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「それからというもの奥様は勿論、旦那様もお嬢様と直接接することができなくなってしまったのでございます」
今までは恐れられながらも接触していた義父だったが、遂に顔を合わせることも伝言を伝えることも不可能になった。
「そこで、『お嬢様の弟』という存在が出来上がりました。それを利用して旦那様はお嬢様とコミュニケーションを……実際にはお嬢様に弟はいらっしゃいません」
「……リリー、君がこちらに付いてこなかったのも」
「はい、奥様が許しませんでした。
この度、私は執事であるメイソン様のご提案で定年退職という形であちらを出て参りました。奥様は『あの子は悲しいでしょうね』と……笑っていらっしゃいました……」リリーは声を詰まらせた。
「……だから俺の手紙も届いていなかったのか」
「左様でございます。奥様が燃やすか捨てていると思います」
随分前に届いていたはずのクロードの手紙は本当にたまたま
本当に偶然フォルテナの母の手に渡る前に義父が見つけた。
母が捨てた時、風に飛ばされたのか整地の視察にきた野原に落ちていたのだ。
それは土にまみれることもなく、シロツメクサの下に守られるように落ちていた。
義父はそれを拾い上げると急いで出発の準備をしているリリーに渡した。「お嬢様に」と
そしてそこまで話終わるとリリーは
「これがお嬢様のご実家の真実でございます。……しかしどうかこのことはお嬢様には内緒にしていただけませんでしょうか……お嬢様のお母様のことにも……気付かれたならば一生お嬢様には内密にしてほしいのです……」そう深々と頭を下げた。
彼女もまたフォルテナを愛していた。
そして自分を犠牲にしながらも血の繋がらないフォルテナの幸せを願った義父の気持ちを大切にしてあげたかった。
「……わかった」
クロードはリリーの側に立つとその肩に手を置いた。
こんなに大きな秘密を抱えるには小さく細い肩だ。
「……しかし義理のお父様の名誉は回復せねば」クロードはそう言うとリリーの目を見つめる。
リリーは涙が溢れ出たので「……すいません……」と謝罪して顔を伏せた。
クロードは次の日、フォルテナの実家を訪れていた。
「急な訪問大変失礼いたしました」
「い、いえ……あの、ご貴族様に頭を下げていただくなんてとんでもない!」
玄関にて迎えてくれたフォルテナの義父にクロードは深々と頭を下げるとそれを見た義父が慌てて顔を真っ青にした。
クロードは顔を上げて義父を見つめると「いえ、お義父様……貴方様は私の妻の義父……例え身分は違えども彼女を護り、立派な淑女に育て上げてくださいました」と言った。
「そ、そんな……」
「お義父様、私から何個かご提案がございまして……図々しい申し出ですが、中に入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
「す、すみません。あ、苦手な物はございませんか?あの……」
フォルテナの義父はクロードを客間に通し、そう言うと使用人に申し訳なさそうに指示を送っている。
「いえ、本当にお構いなく」
クロードは目の前に置かれたお茶に口をつけると(いい茶葉を使っている……)と思う。
「今フォルテナ様のお母様はお休みになられておりまして……あの、出来るだけ小さな声でお話を……」
「はい、勿論……お義父様、どうか私からのお願いなのですが……うちの妻の中にあるあなたへの記憶を正しいものへと導くのをお許しいただきたいのでございます」
クロードは義父の顔を見つめた。
この善良な男性が悪者にならずとも良いのではないかと思ったからだ。クロードはリリーから真実を聞いたことを義父に伝えると話始めた。
一つは乱暴な義父のことは記憶違いであること。
一つは義父に身体を狙われていたのは記憶違いで、夜中に忍び込んだのは義父が酔っ払い部屋を間違えたということにしないか?と話を持ちかけた。
「……いや、しかし……それではこれまで私がフォルテナ様を避けていたことに説明がつかなくなってしまいます」
義父は少しハッとして顔を上げた後、再び背を丸めた。
「それは……義理の父親として思春期の娘にどう接していいかわからなかった……ではいけないでしょうか?一度部屋を間違えてしまった気まずさから……」
「……そ、それで大丈夫でしょうか……」
「私から言うのは不自然なので……リリーから伝えさせましょう。大丈夫です……お義父様、あなたの護った娘はとても素直な女性になりました」
「クロード様!」
フォルテナの実家から戻り、部屋を訪問すると部屋から飛び出してきた彼女がクロードに抱きついてきた。
「どうした?機嫌が良さそうだ」
クロードがフォルテナを抱き返しながら言うと「……ちょっと……誤解が解けて……今まで悪く思っていた人と仲直りしたのです」と彼女はとても嬉しそうに言った。
「そうか」
クロードはフォルテナをギュッと抱きしめ返すとその頭に頰を寄せた………………直後にフォルテナを抱え上げるとクロードは目をギラギラさせて寝室まで走った。
約束の三日が経った。
この日のためにクロードは執務を頑張った。
寝室の扉を元気よく開けるとクロードはフォルテナをそっとベッドに下ろし服を脱がせていく。
三日ぶりに見るフォルテナの肌が日の光に照らされていく……
「う……ぐぐぐ……」
クロードは破裂しそうな位ガチガチになった陰茎を握りしめながら自身も服を脱いでいった。
ベルトを外すとクロードのガチガチに硬い陰茎が飛び出してその下にぶら下がる陰囊はいつもよりも心なしか膨らんでいる気がする。
クロードが生まれたままの姿になったフォルテナに伸し掛かり陰茎を陰部に当てると「クロード様?」とフォルテナが名を呼んだ。
「な、なに?」
クロードはソワソワと腰を動かしながら泣きそうな顔をした。
フォルテナは頰を赤らめながら「……まだ……24時間経ってませんよ……」と時計を指さした。
三日間我慢を命じられてから二日と23時間30分経過した朝の出来事だった。
フォルテナはそっと愕然としてるクロードの頬を手で包んだ。
小さな手だ。
「クロード様……私についてきてくれる?離れない?」
フォルテナは頬を染めるとそう言って目に涙の膜を張らせた。
クロードは胸が苦しくなった。
「どこまでも……どこまでも。君を一人になんかしない……」
クロードは熱に浮かされたようなの頭でそう言った。
ただただ、フォルテナが安心してくれればよかった。
「嬉しい……」
フォルテナは微笑むとクロードにキスをしてそう呟く。
クロードはそれを受け入れて彼女をキツく抱くと「俺は……あなたの思うままに……ずっと側に。離れたりなんかしない。さあ、俺に命じて……」と耳元で囁いた。が、
「ハァー…ハァー……」
クロードは荒い息を吐きながらフォルテナの陰部に触れる。そこはもう愛液に溢れていてフォルテナもこの三日間禁欲生活に耐えていたのだと思い知らされた。
「ふぐぅ……」
それがまたクロードの妄想力をくすぐり射精感が膨らむ。
陰茎の先からタラー……と粘液がベッドに垂れていく……
クロードはもうすっかり固くなっている陰核にそっと触れた。
フォルテナは腰をビクつかせると「ハァー……」と深い息を吐いて腰をくねらせた。
クロードはフォルテナを抱きしめながら陰核を指先でつつく。
自分の手の中で快感に震える妻がクロードは愛しくて愛しくて堪らなかった。
「あっ……クロード様……!」
フォルテナがそう声を上げるとクロードの手を掴んだ。
「ど、どうしました……?痛かった?」クロードは興奮して呼吸を乱しながらそう言う。
フォルテナは頰を染めながら「約束を破ってしまいそうになりました……」と恥ずかしそうにクロードを見上げた。
クロードはフガフガと鼻を鳴らすとフォルテナを押し倒した。
「フォルテナ殿!フォルテナ殿!」
「あ……クロード様……!いけません……今触られると私……」
クロードは自分の前に翳された手を取ると指に一本一本舌を這わせた。「フォルテナ殿……俺も……俺も今もう興奮しています!」クロードがそう言うとフォルテナがそっとクロードの陰茎を指先で撫でた。
「うっ……」
「クロード様……」
クロードはフォルテナの指を裏筋に添わせるようにそっと撫でられてトプ……と先から愛液が溢れ出る音を聞いたような気がした。
ぬるぬると指ざわりを楽しむようにフォルテナが裏筋と尿道にそっと触れる。
「うっ……フォ…フォルテナ殿……」
「まだ時間じゃありませんね……」
クロードはぬるぬるともたらされる快感に耐えるために拳を握りしめた。たぷん……と揺れる度に音がしそうな程に陰囊が重い……
「あ……」
「……ど、どうしました……?」
フォルテナは指先をくわえると「……時間です……」とクロードに囁いた。
それを聞いたクロードはフォルテナの腰を抱え上げて自身の陰茎をいつもより乱暴に彼女の中に挿入した。
「ああ……っ!」フォルテナは今まで切望していた快感に大きく腰を反らす。
「す、す……すみません!」クロードは泣きそうな顔でそう言うと男性器を引き抜いて今までで一番心地よい射精をした。
今までは恐れられながらも接触していた義父だったが、遂に顔を合わせることも伝言を伝えることも不可能になった。
「そこで、『お嬢様の弟』という存在が出来上がりました。それを利用して旦那様はお嬢様とコミュニケーションを……実際にはお嬢様に弟はいらっしゃいません」
「……リリー、君がこちらに付いてこなかったのも」
「はい、奥様が許しませんでした。
この度、私は執事であるメイソン様のご提案で定年退職という形であちらを出て参りました。奥様は『あの子は悲しいでしょうね』と……笑っていらっしゃいました……」リリーは声を詰まらせた。
「……だから俺の手紙も届いていなかったのか」
「左様でございます。奥様が燃やすか捨てていると思います」
随分前に届いていたはずのクロードの手紙は本当にたまたま
本当に偶然フォルテナの母の手に渡る前に義父が見つけた。
母が捨てた時、風に飛ばされたのか整地の視察にきた野原に落ちていたのだ。
それは土にまみれることもなく、シロツメクサの下に守られるように落ちていた。
義父はそれを拾い上げると急いで出発の準備をしているリリーに渡した。「お嬢様に」と
そしてそこまで話終わるとリリーは
「これがお嬢様のご実家の真実でございます。……しかしどうかこのことはお嬢様には内緒にしていただけませんでしょうか……お嬢様のお母様のことにも……気付かれたならば一生お嬢様には内密にしてほしいのです……」そう深々と頭を下げた。
彼女もまたフォルテナを愛していた。
そして自分を犠牲にしながらも血の繋がらないフォルテナの幸せを願った義父の気持ちを大切にしてあげたかった。
「……わかった」
クロードはリリーの側に立つとその肩に手を置いた。
こんなに大きな秘密を抱えるには小さく細い肩だ。
「……しかし義理のお父様の名誉は回復せねば」クロードはそう言うとリリーの目を見つめる。
リリーは涙が溢れ出たので「……すいません……」と謝罪して顔を伏せた。
クロードは次の日、フォルテナの実家を訪れていた。
「急な訪問大変失礼いたしました」
「い、いえ……あの、ご貴族様に頭を下げていただくなんてとんでもない!」
玄関にて迎えてくれたフォルテナの義父にクロードは深々と頭を下げるとそれを見た義父が慌てて顔を真っ青にした。
クロードは顔を上げて義父を見つめると「いえ、お義父様……貴方様は私の妻の義父……例え身分は違えども彼女を護り、立派な淑女に育て上げてくださいました」と言った。
「そ、そんな……」
「お義父様、私から何個かご提案がございまして……図々しい申し出ですが、中に入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
「す、すみません。あ、苦手な物はございませんか?あの……」
フォルテナの義父はクロードを客間に通し、そう言うと使用人に申し訳なさそうに指示を送っている。
「いえ、本当にお構いなく」
クロードは目の前に置かれたお茶に口をつけると(いい茶葉を使っている……)と思う。
「今フォルテナ様のお母様はお休みになられておりまして……あの、出来るだけ小さな声でお話を……」
「はい、勿論……お義父様、どうか私からのお願いなのですが……うちの妻の中にあるあなたへの記憶を正しいものへと導くのをお許しいただきたいのでございます」
クロードは義父の顔を見つめた。
この善良な男性が悪者にならずとも良いのではないかと思ったからだ。クロードはリリーから真実を聞いたことを義父に伝えると話始めた。
一つは乱暴な義父のことは記憶違いであること。
一つは義父に身体を狙われていたのは記憶違いで、夜中に忍び込んだのは義父が酔っ払い部屋を間違えたということにしないか?と話を持ちかけた。
「……いや、しかし……それではこれまで私がフォルテナ様を避けていたことに説明がつかなくなってしまいます」
義父は少しハッとして顔を上げた後、再び背を丸めた。
「それは……義理の父親として思春期の娘にどう接していいかわからなかった……ではいけないでしょうか?一度部屋を間違えてしまった気まずさから……」
「……そ、それで大丈夫でしょうか……」
「私から言うのは不自然なので……リリーから伝えさせましょう。大丈夫です……お義父様、あなたの護った娘はとても素直な女性になりました」
「クロード様!」
フォルテナの実家から戻り、部屋を訪問すると部屋から飛び出してきた彼女がクロードに抱きついてきた。
「どうした?機嫌が良さそうだ」
クロードがフォルテナを抱き返しながら言うと「……ちょっと……誤解が解けて……今まで悪く思っていた人と仲直りしたのです」と彼女はとても嬉しそうに言った。
「そうか」
クロードはフォルテナをギュッと抱きしめ返すとその頭に頰を寄せた………………直後にフォルテナを抱え上げるとクロードは目をギラギラさせて寝室まで走った。
約束の三日が経った。
この日のためにクロードは執務を頑張った。
寝室の扉を元気よく開けるとクロードはフォルテナをそっとベッドに下ろし服を脱がせていく。
三日ぶりに見るフォルテナの肌が日の光に照らされていく……
「う……ぐぐぐ……」
クロードは破裂しそうな位ガチガチになった陰茎を握りしめながら自身も服を脱いでいった。
ベルトを外すとクロードのガチガチに硬い陰茎が飛び出してその下にぶら下がる陰囊はいつもよりも心なしか膨らんでいる気がする。
クロードが生まれたままの姿になったフォルテナに伸し掛かり陰茎を陰部に当てると「クロード様?」とフォルテナが名を呼んだ。
「な、なに?」
クロードはソワソワと腰を動かしながら泣きそうな顔をした。
フォルテナは頰を赤らめながら「……まだ……24時間経ってませんよ……」と時計を指さした。
三日間我慢を命じられてから二日と23時間30分経過した朝の出来事だった。
フォルテナはそっと愕然としてるクロードの頬を手で包んだ。
小さな手だ。
「クロード様……私についてきてくれる?離れない?」
フォルテナは頬を染めるとそう言って目に涙の膜を張らせた。
クロードは胸が苦しくなった。
「どこまでも……どこまでも。君を一人になんかしない……」
クロードは熱に浮かされたようなの頭でそう言った。
ただただ、フォルテナが安心してくれればよかった。
「嬉しい……」
フォルテナは微笑むとクロードにキスをしてそう呟く。
クロードはそれを受け入れて彼女をキツく抱くと「俺は……あなたの思うままに……ずっと側に。離れたりなんかしない。さあ、俺に命じて……」と耳元で囁いた。が、
「ハァー…ハァー……」
クロードは荒い息を吐きながらフォルテナの陰部に触れる。そこはもう愛液に溢れていてフォルテナもこの三日間禁欲生活に耐えていたのだと思い知らされた。
「ふぐぅ……」
それがまたクロードの妄想力をくすぐり射精感が膨らむ。
陰茎の先からタラー……と粘液がベッドに垂れていく……
クロードはもうすっかり固くなっている陰核にそっと触れた。
フォルテナは腰をビクつかせると「ハァー……」と深い息を吐いて腰をくねらせた。
クロードはフォルテナを抱きしめながら陰核を指先でつつく。
自分の手の中で快感に震える妻がクロードは愛しくて愛しくて堪らなかった。
「あっ……クロード様……!」
フォルテナがそう声を上げるとクロードの手を掴んだ。
「ど、どうしました……?痛かった?」クロードは興奮して呼吸を乱しながらそう言う。
フォルテナは頰を染めながら「約束を破ってしまいそうになりました……」と恥ずかしそうにクロードを見上げた。
クロードはフガフガと鼻を鳴らすとフォルテナを押し倒した。
「フォルテナ殿!フォルテナ殿!」
「あ……クロード様……!いけません……今触られると私……」
クロードは自分の前に翳された手を取ると指に一本一本舌を這わせた。「フォルテナ殿……俺も……俺も今もう興奮しています!」クロードがそう言うとフォルテナがそっとクロードの陰茎を指先で撫でた。
「うっ……」
「クロード様……」
クロードはフォルテナの指を裏筋に添わせるようにそっと撫でられてトプ……と先から愛液が溢れ出る音を聞いたような気がした。
ぬるぬると指ざわりを楽しむようにフォルテナが裏筋と尿道にそっと触れる。
「うっ……フォ…フォルテナ殿……」
「まだ時間じゃありませんね……」
クロードはぬるぬるともたらされる快感に耐えるために拳を握りしめた。たぷん……と揺れる度に音がしそうな程に陰囊が重い……
「あ……」
「……ど、どうしました……?」
フォルテナは指先をくわえると「……時間です……」とクロードに囁いた。
それを聞いたクロードはフォルテナの腰を抱え上げて自身の陰茎をいつもより乱暴に彼女の中に挿入した。
「ああ……っ!」フォルテナは今まで切望していた快感に大きく腰を反らす。
「す、す……すみません!」クロードは泣きそうな顔でそう言うと男性器を引き抜いて今までで一番心地よい射精をした。
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