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112 幸運の首飾り 前編
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「ねぇ、クロアちゃん。あの子……、ちょっとヘンじゃない」
メーサの指し示す方向にいたのは、どこにでもいる街の女の子。背格好からして六歳前後といったところか。服装はわりと貧相だ。あちこちに繕いの跡がある。血色も少し悪い。
裕福ではない、かといって困窮とまではいかない家の子供。でもそれ以外はどこにでもいる普通の幼女に見える……が、確かにおかしい。
クロアとメーサがお忍びで街へと遊びに出かけた時のこと。
広場に面したカフェの店内で、まったりとしていたら、唐突にメーサが窓の外を指さす。そこに件の女の子の姿があった。
「えーと、私には普通に見えるけど……、あっ! また転んだ」
オレたちが見ている前で転ぶ女の子。
そう、彼女はとにかく躓いてはよく転ぶ。メーサが見つけてからオレたちが一緒になって見ている、ほんの僅かな間に三回も。しかも周囲には溝も出っ張りも何もないところで。まるでヨボヨボのお年寄りみたいだ。更に運が悪いことに、その拍子に通行人にぶつかっては、ペコペコと頭を下げたり、看板などにぶつかったりする始末。ドジというには酷過ぎる。稀に見るどんくささだ。
これにはクロアも心配しつつも呆れるほど。
「たしかにヘンねぇ。メーサちゃんの言う通りかも。どこか体の調子でも悪いのかな」
「うーん。そうじゃなくって……、なんだかあの子を見てると、モヤモヤしてくるというか、なんというか」
「ドジ過ぎて笑えない、とか?」
「違うの。上手く言えないんだけど、とにかくイラっとするの」
「たしかにメーサちゃんとは真逆な性格っぽいけどねぇ」
「そうじゃなくってぇ。うー、わかんない。なんだかスッキリしないよー」
「まぁ、まぁ、コレでも食べて落ち着いて」
あの子を見てから、どうにもソワソワしがちなメーサの口に、クロアが自分のケーキを放り込む。アーンされたケーキをモグモグしながら、なおも眉間に皺を寄せているメーサ。
そんな二人の美少女のやりとりを尻目に、オレは彼女の苛立ちの原因を、朧げながらも発見していた。
《たぶん、あの女の子がつけている銀のネックレスが原因だ》
目を凝らしてよくよく視てみると、奇妙な魔力の動きがある。細い糸のようなものがネックレスから出て、あの子の小さな体に纏わりついている。でも本数自体は少ない。アノ程度で、体の動きが阻害されて転ぶとはとても思えない。
更に注意して観察してみると、そのうちの一本が空に向かって延びているのを見つけた。
《なんだ、ありゃあ? でも間違いなく良くないモノだ。悪意を固めて造ったかのようで、視ているだけで胸糞が悪くなってくる》
全身に纏わりつく糸もそうだが、何よりもその空へと延びている一本こそが気持ち悪い。
たぶんメーサは無意識のうちに、コレに反応したのだろうと思われる。
人形遣いとしての修行をしている彼女。あの技術には繊細な魔力操作が必要とされるため、訓練を続けていれば自然と目も養われることになる。まだ見破るまでには至っていないが、薄々と感知するレベルには至っているということだろう。
対してクロアは身体強化系に特化しているので、感知系はかなり鈍い。なにせ寝ている隣で戦っていても気がつかないぐらいだからな。だからと言って寝込みを襲ったら、無意識の全力で反撃されるけど。
兎にも角にも問題はあの銀のネックレスをした女の子。
どうしても気になったので、オレはちょいとお節介を焼いてみることにした。
夜中に屋敷を抜け出して、例の幼女のもとへと出向く。
昼間に見かけた時に、分体を作って密かに見張らせてあったので、居場所はわかっている。分体より報告を受けた限りでは、彼女の母親もやつれており臥せりがちなのだとか。
街の郊外にその家はあった。
隣近所とは少し距離が空いているところに、ポツンと建つ小さな一軒家。
はっきり言ってボロい。あの子の服と同じで拙い修繕の跡があちこちに、明らかな素人仕事。隙間風が入り込む、そんな環境にも関わらず、母子は身を寄せ合って慎ましやかな生活を営んでいた。
父親らしき男の姿は家にない。
暮らし向きは楽じゃない。はっきり言ってカツカツだ。
問題はそんな生活をしている母子の首に、同じ銀のネックレスがぶら下がっているということ。どう考えても不自然だろう。
オレはしばらくの間、分体を放ちこの親子に張り付けて、二人の様子を伺うことにする。ついでに周囲も洗ってみることにした。
定期的に分体より寄せられる報告によれば、あの家の旦那は行商人で、どこかに出稼ぎに行ったきりで、長い間帰っていないらしい。
年に一、二回ほど短い便りと僅かばかりの仕送りが人伝に届く。
どこで何をしているのかはわからない。
母子はコツコツと溜めていた貯蓄を切り崩しつつ、母の内職や娘の手伝い仕事なんかで得たわずかな収入で、なんとか食い繋いでいた。
そんな彼女たちの家に出入りしている人物の存在も明らかになっている。
熊のような大男で髭モジャな面。始めはコイツが黒幕かと疑ったが、それは早計であった。彼はこの母親の幼馴染の男性で、近所で靴の工房を営む職人さん。
いつまでも戻らぬ薄情な夫を、健気に待ち続けて困窮している二人を見かねて、ちょくちょく顔を出しては、差し入れなんぞをしている良い男。女の子も彼に無茶苦茶懐いていた。
職人は独身みたいだし、この母親にずっと惹かれているのは明々白々。
周囲の連中も「お前らとっとと一緒になっちまえ」というのが総意らしい。
しかしそこを割り切れないのが母親。頑なに操を守っているというわけ。それだけ深く旦那さんを想っているのか、それとも単なる女の意地なのか、本人の性格なのかはわからない。
ちなみに彼女の外見は普通。冗談抜きでごく普通だ。地味で家庭的という言葉がピッタリと当てハマるようなお人。
オレの周囲にはわりと気の強い女性ばかりが揃っているので、かえって新鮮味を覚える。それぐらいに平凡な女性だ。
そんな女性が、どうしてあんな物騒なネックレスを身につけている?
もしや生まれに秘密でもあるのかと調べてみたが、こちらもハズレ。二代前まで遡って調べてみたが、どこをさらっても平と凡しか出てこなかった。
まさか職人に恋慕しているご婦人がいて、母子を妬んで……、なんて深読みまでしてみたがコチラも収穫なし。
どこにも狙われる要素が見当たらない。
しかも当のネックレスは、居なくなった夫からの贈り物だというのだから、ますます意味がわからない。
出かける際に「オレと思って肌身離さずに大切にしてくれ」とか言われて、渡された代物。
事あるごとに娘に語って聞かせる母親の話では、そういうことらしい。
一家揃って同じ品を身に着けている。家族の絆の証のネックレス。
そんなモノが、どうしてあんなに禍々しい気を放つ? 旦那が知らずに購入してしまった? もしくは騙されて掴まされた? 可能性は色々とあるが、どれもピンとこない。判断を下すにはどうにも情報が足りない。いっそ寝ているところを忍び込んで、二人のネックレスを強引に盗み出すことも考えたが、それは最後の手段だろう。下手をすると弱っている母親がショック死しかねないからな。
そこでオレは切り口を変えることにする。
件のネックレスから一本だけ天へと延びている細い糸を、追跡調査することにしたのだ。
空へと延びているので大変だったが、分体を五十五も導入する物量作戦によりこれを敢行し、ついにその先へと辿り着く。
糸の先で待っていた真実は、オレが想像していたよりも遥かに残酷であった。
メーサの指し示す方向にいたのは、どこにでもいる街の女の子。背格好からして六歳前後といったところか。服装はわりと貧相だ。あちこちに繕いの跡がある。血色も少し悪い。
裕福ではない、かといって困窮とまではいかない家の子供。でもそれ以外はどこにでもいる普通の幼女に見える……が、確かにおかしい。
クロアとメーサがお忍びで街へと遊びに出かけた時のこと。
広場に面したカフェの店内で、まったりとしていたら、唐突にメーサが窓の外を指さす。そこに件の女の子の姿があった。
「えーと、私には普通に見えるけど……、あっ! また転んだ」
オレたちが見ている前で転ぶ女の子。
そう、彼女はとにかく躓いてはよく転ぶ。メーサが見つけてからオレたちが一緒になって見ている、ほんの僅かな間に三回も。しかも周囲には溝も出っ張りも何もないところで。まるでヨボヨボのお年寄りみたいだ。更に運が悪いことに、その拍子に通行人にぶつかっては、ペコペコと頭を下げたり、看板などにぶつかったりする始末。ドジというには酷過ぎる。稀に見るどんくささだ。
これにはクロアも心配しつつも呆れるほど。
「たしかにヘンねぇ。メーサちゃんの言う通りかも。どこか体の調子でも悪いのかな」
「うーん。そうじゃなくって……、なんだかあの子を見てると、モヤモヤしてくるというか、なんというか」
「ドジ過ぎて笑えない、とか?」
「違うの。上手く言えないんだけど、とにかくイラっとするの」
「たしかにメーサちゃんとは真逆な性格っぽいけどねぇ」
「そうじゃなくってぇ。うー、わかんない。なんだかスッキリしないよー」
「まぁ、まぁ、コレでも食べて落ち着いて」
あの子を見てから、どうにもソワソワしがちなメーサの口に、クロアが自分のケーキを放り込む。アーンされたケーキをモグモグしながら、なおも眉間に皺を寄せているメーサ。
そんな二人の美少女のやりとりを尻目に、オレは彼女の苛立ちの原因を、朧げながらも発見していた。
《たぶん、あの女の子がつけている銀のネックレスが原因だ》
目を凝らしてよくよく視てみると、奇妙な魔力の動きがある。細い糸のようなものがネックレスから出て、あの子の小さな体に纏わりついている。でも本数自体は少ない。アノ程度で、体の動きが阻害されて転ぶとはとても思えない。
更に注意して観察してみると、そのうちの一本が空に向かって延びているのを見つけた。
《なんだ、ありゃあ? でも間違いなく良くないモノだ。悪意を固めて造ったかのようで、視ているだけで胸糞が悪くなってくる》
全身に纏わりつく糸もそうだが、何よりもその空へと延びている一本こそが気持ち悪い。
たぶんメーサは無意識のうちに、コレに反応したのだろうと思われる。
人形遣いとしての修行をしている彼女。あの技術には繊細な魔力操作が必要とされるため、訓練を続けていれば自然と目も養われることになる。まだ見破るまでには至っていないが、薄々と感知するレベルには至っているということだろう。
対してクロアは身体強化系に特化しているので、感知系はかなり鈍い。なにせ寝ている隣で戦っていても気がつかないぐらいだからな。だからと言って寝込みを襲ったら、無意識の全力で反撃されるけど。
兎にも角にも問題はあの銀のネックレスをした女の子。
どうしても気になったので、オレはちょいとお節介を焼いてみることにした。
夜中に屋敷を抜け出して、例の幼女のもとへと出向く。
昼間に見かけた時に、分体を作って密かに見張らせてあったので、居場所はわかっている。分体より報告を受けた限りでは、彼女の母親もやつれており臥せりがちなのだとか。
街の郊外にその家はあった。
隣近所とは少し距離が空いているところに、ポツンと建つ小さな一軒家。
はっきり言ってボロい。あの子の服と同じで拙い修繕の跡があちこちに、明らかな素人仕事。隙間風が入り込む、そんな環境にも関わらず、母子は身を寄せ合って慎ましやかな生活を営んでいた。
父親らしき男の姿は家にない。
暮らし向きは楽じゃない。はっきり言ってカツカツだ。
問題はそんな生活をしている母子の首に、同じ銀のネックレスがぶら下がっているということ。どう考えても不自然だろう。
オレはしばらくの間、分体を放ちこの親子に張り付けて、二人の様子を伺うことにする。ついでに周囲も洗ってみることにした。
定期的に分体より寄せられる報告によれば、あの家の旦那は行商人で、どこかに出稼ぎに行ったきりで、長い間帰っていないらしい。
年に一、二回ほど短い便りと僅かばかりの仕送りが人伝に届く。
どこで何をしているのかはわからない。
母子はコツコツと溜めていた貯蓄を切り崩しつつ、母の内職や娘の手伝い仕事なんかで得たわずかな収入で、なんとか食い繋いでいた。
そんな彼女たちの家に出入りしている人物の存在も明らかになっている。
熊のような大男で髭モジャな面。始めはコイツが黒幕かと疑ったが、それは早計であった。彼はこの母親の幼馴染の男性で、近所で靴の工房を営む職人さん。
いつまでも戻らぬ薄情な夫を、健気に待ち続けて困窮している二人を見かねて、ちょくちょく顔を出しては、差し入れなんぞをしている良い男。女の子も彼に無茶苦茶懐いていた。
職人は独身みたいだし、この母親にずっと惹かれているのは明々白々。
周囲の連中も「お前らとっとと一緒になっちまえ」というのが総意らしい。
しかしそこを割り切れないのが母親。頑なに操を守っているというわけ。それだけ深く旦那さんを想っているのか、それとも単なる女の意地なのか、本人の性格なのかはわからない。
ちなみに彼女の外見は普通。冗談抜きでごく普通だ。地味で家庭的という言葉がピッタリと当てハマるようなお人。
オレの周囲にはわりと気の強い女性ばかりが揃っているので、かえって新鮮味を覚える。それぐらいに平凡な女性だ。
そんな女性が、どうしてあんな物騒なネックレスを身につけている?
もしや生まれに秘密でもあるのかと調べてみたが、こちらもハズレ。二代前まで遡って調べてみたが、どこをさらっても平と凡しか出てこなかった。
まさか職人に恋慕しているご婦人がいて、母子を妬んで……、なんて深読みまでしてみたがコチラも収穫なし。
どこにも狙われる要素が見当たらない。
しかも当のネックレスは、居なくなった夫からの贈り物だというのだから、ますます意味がわからない。
出かける際に「オレと思って肌身離さずに大切にしてくれ」とか言われて、渡された代物。
事あるごとに娘に語って聞かせる母親の話では、そういうことらしい。
一家揃って同じ品を身に着けている。家族の絆の証のネックレス。
そんなモノが、どうしてあんなに禍々しい気を放つ? 旦那が知らずに購入してしまった? もしくは騙されて掴まされた? 可能性は色々とあるが、どれもピンとこない。判断を下すにはどうにも情報が足りない。いっそ寝ているところを忍び込んで、二人のネックレスを強引に盗み出すことも考えたが、それは最後の手段だろう。下手をすると弱っている母親がショック死しかねないからな。
そこでオレは切り口を変えることにする。
件のネックレスから一本だけ天へと延びている細い糸を、追跡調査することにしたのだ。
空へと延びているので大変だったが、分体を五十五も導入する物量作戦によりこれを敢行し、ついにその先へと辿り着く。
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