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73 王都編 魔王と王の会合
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三人の王子毒殺未遂事件の主犯とされる貴族の一派が公開処刑されたのは、事件からちょうど一月がたった頃。
リアル市中引き回しのうえに、広場にて首を刎ねられるシーンを目撃する。
オレはドン引きだった。
その日のうちに王城より王女ファチナの迎えがやって来て、彼女は渋々というか無茶苦茶嫌がって、盛大にゴネた末に帰っていった。
迎えの近衛騎士らでは手に負えず、幼い頃に教育係をしていたという女官長に出張ってもらい、引きずられるようにして帰っていく。
「貴男と別れたくない」と、みんなの前でしがみつかれた黒騎士のアリオス・ランドクレーズくんの顔が真っ赤になって、とても微笑ましかった。
二人の恋を対象にした賭けの結果はお姫さま側の圧勝。
恋する乙女は強い。
月夜のバルコニーに騎士と姫が二人。
巧に言葉を繋いで、相手の逃げ道を塞いだ後に止めの一言。
「私のこと、ご迷惑ですか?」
好きか嫌いの二択を迫るのではなくて、一歩引いたこの物言い。相手の保護欲を大いに煽る言葉。騎士道精神旺盛な若者には抗いようもない。
加えて、どこか縋るような上目遣い、消え入るような声、潤んだ瞳による懇願、祈るように握った自分の手元を微かに震わす、などなどの心憎い演出の数々。
これに黒騎士は落ちた。それはもう見事にバッサリと。
十九歳の青年が十二歳の美少女に翻弄される、という貴重なシーンをオレは目撃した。
いいもん見れたな。おっさん、ここのところ気が滅入っていたから癒されたよ。
他人の悪事に触れるって、想像していた以上にキツかった、もうこりごり。
メーサは王女を見送ってから王都にある自分の屋敷へと帰って行った。彼女は近日中に王都を発ち自領へと戻るとのこと。
別れを惜しみヒシッと抱き合い「またね」と再会を誓う幼女たち。
一ヶ月も一緒に過ごした彼女たちは、唯一無二の親友となる。
さすがに何度も別れを経験しているので、号泣することはなかったが、後に一人残されたクロアが随分としょんぼりしていた。なにせずっと三姉妹のように過ごしたうちの二人が、一度に居なくなってしまったのだから。
こればっかりはしょうがない。
オレはクッションに徹してクロアの腕に抱かれて金髪幼女を慰める。じきに元気を取り戻すだろう。
すでにオレの分隊のメンバーのほとんどは回収済み。おっさんの仕事はあらかた終えた。後は王城の連中に丸投げだ。精々後始末に奔走してくれ。
義賊のお仕事もお終い。美術品とか宝石とか適当に捌けそうにない品は、王城地下の宝物庫の奥に放り込んでおいてやった。そのうち係の人が見つけるだろう。
アンケル爺も王女を預かるという王命をまっとうしたので、オレたちも近日中にホルンフェリス領に帰る予定となっている。
アンケル爺は翌日の午後、王に呼ばれて城へと出かけて行った。
王の執務室にて面会するファイス・ラ・パイロジウムとアンケル・ランドクレーズ。
余人はまみえていない。二人っきりだ。
「この度は無理を聞いてもらって感謝している」
「……別に構わん。それよりしばらく来ない内に、ここも随分と騒がしくなったの」
こことは王都のこと。
この一ヶ月の騒動を差してチクリと爺が嫌味を放つ。
「それに関しては弁明のしようもない」
伝説の魔王を前に恐縮する王様。
それを見て目元を細める老人。どうやらちょっとした冗談であったようだ。
特に気にした様子もなく「どうしたって腐るモノは腐るからなぁ」と会話と続けるアンケル爺。
人が集う以上、腐敗は決して無くならない。それを理解してなお、かつて大ナタを振るい国を立て直した偉大な先人の言葉に、黙って頷くファイス王。
「いっそ放り捨てられたら楽なのじゃが、そうもいかん。みっともなくても踏ん張り続けるしかない。王とは真に辛いな」
「それは今回の騒動で改めて痛感している。これまで己がやってきたことを否定されたようで、そんな事を許していた自分に腹が立つ」
「なぁに、そのように怒っていられるうちは大丈夫じゃよ。本当に危ないのはソレを忘れたとき……くれぐれも分水嶺を見誤らぬことだ」
「肝に銘じておく。ところで……」
「中央には戻らんぞ。絶対に嫌じゃ。面倒だし、なによりワシは可愛い孫を愛でるのに忙しい」
「ぐっ……やはりダメか」
かつての剛腕を再びと願った王の目論見はあっさり断られた。あまり期待はしていなかったのか、それほど気落ちしている風でもないが。
「なによりワシにはもうクロアしかおらん。あの子まで国に捧げるつもりはない」
断固とした口調で言うアンケル。その言葉にハッとした王は思い出す。
アンケル・ランドクレーズは、かつて息子夫婦を一度に亡くしている。表向きは馬車の転落事故という話だが、実際のところ詳細は明らかにされていない。
「お主も気をつけることだ。闇は想像以上に深い。そしてどこにでもある。ゆめゆめ忘れるでないぞ」
「…………」
魔王とまで云われる男の忠告にファイス王は沈黙を持って応えた。
随分と重苦しい空気となった会合の場。
コホンと咳をして流れを変えたのはアンケル爺。さすがの年の功であろうか。
「ところで……この度の王女の件なんじゃが」
「随分と骨を折ってもらった。もちろん何かお礼を、と考えている。何でもいいぞ。言ってくれ」
「うむ。そうじゃのう。それでは……」
アンケル・ランドクレーズが褒美にと欲したモノ。
それは第一王女ファチナ・ラ・パイロジウムの降嫁。
まさかの老人の願いに驚く王。
そんな彼を放っておいて、滞在中に自分の親戚の青年と王女がすっかり懇ろになったことを、淡々と語るアンケル爺。出逢いから告白までの一切合切を、こと細かに説明してみせる。
この話に王は頭を抱えた。
そりゃあいずれは……とは考えていた。だがまだ早い、早すぎる。いや、王族というのを加味すれば、決して早ぎるというわけではないのだが……。
男の方から言い寄ったというのならば、難癖の一つでもつけてやれるのに、聞けば王女のほうから積極的に仕掛けたという。これでは文句の言いようがない。
愛娘の恋愛事情を赤裸々に報される。父親にとってはかなりの苦行であろう。かといって力まかせに反対でもしようものならば、確実に娘から嫌われる。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。少し考えるから」
そう言って煩悶する王を前に、ニヤリと笑みを浮かべるアンケル爺。
その笑顔が「どうするの? どうするの?」とファイス王を追い詰めているよう。
やはりこの男、意地が悪い。
少し冷静さを取り戻した王は、この話をしっかりと吟味してみる。
聞けば相手は八大公家ランドクレーズの次男。家柄は問題ない。質実剛健な十九歳の偉丈夫。腕も人柄もルックスも申し分ない。そのことはアンケルが保障している。魔王と呼ばれた男のお墨付き、しかも娘本人も気に入っている。
もしかしなくてもこの話、かなりいい話なのでは? そう思い至ったところで浮かんだのは唯一の懸案事項。王女の母親である第二側妃の存在。
ファチナ王女を嫁に貰うということは、その母親とは縁続きになるということ。
そのことを訊ねるとアンケル爺は事もなげに、「貰っちまえばこっちのもの」と言い切った。
端からまっとうに付き合う気はないということだろう。
この返答で王の考えも固まった。
「わかった……その話で進めよう。ただ、あの子はまだ十二歳だ。まずは婚約ということで」
「もちろんじゃ。これで王女を担ごうとしておる阿呆どもへの牽制にもなるであろうし、あの子に野心などない証明にもなるであろう。少しはアレも安心するのではないかの」
アレとは第二側妃のことである。
これにはさすがの王も苦笑い。
こうして人知れずにまとまった第一王女の婚約が発表されたのは、これから三ヶ月ほど後のことであった。
リアル市中引き回しのうえに、広場にて首を刎ねられるシーンを目撃する。
オレはドン引きだった。
その日のうちに王城より王女ファチナの迎えがやって来て、彼女は渋々というか無茶苦茶嫌がって、盛大にゴネた末に帰っていった。
迎えの近衛騎士らでは手に負えず、幼い頃に教育係をしていたという女官長に出張ってもらい、引きずられるようにして帰っていく。
「貴男と別れたくない」と、みんなの前でしがみつかれた黒騎士のアリオス・ランドクレーズくんの顔が真っ赤になって、とても微笑ましかった。
二人の恋を対象にした賭けの結果はお姫さま側の圧勝。
恋する乙女は強い。
月夜のバルコニーに騎士と姫が二人。
巧に言葉を繋いで、相手の逃げ道を塞いだ後に止めの一言。
「私のこと、ご迷惑ですか?」
好きか嫌いの二択を迫るのではなくて、一歩引いたこの物言い。相手の保護欲を大いに煽る言葉。騎士道精神旺盛な若者には抗いようもない。
加えて、どこか縋るような上目遣い、消え入るような声、潤んだ瞳による懇願、祈るように握った自分の手元を微かに震わす、などなどの心憎い演出の数々。
これに黒騎士は落ちた。それはもう見事にバッサリと。
十九歳の青年が十二歳の美少女に翻弄される、という貴重なシーンをオレは目撃した。
いいもん見れたな。おっさん、ここのところ気が滅入っていたから癒されたよ。
他人の悪事に触れるって、想像していた以上にキツかった、もうこりごり。
メーサは王女を見送ってから王都にある自分の屋敷へと帰って行った。彼女は近日中に王都を発ち自領へと戻るとのこと。
別れを惜しみヒシッと抱き合い「またね」と再会を誓う幼女たち。
一ヶ月も一緒に過ごした彼女たちは、唯一無二の親友となる。
さすがに何度も別れを経験しているので、号泣することはなかったが、後に一人残されたクロアが随分としょんぼりしていた。なにせずっと三姉妹のように過ごしたうちの二人が、一度に居なくなってしまったのだから。
こればっかりはしょうがない。
オレはクッションに徹してクロアの腕に抱かれて金髪幼女を慰める。じきに元気を取り戻すだろう。
すでにオレの分隊のメンバーのほとんどは回収済み。おっさんの仕事はあらかた終えた。後は王城の連中に丸投げだ。精々後始末に奔走してくれ。
義賊のお仕事もお終い。美術品とか宝石とか適当に捌けそうにない品は、王城地下の宝物庫の奥に放り込んでおいてやった。そのうち係の人が見つけるだろう。
アンケル爺も王女を預かるという王命をまっとうしたので、オレたちも近日中にホルンフェリス領に帰る予定となっている。
アンケル爺は翌日の午後、王に呼ばれて城へと出かけて行った。
王の執務室にて面会するファイス・ラ・パイロジウムとアンケル・ランドクレーズ。
余人はまみえていない。二人っきりだ。
「この度は無理を聞いてもらって感謝している」
「……別に構わん。それよりしばらく来ない内に、ここも随分と騒がしくなったの」
こことは王都のこと。
この一ヶ月の騒動を差してチクリと爺が嫌味を放つ。
「それに関しては弁明のしようもない」
伝説の魔王を前に恐縮する王様。
それを見て目元を細める老人。どうやらちょっとした冗談であったようだ。
特に気にした様子もなく「どうしたって腐るモノは腐るからなぁ」と会話と続けるアンケル爺。
人が集う以上、腐敗は決して無くならない。それを理解してなお、かつて大ナタを振るい国を立て直した偉大な先人の言葉に、黙って頷くファイス王。
「いっそ放り捨てられたら楽なのじゃが、そうもいかん。みっともなくても踏ん張り続けるしかない。王とは真に辛いな」
「それは今回の騒動で改めて痛感している。これまで己がやってきたことを否定されたようで、そんな事を許していた自分に腹が立つ」
「なぁに、そのように怒っていられるうちは大丈夫じゃよ。本当に危ないのはソレを忘れたとき……くれぐれも分水嶺を見誤らぬことだ」
「肝に銘じておく。ところで……」
「中央には戻らんぞ。絶対に嫌じゃ。面倒だし、なによりワシは可愛い孫を愛でるのに忙しい」
「ぐっ……やはりダメか」
かつての剛腕を再びと願った王の目論見はあっさり断られた。あまり期待はしていなかったのか、それほど気落ちしている風でもないが。
「なによりワシにはもうクロアしかおらん。あの子まで国に捧げるつもりはない」
断固とした口調で言うアンケル。その言葉にハッとした王は思い出す。
アンケル・ランドクレーズは、かつて息子夫婦を一度に亡くしている。表向きは馬車の転落事故という話だが、実際のところ詳細は明らかにされていない。
「お主も気をつけることだ。闇は想像以上に深い。そしてどこにでもある。ゆめゆめ忘れるでないぞ」
「…………」
魔王とまで云われる男の忠告にファイス王は沈黙を持って応えた。
随分と重苦しい空気となった会合の場。
コホンと咳をして流れを変えたのはアンケル爺。さすがの年の功であろうか。
「ところで……この度の王女の件なんじゃが」
「随分と骨を折ってもらった。もちろん何かお礼を、と考えている。何でもいいぞ。言ってくれ」
「うむ。そうじゃのう。それでは……」
アンケル・ランドクレーズが褒美にと欲したモノ。
それは第一王女ファチナ・ラ・パイロジウムの降嫁。
まさかの老人の願いに驚く王。
そんな彼を放っておいて、滞在中に自分の親戚の青年と王女がすっかり懇ろになったことを、淡々と語るアンケル爺。出逢いから告白までの一切合切を、こと細かに説明してみせる。
この話に王は頭を抱えた。
そりゃあいずれは……とは考えていた。だがまだ早い、早すぎる。いや、王族というのを加味すれば、決して早ぎるというわけではないのだが……。
男の方から言い寄ったというのならば、難癖の一つでもつけてやれるのに、聞けば王女のほうから積極的に仕掛けたという。これでは文句の言いようがない。
愛娘の恋愛事情を赤裸々に報される。父親にとってはかなりの苦行であろう。かといって力まかせに反対でもしようものならば、確実に娘から嫌われる。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。少し考えるから」
そう言って煩悶する王を前に、ニヤリと笑みを浮かべるアンケル爺。
その笑顔が「どうするの? どうするの?」とファイス王を追い詰めているよう。
やはりこの男、意地が悪い。
少し冷静さを取り戻した王は、この話をしっかりと吟味してみる。
聞けば相手は八大公家ランドクレーズの次男。家柄は問題ない。質実剛健な十九歳の偉丈夫。腕も人柄もルックスも申し分ない。そのことはアンケルが保障している。魔王と呼ばれた男のお墨付き、しかも娘本人も気に入っている。
もしかしなくてもこの話、かなりいい話なのでは? そう思い至ったところで浮かんだのは唯一の懸案事項。王女の母親である第二側妃の存在。
ファチナ王女を嫁に貰うということは、その母親とは縁続きになるということ。
そのことを訊ねるとアンケル爺は事もなげに、「貰っちまえばこっちのもの」と言い切った。
端からまっとうに付き合う気はないということだろう。
この返答で王の考えも固まった。
「わかった……その話で進めよう。ただ、あの子はまだ十二歳だ。まずは婚約ということで」
「もちろんじゃ。これで王女を担ごうとしておる阿呆どもへの牽制にもなるであろうし、あの子に野心などない証明にもなるであろう。少しはアレも安心するのではないかの」
アレとは第二側妃のことである。
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