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第1章 新世界へ
軍医兼整備士兼料理長 冴島
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「あ~これは肋骨が肺に刺さっているな・・・構造は人間と同じだ・・・」
冴島金太
整備士であるが軍医でもあるといっても彼の軍医としての能力は戦場で培った物だ
物を直すのに生き物も乗り物の変わりはない・・・とでも言うのだろうか
体の構造は熟知している・・そして勤勉でもある彼は医学書もほとんど読みつくし
その知識量は計り知れない
医者としても超一級の腕前である
事実、彼は転生前 第2次大戦後軍医学を発足し戦場での応急処理などを的確に確立し
第3次世界大戦に向けて日本軍の軍医学は大きく向上した
しかし第3次世界大戦中 何者かに暗殺されてしまう
それはまた後ほどの話
「登~お前もう少し手加減しなかったらこの人死んでたぞバカたれ!」
「いやだって・・・頑丈そうだったし・・」
若林登
1001部隊の生き残りでは一番最初に戦死した人物である
第3次世界大戦でモンゴル戦線においてソビエト連邦の改造人間部隊「暗黒の犬」との戦いとの戦いにおいて、相手部隊20人以上の道連れをして戦死している
それもまた後ほどのお話
「頑丈といえばお前の体は何なんだ?一回解剖してみないか?」
冴島は若林に刃物を向ける
「さ・・・冴島さん やめて下さいよ」
「ははは」
冴島はニヤリと笑いこむ
「こっちにくるとき神様みたいなのが能力くれるって言ったじゃないですか・・・それっすよたぶん」
「希望の能力・・あとは何かわからないってやつだな・・・」
副長の田辺が話に入る
「そっす・・・みんなは何なんですか?」
若林が尋ねる・・・
「お前・・・出来るだけ能力は隠したほうがいいとも言われなかったか?」
五平が話す
「まあ すぐわかる能力だからな・・隠しようがねえ・・・」
六郎も続く
「だから後一個は内緒っす」
「まあ俺のは、すぐにばれるだろうがな・・」
冴島は締める
冴島の選択能力は絶対修復 機械・・乗り物、武器、そして人間も何でも治す
そしてランダム能力は食料召還
料理番でもある冴島らしい能力だが
その規模は何千何万人だろうが食料を召還できる
一見戦闘に関係が少ない能力だがその能力の効果はすさまじい
どんなに貧しい国であっても膨大な数の人数を養うことが出来る
副長の田辺は考えた
加えてこの世界に転生されることで年を取らない体になってなお、肉体も若くなっている。
若林などは戦死したときは40代であったはずなのに口調が1001部隊一番の若造のそれになっている。
他の隊員もそうである
前世界の記憶を持ちつつも、肉体とそして気持ちまで1001部隊としてはじめて戦場に出た時に戻ったようである。
しかし瀬能の能力・・・これだけは計り知れないものがあった
肉体が若くなったことで感受性も高まり瀬能が発する気力がどこか前世界とは違う次元・・しいて言うなら死んだ時に現れたあの神に近いような気配
そんなものを感じてしまう。
そして自分らはその瀬能に守られている
自分らがこの世界にいるのは瀬能さんの力が大きいのだろう・・・
全世界では俺は陸軍中将として第3次世界大戦の末期、和平交渉の席に立った
しかし、何者かが仕掛けた次元爆弾が爆発し、俺の前世界の記憶は消えた。
そして神が現れた・・・・
神は言う
「瀬能君と新しい世界でやり直してみないかね・・」
嘘臭い話だったがどうせ死んだ身だ・・・第3次大戦時満州にいた俺の家族は細菌テロによってみな死んだ・・・その神様に聞くと
俺という存在は消える、しかし、俺の子供と嫁は別の存在として存命するという話だった
そして時代は巻き戻される・・・日本が勝った第2次大戦も起きないかもしれない・・・嫁と息子はいい父親をへて幸せにすごせるかもしれない・・・
そんな思いで参加した・・・
ここにいるやつらもそうだろう・・・第3次大戦は悲惨であった・・・
そんな歴史を変えることが出来るのかもしれない・・・
でも瀬能さんの下で過ごした第2次大戦の時の方が戦況は絶望であったはずだ
だが瀬能さんの下にいる限り死ぬ気はしなかった
瀬能学校を卒業したこの仲間達ならどんなことも乗り越えられる・・・
そして俺はこの転生に参加した
蓋を開けてみれば瀬能学校の仲間がみんないた・・・・
田辺は瀬能をみる
瀬能は優しい目で含み笑いをしていた
{瀬能さんは何でも俺たちのことは知ってそうだな・・・}
田辺は笑顔を瀬能に返す
瀬能のあご先が亜人たちに向く
「う・・う・・・・」
「ああ・・・なんだ・・・俺は死んでいないのか・・・」
亜人たちが一斉に起き始める
瀬能が立ち上がり 一番大きなオーガに向かう
田辺はその後に続いた
「お兄様・・・お兄様・・」
エリンがエルフ族と見られる男のそばで騒ぐ
「大丈夫だよエリンちゃん、もうすぐ目が覚めるはずだ」
冴島はその男の後頭部に手をあてがい気を送った
「うぅ・・・・」
男の目が開いた
男の目には妹のエリン その後ろに立つ自分の意識を飛ばした人間が二人
風祭兄弟
そしてあの亜人部隊最強の隊長 「豪鬼 」を一撃ふっ飛ばした若林が写った
男はとっさに腰の短剣を取ろうとするがそんなものはない
「お兄様・・・この人たちは敵ではありません」
エリンが泣きながら自分をなだめる
辺りを見渡すとあの豪鬼さんが人間にひざまずいている
この状況を彼が理解するのにはかなりの時間を要した
冴島金太
整備士であるが軍医でもあるといっても彼の軍医としての能力は戦場で培った物だ
物を直すのに生き物も乗り物の変わりはない・・・とでも言うのだろうか
体の構造は熟知している・・そして勤勉でもある彼は医学書もほとんど読みつくし
その知識量は計り知れない
医者としても超一級の腕前である
事実、彼は転生前 第2次大戦後軍医学を発足し戦場での応急処理などを的確に確立し
第3次世界大戦に向けて日本軍の軍医学は大きく向上した
しかし第3次世界大戦中 何者かに暗殺されてしまう
それはまた後ほどの話
「登~お前もう少し手加減しなかったらこの人死んでたぞバカたれ!」
「いやだって・・・頑丈そうだったし・・」
若林登
1001部隊の生き残りでは一番最初に戦死した人物である
第3次世界大戦でモンゴル戦線においてソビエト連邦の改造人間部隊「暗黒の犬」との戦いとの戦いにおいて、相手部隊20人以上の道連れをして戦死している
それもまた後ほどのお話
「頑丈といえばお前の体は何なんだ?一回解剖してみないか?」
冴島は若林に刃物を向ける
「さ・・・冴島さん やめて下さいよ」
「ははは」
冴島はニヤリと笑いこむ
「こっちにくるとき神様みたいなのが能力くれるって言ったじゃないですか・・・それっすよたぶん」
「希望の能力・・あとは何かわからないってやつだな・・・」
副長の田辺が話に入る
「そっす・・・みんなは何なんですか?」
若林が尋ねる・・・
「お前・・・出来るだけ能力は隠したほうがいいとも言われなかったか?」
五平が話す
「まあ すぐわかる能力だからな・・隠しようがねえ・・・」
六郎も続く
「だから後一個は内緒っす」
「まあ俺のは、すぐにばれるだろうがな・・」
冴島は締める
冴島の選択能力は絶対修復 機械・・乗り物、武器、そして人間も何でも治す
そしてランダム能力は食料召還
料理番でもある冴島らしい能力だが
その規模は何千何万人だろうが食料を召還できる
一見戦闘に関係が少ない能力だがその能力の効果はすさまじい
どんなに貧しい国であっても膨大な数の人数を養うことが出来る
副長の田辺は考えた
加えてこの世界に転生されることで年を取らない体になってなお、肉体も若くなっている。
若林などは戦死したときは40代であったはずなのに口調が1001部隊一番の若造のそれになっている。
他の隊員もそうである
前世界の記憶を持ちつつも、肉体とそして気持ちまで1001部隊としてはじめて戦場に出た時に戻ったようである。
しかし瀬能の能力・・・これだけは計り知れないものがあった
肉体が若くなったことで感受性も高まり瀬能が発する気力がどこか前世界とは違う次元・・しいて言うなら死んだ時に現れたあの神に近いような気配
そんなものを感じてしまう。
そして自分らはその瀬能に守られている
自分らがこの世界にいるのは瀬能さんの力が大きいのだろう・・・
全世界では俺は陸軍中将として第3次世界大戦の末期、和平交渉の席に立った
しかし、何者かが仕掛けた次元爆弾が爆発し、俺の前世界の記憶は消えた。
そして神が現れた・・・・
神は言う
「瀬能君と新しい世界でやり直してみないかね・・」
嘘臭い話だったがどうせ死んだ身だ・・・第3次大戦時満州にいた俺の家族は細菌テロによってみな死んだ・・・その神様に聞くと
俺という存在は消える、しかし、俺の子供と嫁は別の存在として存命するという話だった
そして時代は巻き戻される・・・日本が勝った第2次大戦も起きないかもしれない・・・嫁と息子はいい父親をへて幸せにすごせるかもしれない・・・
そんな思いで参加した・・・
ここにいるやつらもそうだろう・・・第3次大戦は悲惨であった・・・
そんな歴史を変えることが出来るのかもしれない・・・
でも瀬能さんの下で過ごした第2次大戦の時の方が戦況は絶望であったはずだ
だが瀬能さんの下にいる限り死ぬ気はしなかった
瀬能学校を卒業したこの仲間達ならどんなことも乗り越えられる・・・
そして俺はこの転生に参加した
蓋を開けてみれば瀬能学校の仲間がみんないた・・・・
田辺は瀬能をみる
瀬能は優しい目で含み笑いをしていた
{瀬能さんは何でも俺たちのことは知ってそうだな・・・}
田辺は笑顔を瀬能に返す
瀬能のあご先が亜人たちに向く
「う・・う・・・・」
「ああ・・・なんだ・・・俺は死んでいないのか・・・」
亜人たちが一斉に起き始める
瀬能が立ち上がり 一番大きなオーガに向かう
田辺はその後に続いた
「お兄様・・・お兄様・・」
エリンがエルフ族と見られる男のそばで騒ぐ
「大丈夫だよエリンちゃん、もうすぐ目が覚めるはずだ」
冴島はその男の後頭部に手をあてがい気を送った
「うぅ・・・・」
男の目が開いた
男の目には妹のエリン その後ろに立つ自分の意識を飛ばした人間が二人
風祭兄弟
そしてあの亜人部隊最強の隊長 「豪鬼 」を一撃ふっ飛ばした若林が写った
男はとっさに腰の短剣を取ろうとするがそんなものはない
「お兄様・・・この人たちは敵ではありません」
エリンが泣きながら自分をなだめる
辺りを見渡すとあの豪鬼さんが人間にひざまずいている
この状況を彼が理解するのにはかなりの時間を要した
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