199 / 226
198 コロナと遊撃。
しおりを挟む
ハンザキとの戦端は夜明け前に開かれる。
海面に爆音とともに派手な水柱が何本も立ち、波を荒立たせた。
人魚たちとハンザキたちが海中にて激突したのだ。
しかしレジーナたちが奮戦してくれるも、波状に展開するハンザキの群れのすべては、とても抑えられない。
砂浜から、磯から、続々と姿を現す緑の魚人型のモンスターたち。
浜を中心に開けた地域を騎士団が守り、冒険者らは港や入り組んだ地形になって、集団戦に向かない場所を担当する。
だが海は広く、海岸線はどこまでも伸びている。それに比例して戦線も伸び切り、薄くなったところを圧倒的数の暴力が襲い、防衛網を喰い破り、突破されてしまう。
そこかしこから打ち上げられる救援要請の信号弾。
「く、くそ! 数が多すぎる。遊撃はまだか!」
「それに固い。これじゃ、剣の方がもたねぇよ」
「泣き言いってんじゃねぇ。これを切り抜けたら、人魚のお姉さま方が宴会を開いてくれるって話だ。だから意地でも生き残れ」
「おぉ!」
リーダーの発破にて奮起するも、現実は容赦がない。ハンザキどもの爪が彼らの鎧を切り裂き、牙が肉を抉る、傷つき膝をつく仲間たち。とある三等級のパーティーが、最早これまでかと諦めかけた時、彼らの脇を一陣の風が吹き抜けた。
舞い上がる砂埃に思わず目を閉じる冒険者たち。なんとか涙混じりで瞼をこじ開けると、そこには首を切り落とされた、大量のハンザキの死体が転がっていた。
あまりのことに呆気に取られる冒険者たち。
そんな彼らから遠ざかっていくのは、青いスーラに跨ったオカッパ頭の女冒険者。
「思った以上に押されてますね」
《あぁ、きっとハンザキの数が予想以上に多いんだ。戦線も伸び切ってるみたいだし、ヤバイぞ、こりゃあ》
「いっそのこと街に籠城して、援軍を待ったほうがいいのでは?」
《それはあのギルドマスターも考えただろうよ。でも騎士団も彼女もそれは選ばなかった。たぶん、もたないと判断したんだろう》
「確かにこの数と勢いで押されたら厳しそうです」
《籠城したところで、混乱した住人や貴族どもが、きっと足を引っ張るだろうし、逃げ惑う人々で騒動が拡大して、収拾がつかなくなる光景しか思い浮かばん》
「そうですね……と、こんどはあっちに信号弾が上がりました」
《わかった、すぐに向かおう》
遊撃手としてあちこちを移動しているうちに、夜が完全に明けた。
朝陽を浴びてキラキラと輝く海辺を、水飛沫を上げて駆ける青いスーラ。
その背から黒い剣が振るわれる度に敵の死骸が転がる。すると骸にハンザキどもが群がり、競い合うように貪り喰らう。敵も味方も関係ない。奴らにとっては、すべてが己の渇きを癒すための供物。似たような姿は戦場のそこかしこで見られ、あまりの浅ましさに、多くの者たちを震撼たらしめた。
海の中では人魚たちが、怒涛の如く押し寄せるハンザキの群れ相手に孤軍奮戦していた。
五列に隊列を組んだ海の戦士たち。その中にはレジーナの姿もあった。
隊長格の指揮の下、揃いの槍を持ち、甲冑を纏った人魚たちが一斉に魔法を放っては、ハンザキどもを蹴散らしていく。水流が竜巻のように回転しながら敵を貫き、触れた者を切り刻む。
撃ち終わるとすぐに最後列へと下がり、次列が最前列へと進み立ち、すかさず魔法を放つ。これを繰り返すことで、ほとんど間を置かずに連射を可能としていた。だがそれでも一向に敵の数が減らない。二百足らずの味方に対して、敵の数があまりに多すぎるのだ。怯むことを知らない連中は、仲間の屍を喰らい越えてくる。一方的に討ち殺しているようにみえて、実際は目の前の戦線を維持するので精一杯なのが現状であった。
「数が多い……、このままだと我々はともかく、陸の方がもたない」
赤髪をした大柄な隊長格の人魚が厳しい目を向けたのは、こちらの戦線を避けていく群れであった。射程外であり、無理をして追うとこちらの陣が崩れてしまう。あれらは地上の連中に任せるしかない。
「緊急連絡は入れた。あとは本国の連中が間に合ってくれるのを信じて踏ん張るしかない。いいか、お前らっ、あの害虫どもに誰が海の覇者か教えてやれっ! その命でもって思い知らせてやれっ!」
「「「「「応っ!」」」」」
赤髪の女傑の言葉に奮い立つ人魚たちが威勢のいい声をあげる。
見渡す限りの海底を埋め尽くすほどの緑の魚人たち。
さながら蠢く絨毯の様相を呈してる。それを海の戦乙女たちの魔法が切り裂く。
しかし切れ目はすぐに埋めつくされて、元通りになってしまう。
それでも彼女たちが攻撃の手を止めることはない。
一方その頃、浜付近に展開していた騎士団の面々も抗戦に突入していた。
水際での戦闘では足を取られて不利となるので、海からの侵略者どもが完全に陸に上がるのを待ってから、攻撃を仕掛ける騎士たち。遠距離攻撃にて数を減らし、ダメージを蓄積させ、弱ったところを、三人一組になった騎士らが、異臭を放つ敵の体に剣の切っ先を突き立てる。
戦局も初めのうちは順調に推移していた。しかしそれも敵の数が増えるに従って、徐々に厳しくなっていく。増える負傷者、溜まる疲労、ポーションでの回復が追い付かない。後方に控える本部に応援要請はかけているが、どこも手一杯らしく、こちらに回してくれる余裕はないらしい。
「なんだってんだ、千どころの騒ぎじゃないぞ。下手したら数万単位かもしれん。冗談じゃない、第一波でこれだとすると、とてもではないが……」
黒髪の偉丈夫である騎士団長が、思わず弱音を吐きかけたとき、戦場に耳をつんざくような激しい炸裂音が連続して起こる。見る間に脳天や体を穴だらけにして、バタバタと倒れていくハンザキたち。何事かと騎士たちが音のする方を見つめると、そこには奇妙な物体を操作するオカッパ頭の女冒険者の姿があった。
騎士団の救援要請に駆けつけたオレとコロナ。
あまりの敵の数の多さに、オレが青いスーラボディを変形させて作り出したのは砲台。そこら辺の地面から材料を補充して弾丸となし、ひたすら撃ちまくるだけのガトリング砲もどき。欠点は体の維持が難しく、狙いを定めている余裕がまったくないこと。個人の技としてはとんだポンコツだが、これに射手が加わると話が一変する。砲台となったオレはひたすら前方に真っ直ぐ弾丸を飛ばすことだけに集中し、射手であるコロナが狙いをつけることにより、この技はようやく完成へと至った。
四銃身の銃口が火を噴き、毎分二百発の銃弾の雨が降り注ぎ、緑の魚人どもを肉塊に変えていく。
初めはキチンと構えて精密射撃を心がけていたコロナも、途中で操作に慣れたのか、オヤツのパウンドケーキを一本丸齧りしながら、鼻歌まじりで片手で操作していやがる。
《おい! オレにも半分よこせ》
「拒否します。一本丸々という醍醐味を失うことは、万死に値します。アイテム収納のなかに沢山あるのですから、マスターも勝手に食べたらいいじゃないですか」
《技の制御で忙しくて、それどころじゃねぇー》
「そうですか、ではここが片付いてから、移動中に齧るといいです」
血も涙もない自動人形、青いスーラはやり場のない怒りをぶち撒けるように、弾丸を放ち続ける。おかげでこの場に現れたハンザキどもは、じきにあらかた掃討されることになった。
騎士団の面々が呆気に取られていると、すぐさま別の場所にて信号弾が上がり、オカッパ頭の女冒険者は青いスーラに跨って行ってしまった。
「団長……、あれって魔法でしょうか。あっという間にこれだけの数を殺るだなんて」
「わからん。冒険者の中にはときおり化け物じみた奴がいると聞く、きっとアレもその類なんだろう。考えるだけ無駄だ。それよりも、この機会に戦線を立て直すぞ。おら、ボヤボヤすんな。動ける奴は残敵を片付けろ、負傷者の収容も急げ、すぐにまた敵は揚がってくるぞ」
「は、はい!」
騎士団長の喝により、惚けていた騎士らが動き出す。
そんな団員らを眺めながら、自身もポーションをぐびりと一口呷る団長。
「あのババア、とんでもない隠し玉を持ってやがった。これだからギルドは信用ならん」
苦々しげに呟いた彼の愚痴は、潮騒に紛れて誰の耳にも届かなかった。
海面に爆音とともに派手な水柱が何本も立ち、波を荒立たせた。
人魚たちとハンザキたちが海中にて激突したのだ。
しかしレジーナたちが奮戦してくれるも、波状に展開するハンザキの群れのすべては、とても抑えられない。
砂浜から、磯から、続々と姿を現す緑の魚人型のモンスターたち。
浜を中心に開けた地域を騎士団が守り、冒険者らは港や入り組んだ地形になって、集団戦に向かない場所を担当する。
だが海は広く、海岸線はどこまでも伸びている。それに比例して戦線も伸び切り、薄くなったところを圧倒的数の暴力が襲い、防衛網を喰い破り、突破されてしまう。
そこかしこから打ち上げられる救援要請の信号弾。
「く、くそ! 数が多すぎる。遊撃はまだか!」
「それに固い。これじゃ、剣の方がもたねぇよ」
「泣き言いってんじゃねぇ。これを切り抜けたら、人魚のお姉さま方が宴会を開いてくれるって話だ。だから意地でも生き残れ」
「おぉ!」
リーダーの発破にて奮起するも、現実は容赦がない。ハンザキどもの爪が彼らの鎧を切り裂き、牙が肉を抉る、傷つき膝をつく仲間たち。とある三等級のパーティーが、最早これまでかと諦めかけた時、彼らの脇を一陣の風が吹き抜けた。
舞い上がる砂埃に思わず目を閉じる冒険者たち。なんとか涙混じりで瞼をこじ開けると、そこには首を切り落とされた、大量のハンザキの死体が転がっていた。
あまりのことに呆気に取られる冒険者たち。
そんな彼らから遠ざかっていくのは、青いスーラに跨ったオカッパ頭の女冒険者。
「思った以上に押されてますね」
《あぁ、きっとハンザキの数が予想以上に多いんだ。戦線も伸び切ってるみたいだし、ヤバイぞ、こりゃあ》
「いっそのこと街に籠城して、援軍を待ったほうがいいのでは?」
《それはあのギルドマスターも考えただろうよ。でも騎士団も彼女もそれは選ばなかった。たぶん、もたないと判断したんだろう》
「確かにこの数と勢いで押されたら厳しそうです」
《籠城したところで、混乱した住人や貴族どもが、きっと足を引っ張るだろうし、逃げ惑う人々で騒動が拡大して、収拾がつかなくなる光景しか思い浮かばん》
「そうですね……と、こんどはあっちに信号弾が上がりました」
《わかった、すぐに向かおう》
遊撃手としてあちこちを移動しているうちに、夜が完全に明けた。
朝陽を浴びてキラキラと輝く海辺を、水飛沫を上げて駆ける青いスーラ。
その背から黒い剣が振るわれる度に敵の死骸が転がる。すると骸にハンザキどもが群がり、競い合うように貪り喰らう。敵も味方も関係ない。奴らにとっては、すべてが己の渇きを癒すための供物。似たような姿は戦場のそこかしこで見られ、あまりの浅ましさに、多くの者たちを震撼たらしめた。
海の中では人魚たちが、怒涛の如く押し寄せるハンザキの群れ相手に孤軍奮戦していた。
五列に隊列を組んだ海の戦士たち。その中にはレジーナの姿もあった。
隊長格の指揮の下、揃いの槍を持ち、甲冑を纏った人魚たちが一斉に魔法を放っては、ハンザキどもを蹴散らしていく。水流が竜巻のように回転しながら敵を貫き、触れた者を切り刻む。
撃ち終わるとすぐに最後列へと下がり、次列が最前列へと進み立ち、すかさず魔法を放つ。これを繰り返すことで、ほとんど間を置かずに連射を可能としていた。だがそれでも一向に敵の数が減らない。二百足らずの味方に対して、敵の数があまりに多すぎるのだ。怯むことを知らない連中は、仲間の屍を喰らい越えてくる。一方的に討ち殺しているようにみえて、実際は目の前の戦線を維持するので精一杯なのが現状であった。
「数が多い……、このままだと我々はともかく、陸の方がもたない」
赤髪をした大柄な隊長格の人魚が厳しい目を向けたのは、こちらの戦線を避けていく群れであった。射程外であり、無理をして追うとこちらの陣が崩れてしまう。あれらは地上の連中に任せるしかない。
「緊急連絡は入れた。あとは本国の連中が間に合ってくれるのを信じて踏ん張るしかない。いいか、お前らっ、あの害虫どもに誰が海の覇者か教えてやれっ! その命でもって思い知らせてやれっ!」
「「「「「応っ!」」」」」
赤髪の女傑の言葉に奮い立つ人魚たちが威勢のいい声をあげる。
見渡す限りの海底を埋め尽くすほどの緑の魚人たち。
さながら蠢く絨毯の様相を呈してる。それを海の戦乙女たちの魔法が切り裂く。
しかし切れ目はすぐに埋めつくされて、元通りになってしまう。
それでも彼女たちが攻撃の手を止めることはない。
一方その頃、浜付近に展開していた騎士団の面々も抗戦に突入していた。
水際での戦闘では足を取られて不利となるので、海からの侵略者どもが完全に陸に上がるのを待ってから、攻撃を仕掛ける騎士たち。遠距離攻撃にて数を減らし、ダメージを蓄積させ、弱ったところを、三人一組になった騎士らが、異臭を放つ敵の体に剣の切っ先を突き立てる。
戦局も初めのうちは順調に推移していた。しかしそれも敵の数が増えるに従って、徐々に厳しくなっていく。増える負傷者、溜まる疲労、ポーションでの回復が追い付かない。後方に控える本部に応援要請はかけているが、どこも手一杯らしく、こちらに回してくれる余裕はないらしい。
「なんだってんだ、千どころの騒ぎじゃないぞ。下手したら数万単位かもしれん。冗談じゃない、第一波でこれだとすると、とてもではないが……」
黒髪の偉丈夫である騎士団長が、思わず弱音を吐きかけたとき、戦場に耳をつんざくような激しい炸裂音が連続して起こる。見る間に脳天や体を穴だらけにして、バタバタと倒れていくハンザキたち。何事かと騎士たちが音のする方を見つめると、そこには奇妙な物体を操作するオカッパ頭の女冒険者の姿があった。
騎士団の救援要請に駆けつけたオレとコロナ。
あまりの敵の数の多さに、オレが青いスーラボディを変形させて作り出したのは砲台。そこら辺の地面から材料を補充して弾丸となし、ひたすら撃ちまくるだけのガトリング砲もどき。欠点は体の維持が難しく、狙いを定めている余裕がまったくないこと。個人の技としてはとんだポンコツだが、これに射手が加わると話が一変する。砲台となったオレはひたすら前方に真っ直ぐ弾丸を飛ばすことだけに集中し、射手であるコロナが狙いをつけることにより、この技はようやく完成へと至った。
四銃身の銃口が火を噴き、毎分二百発の銃弾の雨が降り注ぎ、緑の魚人どもを肉塊に変えていく。
初めはキチンと構えて精密射撃を心がけていたコロナも、途中で操作に慣れたのか、オヤツのパウンドケーキを一本丸齧りしながら、鼻歌まじりで片手で操作していやがる。
《おい! オレにも半分よこせ》
「拒否します。一本丸々という醍醐味を失うことは、万死に値します。アイテム収納のなかに沢山あるのですから、マスターも勝手に食べたらいいじゃないですか」
《技の制御で忙しくて、それどころじゃねぇー》
「そうですか、ではここが片付いてから、移動中に齧るといいです」
血も涙もない自動人形、青いスーラはやり場のない怒りをぶち撒けるように、弾丸を放ち続ける。おかげでこの場に現れたハンザキどもは、じきにあらかた掃討されることになった。
騎士団の面々が呆気に取られていると、すぐさま別の場所にて信号弾が上がり、オカッパ頭の女冒険者は青いスーラに跨って行ってしまった。
「団長……、あれって魔法でしょうか。あっという間にこれだけの数を殺るだなんて」
「わからん。冒険者の中にはときおり化け物じみた奴がいると聞く、きっとアレもその類なんだろう。考えるだけ無駄だ。それよりも、この機会に戦線を立て直すぞ。おら、ボヤボヤすんな。動ける奴は残敵を片付けろ、負傷者の収容も急げ、すぐにまた敵は揚がってくるぞ」
「は、はい!」
騎士団長の喝により、惚けていた騎士らが動き出す。
そんな団員らを眺めながら、自身もポーションをぐびりと一口呷る団長。
「あのババア、とんでもない隠し玉を持ってやがった。これだからギルドは信用ならん」
苦々しげに呟いた彼の愚痴は、潮騒に紛れて誰の耳にも届かなかった。
1
お気に入りに追加
359
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
御者のお仕事。
月芝
ファンタジー
大陸中を巻き込んだ戦争がようやく終わった。
十三あった国のうち四つが地図より消えた。
大地のいたるところに戦争の傷跡が深く刻まれ、人心は荒廃し、文明もずいぶんと退化する。
狂った環境に乱れた生態系。戦時中にバラ撒かれた生体兵器「慮骸」の脅威がそこいらに充ち、
問題山積につき夢にまでみた平和とはほど遠いのが実情。
それでも人々はたくましく、復興へと向けて歩き出す。
これはそんな歪んだ世界で人流と物流の担い手として奮闘する御者の男の物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる