5 / 47
5
しおりを挟む
「イト?」
「あ、お姉ちゃんどうしたの?見られたら怒られちゃうよ?」
イトは土蔵の外からそっと声を掛けられて窓から顔を覗かせた。
そこには姉が立っていて艶々した髪を靡かせていた。
「ふふ……大丈夫よ。私は怒られないもの」
「あ、そうか。ならいいね!」
姉はそう言って笑うとイトの前に木でできた平たい物を見せてきた。「……え?なにそれ?なにそれ?」
イトが食い入るようにそれを見ると姉は「これはね?つげの櫛よ?ほら、梳かせば梳かすほど……髪が艶々になるのよ」
そう言いながら髪を梳かしてみせる姉を眺めながらイトは「へー!だからお姉ちゃんは髪がキレイなんだね!」と羨ましい気持ちでそれを見た。
「イート!」
「あ、なになにー?」
姉が帰るのを見届けて振り返ると暗闇から友人が飛び出してきた。「お姉さんと話してたの?」
「あ、うん!そう。会いに来てくれてね?櫛のことを教えてくれた!あーあ……私も櫛があればなぁ……」
イトは自分のゴワゴワとした髪に手をやると残念そうに眉を下げる。それを見た友人がイトの手を引っ張った。
「イト!こっちにね?いい物があるよ」
「え?本当?なになに?」
床に空いた四角い穴から伸びたはしごのような階段で下に降りる。友人はスイスイと手慣れたものだが、イトは若干苦労しながら降りた。
そこには古びた鏡台があって友人はそれについている引き出しを開けると櫛を取り出した。
「はい、イト」
「わー!櫛だー!……お姉ちゃんが使っていたのとそっくり!」
「あげる」
「え?いいの?」イトは目を丸くした。
「いいよ。貰い物だし……いらないから」
「えー!ありがとう」
イトは鏡を覗き込む。
奉公先で時折ガラスや鏡に映った自分や、水面に映った自分を見たことはあったけれど、全然違う……
「あー……私ってこんな顔なんだね」
カサカサの肌にゴワゴワした髪……お姉ちゃんと全然違う。
「え?かわいいよ」
友人は背後から髪を梳かしてくれる。
絡まった髪を優しく丁寧にほぐしてくれたので痛みは全くない。
「そうかな…?」
「かわいいよ。色は白いし目はパッチリしてる……それに唇だってとてもかわいいよ」
「そうかな……?」
「イトはかわいいよ」
「あれー?ないなぁ……なんで?」
夜、イトは自分の荷物をガサゴソと漁ったけど一向に櫛が見当たらない……中身を全部ぶち撒けよう、と決心した時襖が開いたので、イトは(まずい!)と身を小さくして息を潜めた。
大きな影が伸びている。
「……あれ?」
(ノブくんに声がそっくり……シュンスケ?)
イトは非常にまずいと思った。
義母から夜はシュンスケには会うなと命令されているからだ。
シュンスケはイトの布団の前に屈むと何度も中を確認している。
そうすると部屋を飛び出して行ったのでイトはその隙に慌てて布団に潜り込んだ。
(あー……危ない!夜捜し物はやめよう!)イトは目を閉じた。
「イトさんって誕生日いつ?」
昼、ご飯を食べながらサツキがそう尋ねてきた。
「誕生日……?あー……すみません。わからなくて……」
「はー?そんなことあるんだ?面白いね!」
「サツキ……なぜ誕生日を聞く?」イトはナキコなので自分の誕生日を知らない。(外の人はお祝いするんだよね)
イトはみんなの食べ終わった食器をせっせと片付ける。
「もー!やだなー!シュン、私の誕生日でしょ!もう少しで……」
「あー……そうか。お前……5月生まれじゃないんだよな」
「プレゼントよろしくね!あはは!」
サツキはシュンスケの背中をポンポンっと叩いた。
食器を片付けるために台所に行くと背後に気配を感じたので振り返る。そこにはシュンスケが立っていた。
「わ!……あ、ど、どうなさいました?」
「飯は食っているのか?」
「い……いただいております……」イトは嘘をついた。
イトの分はサツキの分になっている。
義母が頑なに食事の量を増やしてくれないからだ。
それでも別にイトは平気だった。
ナキコ時代は昼食なんてなかったからだ。
「…………」
「……な、なにか他に?」(あまり二人っきりはまずいのよ……旦那退散!旦那退散ー!!)
「…………女性への贈り物は……何がいいと思う?」
顔を真っ赤に染めたシュンスケが蚊の鳴くような声でそう聞いてきた。イトはサツキへのプレゼントか?と思ったので「ご本人に聞いてみれば?」とアドバイスしようと思ったけれど、こうして自分に聞いてくるということはこっそり内緒にしておいて驚かせてあげたいのかな?と思う。でも……
「あー……私はよくわからないので……」
イトは世の中の流通事情がよくわからない……
市場にすら行ったことがないし……
「き、君なら何が欲しい?」
「……え?私……?…………く、櫛ですかね?」イトは今唯一欲しい物を口にした。
「え?」
「え?い、いいえ、いらない。いらないですよね……いらないですよね。櫛は……あの、あくまでも私の……あの、やっぱり何も思いつきません。お役に立てず……すみません」
イトは顔が熱くなってしまった。
(おかしなことを言ってしまった……)
多分世の中の女性は櫛は既に持っているのだ。
それに私なんかが櫛で髪を梳いたところで……誰にも見せるわけでもないのに。
イトは一本に括った髪の毛を撫でると自嘲気味に笑った。
食器を洗うために桶を取ると「俺がやるよ」とシュンスケが手を出した。「えー!?いや、駄目……駄目です……あ、あの、サツキさんにお茶を……お茶を……」
イトはシュンスケがとんでもないことを言い出したので台所から追い出した。
(こ、こ、殺されちゃう!そんなことさせたのがバレたら般若に殺されちゃうんだってば!この!シュンスケめ!やめろ!)
「あ、お姉ちゃんどうしたの?見られたら怒られちゃうよ?」
イトは土蔵の外からそっと声を掛けられて窓から顔を覗かせた。
そこには姉が立っていて艶々した髪を靡かせていた。
「ふふ……大丈夫よ。私は怒られないもの」
「あ、そうか。ならいいね!」
姉はそう言って笑うとイトの前に木でできた平たい物を見せてきた。「……え?なにそれ?なにそれ?」
イトが食い入るようにそれを見ると姉は「これはね?つげの櫛よ?ほら、梳かせば梳かすほど……髪が艶々になるのよ」
そう言いながら髪を梳かしてみせる姉を眺めながらイトは「へー!だからお姉ちゃんは髪がキレイなんだね!」と羨ましい気持ちでそれを見た。
「イート!」
「あ、なになにー?」
姉が帰るのを見届けて振り返ると暗闇から友人が飛び出してきた。「お姉さんと話してたの?」
「あ、うん!そう。会いに来てくれてね?櫛のことを教えてくれた!あーあ……私も櫛があればなぁ……」
イトは自分のゴワゴワとした髪に手をやると残念そうに眉を下げる。それを見た友人がイトの手を引っ張った。
「イト!こっちにね?いい物があるよ」
「え?本当?なになに?」
床に空いた四角い穴から伸びたはしごのような階段で下に降りる。友人はスイスイと手慣れたものだが、イトは若干苦労しながら降りた。
そこには古びた鏡台があって友人はそれについている引き出しを開けると櫛を取り出した。
「はい、イト」
「わー!櫛だー!……お姉ちゃんが使っていたのとそっくり!」
「あげる」
「え?いいの?」イトは目を丸くした。
「いいよ。貰い物だし……いらないから」
「えー!ありがとう」
イトは鏡を覗き込む。
奉公先で時折ガラスや鏡に映った自分や、水面に映った自分を見たことはあったけれど、全然違う……
「あー……私ってこんな顔なんだね」
カサカサの肌にゴワゴワした髪……お姉ちゃんと全然違う。
「え?かわいいよ」
友人は背後から髪を梳かしてくれる。
絡まった髪を優しく丁寧にほぐしてくれたので痛みは全くない。
「そうかな…?」
「かわいいよ。色は白いし目はパッチリしてる……それに唇だってとてもかわいいよ」
「そうかな……?」
「イトはかわいいよ」
「あれー?ないなぁ……なんで?」
夜、イトは自分の荷物をガサゴソと漁ったけど一向に櫛が見当たらない……中身を全部ぶち撒けよう、と決心した時襖が開いたので、イトは(まずい!)と身を小さくして息を潜めた。
大きな影が伸びている。
「……あれ?」
(ノブくんに声がそっくり……シュンスケ?)
イトは非常にまずいと思った。
義母から夜はシュンスケには会うなと命令されているからだ。
シュンスケはイトの布団の前に屈むと何度も中を確認している。
そうすると部屋を飛び出して行ったのでイトはその隙に慌てて布団に潜り込んだ。
(あー……危ない!夜捜し物はやめよう!)イトは目を閉じた。
「イトさんって誕生日いつ?」
昼、ご飯を食べながらサツキがそう尋ねてきた。
「誕生日……?あー……すみません。わからなくて……」
「はー?そんなことあるんだ?面白いね!」
「サツキ……なぜ誕生日を聞く?」イトはナキコなので自分の誕生日を知らない。(外の人はお祝いするんだよね)
イトはみんなの食べ終わった食器をせっせと片付ける。
「もー!やだなー!シュン、私の誕生日でしょ!もう少しで……」
「あー……そうか。お前……5月生まれじゃないんだよな」
「プレゼントよろしくね!あはは!」
サツキはシュンスケの背中をポンポンっと叩いた。
食器を片付けるために台所に行くと背後に気配を感じたので振り返る。そこにはシュンスケが立っていた。
「わ!……あ、ど、どうなさいました?」
「飯は食っているのか?」
「い……いただいております……」イトは嘘をついた。
イトの分はサツキの分になっている。
義母が頑なに食事の量を増やしてくれないからだ。
それでも別にイトは平気だった。
ナキコ時代は昼食なんてなかったからだ。
「…………」
「……な、なにか他に?」(あまり二人っきりはまずいのよ……旦那退散!旦那退散ー!!)
「…………女性への贈り物は……何がいいと思う?」
顔を真っ赤に染めたシュンスケが蚊の鳴くような声でそう聞いてきた。イトはサツキへのプレゼントか?と思ったので「ご本人に聞いてみれば?」とアドバイスしようと思ったけれど、こうして自分に聞いてくるということはこっそり内緒にしておいて驚かせてあげたいのかな?と思う。でも……
「あー……私はよくわからないので……」
イトは世の中の流通事情がよくわからない……
市場にすら行ったことがないし……
「き、君なら何が欲しい?」
「……え?私……?…………く、櫛ですかね?」イトは今唯一欲しい物を口にした。
「え?」
「え?い、いいえ、いらない。いらないですよね……いらないですよね。櫛は……あの、あくまでも私の……あの、やっぱり何も思いつきません。お役に立てず……すみません」
イトは顔が熱くなってしまった。
(おかしなことを言ってしまった……)
多分世の中の女性は櫛は既に持っているのだ。
それに私なんかが櫛で髪を梳いたところで……誰にも見せるわけでもないのに。
イトは一本に括った髪の毛を撫でると自嘲気味に笑った。
食器を洗うために桶を取ると「俺がやるよ」とシュンスケが手を出した。「えー!?いや、駄目……駄目です……あ、あの、サツキさんにお茶を……お茶を……」
イトはシュンスケがとんでもないことを言い出したので台所から追い出した。
(こ、こ、殺されちゃう!そんなことさせたのがバレたら般若に殺されちゃうんだってば!この!シュンスケめ!やめろ!)
491
お気に入りに追加
1,211
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる