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134 学園編 復活の魔王
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アンケルが意識を取り戻してから、起き上がれるようになるまで一週間かかった。
その間中、クロアは付きっきりで看病する。ここのところゆっくりと二人の時間を取れていなかった祖父は、存分に孫娘に甘えていた。
今にも死にそうだった祖父が奇跡の回復を果たし、クロアがどれほど喜んだかなんて言うまでもない。彼女には研究所の錬金術師たちが調合した解毒薬が効いたと、誤魔化しておいた。
周囲にはエリクサーの事は秘密にしてある。
例のごとく真相を知るのはオレを含めて、この屋敷では三人のみ。あんな薬の存在を迂闊に外部に漏らすわけにはいかない。
十五年の延命……、長命種からすれば大したことではないのかもしれないが、そうでない種族の人間にとっては、途轍もない価値がある。それこそ戦争の火種になりかねないほどの。
しかし手に入れるための方法は、あの難攻不落のダンジョンを攻略し、六十一階層目にあるモンスターボックスの罠を、ひたすら頑張るしかない。
入手は事実上不可能、そんな情報を漏らしたところで混乱しかもたらすまい。だから秘匿することに、三人と一体にて相談の上で決めた。
ついでにあのダンジョンの最下層に、美人のドラゴンがいるって話したら、アンケルなんて飲みかけの紅茶を盛大に吹き出したからな。
「ワシの心臓を止めるつもりかー!」って怒鳴られた。
うんうん。すっかり調子が戻ったどころか、以前よりも元気になっていやがる。やっぱり凄い効き目だったんだな、あの薬。今度また暇を見つけたら取りに行くとしよう。
毒虫を操っていたと疑わしき人物も、クリプトさんがちゃんと見つけた。
ただし死体になっていたが……。
黒服たちに暗部のメンバーに、街の諜報部員らも動員されてのローラー作戦にて、あっさりと潜伏先が特定されたのだが、踏み込んだところ、すでに冷たくなって床に転がっていた。
身元を示すような品は所持しておらず、正体は不明。遺体の様子からして、死因は爺が盛られた毒と同じらしいのだが、自分で飲んだのか何者かに口封じをされたのかはわからない。調査は続行しているらしいが、果たしてどこまで真相に迫れるやら。
何にしても、得体の知れない相手につけ狙われるというのは気分が悪い。もしも正体が判明したら、オレからもキチンと落とし前をつけさせてもらうとしよう。
更に一週間、屋敷に滞在しアンケルの経過を見守ってから、安心したクロアとオレたちは王都へと戻ることにする。
馬車の中で、オレはクロアの膝の上に抱かれていた。
この感触もちょっと久しぶりだ。彼女の成長に合わせて、スキンシップも減っていたから。
メーサとルーシーさんは居眠りをしている。メーサはともかく、メイドのルーシーさんはそれでいいのかと思わなくもないが、なんだかんだで彼女もずっと気を張っていたから、疲れが溜まっていたのだろう。可哀想だからこのまま放っておくとしよう。
「ありがとう、ムーちゃん。お爺様を助けてくれて」
周囲には聞こえないほどの小さな声で、クロアが感謝の言葉を口にする。
でもオレは聞えなかったフリをして、何も答えなかった。
クロアもそれ以上は何も言わなかった。
やがて馬車が領都のゲートを潜り、すぐさま王都へと到着する。
こちらの事情を把握しているのか、帰りも特に足止めされることはなかった。
おかげで二人の同乗者らはグッスリ寝入ったまま。
王都内へと馬車が進んだ途端に、世界は賑やかになる。いつもの猥雑さに加えて、華やかさが増している。
いま王都は少々浮かれている。
何故なら第一王女の降嫁が目前に迫っているから。
ファチナ王女は国民からの人気が高い。そんな彼女の慶事に、都中がお祭りムード一色。祝いの言葉が記されたノボリや垂れ幕が、そこかしこに掲げられてある。お相手となるアリオス・ランドクレーズくんの人気も相まって、それはもう盛り上がっている。
いらぬ横槍を避けるための策なのであろうが、王族側かランドクレーズ本家の宣伝工作によって、二人の馴れ初めを、かなーり脚色しまくった麗しの姫君と黒騎士の恋物語が、市井に広がるや、これが大層評判となる。
売り出された小説は売れに売れ、芝居が上演されるや連日の満員御礼。都中の乙女たちがこぞって劇場に足を運んでは、舞台上で繰り広げられるハラハラドキドキの二人の恋模様に、熱い視線を送り胸をときめかせた。
普段はいくらデートに誘っても、まるで相手にしてくれない子が、芝居のチケットを入手したら、喜んで付き合ってくれることから、一部の男子からは恋愛の神様扱いされている黒騎士アリオスくん。
そんな二人が大聖堂にて式を挙げる。これで盛り上がらないワケがない。
あくまで降嫁なので、本来ならばそこまで派手にはやらないのだが、絶大な国民人気を受けては王家も動かざるおえなかった、というのは建前で、一人娘を可愛がっている王様の意向が、多分に含まれているのが本当のところであろう。
ファチナ王女とアリオスくんが巻き込まれた騒動以降、王城内の勢力図はガラッと変わったと聞く。
正妃と第二側妃の勢力はそれなりに盛り返してはいるものの、以前のような気勢には至っていない。いまや王太子を擁する第一側妃が最大派閥として君臨し、両陣営に睨みを効かせているんだとか。
あの一件以来、王城とは関わらないようにしていたので、詳細なところはわからないが、とりあえず落ち着いているようでオレも一安心。
《そろそろ王女さまの結婚式だな》
窓の外を流れていく景色を眺めながら呟く。
二人の馴れ初めから関わっているおっさんとしては、いささか感慨深いものがある。
「うん。式には外国からもいっぱいお客様が参列するし、あとホルンフェリスに向かうゲートへの道すがら、パレードもやるんだって。あっちはあっちで、また派手にやるって聞いたよ」
《そうか。どうやら本家も王女を歓迎してくれているみたいだし、あの二人には是非とも、幸せになってもらいたいもんだな》
「そうだね。あー、そろそろ私たちも準備をしないと」
《ドレスにアクセサリーに着付けにと、女の子は大変だな》
「まぁーね。でもお姉ちゃんの晴れ舞台だもの。さすがにこっちも気合を入れていくよ。美人三姉妹で会場中の度肝を抜いてやるんだから」
《美人三姉妹ねぇ……、ただし大人しくしていれば、が付くかな》
「あー、そんなイジワル言う子は、こうだっ」
ちょっと揶揄ったらクロアにスーラボディを揉みまくられる。
力の強弱を巧みに操り、緩急をつける彼女の高等テクニックに翻弄されて、オレの体がぷるるんと震えた。
その間中、クロアは付きっきりで看病する。ここのところゆっくりと二人の時間を取れていなかった祖父は、存分に孫娘に甘えていた。
今にも死にそうだった祖父が奇跡の回復を果たし、クロアがどれほど喜んだかなんて言うまでもない。彼女には研究所の錬金術師たちが調合した解毒薬が効いたと、誤魔化しておいた。
周囲にはエリクサーの事は秘密にしてある。
例のごとく真相を知るのはオレを含めて、この屋敷では三人のみ。あんな薬の存在を迂闊に外部に漏らすわけにはいかない。
十五年の延命……、長命種からすれば大したことではないのかもしれないが、そうでない種族の人間にとっては、途轍もない価値がある。それこそ戦争の火種になりかねないほどの。
しかし手に入れるための方法は、あの難攻不落のダンジョンを攻略し、六十一階層目にあるモンスターボックスの罠を、ひたすら頑張るしかない。
入手は事実上不可能、そんな情報を漏らしたところで混乱しかもたらすまい。だから秘匿することに、三人と一体にて相談の上で決めた。
ついでにあのダンジョンの最下層に、美人のドラゴンがいるって話したら、アンケルなんて飲みかけの紅茶を盛大に吹き出したからな。
「ワシの心臓を止めるつもりかー!」って怒鳴られた。
うんうん。すっかり調子が戻ったどころか、以前よりも元気になっていやがる。やっぱり凄い効き目だったんだな、あの薬。今度また暇を見つけたら取りに行くとしよう。
毒虫を操っていたと疑わしき人物も、クリプトさんがちゃんと見つけた。
ただし死体になっていたが……。
黒服たちに暗部のメンバーに、街の諜報部員らも動員されてのローラー作戦にて、あっさりと潜伏先が特定されたのだが、踏み込んだところ、すでに冷たくなって床に転がっていた。
身元を示すような品は所持しておらず、正体は不明。遺体の様子からして、死因は爺が盛られた毒と同じらしいのだが、自分で飲んだのか何者かに口封じをされたのかはわからない。調査は続行しているらしいが、果たしてどこまで真相に迫れるやら。
何にしても、得体の知れない相手につけ狙われるというのは気分が悪い。もしも正体が判明したら、オレからもキチンと落とし前をつけさせてもらうとしよう。
更に一週間、屋敷に滞在しアンケルの経過を見守ってから、安心したクロアとオレたちは王都へと戻ることにする。
馬車の中で、オレはクロアの膝の上に抱かれていた。
この感触もちょっと久しぶりだ。彼女の成長に合わせて、スキンシップも減っていたから。
メーサとルーシーさんは居眠りをしている。メーサはともかく、メイドのルーシーさんはそれでいいのかと思わなくもないが、なんだかんだで彼女もずっと気を張っていたから、疲れが溜まっていたのだろう。可哀想だからこのまま放っておくとしよう。
「ありがとう、ムーちゃん。お爺様を助けてくれて」
周囲には聞こえないほどの小さな声で、クロアが感謝の言葉を口にする。
でもオレは聞えなかったフリをして、何も答えなかった。
クロアもそれ以上は何も言わなかった。
やがて馬車が領都のゲートを潜り、すぐさま王都へと到着する。
こちらの事情を把握しているのか、帰りも特に足止めされることはなかった。
おかげで二人の同乗者らはグッスリ寝入ったまま。
王都内へと馬車が進んだ途端に、世界は賑やかになる。いつもの猥雑さに加えて、華やかさが増している。
いま王都は少々浮かれている。
何故なら第一王女の降嫁が目前に迫っているから。
ファチナ王女は国民からの人気が高い。そんな彼女の慶事に、都中がお祭りムード一色。祝いの言葉が記されたノボリや垂れ幕が、そこかしこに掲げられてある。お相手となるアリオス・ランドクレーズくんの人気も相まって、それはもう盛り上がっている。
いらぬ横槍を避けるための策なのであろうが、王族側かランドクレーズ本家の宣伝工作によって、二人の馴れ初めを、かなーり脚色しまくった麗しの姫君と黒騎士の恋物語が、市井に広がるや、これが大層評判となる。
売り出された小説は売れに売れ、芝居が上演されるや連日の満員御礼。都中の乙女たちがこぞって劇場に足を運んでは、舞台上で繰り広げられるハラハラドキドキの二人の恋模様に、熱い視線を送り胸をときめかせた。
普段はいくらデートに誘っても、まるで相手にしてくれない子が、芝居のチケットを入手したら、喜んで付き合ってくれることから、一部の男子からは恋愛の神様扱いされている黒騎士アリオスくん。
そんな二人が大聖堂にて式を挙げる。これで盛り上がらないワケがない。
あくまで降嫁なので、本来ならばそこまで派手にはやらないのだが、絶大な国民人気を受けては王家も動かざるおえなかった、というのは建前で、一人娘を可愛がっている王様の意向が、多分に含まれているのが本当のところであろう。
ファチナ王女とアリオスくんが巻き込まれた騒動以降、王城内の勢力図はガラッと変わったと聞く。
正妃と第二側妃の勢力はそれなりに盛り返してはいるものの、以前のような気勢には至っていない。いまや王太子を擁する第一側妃が最大派閥として君臨し、両陣営に睨みを効かせているんだとか。
あの一件以来、王城とは関わらないようにしていたので、詳細なところはわからないが、とりあえず落ち着いているようでオレも一安心。
《そろそろ王女さまの結婚式だな》
窓の外を流れていく景色を眺めながら呟く。
二人の馴れ初めから関わっているおっさんとしては、いささか感慨深いものがある。
「うん。式には外国からもいっぱいお客様が参列するし、あとホルンフェリスに向かうゲートへの道すがら、パレードもやるんだって。あっちはあっちで、また派手にやるって聞いたよ」
《そうか。どうやら本家も王女を歓迎してくれているみたいだし、あの二人には是非とも、幸せになってもらいたいもんだな》
「そうだね。あー、そろそろ私たちも準備をしないと」
《ドレスにアクセサリーに着付けにと、女の子は大変だな》
「まぁーね。でもお姉ちゃんの晴れ舞台だもの。さすがにこっちも気合を入れていくよ。美人三姉妹で会場中の度肝を抜いてやるんだから」
《美人三姉妹ねぇ……、ただし大人しくしていれば、が付くかな》
「あー、そんなイジワル言う子は、こうだっ」
ちょっと揶揄ったらクロアにスーラボディを揉みまくられる。
力の強弱を巧みに操り、緩急をつける彼女の高等テクニックに翻弄されて、オレの体がぷるるんと震えた。
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