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ゲルマン皇帝ヨハイネバルグ
粛清の始まり
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「評議会に置いて隊長が殺された!」
戦士団の幹部たちは集結する
「ヨハイネの仕業らしい」
「くそ!栄光あるベルドアの戦士を甘く見やがって」
ベルドアの戦士、500年ほど前の聖魔対戦において この地域に出現した魔将に止めを刺した栄光を持つ
その際に魔将が落とした『死神の鎌』は伝説級の武器として国宝にされている
しかしその『死神の鎌』はいわゆるいわくつきで、軍部地下室に厳重に管理されている
しかし戦士団の中にも既に洗脳されたものもいる
「何を言っているか、バッカス団長が愚かにもヨハイネ様の意見に反対するからと聞く」
「貴様!何を言っているのかわかるのか?」
「別に当然のことをいったまでよ」
「く!」
バッカスの右腕ともいわれる戦士ドズル、ヨハイネの洗脳が戦士団にまで浸透していることに唖然となる。
この男カールとて先週までは共にヨハイネの批判をしていた、しかし週末のミサに潜入調査してからおかしくなった
。洗脳術は昔からある、しかし戦士職のような上級職には神々の加護がありまた戦士は特に鉄の意思を持つので洗脳にはかかりにくい筈だ・・・・あの男はなんなのだ
周りを見ると戦士団の戦士たちが冷たい目でドズルを見ていた
「く!」
ドズルは貯まらず戦士団営舎を出る
「くそ!この国はどうなる。・・・くそ!」
いいようのない怒りと絶望の基、ドズルは歩く、
「ドズル!」
振り返ると数人の戦士がドズルを追っていた
「待ってくれドズル・・・戦士団がおかしい!」
「本当だ!団長が殺されたっていうのにヨハイネを崇拝している、なんなんだ?」
ドズルはまだ存在した戦士団の仲間に安堵を浮かべながらも、200人から成る戦士団のうち、ここにいる僅か5名ほどの戦士しかいない不安感にさいなまれた。
*****
いったい何が起きている
戦士団長のバッカスが殺された、ヨハイネの手には小さな銃、それに、親衛隊が使う連続されて撃つ銃
我がベルドア騎士団の中にもヨハイネを賞賛するものもいる
騎士団長エデン
目の前でバッカスが殺された、そして反対の立場の意思を持ちながらもなぜ自分は賛成に手を挙げた?
間違いなくヨハイネは洗脳の魔術を使っている、そもそも洗脳は闇属性、光の神官が使える物ではないはず。
転生者能力というやつか・・・危ない
このままではこの国は危ない・・・すぐにこの国を出る
エデンはベルドア騎士団団長
ベルドアは軍事大国である
12師団によって士団長たちにの評議により国の運営がなされている
戦士団 バッカス
騎士団 エデン
首都防衛兵団 ローグ
辺境地衛兵団 グラズル
弓兵士団 ダン
魔法士団 ロダン
少年育成士団 パタグ
新兵育成士団 エンラク
商業土木士団 キヌワム
輸送士団 エゾワイル
護衛士団 バスク
遊撃士団 シラク
それが辺境地衛兵団が連れてきた転生者ヨハイネにより、あっという間におかしくなってしまった
「これはこれはエデン様、急いでどちらにお向かいですか?
「よ、ヨハイネ・・・何、ちょっと買い物にな・・・」
「そうでしたか、時にエデン様、私ヨハイネ、新たな力に目覚めましてね、もうすでに実験はしているのですが、力ある者で試したいと思いましてね」
ヨハイネは赤い目でエデンを覗き込む
「新たな力?!貴様!魔人、魔に落ちたか」
エデンが剣に手をかけた時には既にヨハイネの手はエデンの心臓を貫いていた
「ヨハイネ・・・魔になど・・・・・」
エデンはその場で絶命した
「おおお!力がみなぎります、弱き者などとは比べ物になりませんね」
「お見事でございますヨハイネ様」
バルガは近づく
「バルガか、片づけておけ、それと騎士団にはまだ我になびかぬ者もいる、探し出せ、好きにしていい」
「かしこまりました、してヨハイネ様は?」
「グラズルと共にローグの元に行く、あのジジイの力も欲しい」
「なるほど、分かりました」
ヨハイネは側近のうち辺境地衛兵団のグラズルと酒場にいた初期からの教信者、ギムーは魔人化に成功した
しかし魔人化には自身の魔力多く消費することに気付く
そして魔人となるとその魔力を回復させるには殺すしかないのだ、最初は教信者を数人殺したが、魔力は戻らず、力ある者をターゲットにした、また自身の配下状態にある者が殺しても魔力はわずかに上がっていく
ためしにバルガに魔人化を試めさせるがバルガが魔人化しようとした教信者は発狂して死んでしまった
その癖にバルガの魔力が多く減っている
魔力量を見ると1/3は減る様である
自身が行った魔人化でも同じ量減るので、魔人化する場合は自身の1/3程の魔力を使うのが分かった
むやみに魔人を増やせないというのが分かった、しかしバルガが野良犬にその儀式をしたところ見事に野良犬は魔犬となる、そしてバルガの魔力は1/3減っている
これをみてヨハイネは推測する
どんな相手でも1/3は魔力消費する
そして魔人化できるのは自分の魔力量と相手の魔力量により決まると
という事は魔人化を行うのは基本配下の魔人にやらせみずからはその魔力量を増やすことの方がベストと言える
「いろいろとめんどくさい事もあるが、要は殺せばいいという事でもあるな」
この理屈だと全人類魔人化などは不可能になる、魔力を回復するためには殺さなくてはいけない
ならば、どうするか、答えは簡単だ、魔人以外は家畜である。
魔人の為に増え、魔人に命を捧げる、人間では生産性が低い、繁殖力の高い亜人を使えば更に効率は上がるだろ
この国の南には異様に繁殖力の高い『ゴブリン』という種族がいる、非常に使えそうだ
ヨハイネは今後の方針を考え
魔法士団営舎ではすでに中で戦いが繰り広げられていた
「貴様ら教信者だな!聖なる光よこの者たちを包め」
魔法士リン ロダンの孫である
肉弾戦が主戦力のベルドアにおいて魔法士団は後方支援である
そのため回復系の光の属性の魔法士が多い
また若い男は戦士や騎士に憧れをもち、魔法士は女性の比率が高い
既に教信者たちにより多数の魔法士が捕らわれていた
「グラズル男どもは殺せ、女は使い道がある生かしておけ!」
「かしこまりました」
グラズルは捕えられている魔法士の男を次々と無表情で殺していく。
殺すごとにグラズルの魔力はどんどん上がっていく。
「気持ちいい響きですな、ヨハイネ様」
処刑される者の団末を心地よさ聴き、その声を聴きたくまた殺す、グラズルは楽しくてしょうがなかった
それを見ていた捕らわれた女魔法士は失禁し、気絶するもの、泣き叫ぶものもいた。
彼女たちに待っている者は魔人たちの餌となる者を生む機会となる事である
「女たちは一カ所に幽閉しろ・・どれまだ抵抗している者がいるな」
魔法士団営舎の中ではまだ戦いの最中である
次々と捕らわれた魔法士が連れ出される
中には既に絶命している者も多数いた
女たちは教信者たちにより縄に縛られる
「いや~、リン様助けて!嫌~」
「ロダン様~カメラ様助けて!」
悲痛な声をまだ戦っている営舎の中の魔法士にむける
確かに心地がいい物だ・・
ヨハイネは営舎の中に入る
既に教信者たちの骸、魔法士達の骸が転がっている
屋敷の中に入るまだ抵抗していた女がいた、なるほど光と風の魔法を使いこなし教信者では相手にならなそうだ
ヨハイネは女の目を見る
「ふぅ洗脳に対しても抵抗を持つか・・・」
女はヨハイネを睨み風の矢を放つ
しかしそれよりも早く伸びたヨハイネの手は女の額を覆う、
「ああああ!あああああああ」
言葉にならない悲痛な叫びをあげる女はやがて手がぶら下がる
ヨハイネが手を放すとしなだれ落ちる
女は再び目をさましヨハイネの前で跪く
この戦いで十分魔力を補充していたヨハイネは女の魔人化に成功した
ふむ、高能力者でさえも自身の魔力が上がれば魔人化することが可能か、ふふふふ。
「カメラ~どうしたの何があったの」
違う部屋で抵抗しているリンが叫ぶ
屋敷の奥から叫び声が聞こえる
「汝はカメラと申すか」
「はいヨハイネ様」
「ではあの叫んでいる小娘を連れてこい」
「かしこまりました」
真っ赤に光るカメラの目は通常の目に戻り奥で戦うリンとロダンたち最後の魔法士の場に向かう
カメラがその場に現れた
「カメラ!無事だったの?」
リンがカメラに問いかける
「いかん!リン!
カメラの一撃がリンを襲う、すんでの所でロダンがリンをかばう、しかしその一撃は以前のカメラの一撃を大きく上回っていた
ロダンは自身に結界を張っていたがその結界は砕け散る、そして陣形が乱れた、部屋全体の結界も崩れる
ロダンがカメラに構える しかしその後ろにはヨハイネがいた
「お前は私の餌となれ」
ヨハイネの手はロダンの心臓に突き刺さる
リンはカメラに抑え込まれた
「おじい様!カメラ!目を覚まして!」
リンは団長であるロダンの孫だが先にロダンに仕えていたカメラを姉のように慕っていた
ロダンの魔力も高いがカメラとリンはこの国では低く見られがちな魔法士だがその美貌とあいまって人気があった
そして実力あった
「リン!逃げるんじゃ・・・・」
ヨハイネに心臓を握りつぶされたロダンはリンを見ながら絶命する
カメラの魔人化で減っていた魔力が大きく回復しさらに上昇した
「ほう!ジジイの癖にこれほどか!」
そしてカメラに抑え込まれているリンを見る
リンはヨハイネを睨む
しかしヨハイネの手はリンの顔を覆いそしてリンの力が抜けた
そして目覚めたリンの目は赤く充血していた
「リン・カメラ」
「はい」
2人はヨハイネに向かって膝をつく
「そなたらに頼みがある、私に魔法を教えてくれないか」
「かしこまりました、わが魔法全てヨハイネ様に伝授いたします」
カメラ立ち上がる
「ワタシはカメラ程の魔法は使えませぬが、私の力ご存分にお使いください」
「リン様・・カメラ様いったいどうして?」
最後の部屋で戦っていた女魔法士はその様子を絶望の様子で見ていた
グラズルがヨハイネに問う
「捕えた女共はいかがいたしますか?」
「子を産ませ、我らの餌を増やしたい、しかし人間の繁殖力は低い、1人生ませるのに1年かかる、だから我になびかぬ者は皆、その道具としろ」
「ならば、ゴブリンの力をつかいましょう」
カメラがヨハイネにいう
「ほぅ、ゴブリンをか?」
「はいゴブリンは下等生物ですが、いかなる種族の女に種をつけれます」
「しかし魔人化させると生殖能力は無くなるのではないか?」
「ふふふ、ヨハイネ様ったら、ゴブリンごとき操るのは簡単ですよ」
リンが小悪魔的に笑ってヨハイネに返す
そうである
魔に落ちるという事は聖の理から外れることで、生殖機能は失われる、
魔がどうやって増えるかというと、聖の物を魔に変える事で増えていく
魔帝クラスだと無から造り出すことも可能と言われる
また妖魔とよばれるものは魔でありながら繁殖能力を持つ例外もある
リンとカメラというベルドアに咲く花と呼ばれた美人2人組はヨハイネの側近となるもヨハイネ自体魔人になっているので生殖器は無い 美人をはびこらせてもったいないと思う人もいるがそういう物である。
魔に落ちたものにとって快楽はただ殺すこと、断末魔を聞くこと、恐怖におびえる様子を見る事である、魔人の餌になることを喜ぶ狂信者なんぞ、いくら殺しても快楽は少ない、抵抗する者を殺してこそ快楽が大きくなるのである
、魔法士達を処刑していたグラズルなどは絶頂の極みであった、また魔法使いという能力者を処刑する事でグラズルの力も大きく増大していた。
戦士団の幹部たちは集結する
「ヨハイネの仕業らしい」
「くそ!栄光あるベルドアの戦士を甘く見やがって」
ベルドアの戦士、500年ほど前の聖魔対戦において この地域に出現した魔将に止めを刺した栄光を持つ
その際に魔将が落とした『死神の鎌』は伝説級の武器として国宝にされている
しかしその『死神の鎌』はいわゆるいわくつきで、軍部地下室に厳重に管理されている
しかし戦士団の中にも既に洗脳されたものもいる
「何を言っているか、バッカス団長が愚かにもヨハイネ様の意見に反対するからと聞く」
「貴様!何を言っているのかわかるのか?」
「別に当然のことをいったまでよ」
「く!」
バッカスの右腕ともいわれる戦士ドズル、ヨハイネの洗脳が戦士団にまで浸透していることに唖然となる。
この男カールとて先週までは共にヨハイネの批判をしていた、しかし週末のミサに潜入調査してからおかしくなった
。洗脳術は昔からある、しかし戦士職のような上級職には神々の加護がありまた戦士は特に鉄の意思を持つので洗脳にはかかりにくい筈だ・・・・あの男はなんなのだ
周りを見ると戦士団の戦士たちが冷たい目でドズルを見ていた
「く!」
ドズルは貯まらず戦士団営舎を出る
「くそ!この国はどうなる。・・・くそ!」
いいようのない怒りと絶望の基、ドズルは歩く、
「ドズル!」
振り返ると数人の戦士がドズルを追っていた
「待ってくれドズル・・・戦士団がおかしい!」
「本当だ!団長が殺されたっていうのにヨハイネを崇拝している、なんなんだ?」
ドズルはまだ存在した戦士団の仲間に安堵を浮かべながらも、200人から成る戦士団のうち、ここにいる僅か5名ほどの戦士しかいない不安感にさいなまれた。
*****
いったい何が起きている
戦士団長のバッカスが殺された、ヨハイネの手には小さな銃、それに、親衛隊が使う連続されて撃つ銃
我がベルドア騎士団の中にもヨハイネを賞賛するものもいる
騎士団長エデン
目の前でバッカスが殺された、そして反対の立場の意思を持ちながらもなぜ自分は賛成に手を挙げた?
間違いなくヨハイネは洗脳の魔術を使っている、そもそも洗脳は闇属性、光の神官が使える物ではないはず。
転生者能力というやつか・・・危ない
このままではこの国は危ない・・・すぐにこの国を出る
エデンはベルドア騎士団団長
ベルドアは軍事大国である
12師団によって士団長たちにの評議により国の運営がなされている
戦士団 バッカス
騎士団 エデン
首都防衛兵団 ローグ
辺境地衛兵団 グラズル
弓兵士団 ダン
魔法士団 ロダン
少年育成士団 パタグ
新兵育成士団 エンラク
商業土木士団 キヌワム
輸送士団 エゾワイル
護衛士団 バスク
遊撃士団 シラク
それが辺境地衛兵団が連れてきた転生者ヨハイネにより、あっという間におかしくなってしまった
「これはこれはエデン様、急いでどちらにお向かいですか?
「よ、ヨハイネ・・・何、ちょっと買い物にな・・・」
「そうでしたか、時にエデン様、私ヨハイネ、新たな力に目覚めましてね、もうすでに実験はしているのですが、力ある者で試したいと思いましてね」
ヨハイネは赤い目でエデンを覗き込む
「新たな力?!貴様!魔人、魔に落ちたか」
エデンが剣に手をかけた時には既にヨハイネの手はエデンの心臓を貫いていた
「ヨハイネ・・・魔になど・・・・・」
エデンはその場で絶命した
「おおお!力がみなぎります、弱き者などとは比べ物になりませんね」
「お見事でございますヨハイネ様」
バルガは近づく
「バルガか、片づけておけ、それと騎士団にはまだ我になびかぬ者もいる、探し出せ、好きにしていい」
「かしこまりました、してヨハイネ様は?」
「グラズルと共にローグの元に行く、あのジジイの力も欲しい」
「なるほど、分かりました」
ヨハイネは側近のうち辺境地衛兵団のグラズルと酒場にいた初期からの教信者、ギムーは魔人化に成功した
しかし魔人化には自身の魔力多く消費することに気付く
そして魔人となるとその魔力を回復させるには殺すしかないのだ、最初は教信者を数人殺したが、魔力は戻らず、力ある者をターゲットにした、また自身の配下状態にある者が殺しても魔力はわずかに上がっていく
ためしにバルガに魔人化を試めさせるがバルガが魔人化しようとした教信者は発狂して死んでしまった
その癖にバルガの魔力が多く減っている
魔力量を見ると1/3は減る様である
自身が行った魔人化でも同じ量減るので、魔人化する場合は自身の1/3程の魔力を使うのが分かった
むやみに魔人を増やせないというのが分かった、しかしバルガが野良犬にその儀式をしたところ見事に野良犬は魔犬となる、そしてバルガの魔力は1/3減っている
これをみてヨハイネは推測する
どんな相手でも1/3は魔力消費する
そして魔人化できるのは自分の魔力量と相手の魔力量により決まると
という事は魔人化を行うのは基本配下の魔人にやらせみずからはその魔力量を増やすことの方がベストと言える
「いろいろとめんどくさい事もあるが、要は殺せばいいという事でもあるな」
この理屈だと全人類魔人化などは不可能になる、魔力を回復するためには殺さなくてはいけない
ならば、どうするか、答えは簡単だ、魔人以外は家畜である。
魔人の為に増え、魔人に命を捧げる、人間では生産性が低い、繁殖力の高い亜人を使えば更に効率は上がるだろ
この国の南には異様に繁殖力の高い『ゴブリン』という種族がいる、非常に使えそうだ
ヨハイネは今後の方針を考え
魔法士団営舎ではすでに中で戦いが繰り広げられていた
「貴様ら教信者だな!聖なる光よこの者たちを包め」
魔法士リン ロダンの孫である
肉弾戦が主戦力のベルドアにおいて魔法士団は後方支援である
そのため回復系の光の属性の魔法士が多い
また若い男は戦士や騎士に憧れをもち、魔法士は女性の比率が高い
既に教信者たちにより多数の魔法士が捕らわれていた
「グラズル男どもは殺せ、女は使い道がある生かしておけ!」
「かしこまりました」
グラズルは捕えられている魔法士の男を次々と無表情で殺していく。
殺すごとにグラズルの魔力はどんどん上がっていく。
「気持ちいい響きですな、ヨハイネ様」
処刑される者の団末を心地よさ聴き、その声を聴きたくまた殺す、グラズルは楽しくてしょうがなかった
それを見ていた捕らわれた女魔法士は失禁し、気絶するもの、泣き叫ぶものもいた。
彼女たちに待っている者は魔人たちの餌となる者を生む機会となる事である
「女たちは一カ所に幽閉しろ・・どれまだ抵抗している者がいるな」
魔法士団営舎の中ではまだ戦いの最中である
次々と捕らわれた魔法士が連れ出される
中には既に絶命している者も多数いた
女たちは教信者たちにより縄に縛られる
「いや~、リン様助けて!嫌~」
「ロダン様~カメラ様助けて!」
悲痛な声をまだ戦っている営舎の中の魔法士にむける
確かに心地がいい物だ・・
ヨハイネは営舎の中に入る
既に教信者たちの骸、魔法士達の骸が転がっている
屋敷の中に入るまだ抵抗していた女がいた、なるほど光と風の魔法を使いこなし教信者では相手にならなそうだ
ヨハイネは女の目を見る
「ふぅ洗脳に対しても抵抗を持つか・・・」
女はヨハイネを睨み風の矢を放つ
しかしそれよりも早く伸びたヨハイネの手は女の額を覆う、
「ああああ!あああああああ」
言葉にならない悲痛な叫びをあげる女はやがて手がぶら下がる
ヨハイネが手を放すとしなだれ落ちる
女は再び目をさましヨハイネの前で跪く
この戦いで十分魔力を補充していたヨハイネは女の魔人化に成功した
ふむ、高能力者でさえも自身の魔力が上がれば魔人化することが可能か、ふふふふ。
「カメラ~どうしたの何があったの」
違う部屋で抵抗しているリンが叫ぶ
屋敷の奥から叫び声が聞こえる
「汝はカメラと申すか」
「はいヨハイネ様」
「ではあの叫んでいる小娘を連れてこい」
「かしこまりました」
真っ赤に光るカメラの目は通常の目に戻り奥で戦うリンとロダンたち最後の魔法士の場に向かう
カメラがその場に現れた
「カメラ!無事だったの?」
リンがカメラに問いかける
「いかん!リン!
カメラの一撃がリンを襲う、すんでの所でロダンがリンをかばう、しかしその一撃は以前のカメラの一撃を大きく上回っていた
ロダンは自身に結界を張っていたがその結界は砕け散る、そして陣形が乱れた、部屋全体の結界も崩れる
ロダンがカメラに構える しかしその後ろにはヨハイネがいた
「お前は私の餌となれ」
ヨハイネの手はロダンの心臓に突き刺さる
リンはカメラに抑え込まれた
「おじい様!カメラ!目を覚まして!」
リンは団長であるロダンの孫だが先にロダンに仕えていたカメラを姉のように慕っていた
ロダンの魔力も高いがカメラとリンはこの国では低く見られがちな魔法士だがその美貌とあいまって人気があった
そして実力あった
「リン!逃げるんじゃ・・・・」
ヨハイネに心臓を握りつぶされたロダンはリンを見ながら絶命する
カメラの魔人化で減っていた魔力が大きく回復しさらに上昇した
「ほう!ジジイの癖にこれほどか!」
そしてカメラに抑え込まれているリンを見る
リンはヨハイネを睨む
しかしヨハイネの手はリンの顔を覆いそしてリンの力が抜けた
そして目覚めたリンの目は赤く充血していた
「リン・カメラ」
「はい」
2人はヨハイネに向かって膝をつく
「そなたらに頼みがある、私に魔法を教えてくれないか」
「かしこまりました、わが魔法全てヨハイネ様に伝授いたします」
カメラ立ち上がる
「ワタシはカメラ程の魔法は使えませぬが、私の力ご存分にお使いください」
「リン様・・カメラ様いったいどうして?」
最後の部屋で戦っていた女魔法士はその様子を絶望の様子で見ていた
グラズルがヨハイネに問う
「捕えた女共はいかがいたしますか?」
「子を産ませ、我らの餌を増やしたい、しかし人間の繁殖力は低い、1人生ませるのに1年かかる、だから我になびかぬ者は皆、その道具としろ」
「ならば、ゴブリンの力をつかいましょう」
カメラがヨハイネにいう
「ほぅ、ゴブリンをか?」
「はいゴブリンは下等生物ですが、いかなる種族の女に種をつけれます」
「しかし魔人化させると生殖能力は無くなるのではないか?」
「ふふふ、ヨハイネ様ったら、ゴブリンごとき操るのは簡単ですよ」
リンが小悪魔的に笑ってヨハイネに返す
そうである
魔に落ちるという事は聖の理から外れることで、生殖機能は失われる、
魔がどうやって増えるかというと、聖の物を魔に変える事で増えていく
魔帝クラスだと無から造り出すことも可能と言われる
また妖魔とよばれるものは魔でありながら繁殖能力を持つ例外もある
リンとカメラというベルドアに咲く花と呼ばれた美人2人組はヨハイネの側近となるもヨハイネ自体魔人になっているので生殖器は無い 美人をはびこらせてもったいないと思う人もいるがそういう物である。
魔に落ちたものにとって快楽はただ殺すこと、断末魔を聞くこと、恐怖におびえる様子を見る事である、魔人の餌になることを喜ぶ狂信者なんぞ、いくら殺しても快楽は少ない、抵抗する者を殺してこそ快楽が大きくなるのである
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