1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~

鮪鱚鰈

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第1章 新世界へ

ナチス再来

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「すべての重火器は俺の為にある!」

8式装甲車の天部20mm機関砲銃座に座るのは、真中治一郎

重火器のスペシャリストである彼が愛用するのは第2次大戦から第3次大戦まで使っていた、九二式機関銃

第2次大戦では発射速度は遅いがその正確性から米軍から恐れられていた機関銃である

第3次大戦では改良型も出回っているが真中は九二式を愛用していた、第2次大戦当時、米軍からはウッドペッカー(キツツキ)と呼ばれ恐れられていた。
発射速度が遅い為、キツツキが木をつつく音に似ているからこの名前が付いた

彼の恐ろしいところは、正確な射撃だろう、飛行機の銃座にも使われる思い98式を軽々運び小刻みに標準を変えていく

第2次大戦時フィリピンでは彼が発車する98式の的中率は90%を超えた
まるで数十人いるスナイパーのごとき精度であった。

米軍が初めて1001部隊と戦った際にわずか100名ほどの部隊に15000を超える人数を要しながら撤退を余儀なくさせられた原因でもある

当初は重火器の複数使用を米軍側は想定したが、その実はたった一人の重火器使いであった。

銃座に座る真中は辺りを警戒しながら20mm機関砲を構える
「試し打ちがしたい・・・・」

「大丈夫だ、試しではなくてお客様が来そうだぞ」

8式装甲車と亜人部隊はモリアーティ公国に向かっていた
運転は当然小森、車の中には生き残ったエルフの子ども5人と隊長の瀬能 副隊長の田辺 次いで柳生・冴島・北倉・甘利の六人

天部銃座全部に真中 後方警戒に土岐がアリサカ銃にオリジナルのスコープをつけた愛銃で空を見上げている

風祭兄弟は偵察で先に出ている

「豪鬼さま!鬼と人間は子どもができるのですのよね!なら人間とエルフでも可能なのでしょうか?」
エリンは豪鬼に聞く

「ああ可能だがエルフは身ごもりにくい体質だ・・人間の生殖期間は40年ほどだエルフにとっては短すぎるだろう・・・だから非常に少ない まあ転生者のように寿命が無ければ問題もないだろうがの」

「なんだよエリン人間に惚れでもしたのか」
エルフォードがエリンをはやし立てる

「そうよ!エルフォードは気を失ってただけだけど凄かったんだから・・・ダークゴブリンを一人で30匹以上倒したのよ」

「でも・・俺だって強くなる・・・」
エルフォードは何かいいたいが、自身も助けられた身・・・

「そうだ!セノウさん!俺をアンタの部隊に入れてくれ・・聞けばこの人たちはみなあなたに鍛えられたって聞くし・・俺を強くしてくれ!みんなを守れるぐらいに」

「ははは!エルフの部隊か!おもしれえじゃないか」
北倉が笑う。

「エルフォード!迷惑なことを言うのではありません・・・まだ未熟なのに・・私は精霊ウンディーネの洗礼を受けていますいずれは風の大魔法をも使いこなして見せます」
今度はエリンが瀬能に談判する

「ふはははは・・強きものには人が集まる・・瀬能殿、もし国を興すなら我もその仲間に入れてほしい」

瀬能はただ笑い返すだけだった
まだこの世界に来て3日目・・・いきなり国を興せと言ってもである。

「瀬能さんの国か・・・いいな」
田辺がぽつりという

「ああ俺はそんな世界に生きてい見たい」
敦盛もいう

他の隊員も頷く

天部から無線がはいる

ガガ・・セノウさんのクニなら・オレモ・・じゃねえ空を飛ぶ無数の飛行生命体が後方に無数展開

「来たか・・数は200と言ったところか」

ガガ・・国旗を確認・・・鉤十字・・ドイツ軍の竜か?・・・

無線は少し動揺の声が聞こえる

「真中止めろ!」
瀬能が支持をだす

「ほぃ~」
真中はゆっくりと8式装甲車を止める

「豪鬼殿!こう卍のマークは味方か?」

「卍だと!ゲルマン王国・・50年ほど前に現れた国だ、少し前に我ら同盟軍はあの国に大敗をしている堂鬼(三河童子)もその時に死んだ、シハ国がゲルマンによって滅ぼされた・・・」

瀬能と豪気は車をおり空を見上げる、しかし何も見えない

瀬能はその相手の気力を感じているようだ
しかしその旗印まで見える力、それが超スナイパー土岐の力だろう

{1000年・・・前世界では俺たちと同じ時代だろうに・・・1000年・・確かに混沌カオスだな}
瀬能は考えるがまとまらない話である一言なら混沌だろう

「この森の反対側がその国なのか?」

「いや!ゲブラというトカゲの国が存在するが・・我らと同様に対ゲルマン同盟の一国だ・・・前線にはモリアーティの援軍として鬼兵500を出している・・・この方面からゲルマンが現れるはずがないのだが・・」

暫くすると豪鬼にもその気配が感じられた・・

「まさか・・・そんはずは・・ゲブラには連合の精鋭が集まっているのだぞ・・」

{六郎!}

{ほい隊長}

{調べてほしい逆方向にゲブラという国がある・・今どうなっているか調べてくれ}

{了解です!}

「あいつらの気配だと偵察・・・もしくは何かを確認してきた感じだな・・地面には無数の気配がある・・・エルフの村で感じたダークゴブリンってやつだな・・」

「確かに西部に行くほどに連絡のない集落がある・・・残鬼!」

「は!」

美少年的な赤鬼が馬をおり豪鬼の前につく

「様子がおかしい調べてこい・・・」

「は!」

「豪鬼殿、おそらくエルフの村のようなことがこの森中で起きている・・魔に落ちたというゴブリンを使って戦力の弱体化・・・ナチスらしいやり方だな・・・」

「くそ、ダークゴブリンが出たからもしやと思ったが、やはりゲルマンか・・・」

「ふ・・・俺の知っているナチスのやり方なら、あり得るな」

「だが、ゲルマンはゲブラでその新兵器が通じなかった、ゲブラの守りは完璧なはず」

「ゲブラは湿地帯といったな・・・飛行部隊なら突破も出来るだろう」
田辺が瀬能と豪鬼の会話に入る

{五平戻れるか?}

{もうすぐ戻りますよ}

それと同時に五平は三点着地で瀬能の横に降りる

「気配をうまく消したな・・俺でも気づかなかったぞ」

「へへ・・・なんかこの世界は俺に合ってるようだ・・・瀬能さんからも一本とれるかも」
五平は得意げに立ち上がる

「西側に向けて集落があるようだ・・気を感じるところにいって生存者を救い出せ」

「残鬼、キーウェイ・・この人の手伝いをしろ・・お前ぐらいしかついていけないだろうしな」

「は!」

馬の上からエルフの戦士キーウェイが降り立ち走り去る五平についていく
すでに降りていた残鬼とキーウェイは五平の方を見る

「じゃあついてきてなゆっくりいくから」

そう言い残すと五平は消えていく

残鬼とキーウェイも大急ぎで後を追う


「ああ!五平様・・いっちゃった~」
エリンが残念そうに見ていた 兄の心配はしていないようだ・・・


「田辺!」

「はい」

「設営地を造る、最善の場所を探ってくれ」

「了解です!」

「他のものは戦闘準備!」

「はい」

きびきびと隊員が動き出す

亜人部隊との時とは違い隊員たちに緊張が走る







 






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