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19 受難のクロア 2
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世間はすっかり寝静まっている時刻。
おっさんはアンケル爺の屋敷から抜け出し、最寄りの町にまで来ております。
クロアが熟睡したのを確認してから、オレは屋敷内を隠密移動、目標の個人情報を入手すべく行動する。屋敷内の人事は基本的に執事長のクリプトさんが仕切っているが、ことがクロアの教育に関するので、たぶん爺が関与しているのは間違いない。そこでオレは爺の執務室に潜入、室内を物色することに。
大きく重厚だけど素っ気ないデザインの机、使い古された革張りの椅子のところどころの解れ具合が、座り主の長年の激務を物語っている。壁面は一面が天井まで棚になっており、本やら資料やらがギュウギュウに詰まっている。
素人目には一見すると無防備に見えるこの室内、だがオレの目は欺けない。要所に厳重な守りで固められている、場所によっては魔法が施されているところもある。壁やら本棚にもなにやら仕掛けの臭いがプンプン。おそらく機密性の高い情報や貴重な品などを保管してるのだろう。あっさりと室内に侵入させたのにも思惑を感じる。うっかり室内の仕掛けを作動させたら、閉じ込められるんじゃなかろうか。そういえば天井にいくつもの小さな穴が開いている……、怪しげなガスがプシューとかっぽい。もっともオレが欲している情報は大層なもんじゃない。欲しいのは目標の居場所の情報だけだ。
授業終わりに奴を尾行してもよかったのだが、日中にオレの姿が消えると、クロアが不安がるからな。
首尾よく棚の中から連絡先の一覧が記された冊子を見つけたオレは、奴の居場所を確認すると、そのまま出かけることにする。目的地は馬車でニ十分ほどの場所にある町で、爺が管轄している地区にある九つの町村のうちの一つ、規模も小さくとりたてて特徴がないのが特徴という平凡な場所だ。
ホバークラフト形態のオレの足ならば五分ちょいといった距離。その町のアパートにて目標は下宿している。
真っ暗闇の中をオレは矢のように駆けた。
三階建ての小奇麗なアパート、その二階の角部屋が奴の部屋。部屋の灯りは消えている。さっさと外壁を登り窓からニュルンと侵入。
リビングと寝室、トイレとバスルームに小さな台所と、単身者用のシンプルな造りの室内。寝室からは規則正しい寝息が微かに聞えてくる。
オレは奴が目を覚まさないように注意しながら家探しを開始した。もちろん奴がクロアに近づく目的を探るため、ついでに弱みでも見つけたら脅迫の材料にするつもりだ。恥ずかしい秘密があったら、暴露して社会的に抹殺するのもやぶさかではない。
ざっと室内を見渡すも、物は少ない。本当に必要最低限といった感じ、生活感が希薄だ。
なんていうか、おっさん的には男の一人暮らしってもっとこう、ぐちゃぐちゃしたもんじゃないの。あんまりにもアッサリとし過ぎている。
《つまりは、それだけ居つくつもりはないということ、か》
リビングでの捜索を終えたオレは奴の寝室へ。夢の国の住人となっている奴の周囲に音を遮断するように、魔力で薄い膜を張る。ちょっとした簡易防音結界だ。
ベッド脇にある小棚の引き出しを確認。中から手紙の束を発見。
手紙の送り主は全部同じ名前、オレはその名前に見覚えがあった。
アンケル爺の家には来客が多い。主に仕事関係の相手がほとんどだが、個人的な客も訪問することがある。その個人的な客の中に、この手紙の送り主がいた。
人物の名前はデュルレ・ジンワルド。
アンケル爺の遠縁にあたる、ジンワルド家の次男坊の美丈夫な青年。
頻繁に屋敷を訪れてはアンケル爺のご機嫌を伺い、家人らに愛想を振り撒き、クロアにお菓子などを差し入れていく。これだけ聞けば親戚の優しいお兄ちゃんなのだが、実際にはまるで違う。
ご機嫌伺いという呈の露骨なゴマすり、クロアへの取り入り、その狙いはアンケル爺に気に入られて、婿養子とかに納まって家財丸ごと手に入れちゃおうというもの。
実に浅はかである。
もちろんアンケル爺がそんな彼の企みに気付かないわけもなく、来訪を煙たがっているが、親との付き合いから表面上は笑顔で対応している、完全に作り笑顔であるが。家人らにもとっくに正体がバレており、渋々出される紅茶の茶葉は三級品、といった具合に適当にあしらわれている。クロアにいたっては気持ち悪いと、ろくに顔も会わせない。貰ったお菓子はメイドたちも気味悪がって手をつけないので、万年腹ペコ気味な兵士たちの胃にガツガツ納まっている。
このように三歳の幼女に正体を見抜かれている時点で、お里が知れるというもの。クロアの講師募集にも真っ先に手を上げたらしいが、バッサリと一次審査ではねられた。縁故採用もないわけではないが、彼に関しては論外であった。
もしも彼に能力が備わっていたのならば、心根が真っ直ぐだったのならば、多少は違ったのかもしれないが、残念ながら彼には容姿端麗な見た目に反して、中身がまるで伴っていなかった。なまじ整った見た目であるがゆえに、子供の頃から周囲にちやほやされたせいで中身が育たなかった、むしろ栄養過多にて根腐れていた。
デュルレ・ジンワルドという男は実力がないのに見栄っぱり、中身はスカスカの典型的な駄目貴族のボンボンである。
そんな人物と頻繁に手紙のやりとりをしている、この男。
学生時代から優秀で勉学に励んできた男。身分と容姿の上に胡坐をかいていた男。一見すると真逆な性質の二人が、実は仲良しで文通友達……んなわけ、ないな。
そもそもデュルレが異性ならばともかく、同性相手に筆マメなんて、とてもではないが信じられない。
オレは手紙の中身を調べることにする。
ご丁寧なことに時系列にて順番にまとめてくれているから、一連の流れがよくわかる。しかもこの男は自分がデュルレに送った手紙の写しまで、きちんと保存してある念の入れよう。ほとほと感心する。
…………………。
《なるほどね……、そういうことだったのか》
手紙を読み終えたオレは嘆息する。
後々になって約束が反故にされないための用心なのだろうが、このマメさをクロアの教育に注いでくれなかったのが残念である。この男の境遇に同情しないわけではないが、さりとてクロアにした酷い仕打ちを、許すことは断じてない。
オレは体内に手紙の束を取り込むとアイテム収納に保管した。引き出しの中にはダミーの紙の束を仕込んでおくことも忘れない。
部屋の中を見回しオレがここにいたという一切の痕跡を消す。手早く二度ほど全体をチェックし漏れがないか確認、最後に男の周りに張っていた簡易結界を解き、来たときと同じ手口で部屋を後にする……と、その前に思い出したように、台所に立ち寄り冷蔵庫を開けた。
《この世界、魔石を使った魔道具の冷蔵庫が、一般に普及しているんだよね》
オレは冷蔵庫の中に保存されてあるミルクのボトルを確認すると、アイテム収納より秘蔵の小瓶を取り出し、その中身をボトルに一滴垂らしてほくそ笑む。
小瓶の中身はオレさま特製の無色無味無臭の毒物。森の奥で手に入れたあんなモノやこんなモノが混ざった自信作。死ぬことはないが、お腹がとっても大変なことになるお薬である。
《天誅でござる。もがき苦しむがよい》
オマケとしてトイレから紙も根こそぎ回収しておいた。
おっさんは闇夜の中を急いで屋敷へ戻った。
少し寄り道をしてから部屋に戻る。出かけたときと同じようにベッドの中で眠るクロア。毛布を蹴飛ばし、頭と足の位置が逆さになっているのはご愛敬。オレは彼女が起きないように寝相と毛布を直してから、その小さな体に寄り添う。
じんわりと伝わる彼女の温もり。
小さなクロア、元気に走り回るクロア、両親の肖像画をじっと見上げるクロア、辛くても唇を噛んで我慢をするクロア、しょっちゅう抱きついてくる甘えん坊のクロア……。
《あーっ、もうっ! まいった! 降参だ! おまえがオレを必要としなくなるまで、とことん付き合ってやるよ》
この日、おっさんは腹を括った。
おっさんはアンケル爺の屋敷から抜け出し、最寄りの町にまで来ております。
クロアが熟睡したのを確認してから、オレは屋敷内を隠密移動、目標の個人情報を入手すべく行動する。屋敷内の人事は基本的に執事長のクリプトさんが仕切っているが、ことがクロアの教育に関するので、たぶん爺が関与しているのは間違いない。そこでオレは爺の執務室に潜入、室内を物色することに。
大きく重厚だけど素っ気ないデザインの机、使い古された革張りの椅子のところどころの解れ具合が、座り主の長年の激務を物語っている。壁面は一面が天井まで棚になっており、本やら資料やらがギュウギュウに詰まっている。
素人目には一見すると無防備に見えるこの室内、だがオレの目は欺けない。要所に厳重な守りで固められている、場所によっては魔法が施されているところもある。壁やら本棚にもなにやら仕掛けの臭いがプンプン。おそらく機密性の高い情報や貴重な品などを保管してるのだろう。あっさりと室内に侵入させたのにも思惑を感じる。うっかり室内の仕掛けを作動させたら、閉じ込められるんじゃなかろうか。そういえば天井にいくつもの小さな穴が開いている……、怪しげなガスがプシューとかっぽい。もっともオレが欲している情報は大層なもんじゃない。欲しいのは目標の居場所の情報だけだ。
授業終わりに奴を尾行してもよかったのだが、日中にオレの姿が消えると、クロアが不安がるからな。
首尾よく棚の中から連絡先の一覧が記された冊子を見つけたオレは、奴の居場所を確認すると、そのまま出かけることにする。目的地は馬車でニ十分ほどの場所にある町で、爺が管轄している地区にある九つの町村のうちの一つ、規模も小さくとりたてて特徴がないのが特徴という平凡な場所だ。
ホバークラフト形態のオレの足ならば五分ちょいといった距離。その町のアパートにて目標は下宿している。
真っ暗闇の中をオレは矢のように駆けた。
三階建ての小奇麗なアパート、その二階の角部屋が奴の部屋。部屋の灯りは消えている。さっさと外壁を登り窓からニュルンと侵入。
リビングと寝室、トイレとバスルームに小さな台所と、単身者用のシンプルな造りの室内。寝室からは規則正しい寝息が微かに聞えてくる。
オレは奴が目を覚まさないように注意しながら家探しを開始した。もちろん奴がクロアに近づく目的を探るため、ついでに弱みでも見つけたら脅迫の材料にするつもりだ。恥ずかしい秘密があったら、暴露して社会的に抹殺するのもやぶさかではない。
ざっと室内を見渡すも、物は少ない。本当に必要最低限といった感じ、生活感が希薄だ。
なんていうか、おっさん的には男の一人暮らしってもっとこう、ぐちゃぐちゃしたもんじゃないの。あんまりにもアッサリとし過ぎている。
《つまりは、それだけ居つくつもりはないということ、か》
リビングでの捜索を終えたオレは奴の寝室へ。夢の国の住人となっている奴の周囲に音を遮断するように、魔力で薄い膜を張る。ちょっとした簡易防音結界だ。
ベッド脇にある小棚の引き出しを確認。中から手紙の束を発見。
手紙の送り主は全部同じ名前、オレはその名前に見覚えがあった。
アンケル爺の家には来客が多い。主に仕事関係の相手がほとんどだが、個人的な客も訪問することがある。その個人的な客の中に、この手紙の送り主がいた。
人物の名前はデュルレ・ジンワルド。
アンケル爺の遠縁にあたる、ジンワルド家の次男坊の美丈夫な青年。
頻繁に屋敷を訪れてはアンケル爺のご機嫌を伺い、家人らに愛想を振り撒き、クロアにお菓子などを差し入れていく。これだけ聞けば親戚の優しいお兄ちゃんなのだが、実際にはまるで違う。
ご機嫌伺いという呈の露骨なゴマすり、クロアへの取り入り、その狙いはアンケル爺に気に入られて、婿養子とかに納まって家財丸ごと手に入れちゃおうというもの。
実に浅はかである。
もちろんアンケル爺がそんな彼の企みに気付かないわけもなく、来訪を煙たがっているが、親との付き合いから表面上は笑顔で対応している、完全に作り笑顔であるが。家人らにもとっくに正体がバレており、渋々出される紅茶の茶葉は三級品、といった具合に適当にあしらわれている。クロアにいたっては気持ち悪いと、ろくに顔も会わせない。貰ったお菓子はメイドたちも気味悪がって手をつけないので、万年腹ペコ気味な兵士たちの胃にガツガツ納まっている。
このように三歳の幼女に正体を見抜かれている時点で、お里が知れるというもの。クロアの講師募集にも真っ先に手を上げたらしいが、バッサリと一次審査ではねられた。縁故採用もないわけではないが、彼に関しては論外であった。
もしも彼に能力が備わっていたのならば、心根が真っ直ぐだったのならば、多少は違ったのかもしれないが、残念ながら彼には容姿端麗な見た目に反して、中身がまるで伴っていなかった。なまじ整った見た目であるがゆえに、子供の頃から周囲にちやほやされたせいで中身が育たなかった、むしろ栄養過多にて根腐れていた。
デュルレ・ジンワルドという男は実力がないのに見栄っぱり、中身はスカスカの典型的な駄目貴族のボンボンである。
そんな人物と頻繁に手紙のやりとりをしている、この男。
学生時代から優秀で勉学に励んできた男。身分と容姿の上に胡坐をかいていた男。一見すると真逆な性質の二人が、実は仲良しで文通友達……んなわけ、ないな。
そもそもデュルレが異性ならばともかく、同性相手に筆マメなんて、とてもではないが信じられない。
オレは手紙の中身を調べることにする。
ご丁寧なことに時系列にて順番にまとめてくれているから、一連の流れがよくわかる。しかもこの男は自分がデュルレに送った手紙の写しまで、きちんと保存してある念の入れよう。ほとほと感心する。
…………………。
《なるほどね……、そういうことだったのか》
手紙を読み終えたオレは嘆息する。
後々になって約束が反故にされないための用心なのだろうが、このマメさをクロアの教育に注いでくれなかったのが残念である。この男の境遇に同情しないわけではないが、さりとてクロアにした酷い仕打ちを、許すことは断じてない。
オレは体内に手紙の束を取り込むとアイテム収納に保管した。引き出しの中にはダミーの紙の束を仕込んでおくことも忘れない。
部屋の中を見回しオレがここにいたという一切の痕跡を消す。手早く二度ほど全体をチェックし漏れがないか確認、最後に男の周りに張っていた簡易結界を解き、来たときと同じ手口で部屋を後にする……と、その前に思い出したように、台所に立ち寄り冷蔵庫を開けた。
《この世界、魔石を使った魔道具の冷蔵庫が、一般に普及しているんだよね》
オレは冷蔵庫の中に保存されてあるミルクのボトルを確認すると、アイテム収納より秘蔵の小瓶を取り出し、その中身をボトルに一滴垂らしてほくそ笑む。
小瓶の中身はオレさま特製の無色無味無臭の毒物。森の奥で手に入れたあんなモノやこんなモノが混ざった自信作。死ぬことはないが、お腹がとっても大変なことになるお薬である。
《天誅でござる。もがき苦しむがよい》
オマケとしてトイレから紙も根こそぎ回収しておいた。
おっさんは闇夜の中を急いで屋敷へ戻った。
少し寄り道をしてから部屋に戻る。出かけたときと同じようにベッドの中で眠るクロア。毛布を蹴飛ばし、頭と足の位置が逆さになっているのはご愛敬。オレは彼女が起きないように寝相と毛布を直してから、その小さな体に寄り添う。
じんわりと伝わる彼女の温もり。
小さなクロア、元気に走り回るクロア、両親の肖像画をじっと見上げるクロア、辛くても唇を噛んで我慢をするクロア、しょっちゅう抱きついてくる甘えん坊のクロア……。
《あーっ、もうっ! まいった! 降参だ! おまえがオレを必要としなくなるまで、とことん付き合ってやるよ》
この日、おっさんは腹を括った。
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