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180 コロナと老人。
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リナの案内で村へと辿り着いたオレたちは、問答無用で牢屋へと入れられた。
村が賊騒動で大騒ぎのところに、森の方からのこのこやってきた身元不明のコロナが、連中の仲間だと疑われたからだ。ほとんど荷物を持っていなかったのも、彼らの不信を煽ってしまった。
こんな事なら早々に冒険者ギルドに立ち寄って、登録を済ませておくべきだった。そうすれば最低限の身元証明にはなったのに。オレもコロナも人間ではないので、その辺の意識がどうも希薄みたい。
リナの懸命な訴えも、大人たちに無視され、弁明の機会も与えられずに投獄される。だが一切の抵抗をしなかったせいか、装備を取り上げられることもなかったのは幸いである。剣や鎧はともかく、コロナの口元を隠すスカーフを取り上げられるのが、少しマズかったから。
「それでどうしましょうか? こんな貧相な牢屋、いつでも簡単に抜けられますが」
コロナの言う通り、一応は鉄格子があるものの、赤錆びだらけで固定も緩々、蹴飛ばせばパキンと外れてしまいそうだ。壁も板張りだし見張りもいない、牢屋というにはあまりにもお粗末な造りの掘っ立て小屋。きっとそれだけ普段は平和な村なのであろう。
《とりあえず様子をみよう。下手に暴れたらリナに迷惑がかかるからな。あとで誰か来たら、リナのお母さんの容態だけ教えて貰おう。問題がありそうならポーションを渡すから》
「わかりました。それにしてもマスターは女子供に甘いですよね。やはり古い友人とやらの影響でしょうか?」
《……まーな。どうしても姿が重なるんだよ。これは、もうクセみたいなもんだな。気がついたら体が動いていやがる。だから仕方がないと諦めてくれ》
「まぁ、いいでしょう。ただマスターのロリコン変態疑惑が、一層深まったとだけ認識しておきます」
《違うから! なんなら百年分の昔語りをしてやろうか? 感動のあまり、おまえ絶対に泣くからな》
「それは遠慮しておきます。なにせ自分、泣く機能はありませんので。ではスリープ機能に移行します。おやすみなさい。ぐぅ」
言いたいだけ言うと、マスターを放って、とっとと目を閉じた自動人形。
寝ているうちに体内にて、自己点検や整備を行っているのは理解しているが、それでも釈然としないものがある。
こいつは二言目には人を変態呼ばわりしやがる。だが気づいているのか、オレが変態だったら、お前は変態の従者ということになるんだぞ。
オレのことなどまるで気にせずに、すびーと眠るコロナ。
こうして村での滞在初日は過ぎていく。
その夜、牢屋を訪れる者は誰もいなかった。
翌朝になって、ようやく顔を見せたのはヨボヨボに腰の曲がった老人。側らにはリナの姿もあった。
「すまんかったの。事情もよく聴かんで、馬鹿共が迷惑をかけてしもうた」
「ごめんなさい。コロナお姉ちゃん」
二人から謝れつつ牢屋から解放されたオレたち。
ダウリという名のご老人、現村長の父親で前村長だったというお人であった。困ったリナが彼に泣きついたということだ。自分の母親のこともあって遅くなってしまったと、なんども小さな頭を下げる少女。コロナは気にしてない旨を伝える。リナの母親については薬草を煎じて飲ませたのが効いたのか、容態は落ち着いているらしい。
ついでだからとポーションを差し出したら、「そこまでしてもらうわけにはいかない」と一丁前に遠慮するも、コロナが「子供が遠慮しない」と強引に持たせた。
それからリナは臥せっている母親のもとへと帰らせ、オレたちは老人宅へと招待された。
息子夫婦とは別れて住んでいるという老人の家は、村の外れにあって周囲はひっそりとしている。別に折り合いが悪いとかではなくて、前村長が近くにいると、何かと煩わしいことが多いとの前任者なりの配慮らしい。
「ほほほ、妻も先立っており、今では気ままな一人暮らしよ。だから遠慮せんでいい」
その言葉に甘えるままに、コロナとオレは振舞われた朝食を平らげ、食後の茶を啜る。
コロナは巻いたスカーフにて口元を隠しながら、器用に食事を摂っていた。
それにしても従魔を演じているオレにも同じ品を出すとは、この爺さんはわかっているぜ。世間話に混じって、こちらの正体をそれとなく探って来る老獪さも気に入った。伊達に過酷な辺境にて、長いこと村長をしていなかったようだ。これぐらいの腹芸が出来なくては、とても務まりはしないだろう。
こちらとて特に隠すこともないので、ホルンフェリスの方からやって来たこととか、王都を目指しがてら修行をしているという設定を、コロナの口から語らせる。
何週間も森を彷徨っていたと聞いたときには、心底驚いたような、呆れたような顔をしていたが、その表情の果たしてどこまでがダウリさんの本心やら……。
だが、次に彼が言い出しそうな事だけは容易に想像がつく。
賊に狙われてピンチの村に、どこからともなく現れた風来坊。それも単独にて森を踏破するような強者。従魔がスーラというのは謎だろうが、オレなら普通に助力を請うな。
「ところで村の現状については、どこまで知っておる?」
ほら、来た。コロナには事前に打ち合わせは済ませてある。
リナと顔見知りになった以上は、手を貸すつもりだが、あんまりにも相手の態度が悪いと、少し意地悪しちゃおうという予定になっている。
「大規模な賊に難癖をつけられているとだけ……」
「そうですか。あ奴らは自分たちのことを棚に上げて、皆殺しにされたくなかったら、村の収穫の半分と、村の若い女子供すべてを寄越せと言ってきおった。女は自分らで愉しむために、子供らは奴隷として売るからなんぞと非道なことを、いけしゃあしゃあと」
拳を握り絞め肩を震わす老人。
思った以上に酷い内容だった。
コロナも同意見だったらしく「クズですね」とだけ感想を零す。オレもそう思う。汚物の滅却処分は、この時点で確定した。
だが、ここで予想外な言葉がダウリさんの口から飛び出す。
「だから今すぐお逃げなさい。森を抜けてきた貴女ならば、いかようにもなるでしょう。その上でもしも、もしもじゃが、頼めるのならばリナを連れて行って欲しい。前村長が言うことではないのだろうが、それでもワシは、あの子には生きていて欲しいんじゃ」
力を貸せというのではなくて、一人の少女を助けてくれと頭を下げる老人。
息子に跡目を譲ったものの、その影響力ゆえに村では微妙な立ち位置となった彼を、周囲は腫物に触るかのように扱った。粗末にされるのではない、敬意も払われる、さりとて遠慮して踏み込んでもこない。村の人たちに悪意があったわけではないのだろう。だが周囲の気持ちとは裏腹に当人にしてみれば、疎外感ばかりが押し寄せてくる。そんな精神的孤独に陥りそうになった時に、救いとなったのがリナという少女の笑顔であったという。
前村長という肩書を捨て、ただの老人としての懇願。
コロナがチラリとこちらの方を見た。
オレは触手にてヒラヒラと要請を拒否するポーズを示し、代わりに首をかき切る断罪のポーズをして見せた。
意味を理解したコロナが小さく頷く。
「それはお断りします。なによりあの子が母親を残して、一人だけ逃げ出すとは思えませんので」
「しかし……」なおも言い募ろうとする老人を制止し、コロナは言った。
「なので、賊の方を引き受けます。そうすればアナタが元村長という誇りを捨てることも、リナが母親と離ればなれになって、悲しむこともありませんから」
賊退治の報酬としてコロナが提示したのは、事前の打ち合わせの通り、わずかな金銭と食料、それから現在位置の情報と王都への道順のみ、破格の大特価である。
ただし一つだけ条件をつけた。
それはこの度の件は、あくまでコロナとダウリさんとの個人契約である、ということ。
まだ冒険者登録を済ませていないので、村単位の仕事を勝手に請け負ったりすると、後々に面倒な事になりかねない。組織というのは己の領分を冒されることを極端に嫌う。用心するに越したことはないだろう。
村が賊騒動で大騒ぎのところに、森の方からのこのこやってきた身元不明のコロナが、連中の仲間だと疑われたからだ。ほとんど荷物を持っていなかったのも、彼らの不信を煽ってしまった。
こんな事なら早々に冒険者ギルドに立ち寄って、登録を済ませておくべきだった。そうすれば最低限の身元証明にはなったのに。オレもコロナも人間ではないので、その辺の意識がどうも希薄みたい。
リナの懸命な訴えも、大人たちに無視され、弁明の機会も与えられずに投獄される。だが一切の抵抗をしなかったせいか、装備を取り上げられることもなかったのは幸いである。剣や鎧はともかく、コロナの口元を隠すスカーフを取り上げられるのが、少しマズかったから。
「それでどうしましょうか? こんな貧相な牢屋、いつでも簡単に抜けられますが」
コロナの言う通り、一応は鉄格子があるものの、赤錆びだらけで固定も緩々、蹴飛ばせばパキンと外れてしまいそうだ。壁も板張りだし見張りもいない、牢屋というにはあまりにもお粗末な造りの掘っ立て小屋。きっとそれだけ普段は平和な村なのであろう。
《とりあえず様子をみよう。下手に暴れたらリナに迷惑がかかるからな。あとで誰か来たら、リナのお母さんの容態だけ教えて貰おう。問題がありそうならポーションを渡すから》
「わかりました。それにしてもマスターは女子供に甘いですよね。やはり古い友人とやらの影響でしょうか?」
《……まーな。どうしても姿が重なるんだよ。これは、もうクセみたいなもんだな。気がついたら体が動いていやがる。だから仕方がないと諦めてくれ》
「まぁ、いいでしょう。ただマスターのロリコン変態疑惑が、一層深まったとだけ認識しておきます」
《違うから! なんなら百年分の昔語りをしてやろうか? 感動のあまり、おまえ絶対に泣くからな》
「それは遠慮しておきます。なにせ自分、泣く機能はありませんので。ではスリープ機能に移行します。おやすみなさい。ぐぅ」
言いたいだけ言うと、マスターを放って、とっとと目を閉じた自動人形。
寝ているうちに体内にて、自己点検や整備を行っているのは理解しているが、それでも釈然としないものがある。
こいつは二言目には人を変態呼ばわりしやがる。だが気づいているのか、オレが変態だったら、お前は変態の従者ということになるんだぞ。
オレのことなどまるで気にせずに、すびーと眠るコロナ。
こうして村での滞在初日は過ぎていく。
その夜、牢屋を訪れる者は誰もいなかった。
翌朝になって、ようやく顔を見せたのはヨボヨボに腰の曲がった老人。側らにはリナの姿もあった。
「すまんかったの。事情もよく聴かんで、馬鹿共が迷惑をかけてしもうた」
「ごめんなさい。コロナお姉ちゃん」
二人から謝れつつ牢屋から解放されたオレたち。
ダウリという名のご老人、現村長の父親で前村長だったというお人であった。困ったリナが彼に泣きついたということだ。自分の母親のこともあって遅くなってしまったと、なんども小さな頭を下げる少女。コロナは気にしてない旨を伝える。リナの母親については薬草を煎じて飲ませたのが効いたのか、容態は落ち着いているらしい。
ついでだからとポーションを差し出したら、「そこまでしてもらうわけにはいかない」と一丁前に遠慮するも、コロナが「子供が遠慮しない」と強引に持たせた。
それからリナは臥せっている母親のもとへと帰らせ、オレたちは老人宅へと招待された。
息子夫婦とは別れて住んでいるという老人の家は、村の外れにあって周囲はひっそりとしている。別に折り合いが悪いとかではなくて、前村長が近くにいると、何かと煩わしいことが多いとの前任者なりの配慮らしい。
「ほほほ、妻も先立っており、今では気ままな一人暮らしよ。だから遠慮せんでいい」
その言葉に甘えるままに、コロナとオレは振舞われた朝食を平らげ、食後の茶を啜る。
コロナは巻いたスカーフにて口元を隠しながら、器用に食事を摂っていた。
それにしても従魔を演じているオレにも同じ品を出すとは、この爺さんはわかっているぜ。世間話に混じって、こちらの正体をそれとなく探って来る老獪さも気に入った。伊達に過酷な辺境にて、長いこと村長をしていなかったようだ。これぐらいの腹芸が出来なくては、とても務まりはしないだろう。
こちらとて特に隠すこともないので、ホルンフェリスの方からやって来たこととか、王都を目指しがてら修行をしているという設定を、コロナの口から語らせる。
何週間も森を彷徨っていたと聞いたときには、心底驚いたような、呆れたような顔をしていたが、その表情の果たしてどこまでがダウリさんの本心やら……。
だが、次に彼が言い出しそうな事だけは容易に想像がつく。
賊に狙われてピンチの村に、どこからともなく現れた風来坊。それも単独にて森を踏破するような強者。従魔がスーラというのは謎だろうが、オレなら普通に助力を請うな。
「ところで村の現状については、どこまで知っておる?」
ほら、来た。コロナには事前に打ち合わせは済ませてある。
リナと顔見知りになった以上は、手を貸すつもりだが、あんまりにも相手の態度が悪いと、少し意地悪しちゃおうという予定になっている。
「大規模な賊に難癖をつけられているとだけ……」
「そうですか。あ奴らは自分たちのことを棚に上げて、皆殺しにされたくなかったら、村の収穫の半分と、村の若い女子供すべてを寄越せと言ってきおった。女は自分らで愉しむために、子供らは奴隷として売るからなんぞと非道なことを、いけしゃあしゃあと」
拳を握り絞め肩を震わす老人。
思った以上に酷い内容だった。
コロナも同意見だったらしく「クズですね」とだけ感想を零す。オレもそう思う。汚物の滅却処分は、この時点で確定した。
だが、ここで予想外な言葉がダウリさんの口から飛び出す。
「だから今すぐお逃げなさい。森を抜けてきた貴女ならば、いかようにもなるでしょう。その上でもしも、もしもじゃが、頼めるのならばリナを連れて行って欲しい。前村長が言うことではないのだろうが、それでもワシは、あの子には生きていて欲しいんじゃ」
力を貸せというのではなくて、一人の少女を助けてくれと頭を下げる老人。
息子に跡目を譲ったものの、その影響力ゆえに村では微妙な立ち位置となった彼を、周囲は腫物に触るかのように扱った。粗末にされるのではない、敬意も払われる、さりとて遠慮して踏み込んでもこない。村の人たちに悪意があったわけではないのだろう。だが周囲の気持ちとは裏腹に当人にしてみれば、疎外感ばかりが押し寄せてくる。そんな精神的孤独に陥りそうになった時に、救いとなったのがリナという少女の笑顔であったという。
前村長という肩書を捨て、ただの老人としての懇願。
コロナがチラリとこちらの方を見た。
オレは触手にてヒラヒラと要請を拒否するポーズを示し、代わりに首をかき切る断罪のポーズをして見せた。
意味を理解したコロナが小さく頷く。
「それはお断りします。なによりあの子が母親を残して、一人だけ逃げ出すとは思えませんので」
「しかし……」なおも言い募ろうとする老人を制止し、コロナは言った。
「なので、賊の方を引き受けます。そうすればアナタが元村長という誇りを捨てることも、リナが母親と離ればなれになって、悲しむこともありませんから」
賊退治の報酬としてコロナが提示したのは、事前の打ち合わせの通り、わずかな金銭と食料、それから現在位置の情報と王都への道順のみ、破格の大特価である。
ただし一つだけ条件をつけた。
それはこの度の件は、あくまでコロナとダウリさんとの個人契約である、ということ。
まだ冒険者登録を済ませていないので、村単位の仕事を勝手に請け負ったりすると、後々に面倒な事になりかねない。組織というのは己の領分を冒されることを極端に嫌う。用心するに越したことはないだろう。
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