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鎧と盾について聞く
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「よし、ソラン、ジョーカー、アキト、イーナ、シースナはアンチマジックダンジョンに行って無理の無い程度で、できる限りダンジョンを探索して地図を作っといてくれ」
「はっ」
「ユースケはニアラと戦うつもりなの?」
五人が出ていったあと、ヴァイオレットは俺にそう聞いていた。
「場合によってはな。可能性がゼロじゃない限りできる手は打っておきたい」
それにいざとなれば情報を活かすのは、孔明とダンジョンにいる俺だ。情報無しでバトルしろって言ったら俺はともかく孔明を困らせる事になる。
もしバトルすると決まったらヴァイオレットたちはダンジョンに戻して俺はこっちに残るだろう。あいつと会ったら殺し合いが始まるからな。
「そういえば、ニアラは同盟を組んでるのか?」
「いいえ、何度かダンジョンバトルはしているようだけど、全てコアを破壊しての勝利よ」
「おっかないねー。俺たちも負けたらそうなるのかな」
「あら?負けるつもりなの?」
ヴァイオレットは挑発的な目で俺を見ながら言った。
「バカ言え。俺たちに敗北の2文字はねえよ」
「ふふっ、それでこそユースケよ」
城に滞在すること一週間、まだダンジョンの攻略部隊は完成していない。
SSランクダンジョンを攻略するのなると量より質だからな。かなりの手練を集めないといけないだろう。
一応、アンチマジックダンジョン方面の砦に駐在している兵は倍くらい増やしたらしいがもっと人を集めるのは数カ月かかるだろうな。
「ダーリン、何か用なの?」
「ああ。ロメイアに聞きたいことがあってな。妖精の鎧と盾について知ってることはあるか?」
素直に聞くとあっさり教えてくれた。元々この城にあったそうだがニアラによって、今手元にはないらしい。
盾はニアラが持っていたそうだ。
ダンジョンマスターの彼女は俺みたいなズルできないだろうから、使えない。将来の憂いを断つという意味で持っていったんだな。
もう一つはニアラが封印した。
封印を解く方法が書かれている文字は、どの時代の文献にも使われておらず、学者も解読にさじを投げたと言う。
「ニアラ自身封印の解除方法を知らずに封印しちゃったから二度と手に入らないの」
封印されている洞窟は一般公開されているがやはり、誰も封印を解くことはできないらしい。
「はっ」
「ユースケはニアラと戦うつもりなの?」
五人が出ていったあと、ヴァイオレットは俺にそう聞いていた。
「場合によってはな。可能性がゼロじゃない限りできる手は打っておきたい」
それにいざとなれば情報を活かすのは、孔明とダンジョンにいる俺だ。情報無しでバトルしろって言ったら俺はともかく孔明を困らせる事になる。
もしバトルすると決まったらヴァイオレットたちはダンジョンに戻して俺はこっちに残るだろう。あいつと会ったら殺し合いが始まるからな。
「そういえば、ニアラは同盟を組んでるのか?」
「いいえ、何度かダンジョンバトルはしているようだけど、全てコアを破壊しての勝利よ」
「おっかないねー。俺たちも負けたらそうなるのかな」
「あら?負けるつもりなの?」
ヴァイオレットは挑発的な目で俺を見ながら言った。
「バカ言え。俺たちに敗北の2文字はねえよ」
「ふふっ、それでこそユースケよ」
城に滞在すること一週間、まだダンジョンの攻略部隊は完成していない。
SSランクダンジョンを攻略するのなると量より質だからな。かなりの手練を集めないといけないだろう。
一応、アンチマジックダンジョン方面の砦に駐在している兵は倍くらい増やしたらしいがもっと人を集めるのは数カ月かかるだろうな。
「ダーリン、何か用なの?」
「ああ。ロメイアに聞きたいことがあってな。妖精の鎧と盾について知ってることはあるか?」
素直に聞くとあっさり教えてくれた。元々この城にあったそうだがニアラによって、今手元にはないらしい。
盾はニアラが持っていたそうだ。
ダンジョンマスターの彼女は俺みたいなズルできないだろうから、使えない。将来の憂いを断つという意味で持っていったんだな。
もう一つはニアラが封印した。
封印を解く方法が書かれている文字は、どの時代の文献にも使われておらず、学者も解読にさじを投げたと言う。
「ニアラ自身封印の解除方法を知らずに封印しちゃったから二度と手に入らないの」
封印されている洞窟は一般公開されているがやはり、誰も封印を解くことはできないらしい。
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