一度目の昼、二度目の朝。

一度目は愛おしい人の名前を呼びながら朽ちていった。キラリと光るナイフが私の胸に刺さって私がどれだけ愛おしい人の名前を呼んでもその人が来ることはなかった。

二度目は一度目の人生を辿る。一度目と同じく彼は私を愛してはくれない。

ただ二度目は一度目のように側室の子に殺されることはなかった。
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