投入しておいた黄桃缶詰のシロップが効いたのであろう……
(ふふふ……苦しめ苦しめ……)
義母は震えながらそれを飲んでいる。
イトは高らかに笑いそうになったので台所に引っ込むと冷やしておいた黄桃を皆の前にコトコトと配膳した。
義母の何か言いたげな視線を感じたがスルーすると義父が「黄桃か、いいな……」と呟いた。
「イト……こんなに固くして……ここが好きだな……」
「……んっ、」
「しー……」シュンスケはイトの下着に手を入れると陰核に愛液を塗りつけてにゅるにゅると揺らす。
「はぁぁ……」イトが快感に深いため息をつくとシュンスケは口元を緩めて「気持ちいいなぁ……イト、いい子だなぁ……」と囁いた。
すっかり濡れた陰部の周りをマッサージするように撫でると今まで強張っていた中もすっかり柔らかくなっていく……シュンスケは中に指を差し込んで「イト……トロトロだ……もうそろそろ二本入るか……?」ともう一本指を差し込むとイトの首すじにキスをした。
「なんかキモくない?」
イトは朝布団の上で感じたままを口にした。
今回もおかしな夢を見た……
チラリと夫を見るとすぅすぅと寝息を立てている。
(シュンスケが……そんなわけないよね?)妙にリアルな夢についつい夫を疑いたくなる……
イトは結婚してしばらく経過後、心の中で夫をシュンスケと呼んでいた。
ちょっと小馬鹿にした気持ちがないと言ったら嘘になる……
義母が繰り出すシュンスケがなんだか腹立たしいのだ。
イトは夫がくれた櫛で髪を梳かすと上着を羽織り廊下に出た。
すれ違うノブにイトは軽く手を振る。
ノブもイトに軽く手を振り返すとまた奉公先へと出かけて行った。(なんでシュンスケは櫛をくれたんだろう?やっぱりシュンスケもボサボサが気になっていたのかな?)
イトは自分より遅くやってきて無言の義母に「おはようございますお義母さん」と挨拶をして、魚の干物を網にのせた。(これがまたキモいんだよなー)と
義母はシュンスケのために魚の骨をせっせと外すのだ。
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