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28 君の名は。
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「そういえばクロアさん。そのお友達の名前は、なんていうのかしら?」
歴史の授業中のこと。
話がちょうど区切りがついたところで、思い出したようにトア先生が訊ねた。
ハッとするクロア。
小さな手に握られていたペンが落ち、敷物の上でポスンと跳ねた。
勉強部屋の隅に控えていた専属メイドのルーシーも、「アッ」と小さな声を発する。
授業に付き合っていたオレのスーラボディもビクリとなる。
彼女の質問を受けて固まる二人と一体。
《そういえば……、オレって……》
生徒とメイドの奇妙な反応に首を傾げるトア先生。
突然、あぁと悲痛そうな声を上げ、両手で自身の顔を覆うクロア。
教え子の態度の急変に驚き、意味が分からない先生がルーシーに助けを求める。
しかし壁際の専従メイドさんも、何故だか主と同じように両手で顔を隠していた。
どうしたらいいのかわからない先生。救いを求めるかのように室内をきょろきょろ。
視線がオレのところで、はたと止まる。
スーラに救いを求めるなんて彼女もプチパニック。
もちろんオレに場を収める術はない。
当然のごとく室内は混乱した。
しばらくして、どうにか立ち直ったクロアが、ようやく先生の質問に答える。
「……なまえ、……わすれてました」
軽くべそをかく金髪幼女。その声はとても弱々しく消え入りそうであった。
一年以上も一緒にいたというのに、名前をつけることを忘れていたという、自分にショックを隠せないクロア。
何ら疑問を感じることなく、のほほんとしていた己の不明を恥じるルーシー。
ようやく事態を呑み込めたトア先生が、いち早く場を立て直す。見た目はチビっこだけど、さすがは大人。
「この子に名前をつけましょう!」
トア先生の提案によって急遽、オレこと居候のスーラの名前を考えることとなる。
うーん、と唸るばかりでいい案が出ないクロア。
彼女はあまりこの手のことが得意ではない。
なんといってもまだ四歳、参考にすべき知識の量が少ないのだ。
困っている主人に助け船を出そうと、ルーシーが手を挙げる。
「はい! クロアさま。『スーちゃん』はどうですか」
スーラだからスーちゃん。
実に安直である。どうやらルーシーさんにもあまり期待出来ない。
「スーラの正式名は確か……、『スーラ・イ・ムーノリア』でしたよね」
悩める教え子に、さらりと情報を提供するトア先生。さすがである。というかスーラの正式名称が、さらりと出てくる人を初めて見た。
「じゃあ、じゃあ、『ムーノさん』なんてどうですか。クロアさま」
「オッサンっぽくてヤダ」
懸命に捻りだした名前を即否定されて項垂れる専従メイド。
こちらとしては中身がおっさんなので、べつにそれでも構わないのだが。どうかあんまり変てこなのは勘弁してほしい、キラキラネームとかはちょっと厳しい。
オレはドキドキしつつ、事の成り行きを見守る。
主従してウンウン唸る二人をよそに、トア先生は一人思案顔にて何やらブツブツ。
てっきり真面目にオレの名前を考えてくれているのかと思いきや、よくよく彼女の呟きに耳を傾けていると、「そういえば、どうしてここにスーラが住み居ついているのかしら? あまりにもしれっと馴染んでいるから、見逃していたわ。たしか誰にも飼いならせないって聞いたような……、ちょっと調べてみないと。もしかしたらスゴイ発見かも……」などという不穏な発言が。
「せんせいはナニかありませんか?」
「えっ!? あっ、はい。私ですか、私ならば……」
教え子からの問いかけに思考を中断される先生。
意識がスーラという謎生物から、オレの名前へとズレる。
《ナイス! クロア》
オレはピンチを脱した。珍獣扱いは勘弁願いたい。
クロアにせがまれてトア先生が考えた案は「ウルトラパン」というもの。
どっかの巨人のヒーローみたいな名前だな。
言葉の意味は「なんだか凄い青」ということらしい。ちなみにウルトが凄いで、ラパンが青である。しかしコレもしっくりこなかったのか、クロアは保留とした。
結局、歴史の授業中に決められなかったクロアは、周囲の大人たちにも意見を求めることにする。
彼女にとって、もっとも頼りになる大人といえば祖父のアンケル・ランドクレーズ。
普段は寄り付きもしない自分の執務室に、愛らしい顔を見せた孫娘。難しい案件に頭を悩ませていたのか、険しかったアンケルの顔から眉間の皺が消え失せる。孫の登場にすっかりご機嫌な爺。安定した孫馬鹿ぶりだ。
「そうさのぉ……、『マネバッハ・ランドクレーズ』なんてどうじゃ」
爺のこの発言に、執務室にいた執事長のクリプトさんが慌てた。
なにせスーラにランドクレーズの家名を与えるなんて前代未聞。
そればかりではない。
なんとマネバッハって、とっても偉いご先祖様の事だったのだ。それを居候である謎生物の名前につけようとすれば、誰だって制止する。どうやら孫に頼りにされて爺は年甲斐もなく張り切り過ぎたらしい。
幸いなことに、クロアの感性には響かなかったようで、「なんかちがう」の一言で流された。
残念そうな顔をする爺。ほっとするクリプトさん。
オレなんかのことで苦労をかけて申し訳ありません、と執事長には心の中で謝っておく。
クロアは屋敷内をうろついては黒服やメイドを捕まえて、助言を求めるを繰り返す。外の訓練場にまで足を運び、兵士らにも声をかけたが、こちらはどうにも勇ましい名前ばかりが飛び出してきて、彼女の好みに合わなかったようだ。
「アクチノ・アヘパイト・エノッキス」という長い解答を寄せたのは、メイド長のエメラさん。なんでもエルフの王族が所有する青い宝石の名前なんだとか。
へー、そんな宝石があるのかと感心するも、クロアがこれを採用することはなかった。どうやら長すぎたらしい。
思い詰めたクロアは厨房にいる料理長の下まで訪ねる。しかし筋金入りの無口な彼が答えるわけもなく、困った顔をされて、黙ってキャンディーを差し出されただけで終わった。
貰ったキャンディーでモゴモゴと頬を膨らませるクロア。
じきに考えるのが面倒くさくなったのか、そのまま庭に遊びに行ってしまった。
しょせんは四歳児である。むしろよく頑張ったと褒めてやりたい。
このように家中を地味に巻き込んだスーラの命名騒動。
寝る前に思い出したかのように、クロアがつけてくれたオレの名前は「ムー」だった。「スーラ・イ・ムーノリア」から「ム―」の部分を抜き取っただけという、実に手抜きな名前ながら、おっさんとしてはわりと気にいっている
歴史の授業中のこと。
話がちょうど区切りがついたところで、思い出したようにトア先生が訊ねた。
ハッとするクロア。
小さな手に握られていたペンが落ち、敷物の上でポスンと跳ねた。
勉強部屋の隅に控えていた専属メイドのルーシーも、「アッ」と小さな声を発する。
授業に付き合っていたオレのスーラボディもビクリとなる。
彼女の質問を受けて固まる二人と一体。
《そういえば……、オレって……》
生徒とメイドの奇妙な反応に首を傾げるトア先生。
突然、あぁと悲痛そうな声を上げ、両手で自身の顔を覆うクロア。
教え子の態度の急変に驚き、意味が分からない先生がルーシーに助けを求める。
しかし壁際の専従メイドさんも、何故だか主と同じように両手で顔を隠していた。
どうしたらいいのかわからない先生。救いを求めるかのように室内をきょろきょろ。
視線がオレのところで、はたと止まる。
スーラに救いを求めるなんて彼女もプチパニック。
もちろんオレに場を収める術はない。
当然のごとく室内は混乱した。
しばらくして、どうにか立ち直ったクロアが、ようやく先生の質問に答える。
「……なまえ、……わすれてました」
軽くべそをかく金髪幼女。その声はとても弱々しく消え入りそうであった。
一年以上も一緒にいたというのに、名前をつけることを忘れていたという、自分にショックを隠せないクロア。
何ら疑問を感じることなく、のほほんとしていた己の不明を恥じるルーシー。
ようやく事態を呑み込めたトア先生が、いち早く場を立て直す。見た目はチビっこだけど、さすがは大人。
「この子に名前をつけましょう!」
トア先生の提案によって急遽、オレこと居候のスーラの名前を考えることとなる。
うーん、と唸るばかりでいい案が出ないクロア。
彼女はあまりこの手のことが得意ではない。
なんといってもまだ四歳、参考にすべき知識の量が少ないのだ。
困っている主人に助け船を出そうと、ルーシーが手を挙げる。
「はい! クロアさま。『スーちゃん』はどうですか」
スーラだからスーちゃん。
実に安直である。どうやらルーシーさんにもあまり期待出来ない。
「スーラの正式名は確か……、『スーラ・イ・ムーノリア』でしたよね」
悩める教え子に、さらりと情報を提供するトア先生。さすがである。というかスーラの正式名称が、さらりと出てくる人を初めて見た。
「じゃあ、じゃあ、『ムーノさん』なんてどうですか。クロアさま」
「オッサンっぽくてヤダ」
懸命に捻りだした名前を即否定されて項垂れる専従メイド。
こちらとしては中身がおっさんなので、べつにそれでも構わないのだが。どうかあんまり変てこなのは勘弁してほしい、キラキラネームとかはちょっと厳しい。
オレはドキドキしつつ、事の成り行きを見守る。
主従してウンウン唸る二人をよそに、トア先生は一人思案顔にて何やらブツブツ。
てっきり真面目にオレの名前を考えてくれているのかと思いきや、よくよく彼女の呟きに耳を傾けていると、「そういえば、どうしてここにスーラが住み居ついているのかしら? あまりにもしれっと馴染んでいるから、見逃していたわ。たしか誰にも飼いならせないって聞いたような……、ちょっと調べてみないと。もしかしたらスゴイ発見かも……」などという不穏な発言が。
「せんせいはナニかありませんか?」
「えっ!? あっ、はい。私ですか、私ならば……」
教え子からの問いかけに思考を中断される先生。
意識がスーラという謎生物から、オレの名前へとズレる。
《ナイス! クロア》
オレはピンチを脱した。珍獣扱いは勘弁願いたい。
クロアにせがまれてトア先生が考えた案は「ウルトラパン」というもの。
どっかの巨人のヒーローみたいな名前だな。
言葉の意味は「なんだか凄い青」ということらしい。ちなみにウルトが凄いで、ラパンが青である。しかしコレもしっくりこなかったのか、クロアは保留とした。
結局、歴史の授業中に決められなかったクロアは、周囲の大人たちにも意見を求めることにする。
彼女にとって、もっとも頼りになる大人といえば祖父のアンケル・ランドクレーズ。
普段は寄り付きもしない自分の執務室に、愛らしい顔を見せた孫娘。難しい案件に頭を悩ませていたのか、険しかったアンケルの顔から眉間の皺が消え失せる。孫の登場にすっかりご機嫌な爺。安定した孫馬鹿ぶりだ。
「そうさのぉ……、『マネバッハ・ランドクレーズ』なんてどうじゃ」
爺のこの発言に、執務室にいた執事長のクリプトさんが慌てた。
なにせスーラにランドクレーズの家名を与えるなんて前代未聞。
そればかりではない。
なんとマネバッハって、とっても偉いご先祖様の事だったのだ。それを居候である謎生物の名前につけようとすれば、誰だって制止する。どうやら孫に頼りにされて爺は年甲斐もなく張り切り過ぎたらしい。
幸いなことに、クロアの感性には響かなかったようで、「なんかちがう」の一言で流された。
残念そうな顔をする爺。ほっとするクリプトさん。
オレなんかのことで苦労をかけて申し訳ありません、と執事長には心の中で謝っておく。
クロアは屋敷内をうろついては黒服やメイドを捕まえて、助言を求めるを繰り返す。外の訓練場にまで足を運び、兵士らにも声をかけたが、こちらはどうにも勇ましい名前ばかりが飛び出してきて、彼女の好みに合わなかったようだ。
「アクチノ・アヘパイト・エノッキス」という長い解答を寄せたのは、メイド長のエメラさん。なんでもエルフの王族が所有する青い宝石の名前なんだとか。
へー、そんな宝石があるのかと感心するも、クロアがこれを採用することはなかった。どうやら長すぎたらしい。
思い詰めたクロアは厨房にいる料理長の下まで訪ねる。しかし筋金入りの無口な彼が答えるわけもなく、困った顔をされて、黙ってキャンディーを差し出されただけで終わった。
貰ったキャンディーでモゴモゴと頬を膨らませるクロア。
じきに考えるのが面倒くさくなったのか、そのまま庭に遊びに行ってしまった。
しょせんは四歳児である。むしろよく頑張ったと褒めてやりたい。
このように家中を地味に巻き込んだスーラの命名騒動。
寝る前に思い出したかのように、クロアがつけてくれたオレの名前は「ムー」だった。「スーラ・イ・ムーノリア」から「ム―」の部分を抜き取っただけという、実に手抜きな名前ながら、おっさんとしてはわりと気にいっている
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