57 / 226
56 王都編 王女と幼女とドリル 1
しおりを挟む
王都でのお茶会も、途中で些細なトラブルはあったものの無事に終了。
オレの披露した「スーラ式メリーゴーラウンド」も大好評。場を大いに盛り上げるのに一役買った。
ちなみに「スーラ式メリーゴーラウンド」とは、オレを主軸にして六本ほど周囲に伸ばした触手に客を掴んで、ぐーるぐる回るというモノ。子供たちが酔わないように速度に気を使いつつ、乱高下することでスリルも与える。初めは怖がっていた子供でも、じきに空を飛んでいるかのような独特の乗り心地に、もう夢中。みんな最低三回は乗っていたね。王女も主催者側なのにお客の五歳児たちに混じって五回も乗ってたよ。なんにしても喜んでもらえてよかった。
これでもう王都に用はない。あとは少し遊んでから帰るだけ……、だと思っていたのに昨日の今日で、オレたちはまた王城に足を運んでいる。
理由は第一王女にお呼ばれしたから。
メーサには自分の弟が仕出かした不始末に対して改めて謝罪を。クロアにはスーラことオレを連れて来てくれたお礼をしたいとのこと。
王族とは極力関わりたくないコチラとしてはありがた迷惑。しかしながら二人はわりと王女を気に入っているみたいだし。まぁ、しばらくは様子見かなと、オレは考えている。
王城への入場は先日と同じ流れ。正し違う点が一つあった。それは馬車から降りたら、いきなり第一王女のお出迎えがあったことである。
「いらっしゃい。お待ちしておりました」
お供も連れずに極上の笑顔が一人で待っていた。
王城の煌びやかさを背景に、王女のハニーブロンドの髪も輝きを増し、後光の如き眩さを放つ。キラキラにきらきらが重なって、クロアとメーサが目をしょぼしょぼさせている。
いくら城内とはいえ、いささか不用心なのではと思ったが、コレが彼女の日常らしい。
この国では男子以外に王位継承権は発生しない。つまりいくら王族とはいえ、女子の扱いは男子に比べると数段低く扱われる。
第一、第二王子ならばお付きもゾロゾロ。第三はそこそこだが、当人がアレなので居つかない。そして王女には最低限の人員が割かれているだけ。どれだけ優秀であろうが、女の身ではいずれ降嫁に出されるか、どこかの国へと嫁に出されるか。
オレと同じ疑問が浮かんだのだろう。メーサが訊ねると王女がサバサバした様子でそのように答えた。
「でも、わりと自由にさせてもらえるから。これはこれで悪くないのよ」
言いながらウインクして見せるファチナ。
茶目っ気たっぷりな彼女は大層可愛らしかった。
王女の案内で城内を進む一行。
メーサやクロアが何かに興味を持つ度に、立ち止まってはちゃんと説明をするファチナ。それもお義理ではなく実に楽しそうに話す。王家主催の茶会の差配という重責から、解放された直後ということもあるのだろうが、こちらが本来の彼女の姿に近いのだろう。会話の端々でコロコロとよく笑う、蕾がほころぶとはこのことか。一緒にいるこちらまで自然と笑みになる。幼女らもすっかりご機嫌だ。
みんなで賑やかに歩いていると、王女の表情が不意に曇った。
彼女の視線の先には一人の男が立っている。
壁にもたれて、こっちを見ながらにやにや。見てくれは一端の貴公子然としているが、中身からなんだか不快なモノが滲み出ている感じがする。この気持ちを明確に表現するとしたら「生理的に受け付けない」という言葉がピッタリ、そんな男だ。
でもどっかで見覚えがあるなー、と記憶を探っていたら思い出した。
アレだ。王都へ来る途中のゲードで騒いでいた若い奴。「自分を誰だと思っている」とか言って警備の人たちを困らせていたっけか。どっかのいいところのバカボンだとは思っていたが、城に自由に出入り可能ということは、少なく見積もっても八大公家に類するか。
少し立ち止まったものの、王女は男を無視するかのように通り過ぎようとする。
男は不躾にもそれを遮った。
「お退き下さい。私はいま客人を案内しているところです」
努めて冷静に淡々と告げるファチナ。
しかし男はにやにやするばかりで、体を避けようとはしない。
足元の幼女らに目を向ける。目を細め「ほぅ」と息を漏らすも、そこに込められた邪な気配を察してか、クロアとメーサは顔を顰めた。まるで値踏みするかのような視線に、オレも嫌悪感を募らせる。
「いえ。ほんの少しでいいのです。自分にお付き合い下さいませんか」
甘ったるいような粘りのある声で王女に懇願する男。
もちろん彼女の答えはいいえ。なのに男はなかなか引き下がらない、かなりしつこい。
初めのうちは感情を伏せて丁寧に応対していたファチナも、ついに嫌気がさしたらしく幼女らの肩を抱いて、強引にその場を抜けようとした。
すると背後から伸びた男の手が王女の二の腕を掴む。
「何をなさるんですか!」
「うるさい! ちょっとでいいんだから、ソコまで僕に付き合え!」
嫌がる王女を無理やり手直な扉の向こうへと連れこもうとする悪漢。
オイオイ。人気のない所に美少女を連れ込んで何をするつもりだ。
さすがにこれはダメだろう。これ以上はオレも見過ごせない。
クロアやメーサも気持ちは同じ。二人は咄嗟に目を合わせると、コクンと頷き行動を起こす。
「アー! アレワー!」
メーサが叫んだ。迫真のひと声だ。
彼女の指さす方へ反射的に男の視線が釣られる。
その瞬間にクロアが動く。
男と王女の間の、僅かな隙間にスルリと体を潜り込ませる。
勝負は一瞬でついた。
鈍い音がした直後に、白目を剥いた男が糸の切れた人形のように、ぐにゃりと倒れた。
金髪幼女のショートアッパーが決まったのだ。高さといい角度といい、男の急所の位置は最適の打撃点だった。しかもクロアは腕輪装着時でさえも、瞬き一つの間に最高で六発の拳を繰り出すことが可能。きっちり六発、寸分違わず決めてみせる。威力こそは抑えているみたいだが、ちょっと割れて中の具が零れているかもしれない。
目の前の男が急に倒れて泡を吹く。
慌てるファチナ。
そんな王女を宥めるのは幼女二人に任せる。
オレは倒れた男の足を掴みズルズルと引きずって、こいつが行こうとしていた部屋の中へ。室内は普通の応接室みたいな場所。特にいかがわしい点は見られない。
《ここで真面目に告白……は、あの態度からしてないな》
だとしたら、まさか強引に既成事実でも作って、モノにするつもりだったのか? いくらなんでも一国の王女相手に無茶が過ぎるだろうに。おっさん、奴の正気を疑うわ。あー、でも馬鹿だから案外本気かも。よしんば失敗しても、「王女と密室で二人っきり」という事実があれば、なんのかんのと悪巧みしそうな気もする。風評被害をでっち上げて精神的に追い詰めるとか、普通に考えそうだわ、コレ。
ふむ。きっとコイツはまた犯行を試みるに違いない。この手の奴は懲りないしな。
似たような真似をして他のお嬢さん方にも被害が及ぶ恐れもある。
《自業自得だな。怨むなら己を怨めよ》
キチンと始末しておくことに、オレは決めた。
「ムーちゃん。おわったー?」
のそのそと戻ってきたオレにクロアが訊ねてきたので、触手を立てて「やったぜ」と意志表示をしておく。さすが、とメーサが撫でながら誉めてくれた。
王女はそんな二人と一匹の姿に呆気にとられていた。
オレの披露した「スーラ式メリーゴーラウンド」も大好評。場を大いに盛り上げるのに一役買った。
ちなみに「スーラ式メリーゴーラウンド」とは、オレを主軸にして六本ほど周囲に伸ばした触手に客を掴んで、ぐーるぐる回るというモノ。子供たちが酔わないように速度に気を使いつつ、乱高下することでスリルも与える。初めは怖がっていた子供でも、じきに空を飛んでいるかのような独特の乗り心地に、もう夢中。みんな最低三回は乗っていたね。王女も主催者側なのにお客の五歳児たちに混じって五回も乗ってたよ。なんにしても喜んでもらえてよかった。
これでもう王都に用はない。あとは少し遊んでから帰るだけ……、だと思っていたのに昨日の今日で、オレたちはまた王城に足を運んでいる。
理由は第一王女にお呼ばれしたから。
メーサには自分の弟が仕出かした不始末に対して改めて謝罪を。クロアにはスーラことオレを連れて来てくれたお礼をしたいとのこと。
王族とは極力関わりたくないコチラとしてはありがた迷惑。しかしながら二人はわりと王女を気に入っているみたいだし。まぁ、しばらくは様子見かなと、オレは考えている。
王城への入場は先日と同じ流れ。正し違う点が一つあった。それは馬車から降りたら、いきなり第一王女のお出迎えがあったことである。
「いらっしゃい。お待ちしておりました」
お供も連れずに極上の笑顔が一人で待っていた。
王城の煌びやかさを背景に、王女のハニーブロンドの髪も輝きを増し、後光の如き眩さを放つ。キラキラにきらきらが重なって、クロアとメーサが目をしょぼしょぼさせている。
いくら城内とはいえ、いささか不用心なのではと思ったが、コレが彼女の日常らしい。
この国では男子以外に王位継承権は発生しない。つまりいくら王族とはいえ、女子の扱いは男子に比べると数段低く扱われる。
第一、第二王子ならばお付きもゾロゾロ。第三はそこそこだが、当人がアレなので居つかない。そして王女には最低限の人員が割かれているだけ。どれだけ優秀であろうが、女の身ではいずれ降嫁に出されるか、どこかの国へと嫁に出されるか。
オレと同じ疑問が浮かんだのだろう。メーサが訊ねると王女がサバサバした様子でそのように答えた。
「でも、わりと自由にさせてもらえるから。これはこれで悪くないのよ」
言いながらウインクして見せるファチナ。
茶目っ気たっぷりな彼女は大層可愛らしかった。
王女の案内で城内を進む一行。
メーサやクロアが何かに興味を持つ度に、立ち止まってはちゃんと説明をするファチナ。それもお義理ではなく実に楽しそうに話す。王家主催の茶会の差配という重責から、解放された直後ということもあるのだろうが、こちらが本来の彼女の姿に近いのだろう。会話の端々でコロコロとよく笑う、蕾がほころぶとはこのことか。一緒にいるこちらまで自然と笑みになる。幼女らもすっかりご機嫌だ。
みんなで賑やかに歩いていると、王女の表情が不意に曇った。
彼女の視線の先には一人の男が立っている。
壁にもたれて、こっちを見ながらにやにや。見てくれは一端の貴公子然としているが、中身からなんだか不快なモノが滲み出ている感じがする。この気持ちを明確に表現するとしたら「生理的に受け付けない」という言葉がピッタリ、そんな男だ。
でもどっかで見覚えがあるなー、と記憶を探っていたら思い出した。
アレだ。王都へ来る途中のゲードで騒いでいた若い奴。「自分を誰だと思っている」とか言って警備の人たちを困らせていたっけか。どっかのいいところのバカボンだとは思っていたが、城に自由に出入り可能ということは、少なく見積もっても八大公家に類するか。
少し立ち止まったものの、王女は男を無視するかのように通り過ぎようとする。
男は不躾にもそれを遮った。
「お退き下さい。私はいま客人を案内しているところです」
努めて冷静に淡々と告げるファチナ。
しかし男はにやにやするばかりで、体を避けようとはしない。
足元の幼女らに目を向ける。目を細め「ほぅ」と息を漏らすも、そこに込められた邪な気配を察してか、クロアとメーサは顔を顰めた。まるで値踏みするかのような視線に、オレも嫌悪感を募らせる。
「いえ。ほんの少しでいいのです。自分にお付き合い下さいませんか」
甘ったるいような粘りのある声で王女に懇願する男。
もちろん彼女の答えはいいえ。なのに男はなかなか引き下がらない、かなりしつこい。
初めのうちは感情を伏せて丁寧に応対していたファチナも、ついに嫌気がさしたらしく幼女らの肩を抱いて、強引にその場を抜けようとした。
すると背後から伸びた男の手が王女の二の腕を掴む。
「何をなさるんですか!」
「うるさい! ちょっとでいいんだから、ソコまで僕に付き合え!」
嫌がる王女を無理やり手直な扉の向こうへと連れこもうとする悪漢。
オイオイ。人気のない所に美少女を連れ込んで何をするつもりだ。
さすがにこれはダメだろう。これ以上はオレも見過ごせない。
クロアやメーサも気持ちは同じ。二人は咄嗟に目を合わせると、コクンと頷き行動を起こす。
「アー! アレワー!」
メーサが叫んだ。迫真のひと声だ。
彼女の指さす方へ反射的に男の視線が釣られる。
その瞬間にクロアが動く。
男と王女の間の、僅かな隙間にスルリと体を潜り込ませる。
勝負は一瞬でついた。
鈍い音がした直後に、白目を剥いた男が糸の切れた人形のように、ぐにゃりと倒れた。
金髪幼女のショートアッパーが決まったのだ。高さといい角度といい、男の急所の位置は最適の打撃点だった。しかもクロアは腕輪装着時でさえも、瞬き一つの間に最高で六発の拳を繰り出すことが可能。きっちり六発、寸分違わず決めてみせる。威力こそは抑えているみたいだが、ちょっと割れて中の具が零れているかもしれない。
目の前の男が急に倒れて泡を吹く。
慌てるファチナ。
そんな王女を宥めるのは幼女二人に任せる。
オレは倒れた男の足を掴みズルズルと引きずって、こいつが行こうとしていた部屋の中へ。室内は普通の応接室みたいな場所。特にいかがわしい点は見られない。
《ここで真面目に告白……は、あの態度からしてないな》
だとしたら、まさか強引に既成事実でも作って、モノにするつもりだったのか? いくらなんでも一国の王女相手に無茶が過ぎるだろうに。おっさん、奴の正気を疑うわ。あー、でも馬鹿だから案外本気かも。よしんば失敗しても、「王女と密室で二人っきり」という事実があれば、なんのかんのと悪巧みしそうな気もする。風評被害をでっち上げて精神的に追い詰めるとか、普通に考えそうだわ、コレ。
ふむ。きっとコイツはまた犯行を試みるに違いない。この手の奴は懲りないしな。
似たような真似をして他のお嬢さん方にも被害が及ぶ恐れもある。
《自業自得だな。怨むなら己を怨めよ》
キチンと始末しておくことに、オレは決めた。
「ムーちゃん。おわったー?」
のそのそと戻ってきたオレにクロアが訊ねてきたので、触手を立てて「やったぜ」と意志表示をしておく。さすが、とメーサが撫でながら誉めてくれた。
王女はそんな二人と一匹の姿に呆気にとられていた。
2
お気に入りに追加
359
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
御者のお仕事。
月芝
ファンタジー
大陸中を巻き込んだ戦争がようやく終わった。
十三あった国のうち四つが地図より消えた。
大地のいたるところに戦争の傷跡が深く刻まれ、人心は荒廃し、文明もずいぶんと退化する。
狂った環境に乱れた生態系。戦時中にバラ撒かれた生体兵器「慮骸」の脅威がそこいらに充ち、
問題山積につき夢にまでみた平和とはほど遠いのが実情。
それでも人々はたくましく、復興へと向けて歩き出す。
これはそんな歪んだ世界で人流と物流の担い手として奮闘する御者の男の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる