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173 災厄の魔女編 魔女の末路
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王都にある三つのダンジョンのうち、最難関にして未踏破のダンジョン。
最高到達地点である三十三階層以降は、魔素の濃度が上昇していき、並みの人間では満足に動くことも適わない。
無理をして進んだところで待っているのは、灼熱地獄と怪獣のような巨大なモンスターたち。そして最深部に控えるのは、ダンジョンの主たる黒いドラゴン。
難攻不落の攻略不可能なダンジョン、その正体が雄ドラゴンどもからの強引なアプローチを嫌った、雌ドラゴンのティプールさんの避難場所である事を知る者はほとんどいない。
何度も通っているので、すっかり慣れた調子で最深部のティプールさん宅を訪問したオレ。
いつも通り、彼女はにこやかな笑顔にて迎えてくれた。
《すみません。お手数をおかけして》
「いいのよ。いつも美味しいお菓子や本を戴いてるんだから。これぐらいお安い御用よ。ちょうど準備が済んだところだから。こっちよ」
彼女に案内されてついて行ったのは、家の裏側。
そこにはぽっかりと大穴が掘られてあった。
ここまで来る間に念話にてオレが頼んだことだが、想像していたよりもずっと深そう。試しに小石を投げ入れると、随分とたってから微かに音が返ってきた。
「こんなのでよかったかしら? なんならもっと深く掘るけど」
《充分ですよ。それよりもコレをちょっと視てもらえますか》
アイテム収納より、災厄の魔女を固めた氷の入った箱を取り出す。
それを視た瞬間、彼女の黒目が微かに金色を帯びる。鑑定眼を使ったのだ。
するとこれまで見たことないような、苦々しい表情を浮かべたティプールさん
「……酷いわね。大勢の子供たちの魂が歪んで凝り固まっている。完全に癒着して、お互いがお互いを縛って、身動きが取れないみたい。でも今はみんな眠っているわね。……そうか、だからムーさんは、この子たちをここに連れてきたのね」
さすがはティプールさん、オレの意図にすぐに気がついた。
そう、オレがルインをここに連れてきたのは、この状態へと彼女の体を陥らせるため。
三十三階層以降、ダンジョン内の魔素は急激に濃くなる。潜るほどに人の活動領域から遠ざかり、ついには命すらも脅かす。
最下層に至っては、ほとんどの生物が死滅するほどの濃度だ。
平気なのはドラゴンの化身であるティプールさんか、謎生物のスーラぐらいだろう。
だからこそルインを、ここに封印することを思いつく。
殺すことは叶わない。もしかしたらルインが口にしていた「千八百六十五人分」もの殺戮を繰り返せば、可能なのかもしれないが、それこそ狂気の沙汰であろう。
かといってずっと氷漬けにする? この先、ずっとオレのアイテム収納内にて凍結保存? それはさすがに勘弁して欲しい。腹の中に子どもたちの怨念を抱えて、笑っていられるほど、おっさんの神経は図太くない。
だがここなら、この最下層ならば活動を休止したままで、千年単位で置いておける。
今のオレにルインたちを助けてやることは出来ない。
ティプールさんにも尋ねてみたが、彼女も首を横いに振る。
あとは、それこそ女神さまの慈悲に縋るくらいしか方法が思い浮かばないのだが、かつて必死に伸ばされた、救いを求める幼子たちの手を、無情にも払いのけたのはそのクソッタレな女神さま。とてもではないが期待はできないだろう。
オレにすべてをどうにか出来るチカラなんてありゃしない。
だって所詮はスーラなんだから……。
オレはティプールさんの手を借りて、丁重にルインが収まった箱を穴の底へと納めた。
「いいわね?」
彼女の言葉に沈黙でもって応える。
ティプールさんが右手を軽く振る。
途端に穴は埋まっていき、じきに完全に消えてしまう。
裏庭がまるで何事もなかったかのように、元通りになってしまった。
あれほどの大穴を……、やはりドラゴンは規格外だなと、オレは独りごちた。
全てを終えて王都の別宅へと帰ったオレを待っていたのは大団円……、ではなくアンケル爺のマジ説教だった。
王都の地下道より救出された後、カリナは攫われた際に飲まさた薬の影響により、ぐっすり眠っていただけなので、そのまま寮の自室へと運ばれ、翌日にはちゃんと目を覚ましたという。
クロアとメーサは一日休んですっかり回復していたのだが、念のためにもう数日はベッドで養生することを厳命され、その間、枕元にて近衛隊から執拗な事情聴取を受けるハメになる。病室に閉じ込めたのは、二人の消息を不明とすることで、敵の出方を伺う目的もあったようだ。
光の柱の出現や、正妃の屋敷の敷地で起こった大規模崩落については、メーサの機転により、すべて災厄の魔女の仕業となった。
もっともらしい話をでっち上げたメーサ。その語り口たるや、まるで真実であるかのようで、思わず自分も信じそうになったぐらいだとクロアも言っていた。
別宅の執務室にて、並んで床に正座させられている涙目のクロアとメーサ。
頭には大きなコブが出来ている。可哀想にアンケルの拳骨を喰らったのだ。
無茶をした孫娘とその友人を睨みつける爺。
魔王の異名を持つ老人の覇気に当てられて、すっかり縮こまってる二人。とてもあの牛頭の魔人と果敢に戦った乙女たちと、同一人物だとは思えない情けない姿である。
しかしオレも他人の事は言えない。
爺からは両手で摘ままれて、ぐにーんと散々に体を引っ張られるお仕置きをされた。
間近に顔を寄せられて、降り注ぐ文句の言葉と老人のツバの雨に晒され、オレはずぶ濡れとなる。
これに加えて領都ホルンフェリスの本宅から駆けつけていた、執事長のクリプトさんからはタオルで体を拭かれつつ、懇々と大人の説教を受け、ぐぅの根もない。容赦ない正論の刃がオレの心をブスリブスリと突き刺す。穴があったら入りたいという気持ちにまでへこまされた。
メイド長のエメラさんからは、ギューッと抱きしめられて、耳元で甘く囁かれるように延々と嫌味を言われた。天国と地獄が混在する状況は、ドキドキが止まらなくて、心臓に非情に悪い。ゆり幅がもの凄く、思いのほか精神がごっそりと持っていかれた。
そんなオレたちの様子を壁際にて、小憎らしい笑みを浮かべて眺めていたルーシーさん。
クロアの専従メイドでありながら、置いて行かれた上に、主たちが危険な真似をしたのだから、今回は完全にこちらが悪い。ゆえにその憎たらしい視線は、甘んじて受けるとしよう。
爺の説教は五時間にも及ぶ。
ようやく解放された二人は疲労困憊。
クロアはルーシーさんに担がれて、メーサは自分の人形に担がれて、あてがわれている部屋へと戻っていった。
残ったオレは三人に事の顛末を包み隠さず話す。
災厄の魔女をダンジョンの奥深くに封印したことを聞いた後、クリプトさん少し涙ぐみながら「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にし、エメラさんは黙って深く頭を下げてみせた。
アンケル爺は瞼を閉じて、感慨深そうにただ一言、「そうか」と呟いただけであった。
最高到達地点である三十三階層以降は、魔素の濃度が上昇していき、並みの人間では満足に動くことも適わない。
無理をして進んだところで待っているのは、灼熱地獄と怪獣のような巨大なモンスターたち。そして最深部に控えるのは、ダンジョンの主たる黒いドラゴン。
難攻不落の攻略不可能なダンジョン、その正体が雄ドラゴンどもからの強引なアプローチを嫌った、雌ドラゴンのティプールさんの避難場所である事を知る者はほとんどいない。
何度も通っているので、すっかり慣れた調子で最深部のティプールさん宅を訪問したオレ。
いつも通り、彼女はにこやかな笑顔にて迎えてくれた。
《すみません。お手数をおかけして》
「いいのよ。いつも美味しいお菓子や本を戴いてるんだから。これぐらいお安い御用よ。ちょうど準備が済んだところだから。こっちよ」
彼女に案内されてついて行ったのは、家の裏側。
そこにはぽっかりと大穴が掘られてあった。
ここまで来る間に念話にてオレが頼んだことだが、想像していたよりもずっと深そう。試しに小石を投げ入れると、随分とたってから微かに音が返ってきた。
「こんなのでよかったかしら? なんならもっと深く掘るけど」
《充分ですよ。それよりもコレをちょっと視てもらえますか》
アイテム収納より、災厄の魔女を固めた氷の入った箱を取り出す。
それを視た瞬間、彼女の黒目が微かに金色を帯びる。鑑定眼を使ったのだ。
するとこれまで見たことないような、苦々しい表情を浮かべたティプールさん
「……酷いわね。大勢の子供たちの魂が歪んで凝り固まっている。完全に癒着して、お互いがお互いを縛って、身動きが取れないみたい。でも今はみんな眠っているわね。……そうか、だからムーさんは、この子たちをここに連れてきたのね」
さすがはティプールさん、オレの意図にすぐに気がついた。
そう、オレがルインをここに連れてきたのは、この状態へと彼女の体を陥らせるため。
三十三階層以降、ダンジョン内の魔素は急激に濃くなる。潜るほどに人の活動領域から遠ざかり、ついには命すらも脅かす。
最下層に至っては、ほとんどの生物が死滅するほどの濃度だ。
平気なのはドラゴンの化身であるティプールさんか、謎生物のスーラぐらいだろう。
だからこそルインを、ここに封印することを思いつく。
殺すことは叶わない。もしかしたらルインが口にしていた「千八百六十五人分」もの殺戮を繰り返せば、可能なのかもしれないが、それこそ狂気の沙汰であろう。
かといってずっと氷漬けにする? この先、ずっとオレのアイテム収納内にて凍結保存? それはさすがに勘弁して欲しい。腹の中に子どもたちの怨念を抱えて、笑っていられるほど、おっさんの神経は図太くない。
だがここなら、この最下層ならば活動を休止したままで、千年単位で置いておける。
今のオレにルインたちを助けてやることは出来ない。
ティプールさんにも尋ねてみたが、彼女も首を横いに振る。
あとは、それこそ女神さまの慈悲に縋るくらいしか方法が思い浮かばないのだが、かつて必死に伸ばされた、救いを求める幼子たちの手を、無情にも払いのけたのはそのクソッタレな女神さま。とてもではないが期待はできないだろう。
オレにすべてをどうにか出来るチカラなんてありゃしない。
だって所詮はスーラなんだから……。
オレはティプールさんの手を借りて、丁重にルインが収まった箱を穴の底へと納めた。
「いいわね?」
彼女の言葉に沈黙でもって応える。
ティプールさんが右手を軽く振る。
途端に穴は埋まっていき、じきに完全に消えてしまう。
裏庭がまるで何事もなかったかのように、元通りになってしまった。
あれほどの大穴を……、やはりドラゴンは規格外だなと、オレは独りごちた。
全てを終えて王都の別宅へと帰ったオレを待っていたのは大団円……、ではなくアンケル爺のマジ説教だった。
王都の地下道より救出された後、カリナは攫われた際に飲まさた薬の影響により、ぐっすり眠っていただけなので、そのまま寮の自室へと運ばれ、翌日にはちゃんと目を覚ましたという。
クロアとメーサは一日休んですっかり回復していたのだが、念のためにもう数日はベッドで養生することを厳命され、その間、枕元にて近衛隊から執拗な事情聴取を受けるハメになる。病室に閉じ込めたのは、二人の消息を不明とすることで、敵の出方を伺う目的もあったようだ。
光の柱の出現や、正妃の屋敷の敷地で起こった大規模崩落については、メーサの機転により、すべて災厄の魔女の仕業となった。
もっともらしい話をでっち上げたメーサ。その語り口たるや、まるで真実であるかのようで、思わず自分も信じそうになったぐらいだとクロアも言っていた。
別宅の執務室にて、並んで床に正座させられている涙目のクロアとメーサ。
頭には大きなコブが出来ている。可哀想にアンケルの拳骨を喰らったのだ。
無茶をした孫娘とその友人を睨みつける爺。
魔王の異名を持つ老人の覇気に当てられて、すっかり縮こまってる二人。とてもあの牛頭の魔人と果敢に戦った乙女たちと、同一人物だとは思えない情けない姿である。
しかしオレも他人の事は言えない。
爺からは両手で摘ままれて、ぐにーんと散々に体を引っ張られるお仕置きをされた。
間近に顔を寄せられて、降り注ぐ文句の言葉と老人のツバの雨に晒され、オレはずぶ濡れとなる。
これに加えて領都ホルンフェリスの本宅から駆けつけていた、執事長のクリプトさんからはタオルで体を拭かれつつ、懇々と大人の説教を受け、ぐぅの根もない。容赦ない正論の刃がオレの心をブスリブスリと突き刺す。穴があったら入りたいという気持ちにまでへこまされた。
メイド長のエメラさんからは、ギューッと抱きしめられて、耳元で甘く囁かれるように延々と嫌味を言われた。天国と地獄が混在する状況は、ドキドキが止まらなくて、心臓に非情に悪い。ゆり幅がもの凄く、思いのほか精神がごっそりと持っていかれた。
そんなオレたちの様子を壁際にて、小憎らしい笑みを浮かべて眺めていたルーシーさん。
クロアの専従メイドでありながら、置いて行かれた上に、主たちが危険な真似をしたのだから、今回は完全にこちらが悪い。ゆえにその憎たらしい視線は、甘んじて受けるとしよう。
爺の説教は五時間にも及ぶ。
ようやく解放された二人は疲労困憊。
クロアはルーシーさんに担がれて、メーサは自分の人形に担がれて、あてがわれている部屋へと戻っていった。
残ったオレは三人に事の顛末を包み隠さず話す。
災厄の魔女をダンジョンの奥深くに封印したことを聞いた後、クリプトさん少し涙ぐみながら「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にし、エメラさんは黙って深く頭を下げてみせた。
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