【THE TRANSCEND-MEN】 ー超越せし者達ー

タツマゲドン

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Genesis 3

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【着陸適正地帯を捕捉 着陸態勢に移行 逆噴射開始】

 俺達は今、宇宙船の内部に居る。減速する時の燃料噴射音と振動が丈夫な宇宙船の壁から伝わってくる。

「いよいよですね」
「ああ、我々はどれ程この瞬間を待ち侘びていた事か」

 船員の中の若いのが興奮して大声で言ったのに対し、船長の方は幾らか落ち着いていたが、やはり嬉しさに興奮は隠し切れていない。

「どうします? 着地した時の音声記録に何を言うか今の内に決めますか?」
「いや、その時だ。名言は生もうとして生まれる物ではない」

 俺の言った冗談に、船長はまだ四十代前だというのに年配の重みを感じる台詞で返した。

「それはともかく、皆さん“任務”をお忘れなく」

 一番奥に座る男が言った。そうだ、私達は“任務”のために、この太陽から約二億二千七百九十万キロメートルも離れた第四惑星、火星へ来ている訳だ。

【着陸:残り三十秒】

 俺達はどこの国家の宇宙開発機関にも属さない、簡単に言えばある大企業による火星有人探査計画という名目で送られた。

 宇宙航法の発展、宇宙移住計画の第一歩、名目は色々あるが、本来の目的はその“任務”を行うためだけにある。

「めっちゃワクワクして来たぜ。なあお前、火星がハネムーンだとはこの幸せ者め」

 同僚の一人が俺を羨ましそうにからかった。

「フッフッフ、良いだろう? メシは飽き飽きする宇宙食しか無いのが残念だがな」
「だから帰って来て何処かへ行きましょうよ、貴方」
「勿論だよ」

 返事をしたのは俺の隣に居る女性、俺の妻だ。俺は妻の手を優しく握り込んでやった。

 彼女も俺と共に学生時代から宇宙飛行士を目指しており、そして地球から発つ際に俺は結婚指輪を渡した。今まさに宇宙船に乗り込もうって時、しかもマスコミの前でな。彼女は最初恥ずかしそうにしていたが、やがて嬉し泣きをしながら俺に抱き付き、どれ程の人数が見ているかも分からない前でキスをしてやったぜ。

 宇宙船が大きく揺れた。どうやら過去の思いにふけっている間に三十秒が経ったらしい。

 シートに身体が押し付けられる。やがて圧力は消え、静寂。

【着陸完了】

「皆準備は出来ているな? 常に警戒を怠るなよ」
「了解!」

 宇宙服は既に着てある。俺を含む総勢八人はシートから立ち上がると、宇宙船の奥へ歩きだす。やがて左右に四対の等間隔に並んだロッカーの前へ。

【装着開始】

 通路を前に壁を背にして立ち、ガチャッ、と背中に質量のある物体が取り付けられたのを感じた。火星の重力下で重さは地球上の四十パーセント程になっているので、立つ時に負担はそれ程ないが、質量が変化する訳ではなく、動くのがノロくなる。まあこれは推進剤噴射機だからそれを気にする必要はないが。

 そしてもう一つ、ロボットアームが俺の目の前に伸びてくる。先端には銃――軍でも開発されている歩兵携行用の三銃身ガトリングだ。武器としての役割は勿論、低重力・無重力下では反動を利用して推進器代わりにする事も可能だ。受け取り、銃身を横から撫でるように眺めた。

「行くぞ。ハッチを開く」

 宇宙服越しに気体の抜ける音――音は消え、側面の重い金属製のハッチが横に動いた。

【通信ON】

 先頭に立った船長が跳び降り、足を着けた。それに続いて我々も次々と降り立つ。

 無音だが、感動は計り知れない。

『……これが人類にとっての大きな一歩になるのなら、今までの人類の営みは一体どれ程歩いた事になるのだろうか……長い時だった。やっと人類は隣の惑星に足を着けた……そしてこの一歩からどれだけの道が生まれるのだろうか……』

 思慮深き船長の発言に、皆が立ち止まった。これを伝える電波が地球に届いた時、人類はどんなに嬉しく思うだろう。

「お前、火星に来たぞ。バカンスすら出来ない所を選んですまんな」
『良いのよ貴方、私はずっとここへ行きたかった。貴方だってそうでしょ? 一番愛している人と共に一番の夢が叶ったもの、もう十分すぎるわ』
「ああ、良かった……次は子供と一緒に行きたいな」
『ふふっ、貴方ったら。私は男の子が欲しいわ』

 皆がこの時を望んでいた。俺や妻だってそうだ。

『お二人とも、ラブラブなのは良いが地球に帰るまでに船員を増やさないでくれよ』
「ねえよ。宇宙人のガキなんて御免だぜ」

 宇宙空間あるいは地球以外の惑星において妊娠した場合、胎児は適応能力により、その環境に適用しようとする。具体的には重力や宇宙放射線によって、地球上とは違った形態の赤ん坊が生まれる可能性がある。要するに、お楽しみは地球に帰るまで我慢しろって訳。

 笑い合って冗談を言う俺達は気を引き締め前を向き直した。俺達は赤茶下駄大地を蹴りながら一歩一歩大きく跳び、バイザーヘルメットの裏に見える目的地へレッツゴー。

 着陸地点から二十分、“それ”はあった。

『予め知ってはいたが、こうして目の前にするとやっぱでかいんだな』
『スキャンしました。全長百メートル、全幅六十メートル、全高四十メートル』

 目の前には巨大な構造物、明らかに人工物だろう。それは、人類が俗に言うスペースシャトルの様な形状だった。

 俺達は、地球から火星上に未知なる動きが観測され、それを調べるべく派遣された。予想はしていたが、本当に宇宙船だとは驚きだ。

『これは何だろう? 持ってみたが非常に軽い』
『宇宙船の外壁か? 何の金属だろう?』
『見るからに硬そうだぜこいつは』

 仲間の一人が足元に落ちていた破片を拾い、分析器を当ててくれたが、結果は【不明】と出た。

『おーい、こっちに穴が開いてるぞ』
「入れそうか?」
『いや、まだ狭い。さっき手で無理矢理開けようとしても無理だった。爆弾を使おう』

 通信を送ってきた仲間のレーダーが示す位置へ歩く。確かに言う通り、宇宙船の外壁が歪んでいる所に穴があった。目測で直径三十センチメートル程度。不時着の衝撃によるものだろう。

 俺達は安全な岩陰へ離れる。穴の周囲から代々の爆炎――勢いを周囲に広げた。蛇足だが、爆発する化合物自体に酸素原子が含まれているので爆発には酸素を必要としない。

 爆煙が晴れると、穴は直径一・五メートル程に広がっていた。俺達は銃を構えながら屈めて穴へ、銃口を常に前へ警戒体勢で次々と内部へ侵入した。

『何かあったら報告しろ』
『了解』

 二人ずつ四組に分かれ、宇宙船内を調べ始める。俺は妻と一緒だ。

 無機質な黒い壁や床、天井。時々部屋を見つけてはこじ開けて中を見る。時折、電子機器みたいな物体を回収した。

 歩く内、最も驚くべきものが見つかった。

 全長二メートル弱。四本の足を持ち、細い前足の指は、細かい作業に適した細く複雑に曲がる骨格だった。後足は筋肉が発達している。

「おい何だこれ! すげえぞ! 皆聞いて驚け、こちらに二足歩行生物らしきものの死体を発見した!」

 人類と同じ存在が、俺の目の前一メートルに存在しているのだ。

 ぐったりした体の表面には服らしき繊維物を纏い、頭以外は全て隠されている。

 呼吸孔と思しき穴が顔の中心に二つ。瞼と思われる皮膚が呼吸孔の上に二つ。口と推測される横に裂かれた箇所が呼吸孔の下に。

『私達にそっくりね。きっと墜落する時にヘルメットが被れなかったのでしょうね。恐らく火星で生まれたのではなく、どこか遠くから来て運悪く死んでしまった……』
「ああ、やっぱりどんな星で生まれた生物でも、高等生物は同じ形態になるのだろうな。どれ程昔なのだろう? 火星は大気が殆どないからこうして形を保ち続けているのか」
『……ん?』
「な、何だ?!」

 突然妻が黙り込み、何かを見詰めて言った。唐突だし、未知の状況だから軽くビビるのも無理はない。

『さっき何か動かなかった?』
「ば、馬鹿言え。そんな都合良く寄生虫みたいな奴が俺達の頭にへばり付く訳じゃ……」
『貴方、フラグって言葉知ってる?』
「分かったよ……」

 しかし計測機器には、熱源反応も電磁気反応も動体反応も、どれも示されていなかった。心細いねえ……

「……船長、聞こえてますかい?」

 情けなく通信で船長を呼んだ。こういうのは万全を期するべきだからな。

 お化け屋敷とかならまだ良い。何せ何が来るか大体想像が付くからな。しかし宇宙空間は違う。人類自体は未だに太陽系どころか、火星の外側へすら足を踏み入れていない。人類が一番恐怖を感じるものは未知に対する想定も付かない事だ、と俺は思うね。

『ああ、今そちらに向かおう。他の二組は少し離れた所で待機してくれ』

 やがて船長とそのペアが俺と妻の元へ着き、残る四人も俺達の周囲を警戒するように見張る。

『聞いてはいたが、随分と我々に似ているな……』
『確かに生体を示す反応はありませんね』
『どうする? 突いてみるか?』

 仲間の、特に荒っぽい奴が銃口で生物の体をつついた。が、特に動きも無かい。

 俺を含めた四人が様子を観察する中、俺は後ろから肩を叩かれた。

「何だ?」
『面白そうなものがあってな。見てくれよ』

 俺は別な話題を話し合っていた後方の四人のグループに入れられた。

『これは俺達が発見した物なんだが……』

 仲間の一人が手に持っているのは、直径十五センチメートルの、光を一切反射しない暗黒の球体。

『船の後部、恐らくは動力室らしき場所にあった。これもどんな物質で出来ているかは分からなかった。それにこれと同じのが同じ部屋にまだ大量にある』
『ならそれが動力源である事は確かなんじゃないのか? どんな仕組みで動くのかは分からないが、球状なら圧縮燃料を貯蔵しているのか。外壁は非常に丈夫な未知の物質で出来ているから分からないんじゃないか?』
『でも変だぞ。燃料を出し入れする開閉部が見当たらない。この物質そのものが燃料の役割を果たしているのかも』
『うむ……』

 通信機越しに行われる議論は結論が出ない。どの仮説にしてもまだ十分な考証が得られない。

「そっちはどうです?」

 生物の方を調べている船長達へ声を掛けた。見る限り進捗は無さそうだ。

『もう死んでるとしか言えないぞ』
「確かに動いたのか?」
『いえ、私の気のせいかも……ごめんなさいね、わざわざ巻き込んでしまって』
『気にするな。大丈夫だったみたいだし、調査を続けるぞ』

 船長がしゃがみこんだ体勢から立ち上がり、後ろを振り向いた。
 船長はふと立ち止まった。まるで新しい発見をした時の動揺。

『待ってくれ、その光っているのは何だ?』
『へ?』

 辺りを見回すがそれらしき物は見当たらない。皆も同じく首を回
していた。どこにあるんだ?

『違う、お前が持っているその球体だ。光っているじゃないか』
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