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50 執事とメイドの恋物語
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なにやら物陰に人の気配がする。
こっそり建物の影から覗いてみると、男女の姿があった。
一人は髪に白いものが混じる渋い黒服の執事。もう一人は若いメイドさんだ。
どちらも見覚えはあるものの、名前は出てこない。
「どうしてですか」「すまない」そんな言葉が聞こえてくる。
苦しそうな、どこか申し訳なさそうな表情の男。
切なくて、いまにも泣き出しそうなのを必死に堪える女。ただしその目は真っ直ぐに相手を見つめている。
てっきり痴情のもつれかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
喧嘩というほどまでには荒々しい空気じゃない。
むしろどこかお互いを気遣っている雰囲気ですらある。
「あれは……、執事のアレフさんとメイドのモーリさんですねぇ」
いつの間にやら、オレと一緒になって覗いていたクロアの専従メイドのルーシーさん。
彼女がさらりと人物紹介をしてくれた。
「なにやらただならぬご様子。これは目が離せません」
そう言ったのはメイド長のエメラさん。
こちらもいつの間にやら一緒になって覗いていた。
そんな外野の二人と一体に見られているとは露知らず。
男と女の静かな言い合いが続く。
「あの二人のご様子、どうやら噂は本当だったみたいですねぇ」
「噂ですか? ルーシー、それは一体どのような」
「はい。あくまで人伝手に聞いた話なのですが……」
エメラさんに促されルーシーさんが説明した話によると、どうやらメイドさんが執事に交際を迫って、猛アタックを繰り広げているとのこと。別にこれだけだったら珍しくもなんともない。なにせこの屋敷では当主のアンケル爺が職場結婚を推奨しているぐらいだ。どんどんくっ付いて、どんどん増えて、何代にも渡ってますますランドクレーズ家に仕えて頂戴。そんなイヤらしい計算込みの方針ではあるが、家人らからは概ね好評である。ただしキチンとした付き合いに限る。もしも公序良俗に反し風紀でも乱そうものならば……想像するだに恐ろしい。
だから女性から男性にアプローチしたって問題はない。
誰それが付き合ったとか、別れたとか結婚するとか、そういう話は職場の一服の清涼剤。お茶受けみたいなモノ。それが注目を集め噂になるには、それだけの理由があるということ。
絶賛押せ押せな乙女のモーリさん、御年二十。
絶賛押されまくっている紳士のアレフさん、御年五十二。
なんとその年の差、三十超えなわけですよ。コレが噂になる要因。
どうもモーリさんは自他共に認める筋金入りの枯れ専。一目惚れだったよう。
対するアレフさんは普通の渋い伊達男。いきなり若い子から愛を告白されて、嬉しいよりも、戸惑いの方が強くてもしようがない。彼も初めのうちは冗談かと適当に流していた。彼女の想いが真剣だと気づいてからは、やんわりと諭すようにしていた。それでも乙女は止まらない。長期戦も辞さない覚悟。
するとじきに頑なだった男の方の心にも微妙な変化が。
このままモーリが押し切るかと思われたが、そこで男の方が思い留まった。
実はこのアレフさん、若い頃に家庭を持っていたことがある。
不幸なことに病に見舞われて、幼い子と妻を一度に失ったという悲しい過去が彼にはあった。だからこそ彼は知っている。後に残される者の哀しみを、その辛さを。
もしもこのまま彼女と一緒になったらどうなる?
自分は確実に先に逝く。後には彼女一人が残される。そしてかつての自分が味わったのと同じ地獄の責め苦を味わうことになる。
惹かれているからこそ、大切な人だからこそ、そんな目に合わせたくない。
彼は想いに答えることが出来ないと彼女に告げた。
「人伝手というわりには、やたらと詳しくないですか。ルーシー」
「それだけ二人が噂になっているってことですよ。ちなみにモーリさんの事情についてはメイド仲間から、アレフさんの事情については黒服隊からの情報提供になりますので、信憑性は保証します」
フフンとどこか得意気ですらあるルーシーさん。エメラさんはちょっと呆れ顔。オレとしては女の情報網に戦慄を禁じ得ない。
そんな理由で「君の想いには答えられない。自分なんかのことは忘れて他の人を見つけて、幸せになって欲しい」「ふざけないでちょうだい。勝手に決めないでよ。私は貴方以外の人なんて考えられない」といった具合に揉めているのが、あの光景である。
「好きだからこそ、愛しているからこそ、相手から離れる。……ううっ、なんだか切ないです」
「アレフさんが長命種だったら良かったのですが」
エメラさんが口にした長命種とはエルフとかの寿命が長い人たちのこと。
この世界では種族や魔力量にって寿命が左右される。
一般の人で百前後、長いのだと五百ぐらい、ドラゴンとかの規格外だと軽く千単位になる。ちなみにオレことスーラはわからん。明日の朝には冷たくなっているかもしれないし、とんでもなく長生きするかもしれない。出来ればほどほどに長生きしたいと願っている。
《男の言い分もわかるが一方的なんだよなぁ。ちゃんとその辺りのことを説明したら、二人の着地点を見い出せる気がするんだが》
なんにしてもこの二人、どうなることやら。
オレがそんな心配をしているうちに、アレフさんとモーリさんの話し合いは決裂した模様。
もう話は終わりだとばかりに、その場を去る男。ちょっと待ちなさいよと追いかける女。
遠ざかって行く男女。その背中を見送る二人と一体。
ちょっぴり切なくて、ちょっぴりモヤとする。
なんとも言えないそんな空気を、パンっと手を打ち吹き飛ばしたのはエメラさん。
「さてと、ではお仕事に戻りましょうか」
メイド長とメイドはスカートの裾を翻し、さっさと行ってしまった。
後にはポツンと青いスーラだけが置いてけぼり。
《気持ちの切り替えが早っ!》
自分が引きずる性質なのか、はたまた彼女たちがドライなのか。
おっさんが空を見上げる。
空はいつも通りに青かった。
あー、あの二人はどうなったのかって?
アッサリと一緒になったよ。
酔っ払った騎士団長に「お前ら面倒くせぇ! とっとと結婚しやがれ!」っていう身も蓋もない言葉を凄い剣幕で貰って、勢いに押される形でそのままゴールイン。
ちなみに騎士団長は独身だ。地位もあり仕事もできるし、見た目も悪くないんだが、こうも個性的な奴らが側に多いせいで、どうにも影が薄い。良い人なんだよ。本当に。
きっとやっかみも入っていたんだと思う。
なのにそんな恩人に「結婚式では是非とも挨拶をして欲しい」とか言っちゃうバカップル。
恩を仇で返すとはこの事だ。
あと、おっさんのメランコリックな気持ちを返せ!
こっそり建物の影から覗いてみると、男女の姿があった。
一人は髪に白いものが混じる渋い黒服の執事。もう一人は若いメイドさんだ。
どちらも見覚えはあるものの、名前は出てこない。
「どうしてですか」「すまない」そんな言葉が聞こえてくる。
苦しそうな、どこか申し訳なさそうな表情の男。
切なくて、いまにも泣き出しそうなのを必死に堪える女。ただしその目は真っ直ぐに相手を見つめている。
てっきり痴情のもつれかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
喧嘩というほどまでには荒々しい空気じゃない。
むしろどこかお互いを気遣っている雰囲気ですらある。
「あれは……、執事のアレフさんとメイドのモーリさんですねぇ」
いつの間にやら、オレと一緒になって覗いていたクロアの専従メイドのルーシーさん。
彼女がさらりと人物紹介をしてくれた。
「なにやらただならぬご様子。これは目が離せません」
そう言ったのはメイド長のエメラさん。
こちらもいつの間にやら一緒になって覗いていた。
そんな外野の二人と一体に見られているとは露知らず。
男と女の静かな言い合いが続く。
「あの二人のご様子、どうやら噂は本当だったみたいですねぇ」
「噂ですか? ルーシー、それは一体どのような」
「はい。あくまで人伝手に聞いた話なのですが……」
エメラさんに促されルーシーさんが説明した話によると、どうやらメイドさんが執事に交際を迫って、猛アタックを繰り広げているとのこと。別にこれだけだったら珍しくもなんともない。なにせこの屋敷では当主のアンケル爺が職場結婚を推奨しているぐらいだ。どんどんくっ付いて、どんどん増えて、何代にも渡ってますますランドクレーズ家に仕えて頂戴。そんなイヤらしい計算込みの方針ではあるが、家人らからは概ね好評である。ただしキチンとした付き合いに限る。もしも公序良俗に反し風紀でも乱そうものならば……想像するだに恐ろしい。
だから女性から男性にアプローチしたって問題はない。
誰それが付き合ったとか、別れたとか結婚するとか、そういう話は職場の一服の清涼剤。お茶受けみたいなモノ。それが注目を集め噂になるには、それだけの理由があるということ。
絶賛押せ押せな乙女のモーリさん、御年二十。
絶賛押されまくっている紳士のアレフさん、御年五十二。
なんとその年の差、三十超えなわけですよ。コレが噂になる要因。
どうもモーリさんは自他共に認める筋金入りの枯れ専。一目惚れだったよう。
対するアレフさんは普通の渋い伊達男。いきなり若い子から愛を告白されて、嬉しいよりも、戸惑いの方が強くてもしようがない。彼も初めのうちは冗談かと適当に流していた。彼女の想いが真剣だと気づいてからは、やんわりと諭すようにしていた。それでも乙女は止まらない。長期戦も辞さない覚悟。
するとじきに頑なだった男の方の心にも微妙な変化が。
このままモーリが押し切るかと思われたが、そこで男の方が思い留まった。
実はこのアレフさん、若い頃に家庭を持っていたことがある。
不幸なことに病に見舞われて、幼い子と妻を一度に失ったという悲しい過去が彼にはあった。だからこそ彼は知っている。後に残される者の哀しみを、その辛さを。
もしもこのまま彼女と一緒になったらどうなる?
自分は確実に先に逝く。後には彼女一人が残される。そしてかつての自分が味わったのと同じ地獄の責め苦を味わうことになる。
惹かれているからこそ、大切な人だからこそ、そんな目に合わせたくない。
彼は想いに答えることが出来ないと彼女に告げた。
「人伝手というわりには、やたらと詳しくないですか。ルーシー」
「それだけ二人が噂になっているってことですよ。ちなみにモーリさんの事情についてはメイド仲間から、アレフさんの事情については黒服隊からの情報提供になりますので、信憑性は保証します」
フフンとどこか得意気ですらあるルーシーさん。エメラさんはちょっと呆れ顔。オレとしては女の情報網に戦慄を禁じ得ない。
そんな理由で「君の想いには答えられない。自分なんかのことは忘れて他の人を見つけて、幸せになって欲しい」「ふざけないでちょうだい。勝手に決めないでよ。私は貴方以外の人なんて考えられない」といった具合に揉めているのが、あの光景である。
「好きだからこそ、愛しているからこそ、相手から離れる。……ううっ、なんだか切ないです」
「アレフさんが長命種だったら良かったのですが」
エメラさんが口にした長命種とはエルフとかの寿命が長い人たちのこと。
この世界では種族や魔力量にって寿命が左右される。
一般の人で百前後、長いのだと五百ぐらい、ドラゴンとかの規格外だと軽く千単位になる。ちなみにオレことスーラはわからん。明日の朝には冷たくなっているかもしれないし、とんでもなく長生きするかもしれない。出来ればほどほどに長生きしたいと願っている。
《男の言い分もわかるが一方的なんだよなぁ。ちゃんとその辺りのことを説明したら、二人の着地点を見い出せる気がするんだが》
なんにしてもこの二人、どうなることやら。
オレがそんな心配をしているうちに、アレフさんとモーリさんの話し合いは決裂した模様。
もう話は終わりだとばかりに、その場を去る男。ちょっと待ちなさいよと追いかける女。
遠ざかって行く男女。その背中を見送る二人と一体。
ちょっぴり切なくて、ちょっぴりモヤとする。
なんとも言えないそんな空気を、パンっと手を打ち吹き飛ばしたのはエメラさん。
「さてと、ではお仕事に戻りましょうか」
メイド長とメイドはスカートの裾を翻し、さっさと行ってしまった。
後にはポツンと青いスーラだけが置いてけぼり。
《気持ちの切り替えが早っ!》
自分が引きずる性質なのか、はたまた彼女たちがドライなのか。
おっさんが空を見上げる。
空はいつも通りに青かった。
あー、あの二人はどうなったのかって?
アッサリと一緒になったよ。
酔っ払った騎士団長に「お前ら面倒くせぇ! とっとと結婚しやがれ!」っていう身も蓋もない言葉を凄い剣幕で貰って、勢いに押される形でそのままゴールイン。
ちなみに騎士団長は独身だ。地位もあり仕事もできるし、見た目も悪くないんだが、こうも個性的な奴らが側に多いせいで、どうにも影が薄い。良い人なんだよ。本当に。
きっとやっかみも入っていたんだと思う。
なのにそんな恩人に「結婚式では是非とも挨拶をして欲しい」とか言っちゃうバカップル。
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