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序章:Prelude
環断
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我が名は環《ワ》断《ダチ》。
太刀なり。
我、環を断つ者なり。環を断つは、則《すなわ》ち、命を絶つなり。
人の子、如何《いかん》ぞ環を求むるか。
乱世にありて、他者を超ゆる力を欲すればなり。
我、如何ぞ環を断たんとするか。
正しかる輪《りん》廻《ね》の理《ことわり》を保たんと欲すればなり。
輪廻の理、此《こ》れ、知らざる者を見ず。
此《し》岸《がん》に生くる命、皆、死すれば次の命に転生す。
然《しか》れども、人の子、時として輪廻の理を歪めんと欲す。其れ、環なり。
環、円なり。己のみにて完結す。環を有する者、輪廻の大いなる円より外れ、時の流れを攪《かく》乱《らん》す。
時の流れを乱す者、何《いず》れの世においても亦《また》、現る。我、しばしば我が使い手を此岸に遣《つか》わし、乱す者の環を断たしむ。
物語を此《ここ》に示さん。
其の者、非力を悔いて力を欲し、妖《あやかし》に魂を染む。
我が使い手、生まれながらに我を携う。
妖の者、名を沖田総司と曰《い》う。
使い手、名を斎藤一と曰う。
太刀なり。
我、環を断つ者なり。環を断つは、則《すなわ》ち、命を絶つなり。
人の子、如何《いかん》ぞ環を求むるか。
乱世にありて、他者を超ゆる力を欲すればなり。
我、如何ぞ環を断たんとするか。
正しかる輪《りん》廻《ね》の理《ことわり》を保たんと欲すればなり。
輪廻の理、此《こ》れ、知らざる者を見ず。
此《し》岸《がん》に生くる命、皆、死すれば次の命に転生す。
然《しか》れども、人の子、時として輪廻の理を歪めんと欲す。其れ、環なり。
環、円なり。己のみにて完結す。環を有する者、輪廻の大いなる円より外れ、時の流れを攪《かく》乱《らん》す。
時の流れを乱す者、何《いず》れの世においても亦《また》、現る。我、しばしば我が使い手を此岸に遣《つか》わし、乱す者の環を断たしむ。
物語を此《ここ》に示さん。
其の者、非力を悔いて力を欲し、妖《あやかし》に魂を染む。
我が使い手、生まれながらに我を携う。
妖の者、名を沖田総司と曰《い》う。
使い手、名を斎藤一と曰う。
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