狐侍こんこんちき
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
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あらあら、まあまあ。
ふふふふふ(*´ω`*)
とりあえず番屋に駆け込めば良かったのに。
半端者の破落戸は、番屋には極力近寄らないからねぇ。
刀も人も、硬いだけでは折れてしまう。
粘りと柔軟性があって初めて、折れず曲がらず、切りたいものだけよく切れる様になるのですよ。
それは小狡さとは違うものです。
ほい、あとはどさくさに紛れて魂を戻せれば一安心。
後妻さんが関わってないと良いねぇ。
ま、そんなものだね。
自分でやるかな?
そこまでの腕も無いとは思うがね。
ふむ。
お手柄だね。
どうせ、自分で手を汚したりしない、
一服盛るのも危なすぎる。
偽の用事で外出でもさせる算段かねぇ。
おやまあ剣呑、剣呑。
如何に腕が良くても、性根の定まらぬ者は御店に入れるべきでは無いねぇ……
拙い女文字という事は、ほぼ平仮名ですかね。
まあ、体から魂が半分抜けているなんてのは、よろしくないからねぇ。
うむ。(*-ω-)
やはりか……
因みに本所七不思議は実際に回ると範囲が物凄く狭く、それぞれの怪異がほぼほぼ重なってしまう。
本所界隈で何かが起きれば、それは七不思議のどれかと関係があるとされてしまう訳ですね。
ホントに死んでるかい?
案外、店にはぴんしゃんした若旦那がいたりしてね。
殺し屋にも、心はあるからね。
そして損得勘定はお手の物だ。
腕利きの武芸者相手に痛い目みても馬鹿らしいし、裏柳生の獲物を横取りは恐い。大店の御内儀に貸しは出来たし、ここらが退き時さね。
阿呆は別に元女房と娘を苦しめるつもりなど無い。単に何処までも『阿呆』なだけです。
いい薬になったでしょうよ。
バラしやがったね?
裏柳生ならともかく、そこいらの破落戸まがいがそうそう気付く話ではない。
これで玩具が表に出れば、裏柳生他も嗅ぎ付ける。
趣味の悪い事だ。
┐(-。-;)┌
とはいえ
流行り廃りが激しいのも江戸気質
特に一過性のものは廃れるのもはやい。
まあ、いかな大妖といえども『神』と力比べはしなくなかろう。
まして貧乏神の神格は滅茶苦茶高い上に強力無比ですし。
どこか欠けた人間は居るものです。
しかし、また生きる迷惑みたいな人だねぇ……
ははははは
四凶に疫病神に貧乏神ww
江戸、どんだけピンチwww
あらまあ。
これはまた面倒な奴が……
ははははは
さしもの大妖もただの子猫相手では、威を示す訳にもいかないかw
打ち合わせは綿密にしておかないと。
そして克己心が肝要。
とはいえ、出会い頭では致し方ない。
うむ。(*-ω-)
ちなみに
修行を始める事は出来るが辞める為の儀式とかは無いのが僧侶。
とりあえずお地蔵さまは直したいですね。
逆恨みも甚だしいが、得てして恨みなんていうのは一方が忘れても、もう一方は募らせるものです。
(*´・ω・`)b
しかし、流石は田沼の殿様(^ω^)
必ず二本分なので、二本注文する奴から当たれば良いのです。
普段と違う身体機能に、時間制限と護衛任務の縛りで珍しく焦ったね。
まあ、あっちには黒稲荷風情、プチっと出来る大妖がいるから心配無用。
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