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「出てきたか」
クロードは屋敷の警護に呼ばれてハーネットが元々居住していた部屋に立っていた。
「はい」
クロードはハーネットの寝具の上に並べられた証拠を見てなんと自分は愚かなのか、と内心頭を抱えた。
そこには自分がフォルテナにと渡した指輪だけではなく、使用人を紹介してもらいたい旨を書いた紹介所に宛てた手紙が数通、フォルテナ宛の花束に添えたはずのメッセージカードとそれを包んでいた包装が並べられていた。
ゴミを回収して業者に渡す係は力仕事のため男がやるのでハーネットはこれらをゴミとして出すことができなかったのだろう。そして季節も功を奏した。冬ならば暖炉に放り込まれていただろう。そうすれば証拠がなくなってしまうところだった。
「証拠品を裁判所に引き渡しますか?」
「……そうだな」
しかしクロードは少し妙だと思った。
ここにはクロードが独身時代フォルテナに宛てた手紙はなかったからだ。(確かに俺は当時メイソンに手紙を出すように頼んでいた……)しかし使用人紹介の手紙もメイソンに渡していた気がするが……それは業者経由だったのでハーネットに渡したのか?
確かにメイソンはいつも業者経由のものは別の女性使用人に渡しているような……
なぜハーネットは出す手紙と出さない手紙を選択したのか?
それとも単純にフォルテナ殿への手紙は全てメイソンが出してくれていたのか?
ではなぜ?
なぜフォルテナ殿の手にそれは渡らなかったんだ…?
それとも燃やしてしまったのか……?
確かに婚約期間中は冬の季節もあったか……?
クロードはふとフォルテナの手紙の封が既に開いていたことを思い出した。……内容を選別して出していたのか?……しかし封が開いている状態では……配達してもらえないだろうし……
誰が開けていたんだ?手紙を……
「クロード様」
クロードが警護に指示を出してからフォルテナの部屋を訪れると彼女本人がひょっこり顔を出した。「フォルテナ殿~」クロードは一瞬にしてベロベロになった。用意した花束を差し出す。
「いい香り……」
フォルテナはお礼を言い花束に鼻を埋めると匂いを嗅いだ。
「リリー、図鑑をとってくれる?クロード様、どうぞお入りください」そう言ったフォルテナの腰を抱いてクロードはデロデロだった。
もう顔面は溶けてなくなっていた。
かわいいフォルテナ殿と時間を共有できてクロードは幸せだった。「クロード様、見て下さいませ。今回のお花……これは金木犀?」フォルテナは図鑑の1箇所を指さすとクロードを見上げた。
「ああ、金木犀です」
リリーが2人分のお茶を持ってきてコトリとテーブルに置く、彼女は頭を下げると部屋を出て行った。
「ふふ……真実の愛?」
「……そうです。気障すぎますか?」クロードは顔を真っ赤にして頭をポリポリと掻いた。
「……嬉しいです」
フォルテナがにっこり笑いながらクロードに身体を擦り寄せると彼女の手がクロードの股間に軽く当たった。
禁欲二日目には悩ましい刺激だ。
「……うっ……」
「クロード様?」
フォルテナが可愛らしく首を傾げる姿を見てクロードは手で男性器を隠した。これ以上刺激が加えられたら精を出すどころか理性をなくしてしまいそうな気分になったからだ。
「フォルテナ殿……そ、そうだ。庭に……庭に行きませんか?」
クロードはソワソワする気持ちを押し殺してフォルテナを庭に誘った。外を歩けば気が紛れるかもしれない。
「庭に?」
フォルテナがそっとクロードの手に自分の手を重ねる。
「は……は、は、はい。庭に……ぃ……」
フォルテナの柔らかな手の平と置かれたことで揺れた自身の手が当たり陰茎がビクンッと震えた。
このまま掴んで上下に扱きたい……
クロードは無意識のうちに太ももをガクガクと震わせた。
「クロード様……?大丈夫ですか……?」
フォルテナが心配そうに声を掛ける度にクロードの手に触れるのでその刺激にクロードは腰を震わせて陰茎を服の上から掴んだ。
「ぐ……うぅ……」
クロードは必死に自分の心と戦った。
フォルテナの香りに包まれて数日ぶりに触れた陰茎には快感が生まれた。思いっきり上下に扱きたい……
下着の中がじんわりと愛液で濡れていく……
「ハァ……ハ…ァ」
「クロード様?苦しいですか?」
フォルテナはクロードの頬に触れるとゆっくり唇を寄せてきた。
クロードはせめてフォルテナの唇に触れたくて顔を寄せる。
フォルテナは唇が触れ合う直前に「……遂に明日ですね」と呟いた。クロードは手を陰茎から離すとフォルテナの肩を抱き「う、うん……うん……」と寝ぼけたような声を出しフォルテナの唇にそっと吸い付いた。
口を開くとフォルテナも控えめにそれに応える。
ねっとりとフォルテナの舌を舐めると先ほど抑えつけたはずの欲望がフツフツと再燃してきた。フォルテナが腰をモゾモゾさせているのを見てクロードは勢いよくソファに彼女を押し倒したい気持ちをぐっと抑えて優しく、そっとフォルテナを押し倒した。
「んふぅ…」
フォルテナが口を塞がれたまま吐息を漏らす。
クロードは堪らなくなって彼女の下着の上から自分の陰茎を擦り付けた。
フォルテナもすっかり興奮していたのかぬるぬると下着が滑る……
彼女の固くなった陰核が裏筋に当たりクロードはそこからもたらされる快感に夢中になった。
後一振りで……
そう思った時にフォルテナが「……クロード様?お庭に行かれないのですか……?」と囁いた。
「……あ……ハ……ハァ……ハァ……」
クロードは動きを止めて肩で息をした。
「……行かないの?」
フォルテナは膝を立てると下着を横にずらした。
「う……ぅ……」
クロードはそこから目が離せなくなった。
ぬるぬると見るからに濡れているそこはヒクヒクと動いていてフォルテナも興奮していることを示していた。
クロードの視線に気付いたフォルテナがもう片方の手でそっと陰部を引っ張るように開いた。
そこは彼女の肌の白さに映える桃色で上にある陰核はすっかり腫れ上がり赤さを帯びている。
「……フォ……フォルテナ殿!」
クロードは素早くベルトを外して陰茎を出すとフォルテナにのしかかった。
クロードの陰茎は破裂しそうな程に固くなり先からは常に愛液を精製している。フォルテナの開いた陰部にそれをぴたりと当てた。
いつもの紳士的な様子とは変わって乱暴に目をギラギラさせているクロードを見てフォルテナは興奮してしまい陰部をヒクヒクさせた。
クロードはフォルテナの顔を見つめると理性を失い荒く息を吐いている。「……うぅ……う……」
じわり……と陰茎を前に進める。
少しだけ……ほんの少しだけフォルテナにクロードの男性器が包まれた。
「……クロード様?」
フォルテナのひと声でクロードは動きを止めた。
「……お庭は……?私……クロード様と野原に行きたいの」
彼女は潤んだ瞳をクロードに向けてそう言った。
クロードは屋敷の警護に呼ばれてハーネットが元々居住していた部屋に立っていた。
「はい」
クロードはハーネットの寝具の上に並べられた証拠を見てなんと自分は愚かなのか、と内心頭を抱えた。
そこには自分がフォルテナにと渡した指輪だけではなく、使用人を紹介してもらいたい旨を書いた紹介所に宛てた手紙が数通、フォルテナ宛の花束に添えたはずのメッセージカードとそれを包んでいた包装が並べられていた。
ゴミを回収して業者に渡す係は力仕事のため男がやるのでハーネットはこれらをゴミとして出すことができなかったのだろう。そして季節も功を奏した。冬ならば暖炉に放り込まれていただろう。そうすれば証拠がなくなってしまうところだった。
「証拠品を裁判所に引き渡しますか?」
「……そうだな」
しかしクロードは少し妙だと思った。
ここにはクロードが独身時代フォルテナに宛てた手紙はなかったからだ。(確かに俺は当時メイソンに手紙を出すように頼んでいた……)しかし使用人紹介の手紙もメイソンに渡していた気がするが……それは業者経由だったのでハーネットに渡したのか?
確かにメイソンはいつも業者経由のものは別の女性使用人に渡しているような……
なぜハーネットは出す手紙と出さない手紙を選択したのか?
それとも単純にフォルテナ殿への手紙は全てメイソンが出してくれていたのか?
ではなぜ?
なぜフォルテナ殿の手にそれは渡らなかったんだ…?
それとも燃やしてしまったのか……?
確かに婚約期間中は冬の季節もあったか……?
クロードはふとフォルテナの手紙の封が既に開いていたことを思い出した。……内容を選別して出していたのか?……しかし封が開いている状態では……配達してもらえないだろうし……
誰が開けていたんだ?手紙を……
「クロード様」
クロードが警護に指示を出してからフォルテナの部屋を訪れると彼女本人がひょっこり顔を出した。「フォルテナ殿~」クロードは一瞬にしてベロベロになった。用意した花束を差し出す。
「いい香り……」
フォルテナはお礼を言い花束に鼻を埋めると匂いを嗅いだ。
「リリー、図鑑をとってくれる?クロード様、どうぞお入りください」そう言ったフォルテナの腰を抱いてクロードはデロデロだった。
もう顔面は溶けてなくなっていた。
かわいいフォルテナ殿と時間を共有できてクロードは幸せだった。「クロード様、見て下さいませ。今回のお花……これは金木犀?」フォルテナは図鑑の1箇所を指さすとクロードを見上げた。
「ああ、金木犀です」
リリーが2人分のお茶を持ってきてコトリとテーブルに置く、彼女は頭を下げると部屋を出て行った。
「ふふ……真実の愛?」
「……そうです。気障すぎますか?」クロードは顔を真っ赤にして頭をポリポリと掻いた。
「……嬉しいです」
フォルテナがにっこり笑いながらクロードに身体を擦り寄せると彼女の手がクロードの股間に軽く当たった。
禁欲二日目には悩ましい刺激だ。
「……うっ……」
「クロード様?」
フォルテナが可愛らしく首を傾げる姿を見てクロードは手で男性器を隠した。これ以上刺激が加えられたら精を出すどころか理性をなくしてしまいそうな気分になったからだ。
「フォルテナ殿……そ、そうだ。庭に……庭に行きませんか?」
クロードはソワソワする気持ちを押し殺してフォルテナを庭に誘った。外を歩けば気が紛れるかもしれない。
「庭に?」
フォルテナがそっとクロードの手に自分の手を重ねる。
「は……は、は、はい。庭に……ぃ……」
フォルテナの柔らかな手の平と置かれたことで揺れた自身の手が当たり陰茎がビクンッと震えた。
このまま掴んで上下に扱きたい……
クロードは無意識のうちに太ももをガクガクと震わせた。
「クロード様……?大丈夫ですか……?」
フォルテナが心配そうに声を掛ける度にクロードの手に触れるのでその刺激にクロードは腰を震わせて陰茎を服の上から掴んだ。
「ぐ……うぅ……」
クロードは必死に自分の心と戦った。
フォルテナの香りに包まれて数日ぶりに触れた陰茎には快感が生まれた。思いっきり上下に扱きたい……
下着の中がじんわりと愛液で濡れていく……
「ハァ……ハ…ァ」
「クロード様?苦しいですか?」
フォルテナはクロードの頬に触れるとゆっくり唇を寄せてきた。
クロードはせめてフォルテナの唇に触れたくて顔を寄せる。
フォルテナは唇が触れ合う直前に「……遂に明日ですね」と呟いた。クロードは手を陰茎から離すとフォルテナの肩を抱き「う、うん……うん……」と寝ぼけたような声を出しフォルテナの唇にそっと吸い付いた。
口を開くとフォルテナも控えめにそれに応える。
ねっとりとフォルテナの舌を舐めると先ほど抑えつけたはずの欲望がフツフツと再燃してきた。フォルテナが腰をモゾモゾさせているのを見てクロードは勢いよくソファに彼女を押し倒したい気持ちをぐっと抑えて優しく、そっとフォルテナを押し倒した。
「んふぅ…」
フォルテナが口を塞がれたまま吐息を漏らす。
クロードは堪らなくなって彼女の下着の上から自分の陰茎を擦り付けた。
フォルテナもすっかり興奮していたのかぬるぬると下着が滑る……
彼女の固くなった陰核が裏筋に当たりクロードはそこからもたらされる快感に夢中になった。
後一振りで……
そう思った時にフォルテナが「……クロード様?お庭に行かれないのですか……?」と囁いた。
「……あ……ハ……ハァ……ハァ……」
クロードは動きを止めて肩で息をした。
「……行かないの?」
フォルテナは膝を立てると下着を横にずらした。
「う……ぅ……」
クロードはそこから目が離せなくなった。
ぬるぬると見るからに濡れているそこはヒクヒクと動いていてフォルテナも興奮していることを示していた。
クロードの視線に気付いたフォルテナがもう片方の手でそっと陰部を引っ張るように開いた。
そこは彼女の肌の白さに映える桃色で上にある陰核はすっかり腫れ上がり赤さを帯びている。
「……フォ……フォルテナ殿!」
クロードは素早くベルトを外して陰茎を出すとフォルテナにのしかかった。
クロードの陰茎は破裂しそうな程に固くなり先からは常に愛液を精製している。フォルテナの開いた陰部にそれをぴたりと当てた。
いつもの紳士的な様子とは変わって乱暴に目をギラギラさせているクロードを見てフォルテナは興奮してしまい陰部をヒクヒクさせた。
クロードはフォルテナの顔を見つめると理性を失い荒く息を吐いている。「……うぅ……う……」
じわり……と陰茎を前に進める。
少しだけ……ほんの少しだけフォルテナにクロードの男性器が包まれた。
「……クロード様?」
フォルテナのひと声でクロードは動きを止めた。
「……お庭は……?私……クロード様と野原に行きたいの」
彼女は潤んだ瞳をクロードに向けてそう言った。
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