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35 考察
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「すまない。マリアベル。こんな時間に呼び出して」
「いえ。それはよろしいのですが、何の御用でしょうか。この前依頼された資料集めにはもう少し時間がかかるのですが」
「ああ、そちらはべつに問題ない。ちょっと君に訊ねたいことがあったのでな」
老当主であるアンケル・ランドクレーズに呼び出されたのは、図書室の管理を受け持っている図書室長のマリアベル女史。いつもは事務方経由にて仕事のやり取りをしているので、彼とこのように顔を会わせる機会は少ない。
しかも室内には執事長のクリプト、メイド長のエメラまで同席している。
何事かとマリアベルも訝し気だ。
「あの青いスーラ、『ムー』についてどう思うかね」
「はい?」
大真面目な顔をしている老当主。その口からは予想外の質問。
やや緊張した面持ちですらあった図書室長。
拍子抜けし思わず間抜けな声を発してしまった。
コホンと咳をして、落ち着きを取り戻すマリアベル。
彼女は理性の人なのである。
だから先ほどの老当主の言葉を真面目に咀嚼して、自分なりの返答を用意する。的確な解答を出すまでに、さほど時間はかからない。
「個人的な見解でよろしければ」
「たのむ」
「では……」
マリアベル女史曰く、あのスーラは常のモノと比べてもかなり変わっている。
まずスーラは図書室になんて通わない。本なんて読まない。触手を伸ばして乱れた棚を整理なんてしない。それからそれから。
つらつらと出てくる彼女の言葉。あまりの勢いにアンケルは途中で止めた。
とにかく、かのスーラがオカシイということだけは間違いあるまい。
意外だったのは、そんなスーラを図書室にスカウトしたいと、マリアベルが言い出したことである。
是非ともクロアにお願いして欲しい、と懇願されてアンケルは困った。
「その件は一応クロアに聞いてみるが、あんまり期待しないでくれ」
「そうですか、残念です。常勤が無理なら、たまに貸し出してくれるだけでも、こちらとしては助かるのですが」
「わかった、わかった。とりあえずは訊ねてみるから」
「本当にお願いしますね」
念を押すマリアベル女史。
司書たちの激務ぶりを知っている老当主としては、この願いをそう無碍にも扱えない。しかし孫娘がきっといい顔をしないと思い、彼は気分が重くなった。
「そういえば本を読んでいたというが、それは間違いないのかね? ちょっと他の者の真似をして、頁をめくっていただけとか」
このような疑念を抱くアンケル。
スーラが本を読む、そんな馬鹿なことを。というのが世間一般の常識。ゆえに彼の疑いは至極真っ当な反応である。
もっともスーラが屋敷に居付いているという状況そのものが前代未聞。残念ながらすっかり慣れっこになっている周囲の感性は、かなり鈍っていた。
「いえ。それはありえません。初めこそ小さな子のように図鑑の絵だけを見ているという可能性もありましたが、少なくとも地理やら歴史書の本の中に、眺めていて楽しい挿絵なんてありませんから。ましてや『世にも珍妙な人たち』には一切の絵がありませんし」
「それもアレが読んでおった本かね?」
「はい。私も学生時代に目を通したことがあるのですが、世界中の変な人の話を集めた本です。阿呆が阿呆について真面目に書いた、愛すべき書です」
「それはまたなんとも……」
辛辣なのか認めているのか、どうにもよくわらかないマリアベル女史の書評。
この書評を残し、図書室長は執務室より退席した。
「どう思う?」
老当主が問いかけた相手は、ずっと同席していた執事長とメイド長の二人。
彼らは図書室長とのやりとりの間中、ずっと黙って会話に耳を傾けていた。
「ムーさんが変わっているのは、当初からわかっていたことですから」
そう淡々と答えたのはメイド長のエメラ。さも当然だとでも言わんばかりの表情。
「賢い子だとは思っておりましたが、よもやコレほどとは」
日頃は冷静な執事長のクリプトは、やや驚きを隠せないでいる。
アンケルの前には報告書の束が置いてある。
内容は家人らから集めた、クロアが飼っている青いスーラについての報告。
情報を寄せたのは表だけでなく裏の連中も含まれている。騎士団、兵士隊、執事隊、メイド隊、図書室、厨房、研究室などを預かる面々を表。姿を隠し諜報、警備などの活動に従事する面々を裏。無防備に見えても表裏共同の警備網は、敷地内の津々浦々にまで伸びており、死角はない……はず?
家人らは一見、無関心を装いながらも常に周囲を警戒し目を光らせている。だからばっちりスーラの奇行の数々も目撃しており、しっかりと上司に報告していた。
洗濯物を取り込んだり、洗濯物を畳んだり、洗濯物を干したり、渡り廊下の鏡の前でポージングを決めたり、階段の上り下りを繰り返したり、天井や壁に張り付いたり、ありえない速度で移動したり、人形の間に出入りしたり、クロアの嫌いな野菜をこっそりと食べてあげたり、まったりオヤツを愉しんだり、敷地内に潜り込んでいた害虫を狩ったり、花壇に水をあげたり、転びそうになったメイドのお尻の下敷きになったり、メイドの荷物を運ぶのを手伝ったり、失恋したメイドに黙って抱きしめられたり、厨房に入り浸ったり……。
「……なんだか毎日楽しそうだな」
「……そのようですね」
「ええ。いささかメイドとの絡みが多いのが気になりますが」
報告書を読みちょっと悔しそうな顔を見せるアンケル。とりあえず主の意見に同調する執事長。メイド長は変わらず淡々としている。
「うむ。まぁ、その、なんだな。……とりあえずコレは良い。いや、良くはないのだが、少なくともクロアに害はない。ところで例の方はどうだ?」
「はい。アンケル様。こちらに分析結果が」
クリプトが差し出した一枚の紙を受け取るアンケル。
その表情がみるみる驚愕の色に変わっていく。
「コレは誠か!」
「はい。念を入れまして、再三に渡り分析をさせましたから」
アンケルが受け取った紙。謎の琥珀色の液体に関する、詳細な分析結果が記されてある。
老当主はそこに書かれてあった内容に興奮を隠せない。
液体は太い蔓のようなモアの木と呼ばれる植物から採取された成分に酷似している。樹液は虫型のモンスターが好むことで知られているが、おそらくはコレを加工したモノではないかと推察されると書かれてあった。
この液体の入った瓶は料理長より、メイド長のエメラにもたらされた。
中身を確認し甘味料であるとわかると、彼女はすぐに主人に報告、クリプトから研究所に持ち込まれ、解析がなされることとなる。
どうして料理長はわざわざ届け出をしたのか? どうしてメイド長は情報を主人に上げたのか? どうして執事長は迅速に行動を起こしたのか?
この世界、甘味料はそれなりに流通している。だからといって決して安価な品ではない。量も限られている。完全なる売り手市場。そんな市場に新たな甘味料が投入される。いったいどれほどの莫大な利益を産み出すことか。
彼らはその可能性に、いち早く気がついたがゆえの行動であった。
しかもである。琥珀色の液体には嬉しいオマケが付いていた。単なる甘味料というだけでなく、軽度ながら疲労回復効果も見込めるとの、分析結果がもたらされたのである。
アンケル・ランドクレーズが、いささか興奮してもしょうがない。
それでもすぐに平静を取り戻すのが、彼が彼である所以であろう。
「……で、これにもアヤツが絡んでいると」
「はい。料理長から聞き出すのに骨が折れましたが、ムーさんからクロア様の手に渡ったとのことです」
「そうか。しかしコレはどうしたもんか。素直にアヤツに訊いたら作り方を教えてくれんかの?」
「はい。たぶん大丈夫かと」
あまりに多いスーラのムー絡みの案件に、少々食傷気味なアンケル。冗談交じりに言ったつもりだったのに、まさかのエメラからのあっさり肯定。最早驚く気力も失せた老当主。
アンケルはとりあえず研究を継続し、製品化にこぎつけるように命令を下し、今夜の会合をお開きにした。
こんなことになっているとは露知らず。青いスーラはベットで眠るクロアの腕の中。
近頃、力が強くなったので、寝返りの度に飛んでくる蹴りの威力に、密かに慄いているおっさんなのである。
翌日、メイド長のエメラに問い詰められたおっさん。
あっさりと琥珀色の液体の製造法を記したメモ書きを渡す。
瓶と合わせて拾ったことにして、お茶を濁そうと目論んだのだが、はてさて……。
「いえ。それはよろしいのですが、何の御用でしょうか。この前依頼された資料集めにはもう少し時間がかかるのですが」
「ああ、そちらはべつに問題ない。ちょっと君に訊ねたいことがあったのでな」
老当主であるアンケル・ランドクレーズに呼び出されたのは、図書室の管理を受け持っている図書室長のマリアベル女史。いつもは事務方経由にて仕事のやり取りをしているので、彼とこのように顔を会わせる機会は少ない。
しかも室内には執事長のクリプト、メイド長のエメラまで同席している。
何事かとマリアベルも訝し気だ。
「あの青いスーラ、『ムー』についてどう思うかね」
「はい?」
大真面目な顔をしている老当主。その口からは予想外の質問。
やや緊張した面持ちですらあった図書室長。
拍子抜けし思わず間抜けな声を発してしまった。
コホンと咳をして、落ち着きを取り戻すマリアベル。
彼女は理性の人なのである。
だから先ほどの老当主の言葉を真面目に咀嚼して、自分なりの返答を用意する。的確な解答を出すまでに、さほど時間はかからない。
「個人的な見解でよろしければ」
「たのむ」
「では……」
マリアベル女史曰く、あのスーラは常のモノと比べてもかなり変わっている。
まずスーラは図書室になんて通わない。本なんて読まない。触手を伸ばして乱れた棚を整理なんてしない。それからそれから。
つらつらと出てくる彼女の言葉。あまりの勢いにアンケルは途中で止めた。
とにかく、かのスーラがオカシイということだけは間違いあるまい。
意外だったのは、そんなスーラを図書室にスカウトしたいと、マリアベルが言い出したことである。
是非ともクロアにお願いして欲しい、と懇願されてアンケルは困った。
「その件は一応クロアに聞いてみるが、あんまり期待しないでくれ」
「そうですか、残念です。常勤が無理なら、たまに貸し出してくれるだけでも、こちらとしては助かるのですが」
「わかった、わかった。とりあえずは訊ねてみるから」
「本当にお願いしますね」
念を押すマリアベル女史。
司書たちの激務ぶりを知っている老当主としては、この願いをそう無碍にも扱えない。しかし孫娘がきっといい顔をしないと思い、彼は気分が重くなった。
「そういえば本を読んでいたというが、それは間違いないのかね? ちょっと他の者の真似をして、頁をめくっていただけとか」
このような疑念を抱くアンケル。
スーラが本を読む、そんな馬鹿なことを。というのが世間一般の常識。ゆえに彼の疑いは至極真っ当な反応である。
もっともスーラが屋敷に居付いているという状況そのものが前代未聞。残念ながらすっかり慣れっこになっている周囲の感性は、かなり鈍っていた。
「いえ。それはありえません。初めこそ小さな子のように図鑑の絵だけを見ているという可能性もありましたが、少なくとも地理やら歴史書の本の中に、眺めていて楽しい挿絵なんてありませんから。ましてや『世にも珍妙な人たち』には一切の絵がありませんし」
「それもアレが読んでおった本かね?」
「はい。私も学生時代に目を通したことがあるのですが、世界中の変な人の話を集めた本です。阿呆が阿呆について真面目に書いた、愛すべき書です」
「それはまたなんとも……」
辛辣なのか認めているのか、どうにもよくわらかないマリアベル女史の書評。
この書評を残し、図書室長は執務室より退席した。
「どう思う?」
老当主が問いかけた相手は、ずっと同席していた執事長とメイド長の二人。
彼らは図書室長とのやりとりの間中、ずっと黙って会話に耳を傾けていた。
「ムーさんが変わっているのは、当初からわかっていたことですから」
そう淡々と答えたのはメイド長のエメラ。さも当然だとでも言わんばかりの表情。
「賢い子だとは思っておりましたが、よもやコレほどとは」
日頃は冷静な執事長のクリプトは、やや驚きを隠せないでいる。
アンケルの前には報告書の束が置いてある。
内容は家人らから集めた、クロアが飼っている青いスーラについての報告。
情報を寄せたのは表だけでなく裏の連中も含まれている。騎士団、兵士隊、執事隊、メイド隊、図書室、厨房、研究室などを預かる面々を表。姿を隠し諜報、警備などの活動に従事する面々を裏。無防備に見えても表裏共同の警備網は、敷地内の津々浦々にまで伸びており、死角はない……はず?
家人らは一見、無関心を装いながらも常に周囲を警戒し目を光らせている。だからばっちりスーラの奇行の数々も目撃しており、しっかりと上司に報告していた。
洗濯物を取り込んだり、洗濯物を畳んだり、洗濯物を干したり、渡り廊下の鏡の前でポージングを決めたり、階段の上り下りを繰り返したり、天井や壁に張り付いたり、ありえない速度で移動したり、人形の間に出入りしたり、クロアの嫌いな野菜をこっそりと食べてあげたり、まったりオヤツを愉しんだり、敷地内に潜り込んでいた害虫を狩ったり、花壇に水をあげたり、転びそうになったメイドのお尻の下敷きになったり、メイドの荷物を運ぶのを手伝ったり、失恋したメイドに黙って抱きしめられたり、厨房に入り浸ったり……。
「……なんだか毎日楽しそうだな」
「……そのようですね」
「ええ。いささかメイドとの絡みが多いのが気になりますが」
報告書を読みちょっと悔しそうな顔を見せるアンケル。とりあえず主の意見に同調する執事長。メイド長は変わらず淡々としている。
「うむ。まぁ、その、なんだな。……とりあえずコレは良い。いや、良くはないのだが、少なくともクロアに害はない。ところで例の方はどうだ?」
「はい。アンケル様。こちらに分析結果が」
クリプトが差し出した一枚の紙を受け取るアンケル。
その表情がみるみる驚愕の色に変わっていく。
「コレは誠か!」
「はい。念を入れまして、再三に渡り分析をさせましたから」
アンケルが受け取った紙。謎の琥珀色の液体に関する、詳細な分析結果が記されてある。
老当主はそこに書かれてあった内容に興奮を隠せない。
液体は太い蔓のようなモアの木と呼ばれる植物から採取された成分に酷似している。樹液は虫型のモンスターが好むことで知られているが、おそらくはコレを加工したモノではないかと推察されると書かれてあった。
この液体の入った瓶は料理長より、メイド長のエメラにもたらされた。
中身を確認し甘味料であるとわかると、彼女はすぐに主人に報告、クリプトから研究所に持ち込まれ、解析がなされることとなる。
どうして料理長はわざわざ届け出をしたのか? どうしてメイド長は情報を主人に上げたのか? どうして執事長は迅速に行動を起こしたのか?
この世界、甘味料はそれなりに流通している。だからといって決して安価な品ではない。量も限られている。完全なる売り手市場。そんな市場に新たな甘味料が投入される。いったいどれほどの莫大な利益を産み出すことか。
彼らはその可能性に、いち早く気がついたがゆえの行動であった。
しかもである。琥珀色の液体には嬉しいオマケが付いていた。単なる甘味料というだけでなく、軽度ながら疲労回復効果も見込めるとの、分析結果がもたらされたのである。
アンケル・ランドクレーズが、いささか興奮してもしょうがない。
それでもすぐに平静を取り戻すのが、彼が彼である所以であろう。
「……で、これにもアヤツが絡んでいると」
「はい。料理長から聞き出すのに骨が折れましたが、ムーさんからクロア様の手に渡ったとのことです」
「そうか。しかしコレはどうしたもんか。素直にアヤツに訊いたら作り方を教えてくれんかの?」
「はい。たぶん大丈夫かと」
あまりに多いスーラのムー絡みの案件に、少々食傷気味なアンケル。冗談交じりに言ったつもりだったのに、まさかのエメラからのあっさり肯定。最早驚く気力も失せた老当主。
アンケルはとりあえず研究を継続し、製品化にこぎつけるように命令を下し、今夜の会合をお開きにした。
こんなことになっているとは露知らず。青いスーラはベットで眠るクロアの腕の中。
近頃、力が強くなったので、寝返りの度に飛んでくる蹴りの威力に、密かに慄いているおっさんなのである。
翌日、メイド長のエメラに問い詰められたおっさん。
あっさりと琥珀色の液体の製造法を記したメモ書きを渡す。
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