狐侍こんこんちき
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
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めでたき哉、めでたき哉♪
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そこに変わりはありゃしない。
かえすがえすも、くれぐれも
いや、めでたき哉、めでたき哉♪
人は全き善でも全き悪でもない。
狂い迷える半身と、再び一つにならないとね。
四凶四聖は方位に宿る為、不滅と言って過言ではない。
それだけ経験も積んでいるので、にわか魔王より遥かに化け物としての戦い方には秀でている。
そして
所詮『男』は惚れた『女』に勝てはしないのです。
(*´・ω・`)b
だいだらぼっちは勿体ないw
黒赤子位で丁度良いでしょう。
あたかもインドラのヴィジュラの如く
電撃は大抵の生物にとって防ぎようがない上に、その速度から躱すことも出来ない。
そして表皮、筋肉、内臓、神経の全てに作用する故にすこぶる対処が難しい。
ただ天の気であるので、地の陰気を取り込んでいる天魔王にとっても毒に等しいと思われる。
うむ。(*-ω-)
野暮でしたね。
おみつなら、福運が得られるだろう。
とりあえず、食事と風呂と布団はありがたくいただいて、疲れきった身体を十分に休めましょう。
時間は味方ではないが、さりとて無理をしても良い事は無いのだから。
おおう。
これまた日本の魔の王達が列挙……
名を呼んだせいで影を呼ぶと大変なので、身の回りにご注意を。
一口に仙桃といっても何種類かある。
今回のは中国の神話で語られるものと言うよりは日本神話の『意富加牟豆美命』系列みたいですね。
紙一重
いや、それよりも更にギリギリの所で踏みとどまった。
天晴れ。
さて、しかしこれからも大変な事態は続く。
鍵となるのは銅鑼とおみつ
引き戻しましょう。
たとえ戻れなくとも。
それでこそ『男』というものです。
ははははは
死体を確認もせずに勝ち誇るとはw
所詮は人を操り、策を巡らし、裏から眺めて悦に入る臆病者よ。
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うむ。(*-ω-)
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使い方次第では、なかなか有用な手札となるねぇ♪
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ははははは
家を守るおっかさんに勝てる奴なんざ存在しないよww
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内部に四つの海を内包する四海獄
紅葫蘆と対の様に伝わる羊脂玉浄瓶
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くははははははは
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実力差があれば、鎖骨へし折るより手軽で、確実に相手の手勢を削れますからね。
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うん。
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本物の伯天流の技前、とくと見るが良いよ(^ω^)
悪因悪果
因果応報
人の命を弄び、死すら冒涜したのだから、やり返されても文句言うなよ?
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あ~
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うむ。
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