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「ありがとうございます!」
ハーネットの明るい声が部屋に響いた。
フォルテナは刺繍の手を止めドア付近を見ると、
ハーネットが大きな花束を抱えてニコニコ笑っている。
旦那様がハーネットにプレゼントしたんだわ。
フォルテナはそう思い目線を再び布に落とした。
「あ……奥様、あの……私自室に戻ってもいいですか?」
ハーネットが幸せそうに笑いながらフォルテナにそう聞いた。「ええ。お花が萎れてしまうものね。早くお水につけてあげて」フォルテナは顔をあげてにっこり笑うとハーネットを見送った。
一針一針丁寧にフォルテナは自分が好きなシロツメクサを想像で刺繍していった。嫁入り道具の裁縫セットがあってよかった。暇つぶしになるわ。
ハーネットが戻ってきたので顔を上げると彼女は裸の花の束を持ってきた。「……あら……?」先ほどのものは豪華に包装されていた気がするから……別のお花?
「……あ、これですか?庭師に剪定した花を貰ってきました!どうせ捨てるから……と!」ハーネットはそう言いながら花瓶にそれを活けてくれている。
「まあ、そんな立派なお花も剪定してしまうのね」
フォルテナは手を止めて花に近寄ると心の奥底からそう言った。
どの花もとてもキレイ……
「……そうですね。フローレス家はケチケチしませんので」
「確かにこれは捨てては勿体ないわね」
フォルテナはお花を見つめるとにっこり笑った。
初めて貰った花束だ。
……私個人にではないけれど。
「お花の名前でも調べようかしら……」
いい時間潰しになるわ。
こんなキレイなお花をいただけるなんて……本当に私ってラッキー!でもハーネットには気を使わせてしまったかしら……?
だからきっとわざわざ庭師に花を貰いに行ったのよね……
部屋にたくさんある書物を眺めるために本棚の前に立つ。
部屋から出ないようにするためか初めのうちはたくさんの本が差し入れられた。
恋愛小説から自伝小説、歴史小説に図鑑や絵画の本など、最終的には料理の本や星座の本……
私の興味などどうでもいいらしく、一番読むのが進まなかった産業系小説が次々と送り込まれたので結局手をつけなくなってしまった。
商売に興味がなかったので用語で躓いたのだ。
用語で躓くと読み進めるたびに前に戻ったりしなければならなくてそれが億劫で止めた。
今は専ら空を眺めたり、爪を磨いたり、朝食のパンを少しだけ残しておいて窓に撒いてみたりしている。
時折小鳥がやってくるのだ。
それを部屋の隅から眺めるのが最近のブームだ。
「植物の図鑑もあったはず……」
フォルテナは自分より背丈のある本棚のてっぺんから注意深く確認した。図鑑は重いから下の方にあるだろうか?でもハーネットもまさか私が読み返すとは思っていないから適当にしまっているかもしれない。
どんな名前の花を庭師はくれたんだろう……
フォルテナは見つけ出した図鑑を両手に抱えるとえっほえっほと運びテーブルの上に置いた。「ああ…」その衝撃で小さいお花がパラパラと落ちる。私って少し粗雑なのかしら?やだわ。
フォルテナは手始めに小さいお花の名前を調べることにした。
「……だけど……名前がわからないから調べるのに……」フォルテナは目次や索引のページをパラパラめくると目を細めた。分厚い図鑑二冊を交互に見ると自分で勝手に始めたことなのにため息が出そうになった。
「……でもいいわ。暇だもの」
フォルテナはそう呟くと本を開いた。
「あった!あった!あったわ!これじゃない!?」フォルテナはパラパラと図鑑を中ほどまでめくるととても様子が似た絵が載っているページを発見して思わず大きな声を出した。
「これ!これじゃない?ジプソフィラ…ギプスを愛す……面白い名前だわ!ふふふ…カスミソウとも言うのね。名前がたくさんあって素敵ね」フォルテナは確かに石膏のような色合いだ。と花を見た。
「ベイビーブレス……赤ちゃんの吐息?ふふ……確かに……かわいらしいわ。赤ちゃんの吐息みたいね。デリケートだからこんなにパラパラと落ちるの?これからは気を付けてあげなくちゃ」
フォルテナはジプソフィラを眺めるとにっこり笑った。
なんだか名前を知る前よりかわいらしく見える。
「見つかると面白い……次はこのお花を探してみよう!」
フォルテナはカスミソウの次に小さいお花にそっと触れて図鑑を開いた。
「へー……お花には花言葉……というのがあるのね。『それに意味を込めて贈るとロマンチックですね』ですって……うふふ」全て調べ上げて花束の解説ページを眺める。
フォルテナはジプソフィラのページに戻ると花言葉の欄を見た。「まあ……『清らかな恋』『幸福』『無垢の愛』『感謝』ですって……庭師は私のことを愛してるみたいね」会ったこともない庭師に対して軽口を叩く。ジプソフィラはフォルテナの吐息にその小さな花を揺らした。
「マリーゴールドは……?『健康』『変わらぬ愛』『濃厚な愛情』……?健康も願ってくれているようだわ。この前風邪をひいたものね!」そんな庭師が知るはずもないことをフォルテナは持ち出しニコニコと笑う。確かにこの色合いと形が元気な気分にさせてくれるかも……と思いながら。
「コスモス……色によって違うのね。……白だから……『優美』『美麗』私を褒めてくれているのかしら。悪い気はしないわね……」フォルテナはクスクス笑いながらページをめくる。
最後はこの中でも一際目立つ赤い薔薇だ。
「バラね……バラも色によって違うの……面白いわね。『黄色は愛情が冷えたという意味があるため恋人には贈らぬように』ですって…ふふ…面白い。赤だから……『愛情』『情熱』……総体的に見て庭師は私を愛しているということが判明したわ……どうしましょ」
フォルテナはなんだか面白くなって笑ってしまった。
花言葉というのは大体ポジティブなものなのかもしれない。
こうして大きなお屋敷の庭師になる方だ。
花の知識も豊富だろうし、例えばネガティブなイメージの花があったとしたらそれは庭の花に採用しないのだろう。
だから剪定した花を集めただけでこんなに愛に満ち溢れた花束が出来上がってしまったのだ。とフォルテナは笑った。
「『花束というのは全体のまとまりも大切なのであまり花言葉に囚われすぎるのも考えものだ』ですって。ふふふ……そうね。確かに」
パラパラと花言葉のページをめくると、最後にはそう締めくくられていた。フォルテナ自身に語りかけてきているような錯覚に陥るほど今の状況にピッタリの言葉だった。
気が付くと辺りは薄暗くなっていてフォルテナは今日一日充実した時間だった。と嬉しく思った。
ハーネットの明るい声が部屋に響いた。
フォルテナは刺繍の手を止めドア付近を見ると、
ハーネットが大きな花束を抱えてニコニコ笑っている。
旦那様がハーネットにプレゼントしたんだわ。
フォルテナはそう思い目線を再び布に落とした。
「あ……奥様、あの……私自室に戻ってもいいですか?」
ハーネットが幸せそうに笑いながらフォルテナにそう聞いた。「ええ。お花が萎れてしまうものね。早くお水につけてあげて」フォルテナは顔をあげてにっこり笑うとハーネットを見送った。
一針一針丁寧にフォルテナは自分が好きなシロツメクサを想像で刺繍していった。嫁入り道具の裁縫セットがあってよかった。暇つぶしになるわ。
ハーネットが戻ってきたので顔を上げると彼女は裸の花の束を持ってきた。「……あら……?」先ほどのものは豪華に包装されていた気がするから……別のお花?
「……あ、これですか?庭師に剪定した花を貰ってきました!どうせ捨てるから……と!」ハーネットはそう言いながら花瓶にそれを活けてくれている。
「まあ、そんな立派なお花も剪定してしまうのね」
フォルテナは手を止めて花に近寄ると心の奥底からそう言った。
どの花もとてもキレイ……
「……そうですね。フローレス家はケチケチしませんので」
「確かにこれは捨てては勿体ないわね」
フォルテナはお花を見つめるとにっこり笑った。
初めて貰った花束だ。
……私個人にではないけれど。
「お花の名前でも調べようかしら……」
いい時間潰しになるわ。
こんなキレイなお花をいただけるなんて……本当に私ってラッキー!でもハーネットには気を使わせてしまったかしら……?
だからきっとわざわざ庭師に花を貰いに行ったのよね……
部屋にたくさんある書物を眺めるために本棚の前に立つ。
部屋から出ないようにするためか初めのうちはたくさんの本が差し入れられた。
恋愛小説から自伝小説、歴史小説に図鑑や絵画の本など、最終的には料理の本や星座の本……
私の興味などどうでもいいらしく、一番読むのが進まなかった産業系小説が次々と送り込まれたので結局手をつけなくなってしまった。
商売に興味がなかったので用語で躓いたのだ。
用語で躓くと読み進めるたびに前に戻ったりしなければならなくてそれが億劫で止めた。
今は専ら空を眺めたり、爪を磨いたり、朝食のパンを少しだけ残しておいて窓に撒いてみたりしている。
時折小鳥がやってくるのだ。
それを部屋の隅から眺めるのが最近のブームだ。
「植物の図鑑もあったはず……」
フォルテナは自分より背丈のある本棚のてっぺんから注意深く確認した。図鑑は重いから下の方にあるだろうか?でもハーネットもまさか私が読み返すとは思っていないから適当にしまっているかもしれない。
どんな名前の花を庭師はくれたんだろう……
フォルテナは見つけ出した図鑑を両手に抱えるとえっほえっほと運びテーブルの上に置いた。「ああ…」その衝撃で小さいお花がパラパラと落ちる。私って少し粗雑なのかしら?やだわ。
フォルテナは手始めに小さいお花の名前を調べることにした。
「……だけど……名前がわからないから調べるのに……」フォルテナは目次や索引のページをパラパラめくると目を細めた。分厚い図鑑二冊を交互に見ると自分で勝手に始めたことなのにため息が出そうになった。
「……でもいいわ。暇だもの」
フォルテナはそう呟くと本を開いた。
「あった!あった!あったわ!これじゃない!?」フォルテナはパラパラと図鑑を中ほどまでめくるととても様子が似た絵が載っているページを発見して思わず大きな声を出した。
「これ!これじゃない?ジプソフィラ…ギプスを愛す……面白い名前だわ!ふふふ…カスミソウとも言うのね。名前がたくさんあって素敵ね」フォルテナは確かに石膏のような色合いだ。と花を見た。
「ベイビーブレス……赤ちゃんの吐息?ふふ……確かに……かわいらしいわ。赤ちゃんの吐息みたいね。デリケートだからこんなにパラパラと落ちるの?これからは気を付けてあげなくちゃ」
フォルテナはジプソフィラを眺めるとにっこり笑った。
なんだか名前を知る前よりかわいらしく見える。
「見つかると面白い……次はこのお花を探してみよう!」
フォルテナはカスミソウの次に小さいお花にそっと触れて図鑑を開いた。
「へー……お花には花言葉……というのがあるのね。『それに意味を込めて贈るとロマンチックですね』ですって……うふふ」全て調べ上げて花束の解説ページを眺める。
フォルテナはジプソフィラのページに戻ると花言葉の欄を見た。「まあ……『清らかな恋』『幸福』『無垢の愛』『感謝』ですって……庭師は私のことを愛してるみたいね」会ったこともない庭師に対して軽口を叩く。ジプソフィラはフォルテナの吐息にその小さな花を揺らした。
「マリーゴールドは……?『健康』『変わらぬ愛』『濃厚な愛情』……?健康も願ってくれているようだわ。この前風邪をひいたものね!」そんな庭師が知るはずもないことをフォルテナは持ち出しニコニコと笑う。確かにこの色合いと形が元気な気分にさせてくれるかも……と思いながら。
「コスモス……色によって違うのね。……白だから……『優美』『美麗』私を褒めてくれているのかしら。悪い気はしないわね……」フォルテナはクスクス笑いながらページをめくる。
最後はこの中でも一際目立つ赤い薔薇だ。
「バラね……バラも色によって違うの……面白いわね。『黄色は愛情が冷えたという意味があるため恋人には贈らぬように』ですって…ふふ…面白い。赤だから……『愛情』『情熱』……総体的に見て庭師は私を愛しているということが判明したわ……どうしましょ」
フォルテナはなんだか面白くなって笑ってしまった。
花言葉というのは大体ポジティブなものなのかもしれない。
こうして大きなお屋敷の庭師になる方だ。
花の知識も豊富だろうし、例えばネガティブなイメージの花があったとしたらそれは庭の花に採用しないのだろう。
だから剪定した花を集めただけでこんなに愛に満ち溢れた花束が出来上がってしまったのだ。とフォルテナは笑った。
「『花束というのは全体のまとまりも大切なのであまり花言葉に囚われすぎるのも考えものだ』ですって。ふふふ……そうね。確かに」
パラパラと花言葉のページをめくると、最後にはそう締めくくられていた。フォルテナ自身に語りかけてきているような錯覚に陥るほど今の状況にピッタリの言葉だった。
気が付くと辺りは薄暗くなっていてフォルテナは今日一日充実した時間だった。と嬉しく思った。
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