【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー

タツマゲドン

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Category 3 : Rebellion

7 : Antiaircraft

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 雷は非常に電気抵抗の強い空気中を進む。高電圧のあまり電気が無理やり強行突破するのだ。それもほんの一瞬であり、長くは持続しない。

 ハンの能力は「電子操作」であり、直接電子を操作する力と間接的に電子を操作する力の双方を持っている。今回使うのは後者だ。

 ところで、ハンの意識は電気信号を通り、自分の肉体が居座るビルの指令室から、戦場のすぐ近くの観測所へ。

 観測塔の頂上にあるエネリオンレーダー、そして電気を観測用エネリオンに変換する装置。信号を送り、装置の機能を停止。

 次にレーダーへ送られる余剰電気を空気中へ流し込む。空気の導電性を「操作」する事で通常よりも遥かに電気が流れやすくなったのだ。(それでも比較的高電圧が必要だが)

 観測所には高出力のレーダーが必要、したがって一般用よりも遥かに高電圧の電気を扱う。電気はコンデンサー等によって昇圧する。

 そんな強力な電気が一直線に放出される。空気を伝わり、味方達が苦戦する戦場の上空を通過する。そして、軌道上にあった物体、地球管理組織側の無人小型爆撃機へ命中。

 無人機は高電圧を受け過電流が流れた故に動作を停止、そして金属火花によってエンジンやバッテリーや燃料が出火、しまいには爆発した。

 残った電気や爆発が周囲へ広がり、並んでいた他の無人機が停止したり爆発したり。

 だがハンは結果を確かめず、次弾を撃つ。電流が空間へ、そして無人機の群れへ。空中で爆発。

 コンデンサーに規格ギリギリに溜めた電気を断続的に発射する。どれだけこの即席の電子砲が強い電圧とはいえ、大量のマシンを相手にするには分が悪い。

(僕にはこれだけしか出来ない。皆、他を頼む!)




















「何だ?!」

 兵士の一人が空を見上げて言った。何せ遥か遠くの夜空に星よりも明るい光点が現れたのだから。それも突然、大量に。

「上だ!」

 今度は別の一人が真上を指さした。指に沿って見上げる。空気を流れる青い直線が光った。

 直線は前方の光点の群れに、後ろには観測塔の頂上に。光点は徐々に光量を上げ近づき、その正体が爆発だと知ったのは高倍率赤外線スコープを覗いてからだ。

「こりゃハンだな。あんな事が出来るのは奴しか居ねえ。お前ら、俺達も負けてられねえ! 一匹も逃さず撃ち落とせ!」

 ロバートの後に続く数々の兵士共の叫び。『有効範囲到達まで残り十秒』と知らせが告げられた。

「なあお前、カモ狩りは得意か?」
「まあまあかな。親父に連れて行ってもらったのを覚えているよ」
「じゃあ、誰がカモを一番撃ち落とせるか、勝負だな」

 重機関銃や高射砲や二足歩行戦車のサブマシンガンを上空に構える兵士達が嵐の直前、最後まで楽しもうと意気を見せる。ジョークには笑ったが、誰もが心拍数を上げていた。

「アンジュ、無理すんなよ」
「分かってます。でも皆さんを守ってみせます!」

 張り切っている一方、少女は震える体を制御しながら今も送られ続けている敵の砲弾を防いでいる。前方の

 医務にあたっていたチャックは治療を一時中断し、背中の銃を不格好に持ち迫り来る敵を相手にする事にした。

 地上の爆発は敵の砲弾がアンジュリーナによって止められ爆発した物。上空の爆発は敵の爆撃機がハンの誘導電子砲に焼かれ爆発した物。

『ピーター、ヘマすんなよ』
「大丈夫です。俺を何歳だと思ってるんですか」

 二足歩行戦車の内部に居座るピーターは上司からの通信に反抗してみせた。

 腕を包む様に装着されているコード。装着者の腕の動きに合わせて二足歩行戦車の腕も動く。

 操縦席には人が浅く腰掛け膝を曲げて立つ姿勢で搭乗者が入る。足にも動作検出装置が付いている為、足を動かすスペースも必要なのだ。

 ウォーカーの指は自分と同じ様に正確に動く。だが少し遅く感じる。人の一・六倍のスピードを出す二足歩行戦車だが、体格は人間の二・五倍。速度を体格で割れば体感速度は〇・六四倍。

『5、4、3、2、1……』
「撃てえーーーーー!!!!!」

 ゼロ、と告げる声よりも兵士達の方が引き金を先に引いていた。

 対空要員が一斉に火を噴いた。数え切れない弾薬が上空へ向けて発射される。

 空中で起こる爆発が激しさを増した。同時に地上の敵勢力の押す勢いも増えた。

 爆発は食い止めたいと思う反乱軍達の意思を無視し、徐々に接近する。地上の機械獣の群れも押し寄せている。

 空中で爆発、低い位置だった。投下中の爆弾に命中したのだろう。連射力のある高火力兵器を押さえられた対地側は次々と手榴弾を投げ込む。数秒後、あと少しで塹壕まで辿り着きそうだった機械獣が爆風に吹き飛んだ。

「何か良い考えないか?」
「考えていたらとっくに動いているさ」

 前線でロバートとルーサーが悩む様に言い合う。離しながら銃を乱射し榴弾筒を発射するのも忘れない。

 その後ろから人影が走って寄って来ていた。ロバートの部下でスペイン系のスナイパー、シモンだ。両手に銃を抱え、背中にも大量の銃を背負っている。

「コイツでどうです?」

 背負っている物を目の前に見せ、ロバートが満足した様に答えた。

「最高だ! やるぞ!」

 銃身が通常の2、3割も長い重機関銃だった。代わりに口径は通常のライフル弾よりも狭い。長銃身故に重く、発射薬は高速を得る為に特殊で、機関銃ならではの連射速度もあり、兵士1人で扱うには負担が大きい。

 シモンからひったくる様に受け取り、塹壕に身を潜め、銃身前方に付いた二脚を地面へ着ける白人と黒人。早速狙いを付け、躊躇わず引き金を引いた。ストックから肩へ掛かる圧力が地面に伏した体勢でも強力さが分かる。

 弾頭重量2.5グラム、弾速は秒速1700メートル、それが秒間20発。低質量だが高速と小口径の為貫通力は高く、これを受けた機械獣達は容易く機関部を貫かれてしまう。

 周囲を見れば他の兵士達にも同じ銃を握る者が居た。近距離で高火力を持つ榴弾筒や迫撃砲も猛威を振るう。

 斜め後ろで閃光が起きた。直後熱を帯びた爆風が爆音と共に服越しの肌に伝わる。離れていても威力は絶大で、爆炎に巻き込まれた兵士が数名見えた。

 視線をやると、他数か所でも爆弾が落とされたらしく、地面や車両を噴き上げていた。

(不味い!)

 アンジュリーナは右手を前方の砲弾の群れに向けながら、無意識に左手を上空へ。広い範囲に対する知覚に優れている彼女は降下する爆弾や空対地ロケットを認識し減速させる。その衝撃で信管が刺激され、空中で爆発が起こる。地上も同様の現象は起こっている。少女はこれまでにない力を発揮していた。

「仕方ない、私が出る!」

 兵士に紛れ込んで射撃を行う中年の軍医、チャックは塹壕から飛び出しながらそう言った。

 戦闘は専門ではないが、彼も常人を超越するトランセンド・マンである事に変わりはない。マシン一体を銃弾一発で破壊し、銃弾を受けても怯まない。

 しかし、反乱軍の兵士蘇生役が不在となった事で、行動可能な兵士が少しずつ減少する。それを防ぐのがチャックの仕事だが、一時的でも敵の航空戦力が失せるまではその利点が失われる。機械獣達はチャックにお構いなく奥の兵士達へ突っ込んでいくのだ。

 観測塔から放出される雷は相変わらず航空戦力を撃ち落としてくれるが、この場に居る反乱軍達の負担は減るどころか増えている。

『ピーター、ウォーカーの肩にはロケットがあるんだぞ。ぶちかましてやれ!』
「あっ、そうでした」

 二足歩行戦車が二本の腕を閃光の瞬く夜空へ向け、銃口の発光と共に2丁の銃から空薬莢が次々と地上へ落ちる。そして、肩に付いた箱形ロケット連装砲が地上の戦場へ。

 肩のロケット連装砲の動作は単純な為、簡単な思考操作式で動く。正面モニターの中央部にロケット砲に搭載されたカメラ映像が映る。前方で蠢く金属体の群れに照準が合った。

『幾つ残っている?』
「18個です」
『ようし、ケチるなよ。大量生産、大量消費、大量廃棄の素晴らしさを見せてやれ!』

 右肩から9発、左肩からも9発、5秒以内で全部が後方へロケット噴射し発射された。

 18発のロケット弾は扇状に飛翔し、着弾と同時に土砂と機体を巻き上げた。

「……でもこれその場しのぎですよね?」
『補給すれば良いだけだ』
「前向きですね……」

 空になったロケット連装砲を意識から外し、上空を飛ぶ航空機や爆弾を撃ち落とし続ける。




















 荒野の中で戦いを繰り広げる3人の男女。

 片方は小柄なナイフを持つ少年と長身で細剣を握る女性、もう片方はナイフを手にする大柄なサングラスの男。

 サングラスで茶髪の男性は2人に側面から挟まれている。左右から攻撃が飛んで来る。

 少年、アダムは男性の右方から小さいが素早いナイフを振り回す。男のナイフがそれを次々に受け止め、左方から迫る女性、クラウディアの長い剣を腕で軌道を逸らして躱す。

 アダムが単純な八の字連続斬撃を繰り出しつつ前進し、男がナイフでガードしながら後退する。もう片側のクラウディアがその隙を突き、男の頭へ真っ直ぐに刃を送る。

 男が左手でクラウディアの剣の刃の部分を掴んだ。血が滲む様に出ていたが、相手は表情を歪ませもしない。掴んだ刃をアダムの方へ、丁度上から来るナイフを防いだ。

 右に握るナイフの先端が少年の腹へ、アダムは身を引いて避ける。左で止めた剣を固定したまま女性へ横蹴り、クラウディアが空いている左手でブロック。

 1歩下がったアダムは進路を逆転、跳び膝蹴りを仕掛ける。クラウディアも反撃に左ミドルキックを放った。

 少年の膝蹴りには正面から前蹴りを出して衝突、アダムが後ろへ吹き飛んだ。女性の蹴りに対し、体を回転させアダムへ出した足で回転蹴り、クラウディアの足に当たると共に彼女の体勢を崩した。

 サングラスの男が左手で掴んだままの剣を投げ捨てる様に手放した。クラウディアが後退する代わり、アダムが前へ出て刃を振るう。

 ナイフで左側頭部、喉、腹、右側頭部、そして左裏拳、左上段蹴り、右上段回し蹴り、身を屈め右下段回し蹴り、体勢を戻し前進に合わせナイフを薙ぐ。

 全てを躱し、最後の一撃を同じくナイフで迎え撃ち、競り合う。隙を見せた後ろからクラウディアが剣を突き出す。男が左半身を後ろに細剣と向かい合った。

 顔面、右肩、左上腕、腹、右腿、喉、左脛……刺す為の構造をした剣は男の左腕に逸らされ、軽い切り傷を作るだけに留められる。後ろでアダムとナイフを押し付け合うのも忘れない。

「やあっ!」

 クラウディアが掛け声と共に胸に向かって勢い良く一突き。男の左腕が横からその軌道を逸らそうと出される。

 エネリオンがクラウディアの脳から腕を通って掌へ、そして手に握られた武器へ流し込まれる。刃が不可視の素粒子を纏う。

 刃に腕が触れ、逸らそうと横へ。その瞬間、刃に纏わり付くエネリオンが男の腕へ送られ、その力を発揮した。

 男の腕から血が噴き出た。今までは切り傷程度に収まっていたというのに。

 これがエネリオンによって接触点の分子結合力を弱めるクラウディアの能力「結合操作」なのだ。

 剣が引き戻され、再び心臓を狙う。男の上半身が横にずれ、間一髪で避けた。後ろでナイフを押さえる抵抗が消えた。首を反対へ向けた時、アダムが屈んで下段回し蹴りを男の足元に決めていた。

 倒され、地面を背にした男は視界に女性から振り下ろされる剣を認めた。

(離脱するしか無さそうだ)

 男がサングラスに表情を隠したまま首にある輪に手を触れた。エネリオンが体表から首輪を通って男の中枢へ、中枢から首輪を通って体中へ、エネルギーが男の限界を超えた過剰な流れを作る。

 男から見ると、視界に映るクラウディアの剣が遅くなった様に感じた。それを正面から腕で受け止めようとする。そして接触。

 タンパク質で構成された腕は金属の鋭い剣を受け止めていた。先程の出血が嘘の様だ。

(やはりあの首輪か!)

 攻撃が効かなかった事よりも、以前このサングラス男を逃がした時に起きた出来事を確認していた。首輪がエネリオンのやりとりを活性化させているのだ。

 仰向けの身体が起き上がろうとする。クラウディアの操る刃がまたも襲い掛かる。男の腕が刃を阻み、切断される事なく押し返した。

 直後、サングラスの男は背中に強い衝撃を感じた。クラウディア視点では少年、アダムが相手へ跳び膝蹴りを見事命中させているのが見えた。

 だが、相手は威力に負けず踏み止まり、体の向きを180度変えると同時に、裏拳をアダムの側頭部に決めた。

 倒れた少年と再び襲い掛かる女性を後にし、サングラスの男は荒野を駆け逃走していった。

「大丈夫か?」
「……今のは何だ? 明らかに強くなっていた」

 クラウディアは心配で声を掛けたが、アダムにとっては痛みよりも驚きの方が強かったらしい。クラウディアは少年の疑問について知っている事はあるが、

「その話は後だ。早く皆を助けるぞ! 動けるか?」
「ああ」

 相変わらず抑揚のない平常通りの声だったが、普段とは違って安心感があった。そしてクラウディアよりも早く行動に移った。

 クラウディアが少年の後姿を追い掛け、前線で窮地に追い込まれているであろう仲間達の元へ急ぐ。
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