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001 四か国会談
しおりを挟むいかなる酷暑でも頂上付近の雪が姿を消すことがないというユンコイ山脈。
険しい峰々が澄み渡る青空を切りとるがごとく東西へとのびており、稜線のはしが彼方にてかすんでいる。
その雄々しい姿を水面に映しているのは広大なピ湖。
国内を縦断するアマノ河の源流にて、数多の恵みをこの地に住まう者たちにもたらしている。
これらの山と湖にはさまれて存在しているのが、神聖ユモ国の聖都。
扇を逆さまに開いた形の都にて、羽を束ねる要に位置しているのが宮廷。この国を治める皇(スメラギ)さまの御所にして、政治の中枢でもある場所。
本日、その一角にて、秘密裏に開催されていたのは四か国会談である。
神聖ユモ国側が発起人となって、集まっていたのは近隣の友好国から派遣された特使たち。
北東のクンロン山脈の奥地にある、鉄と職人の国パオプ。
西のシーチン大渓谷を超えた先にある、平原と戦士の国クンルン。
南西にて大穀倉地帯と商業の盛んな湾岸地区を保有する、商連合オーメイ。
本日の会談の議題は「レイナン帝国の脅威について」であった。
レイナン帝国とは海の彼方にある侵略国家。
ちがう大陸にあって、大海に隔てられていることから、国同士のつき合いはない。
そんな帝国の侵略の影がひたひたと自分たちのところに迫っている。
神聖ユモ国では、八武仙のフェンホアの反逆事件。南海の争乱。
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クンルン国では、国境の橋に破壊工作がなされていたばかりか、大練武祭にて起きた白い魔槍関連の騒動によって、首都アルマハルに多大な被害がおよんだ。
これら一連の事件の裏で蠢いていたのが、レイナン帝国から送り込まれた手の者たち。
明らかなる敵対行為。どれもこれも看過できるような問題ではない。
それと同時に思い知らされたのが、想像以上に自陣内部の深くにまで喰い込んでいる帝国の爪や牙。この分では他にも潜んでいるかもしれない。
それらへの注意喚起と対策、あぶり出しへの協力体制の構築、そしていざともなれば同盟軍の結成も視野に入れての話し合いは進む。
しかし会談の席にあって、ひとり歯切れが悪かったのが商連合オーメイの特使。
彼は話しの流れがひと段落した頃合いを見計らって挙手し、発言の機会を求める。
「じつは……、すでにみなさまご存知のとおり、我が国では長年、北部の領主たちと南部の商人たちの間にていさかいが続いており、また北部南部ともにけっして一枚岩というわけではありません。
恥ずかしながら、すでに帝国と積極的にかかわっているとおぼしき商会や勢力もありまして」
商連合オーメイ。
すべての欲望はオーメイにはじまり、オーメイに終わる。
とまで言われている国。莫大な富と、モノとカネ、ヒトと情報が集まる地。
商業と賭博が盛んなことで有名だが、じつは建国当初の国名はただの「オーメイ」であったことを知る者は少ない。
かつては国自体が農業を中心とした牧歌的なものにて、のんびりとした雰囲気こそが特徴といった感じであった。それがいつしか南部にて商人たちが台頭。国名の頭文字に「商連合」を冠するほどの影響力を持つようになる。
これにより経済は発展したが北部と南部にて激しい地域格差が生じ、国内にも歪みが発生する。
北部を中心とする一派は、ことあるごとに蔑ろにされて、搾取されるばかりの現在の自分たちの立場に忸怩たる想いを抱き、王族や貴族の復権を目論む。
南部を中心とする一派は、自分たちこそが実際に国を動かしているとの自負心が強く、気位ばかりが一丁前の連中を小馬鹿にしている。
これに身分やら個々の考え方、利害関係、家同士の結びつきなんかが複雑にからんで、混在しているのが現在の商連合オーメイなのである。
「現国王ランケンさまと公房会の筆頭ワラシ氏は、現状をとても憂いておりまして。
どうにかしたいと、ことあるごとに北と南が互いに手を携えるよう働きかけておるのですが、そのことごとくが不首尾に終わっておりまして……」
どうやら何者かが意図的に介入し、南北問題をより複雑化しているらしい。
これが帝国の手の者の仕業ならば話は簡単なのだが、そうとばかりは言えないところが悩ましい。いがみあうことで、衝突するがゆえに発生する利権もあるのだ。
なお公房会とは、商連合オーメイでも屈指の大商会の会頭らで構成された寄り合いのこと。
資本主義と自由競争は、とかく暴走しやすい。
稼いだもの勝ちとばかりに、不誠実な商いが横行しては、たちまち市場が混乱し、信用を失ってしまう。
これを見張り、抑制し、ときには暴れがちな経済の手綱をしっかりと握ることを目的とした組織が公房会なのである。
が、そんな公房会の中ですらもが、お世辞にも一枚岩とは言い切れず……。
ここまで内情を赤裸々に吐露した商連合オーメイの特使が、一同に向かって唐突に頭をさげた。
「そこで対帝国への協力に応じるにあたって、ぜひともお願いしたいのが『剣の母』の招聘なのです」
各国にて水面下で進行していた帝国の陰謀の数々。
それらが露見するきっかけとなった少女がいる。
剣の母チヨコ。
世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。
それを創成する母体に選ばれてしまった辺境育ちの少女。
自我を持ち、言葉を発し、空を自在に飛び、超常のチカラを持つ天剣。
これを創成し、担い手にふさわしい人物のもとへと導くのが剣の母の使命。
目下、顕現している天剣は三種。
第一の天剣・勇者のつるぎミヤビ。
白銀の大剣。聖光を帯びてすべてを斬り裂く剣身。大空を自在に高速で飛び回る圧倒的機動力。白き焔による広域殲滅力を有する。その気になったら都丸ごと吹き飛ばせる。ナゾのお嬢様口調にて大の男嫌い。ふだんは白銀のスコップ姿にてチヨコの帯革内に収納されている。
第二の天剣・魔王のつるぎアン。
漆黒の大鎌。距離を跳躍する転移能力を保有しており、多少の制限つきながらも、自在に次元のはざまを行き来する。死神の鎌のごとき禍々しい見た目の威容に反して、戦闘はちょっと苦手。能力を活かした不意打ちが得意。口数は少なめだが幾分の毒を含む言動が目立つ。わりと男嫌い。ふだんは折りたたみ式草刈り鎌姿にてチヨコの帯革内に収納されている。
第三の天剣・大地のつるぎツツミ。
巨大な蛇腹の破砕槌。自重を自在に変化させられるチカラと、反響音を用いた空間把握能力を持つ。非破壊検査に便利。振るとピコピコ鳴る。「それがし」「にんにん」などの奇妙な言葉を話す。二人の姉に比べると自己主張は弱めだが、末っ子という立場を利用して姉たちを盾に使うしたたかさを持ち合わせている。ふだんは金づち姿にてチヨコの革帯内に収納されている。
天剣をゆうするチヨコの行くところに乱あり?
といえば、いささか語弊があるのかもしれないが、良くも悪くも彼女と天剣の存在が刺激となって、事態が大きく動き出すことだけは確か。
とどのつまり、チヨコが商連合オーメイの地へと赴くことで、彼の地にて暗躍している帝国の手の者たちをあぶり出し、それらと繋がる者どもをも一挙に表舞台へと引きずり出したいとの狙い。
また帝国の脅威にさらされていることを白日の下にさらせれば、ことあるごとに反目しあっている国内の情勢も少しはまとめることができるかもしれない、との期待もある。
ちょうど南海の争乱が片づき、航路が復活したことを祝う記念式典が大々的に催されるので、これにぜひとも剣の母を招待したいとのオーメイ側からの申し出であった。
実際に南海の争乱のおり、中心となって暴れまわっていた海賊船・黒鬼にトドメを刺したのは、剣の母チヨコ。
賓客として招かれたとてなんらふしぎはなく、名目も十分。
また各国との兼ね合いからも、四か国にて唯一、剣の母が派遣されていなかったという差もこれにより解消される。
あとは当人の意向だが、それはチヨコの信任厚き星読みのイシャルさまにお願いして説得してもらおうということで、話はだいたいまとまった。
「そういえば、その肝心の『剣の母』はいまどこに?」
「彼女はいま里帰りをしている。聖都に置いておくと周囲が騒がしくて、あまり気が休まらないからな」
オーメイの特使からの問いにそう答えたユモ国側の代表は、誰にも聞こえないように小さなタメ息をもらす。
じつは剣の母の名声がますます高まるほどに、またぞろお妃たちの悪癖がちょろちょろし始めていたのである。
自分の息子を次の皇位にと願っている二人の妃は、ことあるごとに張り合っており、各々が派閥の運営と強化にとても熱心。その活動において、剣の母チヨコにも目をつけていたのだが、いろいろあってここのところはすっかりおとなしくなっていた。
それがまたぞろ動きを活発化させていたのである。
「やれやれ、その熱意と手腕を国営にまわすことこそが、次期皇位への一番の近道だというのに」
つぶやいたユモ国の代表者は、いま一度、嘆息をこぼした。
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