狐侍こんこんちき
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
あなたにおすすめの小説
柳鼓の塩小町 江戸深川のしょうけら退治
月芝
歴史・時代
花のお江戸は本所深川、その隅っこにある柳鼓長屋。
なんでも奥にある柳を蹴飛ばせばポンっと鳴くらしい。
そんな長屋の差配の孫娘お七。
なんの因果か、お七は産まれながらに怪異の類にめっぽう強かった。
徳を積んだお坊さまや、修験者らが加持祈祷をして追い払うようなモノどもを相手にし、
「えいや」と塩を投げるだけで悪霊退散。
ゆえについたあだ名が柳鼓の塩小町。
ひと癖もふた癖もある長屋の住人たちと塩小町が織りなす、ちょっと不思議で愉快なお江戸奇譚。
御様御用、白雪
月芝
歴史・時代
江戸は天保の末、武士の世が黄昏へとさしかかる頃。
首切り役人の家に生まれた女がたどる数奇な運命。
人の首を刎ねることにとり憑かれた山部一族。
それは剣の道にあらず。
剣術にあらず。
しいていえば、料理人が魚の頭を落とすのと同じ。
まな板の鯉が、刑場の罪人にかわっただけのこと。
脈々と受け継がれた狂気の血と技。
その結実として生を受けた女は、人として生きることを知らずに、
ただひと振りの刃となり、斬ることだけを強いられる。
斬って、斬って、斬って。
ただ斬り続けたその先に、女はいったい何を見るのか。
幕末の動乱の時代を生きた女の一代記。
そこに綺羅星のごとく散っていった維新の英雄英傑たちはいない。
あったのは斬る者と斬られる者。
ただそれだけ。
それいけ!クダンちゃん
月芝
キャラ文芸
みんなとはちょっぴり容姿がちがうけど、中身はふつうの女の子。
……な、クダンちゃんの日常は、ちょっと変?
自分も変わってるけど、周囲も微妙にズレており、
そこかしこに不思議が転がっている。
幾多の大戦を経て、滅びと再生をくり返し、さすがに懲りた。
ゆえに一番平和だった時代を模倣して再構築された社会。
そこはユートピアか、はたまたディストピアか。
どこか懐かしい街並み、ゆったりと優しい時間が流れる新世界で暮らす
クダンちゃんの摩訶不思議な日常を描いた、ほんわかコメディ。
竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~
月芝
ファンタジー
庭師であった祖父の薫陶を受けて、立派な竹林好きに育ったヒロイン。
大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう!
忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。
で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。
酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。
異世界にて、タケノコになっちゃった!
「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」
いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。
でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。
というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。
竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。
めざせ! 快適生活と世界征服?
竹林王に、私はなる!
乙女フラッグ!
月芝
キャラ文芸
いにしえから妖らに伝わる調停の儀・旗合戦。
それがじつに三百年ぶりに開催されることになった。
ご先祖さまのやらかしのせいで、これに参加させられるハメになる女子高生のヒロイン。
拒否権はなく、わけがわからないうちに渦中へと放り込まれる。
しかしこの旗合戦の内容というのが、とにかく奇天烈で超過激だった!
日常が裏返り、常識は霧散し、わりと平穏だった高校生活が一変する。
凍りつく刻、消える生徒たち、襲い来る化生の者ども、立ちはだかるライバル、ナゾの青年の介入……
敵味方が入り乱れては火花を散らし、水面下でも様々な思惑が交差する。
そのうちにヒロインの身にも変化が起こったりして、さぁ大変!
現代版・お伽活劇、ここに開幕です。
古道具屋・伯天堂、千花の細腕繁盛記
月芝
キャラ文芸
明治は文明開化の頃より代を重ねている、由緒正しき古道具屋『伯天堂』
でも店を切り盛りしているのは、女子高生!?
九坂家の末っ子・千花であった。
なにせ家族がちっとも頼りにならない!
祖父、父、母、姉、兄、みんながみんな放浪癖の持ち主にて。
あっちをフラフラ、こっちをフラフラ、風の向くまま気の向くまま。
ようやく帰ってきたとおもったら、じきにまたいなくなっている。
そんな家族を見て育った千花は「こいつらダメだ。私がしっかりしなくちゃ」と
店と家を守る決意をした。
けれどもこの店が……、というか扱っている商材の中に、ときおり珍妙な品が混じっているのが困り物。
類が友を呼ぶのか、はたまた千花の運が悪いのか。
ちょいちょちトラブルに見舞われる伯天堂。
そのたびに奔走する千花だが、じつは彼女と九坂の家にも秘密があって……
祖先の因果が子孫に祟る? あるいは天恵か?
千花の細腕繁盛記。
いらっしゃいませ、珍品奇品、逸品から掘り出し物まで選り取りみどり。
伯天堂へようこそ。
にゃんとワンダフルDAYS
月芝
児童書・童話
仲のいい友達と遊んだ帰り道。
小学五年生の音苗和香は気になるクラスの男子と急接近したもので、ドキドキ。
頬を赤らめながら家へと向かっていたら、不意に胸が苦しくなって……
ついにはめまいがして、クラクラへたり込んでしまう。
で、気づいたときには、なぜだかネコの姿になっていた!
「にゃんにゃこれーっ!」
パニックを起こす和香、なのに母や祖母は「あらまぁ」「おやおや」
この異常事態を平然と受け入れていた。
ヒロインの身に起きた奇天烈な現象。
明かさられる一族の秘密。
御所さまなる存在。
猫になったり、動物たちと交流したり、妖しいアレに絡まれたり。
ときにはピンチにも見舞われ、あわやな場面も!
でもそんな和香の前に颯爽とあらわれるヒーロー。
白いシェパード――ホワイトナイトさまも登場したりして。
ひょんなことから人とネコ、二つの世界を行ったり来たり。
和香の周囲では様々な騒動が巻き起こる。
メルヘンチックだけれども現実はそう甘くない!?
少女のちょっと不思議な冒険譚、ここに開幕です。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
めでたき哉、めでたき哉♪
人も妖も、神も魔も
所詮は世界の一欠片
喜び、怒り、哀しみ、楽しむ
そこに変わりはありゃしない。
かえすがえすも、くれぐれも
いや、めでたき哉、めでたき哉♪
人は全き善でも全き悪でもない。
狂い迷える半身と、再び一つにならないとね。
四凶四聖は方位に宿る為、不滅と言って過言ではない。
それだけ経験も積んでいるので、にわか魔王より遥かに化け物としての戦い方には秀でている。
そして
所詮『男』は惚れた『女』に勝てはしないのです。
(*´・ω・`)b
だいだらぼっちは勿体ないw
黒赤子位で丁度良いでしょう。
あたかもインドラのヴィジュラの如く
電撃は大抵の生物にとって防ぎようがない上に、その速度から躱すことも出来ない。
そして表皮、筋肉、内臓、神経の全てに作用する故にすこぶる対処が難しい。
ただ天の気であるので、地の陰気を取り込んでいる天魔王にとっても毒に等しいと思われる。
うむ。(*-ω-)
野暮でしたね。
おみつなら、福運が得られるだろう。
とりあえず、食事と風呂と布団はありがたくいただいて、疲れきった身体を十分に休めましょう。
時間は味方ではないが、さりとて無理をしても良い事は無いのだから。
おおう。
これまた日本の魔の王達が列挙……
名を呼んだせいで影を呼ぶと大変なので、身の回りにご注意を。
一口に仙桃といっても何種類かある。
今回のは中国の神話で語られるものと言うよりは日本神話の『意富加牟豆美命』系列みたいですね。
紙一重
いや、それよりも更にギリギリの所で踏みとどまった。
天晴れ。
さて、しかしこれからも大変な事態は続く。
鍵となるのは銅鑼とおみつ
引き戻しましょう。
たとえ戻れなくとも。
それでこそ『男』というものです。
ははははは
死体を確認もせずに勝ち誇るとはw
所詮は人を操り、策を巡らし、裏から眺めて悦に入る臆病者よ。
勝ったと思ったその時が、最大の隙になる。
器物に魂を宿らせる事により、あたかも不死身の如く見せ掛けるのは、呪術では有りがちな手ですが、仕込み義手の振りというのは珍しい。
憐れではあるが、それは未練に過ぎない。
人は、大妖と同じ時を生きられない。
それ故にこそ、短い生涯を通じて友誼を結び、絆を深める
銅鑼は、決して君を忘れたりはしていない。
魂の輪廻の先でまた出会えると信じて、今は安らかに眠っておくれ。
うむ。(*-ω-)
そして、件の箱は壊されるでもなく開けられ、今はこちらの手元にある。
四凶でさえも、ある程度は封じられる代物。
使い方次第では、なかなか有用な手札となるねぇ♪
理屈じゃなく出来てしまうというか、パズルに限らず、暗号文を読み解いたりといった事が『普通に』出来てしまう人はいるものです。
かく言う私も『迷路』を迷いなく進めちゃう。
便利な様で使い道がなく、RPGなどではわざわざ寄り道を意識しないとアイテム収集せずに出口に行っちゃったり、ラスボスまで進んでしまうので困る事も。
とりあえず船で浮かんでいる破落戸共は尻子玉抜いて貰って良いんじゃ?
江戸が少し綺麗になるし。
ははははは
家を守るおっかさんに勝てる奴なんざ存在しないよww
精々反省すると良いよ♪
元は太上老君が金丹を練る際に使う酒を入れていたと言われる紅葫蘆
内部に四つの海を内包する四海獄
紅葫蘆と対の様に伝わる羊脂玉浄瓶
流石に大妖四凶と言えどもそうそう手に入る宝物ではないからねぇ
替わりを用意するのは良いけれど、その手の道具は『内側』からは出られないけれど『外から』は存外簡単に出せてしまうものです。
ひねくれているし、色々素直ではないが狒々の頭となれば、その知識は馬鹿に出来ない。
とりあえずは丸薬を没収するのは当然だが、それで済むかどうか……済まないだろうなぁ……
くははははははは
実戦的峰打ちという奴です。
実力差があれば、鎖骨へし折るより手軽で、確実に相手の手勢を削れますからね。
人の命を取ろうと徒党を組んで襲ってきたのですから、そのまま火に巻かれても恨みっこ無しです。
地獄に堕ちろ~♪
うん。
研鑽を積んだのは判るし、人を斬り続けて来たのも、まあ、腕を上げる事に繋がったとは思うがね。
だが、所詮は信念無き猿真似。
伯天流モドキに過ぎない。
先祖伝来の剣に今まで積み重ねた修練、そして数多の強者との死闘。
本物の伯天流の技前、とくと見るが良いよ(^ω^)
悪因悪果
因果応報
人の命を弄び、死すら冒涜したのだから、やり返されても文句言うなよ?
ま、多分術が破れた反動で身動きも取れやしないだろうけどね。
後で父上に連絡して、きっきり地獄へ叩き込んで貰いましょう。
武士の意地を、昇華された女性の想いを汚す輩に情けは無用。
純粋な怒りは、罪も穢れを焼き尽くす断罪の業火となれ。
あ、わりよく見る術だ。
あ~
多分村人さん達は諦めるしか無いねぇ
満たされる事の無かった情念をはね除けるのではなく、ただ真摯に受け止めて昇華させた。
うむ。
それでこそ男(おのこ)よ(^ω^)
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。