62 / 226
61 王都編 王女保護
しおりを挟む
昨夜遅くに城から戻ったオレたち。
その日は、王女を部屋に案内して就寝。
警護体制はすでに爺が敷いてある、領地より応援も呼んだ。
睡眠を必要としないスーラなオレも自主参加。かなり広範囲の気配を探っていたが、特に怪しいモノは見当たらず。
もしもメイド長のエメラさんクラスが侵入してきたら、ちょっとヤバイが、つねに側に張り付いておけば対処は可能。手段さえ選ばなければどうとでもなる。本気になったオレはかなりエグいぜー。伊達に森の奥で何年も生きちゃいない。
毒をばら撒いて敵味方動けなくしてから、味方にだけ解毒剤を与えるなんて鬼畜な手札もあるからな。
そうだ。せっかくだから敵が来たら、色々と試してみるとしよう。どうせ悪い奴だろうから遠慮はいらない。やっぱり実験と検証は大事。
問題があるとすれば、ずっと王女の側にいること。これだとオレが自由に動けない、が手段はある。まさかアノ技が役に立つことになろうとは。
「分隊」技能。
これは大人の手の平サイズのボールのような分体を、文字通り身を削って大量に産み出す。産まれた連中は軍隊よろしく、本体の命令に従って動く。分体がいくらやられても本体にダメージはない。元に戻ったときに少しだけ体の体積が減っているだけ、それもじきに元通り。体のサイズを大きくしてから発動すれば本体への負担も少ない。
いつの間にやらオレの体は、最大で三メートルちょいまで大きくなれるようになっていた。なのに変形の最小は変わらずのクッションサイズ。理屈はさっぱりわからん。なにせスーラだし。学者らが考えてもわからないものを、オレが悩んだとろこでしょうがない。どこかの誰かが解明してくれるのを気長に待つとしよう。
「分隊」はアンケル爺の屋敷で、ライバルとの闘いのために開発した技。
残念ながら奴にはまったく通用しなかったがな。なにせ奴は雷をも躱す俊足の持ち主。こっちの味方が、五十や百ぐらい増えたところで、何の足しにもならなかった。
ちなみに戦績は十五戦十四敗一分け。一分けは騒ぎを聞きつけたエメラさんの介入によって中断した回だ。
今回はこの「分隊」をメインに使う。
これによって城内の情報を集めさせ、本体のオレは屋敷の警備につく。
それでは、「分隊」技能…………、発動!
ポコポコ産み出されるテニスボール大の分体たち。
現在のオレが出せる最大数は百二十。
ズラリと整列した青い小型スーラ。
情報を共有できるので念じるだけで意志の疎通も可能。音声やら映像も中継出来たら良かったのだが、そこまではさすがに無理だった。
《お前たちは何だ?》
《タイチョーのみかたー》
《お前たちのやるべき事はなんだ?》
《タイチョーのためにガンバルよー》
《よろしい。ならばすぐに行動しろ。諸君の健闘を祈る》
短い触手を伸ばし、ザッと一斉に敬礼する小型スーラたち。
彼らは続々とオレの前から消えていった。
《これでよし。後は情報が上がってくるのを待つ》
さて、どんな情報を拾ってくることやら。
出来ればあまり物騒なのは遠慮したいのだが。
おや? オレを呼ぶ声がする。
クロアだ。急いで戻らねば。
ご主人さまに呼ばれたら即参上が、快適ペットライフの極意なのだから。
朝からクロアはご機嫌だ。
王女が昨夜からお泊りに来ているから。
朝、目を覚ましたらお友達のお姉さんがいたのだから、幼女のテンションがうなぎ昇り。一晩休んで、ファチナも体調を取り戻したようだ。それでも努めて笑顔でクロアの相手をしている姿が少々痛々しい。
午後からはメーサもこっちに合流することになっている。
もしかしたら闘いの場になるかもしれないところに、幼いメーサを招くのもどうかと思うが、王女の心のケアに必要と爺が判断してのことだろう。
ここにはメイド長のエメラさん、クロア専従メイドのルーシーさん、オレ、それから昨夜のうちに領地からやって来た応援要員たちもいる。ランドクレーズ本家からも現当主の次男坊が兵を引き連れて駆けつけてくれた。
ウチからの応援の中には、何故だか仮面女ことフィメール・サファイアが含まれていた。あの女は確かマナー講師として雇われていたはずだが、なんで? いや、単純に戦力として見たらスゴク心強いけれども。
仮面女と初めて顔を合わせたときの王女の姿こそ見物であった。
驚きのあまり後方にぴょんと跳ねた。びっくりした猫が飛び上がるみたいに。
常に人前では王女として振舞っていたファチナ。仮面女はそんな少女の健気な頑張りをあっさりと粉砕しやがった。もしも前もってクロアたちが情報を与えれていなかったら、どうなっていたことやら。
更にサプライズゲストも登場。
クロアの水玉ドレスを仕上げてくれた超売れっ子デザイナーのシーラさん(アラクネ)がやって来た。たまたま仕事で王都にいたんだとかで、自分が作ったドレスの評判や感想を聞いてみたいとの訪問。
状況が状況なので、邸内に招き入れることを渋るアンケル爺。
これをクロアが押し切る。喜んだのはファチナとメーサ。ファッション界をリードする新進気鋭の話題の人に会えたのだから。新作の話やらお洒落の話などで盛り上がる女性陣。この頃には王女も随分と調子を取り戻した様子。笑顔から不自然さが抜けていた。
愉しい時間はあっという間に過ぎていく。
なし崩し的に泊まっていくことになるシーラさん。それどころかクロアのお願いによって王都に居る間は、ずっとこちらにお世話になることに。
こうなっては仕方がないとシーラさんに事情を打ち明けるアンケル爺。事情を知ったら出ていくだろうと考えたのだ。彼としては関係のない人物を巻き込みたくない。だがこれは完全に裏目に出る。
「お姫様を傷つける外道がいる? わかりました。やってヤりましょう」
爺の説明を聞いたシーラさんの返事に淀みはなかった。
そうそう。すっかり忘れていたが彼女はアラクネ。圧倒的戦闘力を誇り、母性溢れるとっても優しい種族。女子供が酷い目にあっているのなんて、絶対に見過ごせない。ましてや一緒にお洒落談義に花を咲かせた子を泣かせるなんて、万死に値すると激怒した。
シーラさんの呼びかけで、すぐさま王都近郊にいたアラクネが四人も集まる。
十人いれば城が確実に落とせるといわれるアラクネが五人。
ランドクレーズ家の別宅は一気に過剰戦力となった。
《これ、オレいらなかったかも……》
とりあえず、おっさんは自分の仕事に集中することにした。
さてと、分隊のみんなはどうしているかな。
その日は、王女を部屋に案内して就寝。
警護体制はすでに爺が敷いてある、領地より応援も呼んだ。
睡眠を必要としないスーラなオレも自主参加。かなり広範囲の気配を探っていたが、特に怪しいモノは見当たらず。
もしもメイド長のエメラさんクラスが侵入してきたら、ちょっとヤバイが、つねに側に張り付いておけば対処は可能。手段さえ選ばなければどうとでもなる。本気になったオレはかなりエグいぜー。伊達に森の奥で何年も生きちゃいない。
毒をばら撒いて敵味方動けなくしてから、味方にだけ解毒剤を与えるなんて鬼畜な手札もあるからな。
そうだ。せっかくだから敵が来たら、色々と試してみるとしよう。どうせ悪い奴だろうから遠慮はいらない。やっぱり実験と検証は大事。
問題があるとすれば、ずっと王女の側にいること。これだとオレが自由に動けない、が手段はある。まさかアノ技が役に立つことになろうとは。
「分隊」技能。
これは大人の手の平サイズのボールのような分体を、文字通り身を削って大量に産み出す。産まれた連中は軍隊よろしく、本体の命令に従って動く。分体がいくらやられても本体にダメージはない。元に戻ったときに少しだけ体の体積が減っているだけ、それもじきに元通り。体のサイズを大きくしてから発動すれば本体への負担も少ない。
いつの間にやらオレの体は、最大で三メートルちょいまで大きくなれるようになっていた。なのに変形の最小は変わらずのクッションサイズ。理屈はさっぱりわからん。なにせスーラだし。学者らが考えてもわからないものを、オレが悩んだとろこでしょうがない。どこかの誰かが解明してくれるのを気長に待つとしよう。
「分隊」はアンケル爺の屋敷で、ライバルとの闘いのために開発した技。
残念ながら奴にはまったく通用しなかったがな。なにせ奴は雷をも躱す俊足の持ち主。こっちの味方が、五十や百ぐらい増えたところで、何の足しにもならなかった。
ちなみに戦績は十五戦十四敗一分け。一分けは騒ぎを聞きつけたエメラさんの介入によって中断した回だ。
今回はこの「分隊」をメインに使う。
これによって城内の情報を集めさせ、本体のオレは屋敷の警備につく。
それでは、「分隊」技能…………、発動!
ポコポコ産み出されるテニスボール大の分体たち。
現在のオレが出せる最大数は百二十。
ズラリと整列した青い小型スーラ。
情報を共有できるので念じるだけで意志の疎通も可能。音声やら映像も中継出来たら良かったのだが、そこまではさすがに無理だった。
《お前たちは何だ?》
《タイチョーのみかたー》
《お前たちのやるべき事はなんだ?》
《タイチョーのためにガンバルよー》
《よろしい。ならばすぐに行動しろ。諸君の健闘を祈る》
短い触手を伸ばし、ザッと一斉に敬礼する小型スーラたち。
彼らは続々とオレの前から消えていった。
《これでよし。後は情報が上がってくるのを待つ》
さて、どんな情報を拾ってくることやら。
出来ればあまり物騒なのは遠慮したいのだが。
おや? オレを呼ぶ声がする。
クロアだ。急いで戻らねば。
ご主人さまに呼ばれたら即参上が、快適ペットライフの極意なのだから。
朝からクロアはご機嫌だ。
王女が昨夜からお泊りに来ているから。
朝、目を覚ましたらお友達のお姉さんがいたのだから、幼女のテンションがうなぎ昇り。一晩休んで、ファチナも体調を取り戻したようだ。それでも努めて笑顔でクロアの相手をしている姿が少々痛々しい。
午後からはメーサもこっちに合流することになっている。
もしかしたら闘いの場になるかもしれないところに、幼いメーサを招くのもどうかと思うが、王女の心のケアに必要と爺が判断してのことだろう。
ここにはメイド長のエメラさん、クロア専従メイドのルーシーさん、オレ、それから昨夜のうちに領地からやって来た応援要員たちもいる。ランドクレーズ本家からも現当主の次男坊が兵を引き連れて駆けつけてくれた。
ウチからの応援の中には、何故だか仮面女ことフィメール・サファイアが含まれていた。あの女は確かマナー講師として雇われていたはずだが、なんで? いや、単純に戦力として見たらスゴク心強いけれども。
仮面女と初めて顔を合わせたときの王女の姿こそ見物であった。
驚きのあまり後方にぴょんと跳ねた。びっくりした猫が飛び上がるみたいに。
常に人前では王女として振舞っていたファチナ。仮面女はそんな少女の健気な頑張りをあっさりと粉砕しやがった。もしも前もってクロアたちが情報を与えれていなかったら、どうなっていたことやら。
更にサプライズゲストも登場。
クロアの水玉ドレスを仕上げてくれた超売れっ子デザイナーのシーラさん(アラクネ)がやって来た。たまたま仕事で王都にいたんだとかで、自分が作ったドレスの評判や感想を聞いてみたいとの訪問。
状況が状況なので、邸内に招き入れることを渋るアンケル爺。
これをクロアが押し切る。喜んだのはファチナとメーサ。ファッション界をリードする新進気鋭の話題の人に会えたのだから。新作の話やらお洒落の話などで盛り上がる女性陣。この頃には王女も随分と調子を取り戻した様子。笑顔から不自然さが抜けていた。
愉しい時間はあっという間に過ぎていく。
なし崩し的に泊まっていくことになるシーラさん。それどころかクロアのお願いによって王都に居る間は、ずっとこちらにお世話になることに。
こうなっては仕方がないとシーラさんに事情を打ち明けるアンケル爺。事情を知ったら出ていくだろうと考えたのだ。彼としては関係のない人物を巻き込みたくない。だがこれは完全に裏目に出る。
「お姫様を傷つける外道がいる? わかりました。やってヤりましょう」
爺の説明を聞いたシーラさんの返事に淀みはなかった。
そうそう。すっかり忘れていたが彼女はアラクネ。圧倒的戦闘力を誇り、母性溢れるとっても優しい種族。女子供が酷い目にあっているのなんて、絶対に見過ごせない。ましてや一緒にお洒落談義に花を咲かせた子を泣かせるなんて、万死に値すると激怒した。
シーラさんの呼びかけで、すぐさま王都近郊にいたアラクネが四人も集まる。
十人いれば城が確実に落とせるといわれるアラクネが五人。
ランドクレーズ家の別宅は一気に過剰戦力となった。
《これ、オレいらなかったかも……》
とりあえず、おっさんは自分の仕事に集中することにした。
さてと、分隊のみんなはどうしているかな。
7
お気に入りに追加
359
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
御者のお仕事。
月芝
ファンタジー
大陸中を巻き込んだ戦争がようやく終わった。
十三あった国のうち四つが地図より消えた。
大地のいたるところに戦争の傷跡が深く刻まれ、人心は荒廃し、文明もずいぶんと退化する。
狂った環境に乱れた生態系。戦時中にバラ撒かれた生体兵器「慮骸」の脅威がそこいらに充ち、
問題山積につき夢にまでみた平和とはほど遠いのが実情。
それでも人々はたくましく、復興へと向けて歩き出す。
これはそんな歪んだ世界で人流と物流の担い手として奮闘する御者の男の物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる