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クロードは射精したにも関わらずバッキバキの陰茎を握りしめると再びフォルテナの陰部に当てた。
「フォルテナ殿……もう一回……」
「……はい……」
フォルテナはギラギラと焦点の合っていないクロードの目をうっとりと眺めた。ヒクヒクと中が勝手に蠢く。
「うぅ……あっ、……ぁあ……」
クロードがうめき声を上げながら腰を進めている。
フォルテナはその取り繕う余裕もない位快感に顔を歪めている夫を見て自身の一回目の絶頂の予感を感じていた。
(クロード様……気持ち良さそう……)
フォルテナは耐えずヒクヒクと脈打つ陰部とすっかり下がりきった子宮の熱さを感じていた。
クロードは腰をブルブル震わせると時折動きを止めてやっとの思いでフォルテナの奥まで挿入した。
「あぁ……!」
フォルテナが腰をのけぞらせる。
「フォルテナ殿!フォルテナ殿……心地よいですか?」クロードは腰をゆっくりと動かすとフォルテナを抱き寄せて掠れ声で囁き、指先を唾液で濡らすと同時に陰核を揺すった。
フォルテナはそれに応える余裕がないようで大きく喘いだ後すぐ、クロードの陰茎を締め付けながら絶頂した。
彼もまた不意な刺激に慌てて陰茎を抜くと、フォルテナの腹の上にビュービューと大量に射精する。
クロードがハァハァと荒い息を吐きながらフォルテナを見つめると目をとろりとさせたフォルテナが「……こんなにたくさん出しては……もし中に出せば……すぐ子ができてしまいますよ……?」と笑いながら鼻先を突いた。
「うっ……す、すまん……」クロードは射精によって、少し柔らかくなった男性器が、またムクムクと硬さを帯びていくのを感じる……
(今、注意を受けているというのに……なんてかわいらしいんだ。フォルテナ殿は)自分の堪え性のなさに思わず俯く。
フォルテナはクロードの顔を両手で挟むと「もう一度?」と首を傾げた。
「う、うん……も、もう一度!」クロードはフォルテナを抱きしめると彼女の首すじにキスをした。フォルテナは「ん……」と声を漏らすと腰を捩らせている。
クロードは指を唾液で湿らせるとフォルテナの陰核にそっと触れた。中が更にギュッと狭くなる。
「心地よい……?」
「あっ……は、はい……っ」
クロードが腰を緩く動かすとフォルテナは声を上ずらせてそう言った。ゾクゾク……と陰囊から精が湧き上がってくる。
「フォルテナ殿……フォルテナ殿……」
「あっ……クロード様ぁ……」
フォルテナが腰を仰け反らせると陰核がくにゅりと押し潰れた。
「ん……ぐぐぐ……っ」
クロードは指先から伝わるフォルテナの興奮に思わず声を上げる。「あっ……ク……クロード様ぁ…!」
「フォルテナ殿……っ」クロードはフォルテナにうるうるとうるんだ目で見上げられてゾクゾクと精が上がってくるのを感じた。
「……まだ出さないで……」
一心不乱に腰を振っていたクロードにそうフォルテナが囁いた。「……っ……」
「クロード様……私、もっとクロード様を感じていたいので……出さないで…?」フォルテナが甘えるような声でそう言ったのを聞いてクロードは理性を総動員させて腰の動きを止めた。
「う……う……」
腰を思いっきり動かしてしまいたいクロードとフォルテナの言うことを聞いてあげたいクロードが戦っている……
「クロード様……?お腰が……」
フォルテナに未練がましくビクビクと動いている腰を指摘されてクロードは目をキツく瞑り腰の動きを止めた。
「ハァー……ハァー……」
クロードは顔を真っ赤に染めて目を潤ませている。
フォルテナは自分の言うことをなんでも聞いてくれるクロードが愛おしいくて愛おしいくて堪らなくなり思わず男性器を締め付けた。
「あ……っうっ……そ、それは……っ」
クロードが慌てた声を上げる。
「ハ……ハァ……クロード様……まだ出してはなりませんよ?」フォルテナはクロードの頬に手を当てるとゆっくり身を起こした。
クロードはフォルテナが起き上がるのに合わせて膝を立てると彼女はそこにそっと身体を乗せる。
その時、ズルリと二人は離れてしまった。
「うっ……」
クロードはその刺激さえも辛い位に昂っていて、外に飛び出した陰茎はビクビクとその先を震わせている。
フォルテナはあぐらをかいたクロードの上に跨るように乗るとキスをして彼の陰茎の先を指でくるくると撫でた。
クロードから溢れ出した愛液で指がぬるぬると滑る。
「あっ……フォ……フォルテナ殿……っ」
クロードは思いっきり腰を引くとフォルテナの手から逃れようとした。彼女の与える刺激は心地よくてすぐにでも精が吹き出てしまいそうだったから……
「……私に触られるのは嫌……?」フォルテナがそう言いながら寂しそうにクロードを見上げた。クロードは拳をギュッ……と握りしめて「い、嫌じゃない……嫌じゃないよ。フォルテナ殿……」と彼女の髪に鼻を埋める。
フォルテナを悲しませたいわけではない。
それを聞いたフォルテナはクロードの陰茎をそっと手で支えるとそこに腰をゆっくりと下ろした。「うぅ……!?」
「……よかった……クロード様……」
ぴちゃりと粘膜同士が触れ合う……
クロードが目をキツく瞑り耐えていると唇が柔らかいもので包まれた。「……!」クロードが腰をビクつかせると亀頭がニュルリと粘膜に包まれた。
フォルテナが舌を差し込んでくる……
(フォ……フォルテナ殿が……!)フォルテナが積極的に舌を絡めてくる様子にクロードはもう理性がどこかに飛んで行ってしまった。
クロードは物凄い勢いでフォルテナをベッドに押し倒すとガンガンと腰を振った。
今まで堪えていた快感が陰茎から身体全体に染み渡っていく。
フォルテナは口を塞がれたまま心地よさそうに目をとろりとさせている……
クロードは口を離すとフォルテナをキツく抱きしめて「フォルテナ殿!す、すみません。すみません……フォルテナ殿……うぅ……き、気持ちいい……あなたの中は……が、我慢が……」と泣きそうな声で呟いた。
フォルテナはそれを聞いてそっとクロードの頭を撫でると「あっ……あ……わ、私も……私もでございます!」と大きな声で喘ぎクロードがそっと陰核に触れると中をギューッと締め付けて絶頂した。
クロードが心地よさそうにしているのを見てフォルテナは幸せに包まれた。
クロードが腹の上に大量に精を出してから眉を下げているのを見たフォルテナは「……まだまだ足りないので……もう一回?」とクロードを見つめるとクロードは嬉しそうに「う、うん……!もう一回!」とフォルテナにキスをした。
「フォルテナ殿……もう一回……」
「……はい……」
フォルテナはギラギラと焦点の合っていないクロードの目をうっとりと眺めた。ヒクヒクと中が勝手に蠢く。
「うぅ……あっ、……ぁあ……」
クロードがうめき声を上げながら腰を進めている。
フォルテナはその取り繕う余裕もない位快感に顔を歪めている夫を見て自身の一回目の絶頂の予感を感じていた。
(クロード様……気持ち良さそう……)
フォルテナは耐えずヒクヒクと脈打つ陰部とすっかり下がりきった子宮の熱さを感じていた。
クロードは腰をブルブル震わせると時折動きを止めてやっとの思いでフォルテナの奥まで挿入した。
「あぁ……!」
フォルテナが腰をのけぞらせる。
「フォルテナ殿!フォルテナ殿……心地よいですか?」クロードは腰をゆっくりと動かすとフォルテナを抱き寄せて掠れ声で囁き、指先を唾液で濡らすと同時に陰核を揺すった。
フォルテナはそれに応える余裕がないようで大きく喘いだ後すぐ、クロードの陰茎を締め付けながら絶頂した。
彼もまた不意な刺激に慌てて陰茎を抜くと、フォルテナの腹の上にビュービューと大量に射精する。
クロードがハァハァと荒い息を吐きながらフォルテナを見つめると目をとろりとさせたフォルテナが「……こんなにたくさん出しては……もし中に出せば……すぐ子ができてしまいますよ……?」と笑いながら鼻先を突いた。
「うっ……す、すまん……」クロードは射精によって、少し柔らかくなった男性器が、またムクムクと硬さを帯びていくのを感じる……
(今、注意を受けているというのに……なんてかわいらしいんだ。フォルテナ殿は)自分の堪え性のなさに思わず俯く。
フォルテナはクロードの顔を両手で挟むと「もう一度?」と首を傾げた。
「う、うん……も、もう一度!」クロードはフォルテナを抱きしめると彼女の首すじにキスをした。フォルテナは「ん……」と声を漏らすと腰を捩らせている。
クロードは指を唾液で湿らせるとフォルテナの陰核にそっと触れた。中が更にギュッと狭くなる。
「心地よい……?」
「あっ……は、はい……っ」
クロードが腰を緩く動かすとフォルテナは声を上ずらせてそう言った。ゾクゾク……と陰囊から精が湧き上がってくる。
「フォルテナ殿……フォルテナ殿……」
「あっ……クロード様ぁ……」
フォルテナが腰を仰け反らせると陰核がくにゅりと押し潰れた。
「ん……ぐぐぐ……っ」
クロードは指先から伝わるフォルテナの興奮に思わず声を上げる。「あっ……ク……クロード様ぁ…!」
「フォルテナ殿……っ」クロードはフォルテナにうるうるとうるんだ目で見上げられてゾクゾクと精が上がってくるのを感じた。
「……まだ出さないで……」
一心不乱に腰を振っていたクロードにそうフォルテナが囁いた。「……っ……」
「クロード様……私、もっとクロード様を感じていたいので……出さないで…?」フォルテナが甘えるような声でそう言ったのを聞いてクロードは理性を総動員させて腰の動きを止めた。
「う……う……」
腰を思いっきり動かしてしまいたいクロードとフォルテナの言うことを聞いてあげたいクロードが戦っている……
「クロード様……?お腰が……」
フォルテナに未練がましくビクビクと動いている腰を指摘されてクロードは目をキツく瞑り腰の動きを止めた。
「ハァー……ハァー……」
クロードは顔を真っ赤に染めて目を潤ませている。
フォルテナは自分の言うことをなんでも聞いてくれるクロードが愛おしいくて愛おしいくて堪らなくなり思わず男性器を締め付けた。
「あ……っうっ……そ、それは……っ」
クロードが慌てた声を上げる。
「ハ……ハァ……クロード様……まだ出してはなりませんよ?」フォルテナはクロードの頬に手を当てるとゆっくり身を起こした。
クロードはフォルテナが起き上がるのに合わせて膝を立てると彼女はそこにそっと身体を乗せる。
その時、ズルリと二人は離れてしまった。
「うっ……」
クロードはその刺激さえも辛い位に昂っていて、外に飛び出した陰茎はビクビクとその先を震わせている。
フォルテナはあぐらをかいたクロードの上に跨るように乗るとキスをして彼の陰茎の先を指でくるくると撫でた。
クロードから溢れ出した愛液で指がぬるぬると滑る。
「あっ……フォ……フォルテナ殿……っ」
クロードは思いっきり腰を引くとフォルテナの手から逃れようとした。彼女の与える刺激は心地よくてすぐにでも精が吹き出てしまいそうだったから……
「……私に触られるのは嫌……?」フォルテナがそう言いながら寂しそうにクロードを見上げた。クロードは拳をギュッ……と握りしめて「い、嫌じゃない……嫌じゃないよ。フォルテナ殿……」と彼女の髪に鼻を埋める。
フォルテナを悲しませたいわけではない。
それを聞いたフォルテナはクロードの陰茎をそっと手で支えるとそこに腰をゆっくりと下ろした。「うぅ……!?」
「……よかった……クロード様……」
ぴちゃりと粘膜同士が触れ合う……
クロードが目をキツく瞑り耐えていると唇が柔らかいもので包まれた。「……!」クロードが腰をビクつかせると亀頭がニュルリと粘膜に包まれた。
フォルテナが舌を差し込んでくる……
(フォ……フォルテナ殿が……!)フォルテナが積極的に舌を絡めてくる様子にクロードはもう理性がどこかに飛んで行ってしまった。
クロードは物凄い勢いでフォルテナをベッドに押し倒すとガンガンと腰を振った。
今まで堪えていた快感が陰茎から身体全体に染み渡っていく。
フォルテナは口を塞がれたまま心地よさそうに目をとろりとさせている……
クロードは口を離すとフォルテナをキツく抱きしめて「フォルテナ殿!す、すみません。すみません……フォルテナ殿……うぅ……き、気持ちいい……あなたの中は……が、我慢が……」と泣きそうな声で呟いた。
フォルテナはそれを聞いてそっとクロードの頭を撫でると「あっ……あ……わ、私も……私もでございます!」と大きな声で喘ぎクロードがそっと陰核に触れると中をギューッと締め付けて絶頂した。
クロードが心地よさそうにしているのを見てフォルテナは幸せに包まれた。
クロードが腹の上に大量に精を出してから眉を下げているのを見たフォルテナは「……まだまだ足りないので……もう一回?」とクロードを見つめるとクロードは嬉しそうに「う、うん……!もう一回!」とフォルテナにキスをした。
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