【R18】マザコン夫は妻をとっても愛してる

mokumoku

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「はい、どうぞ」
「ありがとう……」
口数少ないがいつもと違いちゃんとコミュニケーションがとれる夫に首を傾げると部屋の隅に座る。
「イトは食べないのか」
「あ……もういただきましたので」
「……そうか」

イトはできるだけシュンスケと離れるように努めた。
義母が帰ってきて勘違いされては堪らない……

(怒られるからなぁ……)

義母はとにかくシュンスケとイトが二人きりになることを嫌がるのだ。
今だってこうして部屋に二人きりはかなりまずいような気がする……
イトが席を立とうとするとシュンスケが手招きをした。
「……イト」
「あ、おかわりですか?今……」
「違う。こちらに来い」
シュンスケはポンポンの自分の隣りにある座布団を叩くと再び手招きをした。
「……あの……私……」
「なんでだ、夫婦ではないか」渋るイトにシュンスケはそう言うと立ち上がり、イトの腕を引いた。
「…………」
イトはシュンスケに座布団の上に座らされてしまった。
「……硝子戸の音がしたら離れればいい」
シュンスケはそういうと卵焼きを箸で半分に割ったものをイトの前に差し出し、「ほら」と口を開けるように促した。

「い、いえ……私は」
「早く口を開けないと落としてしまうぞ」
「ええ?」イトが慌てて口を開けるとシュンスケがそこに卵焼きを入れる。
「うまいか?」
「…………」イトが口をモゴモゴさせながら頷くとシュンスケは口を開けて「はは」と笑った。



その時、ガラガラと硝子戸が鳴ったのでイトは慌ててシュンスケから離れ、玄関に向かった。
そこには不安げな顔をした義母と女性が一人立っていてイトはとにかく「おかえりなさいませ」と頭を下げた。
シュンスケがいることをどう説明しようか頭がぐるぐるしている。
義母はイトに目もくれず家に上がると「シュンスケ!?シュンスケ?」と声を上げた。
女性も靴を脱ぐとイトに軽く会釈をして中に入り込む。
迷いのない動きに(元々の知り合いなんだな……)とイトはなんとなく思った。
「はい、ここに……」
シュンスケがのっそりと現れると義母はホッとした様子で「シュンスケ?なぜ家に……探しましたよ」と頬を軽く膨らませている。
「おばさん心配してたよー!やめろよな!シュンスケ!」
女性は腕を頭の後ろで組むとサバサバした様子で軽口を聞いた。

「……これからは家で昼食を食べようと思います」シュンスケがボソリと恐ろしいことを呟いた。
(え!?自由時間は!?)
「え?そうなの?なら母さんも……」
(え!?般若タイムも追加されるの!?)
「母さんは父さんに弁当を届けてあげてください」
(あ、あ、あわわわわわわ!)

「はー?どういうこと?ま、まあさ!もうはじまるぜ?仕事!ほら、シュンスケ!私の自転車に乗っていきなよ。ニケツしていこうぜ?」
「……いや、大丈夫だ。俺も自分のがあるから」
シュンスケはそう言うとガラガラと音を立てて玄関を出て行った。「おーい!待てよ!一緒に行こうってば!」女性もその後を慌てて追って玄関から出て行く。

ピシャリッと戸が閉まる音がしてシーン……と静寂が訪れた。



「イトさん……シュンスケと何もしていないでしょうね……」
「はい、旦那様が帰ってきてお食事をお出ししたら直ぐにお義母さん方がいらっしゃいました……何かって何?」
「……それならいいのよ」
(何?)




「うっ……あっ、あ……」
「イト気持ちいいなぁ……でも静かにな……しー……」

イトはぬるぬると捏ねられる陰核からの刺激に背中を仰け反らせた。心地よくて心地よくて頭がおかしくなりそうだ。
「イトは濡れやすいなぁ……こんなにここをコリコリにさせて……ほら、気をやりそうか?」
「ん……んっ……」
シュンスケはそう言って頭を撫でると中に指を差し込んできた。
それは初めてのことだったけれど、とても濡れていたのでなんの抵抗もなく、私は陰核から与えられる快感に彼の指をキューッと締め付けた。
「……気をやったのか……ほら、イト……痛くないか?」
「は、はい……」
「いい子だなぁ……イト…中もトロトロじゃないか……」シュンスケはギュッとイトを抱きしめた。固い男性器がイトの腹部に当たる。


「おえー」

イトは朝起きて布団の上、えずいた。
なんて夢を見るのだ。私は……
今日もペタペタと廊下を歩くとノブくんが奥から歩いて来た。
靴下と上着を身に着けている様子にイトはホッとする。

小さく手を振るとノブくんも小さく手を振り返してくれた。




昼は義母を見送るとイトは自分の荷物を漁った。
「あったあった!」
昼間はポカポカしているのでついつい忘れてしまうけど、そろそろ上着が必要だ。ナキコ時代に貰った上着を引っ張り出して羽織ってみる。
「あ、穴があいてる!」
イトはその穴を塞ぐ為に針を取り出した。
そういう穴から裂けてしまったりするのだ。
修復不能になったら捨てるしかない。

(これから本格的に寒くなるし……上着がないと困るもの)

イトがチクチクとその穴を縮めているとガラガラと硝子戸が開いた音がした。
「げー……」
作業の中断を苦々しく思いながら玄関に行くとシュンスケと前に義母とここに来た女性が立っていた。
イトは「おかえりなさいませ」とお辞儀をして顔を上げると女性が「あー……ごめんね。……私も上がっていい?あ、私サツキって言うんだ!シュンスケと幼なじみ!」と爽やかに笑った。

イトは「私はイトと申します。よろしくお願いします」と頭を下げると二人を中に迎え入れ……(やっぱり帰ってくるんだ……)
イトは内心ガックリと肩を落とした。
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