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Genesis 1-2
2070 Connection
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死ぬ覚悟は出来ている。だから後は向こうが引き金を引くのを待つだけだ。
だが、拳銃の発砲音は、いつまで経ってもしなかった。
「……気の所為か……」
目を開ける気力も無く、男が何か呟いたのが聞こえるだけだ。
「いや、違う!」
何が違うのか、俺には果たして分からない。
「……ハメやがったなてめえ! どうりで俺を誘って来た訳だ畜生!」
確かに俺は爆弾を仕掛けた地点へ誘おうとしたが失敗した。一体何を言っている?
その時、突如鳴った轟音、地震、瞼に遮られても分かる閃光。
俺は成すがままに飛ばされるだけ。
堅い地面の上を転がされる。
一瞬が数時間にも感じられた。
まだ止まらない。
やがてそれらは収まり、静寂が流れた。
俺は好奇心と義務感に駆られ無意識的に目を開けた。
目の前に居た男は消えていた。
代わりに、少し離れた所に巨大なクレーターが出来上がっていた。
クレーターの表面は何かに溶かされた様に熱気を帯びているのが見える。
「……きえた、の、か……」
俺の問いに誰も答えてくれない。
俺は仰向けになり、昼下がりの空を見上げた。
太陽と青い空が見えるだけ。
だがそこにある。
聞いた事があるぞ、軍が人工衛星による戦術レーザー砲を開発していたそうだ。
奴の速さでは狙いが定まらないから、俺が引き付けている間に照準し撃ってくれたという訳か。
偶然俺には命中しなかったのが何たる幸運。やっぱし今日はツイてるな。
「……が……が、ははは、はは、は……は……」
俺は勝利の高笑いをしたが、弱々しい声は俺のみに響くだけ。俺の強運もここまでかな……
やがて、俺の意識は永遠なる漆黒に塗り潰された。
「映像が回復します」
司令部の白いノイズだらけのモニターがパッと切り替わった。
画面に映るのは瓦礫と荒れ果てた住宅地と、中央に大きく存在するクレーター。
「周囲に動的反応はありません。目標は沈黙、いえ、消滅しました」
コンピューターを操作するオペレーターの報告を聞き、中心のデスクに立つ指揮官らしい高齢の男性がホッと安堵を着いた。
「ようし、待機命令解除、出動させていた兵員を向かわせ様子を調べさせろ。しかし高速移動体、それも人間程度の大きさの目標には照準が合い難いという衛星レーザー砲の弱点を、あの1人の名前も分からぬ兵士が引き付けてくれたお蔭で何とかなったものだ……」
「言っておきますが、私は最後まで衛星兵器の使用は反対でしたがな」
反論するのは隣の補佐官らしき30代の男性。
「仕方あるまい。あのままでは更に大量の兵士が殺されていた。それもあのたった1人の人物の所為で、だ」
「上層部にはどう伝えます? まさかたった1人の人間相手に衛星レーザー砲を使用したなどととても言えませんでしょう」
「常識的に考えてはそうだ。だがこの出来事が常識だと思えるか? データも取ってあるし、それを説明に使えば良い」
「ですが……」
「問題は今まででは無い、”これ”が何なのか、それを突き止めなければならぬ」
「はい」
反論しようと口を紡ぎかけた補佐官だが、指揮官に先を越されては言いようがなかった。
「まあこれでこの一件は終わったって事でしょうかね……」
突如、何の前触れもなく警報音が鳴った。
「何事だ?!」
反射的に指揮官が驚いた様に問う。
「……そんな、嘘だ……あ、失礼しましたっ。何と言いますか、その、こちらを……」
口ごもった様な言い方をしたオペレーターがモニターを示す。
衛星兵器の状態を示すモニターには【撃墜】の文字が大きく示されていた。
「どうなってる?! あの衛星の位置は他のどの軍にすら知られていないのだぞ!」
指揮官は怒鳴りながら机を叩いた。
「少将、落ち着いてください。もしやさっきの射撃で逆探知され衛星の居場所がばれたのでは……」
「落ち着いていられるものか! 馬鹿を言うな! 射撃から2分半も経たずに場所を特定され撃墜される、いくら何でも早過ぎる!」
「確かに、逆探知してからミサイルで撃ち落としたとすればもっと時間が掛かるでしょうし、砲撃ではそもそも大気圏外射撃は届きませんし……」
結論が出ない所へオペレーターが話に割って入った。
「待って下さい、成層圏観測飛行船から見た地上のさっきの男が消滅した地点の近くです。これをご覧下さい。」
別の衛星からの映像が大画面に流れた。
画面の真ん中には、見知らぬ男がこちらを向いて銃を構えていた。
「何だ奴は? まさか新手か?!」
「それじゃあ衛星兵器はひょっとしてあの男が……」
補佐官が言い終わる前に、画面の中の男は引き金を引いていた。
そして数秒後、画面は突如ブラックアウトした。
「……これで決まりだな」
「……はい……」
「……か、観測飛行船も撃墜された事を確認!」
「そんな事は分かっている」
オペレーターがモニターを慌て見した報告に対し、指揮官が苛立った声で答えた。
直後、外部から、具体的には出動中の師団からの連絡が入った。
『こちら○○師団! 司令部へ報告! 現在突然現れた別のターゲットと交戦中! 人型ですが先程の男と同じく強力な力を持っています!』
「そうか……」
指揮官は諦めた様に呟きながら再び拳を机に叩きつけた。
『小隊長! あれは!』
『2人居るぞ!』
『いやあそこにも、4人だ!』
『違う、もっと……』
兵士達の声は突如ノイズに変わる。
「何という事だ。あんなのがまだ存在してるだと?!」
周波数が同調した兵士達の通信を聞き、指揮官は恐ろしさに体を震わせた。
『撤退だ! 撤退しろ!』
『化け物めえ! 死ねえ!』
『駄目だ! 追い付かれた!』
爆発音のBGMの中で肉の裂かれるSEが聞こえると、司令部の人間は皆顔を顰めた。
「海軍と空軍はどうした! まだ援護が入らんのか!」
「それが、海軍と空軍も謎の勢力と交戦中だとの事です。これも恐らくは……」
思わず頭をがっくりと下げた指揮官。
「それで、「奴ら」について何か分かっている事は?」
代わりに補佐官が尋ねる。
「はい……敵の数は陸軍が戦闘中のが少なくとも8体、海軍が交戦中なのは12体という情報です。空軍は現在地上と海上に分かれそれぞれを援護中。どの「人物」も例外無くやはり強力な力を持っているそうです」
それを聞いた補佐官は怒りそうになるのを堪え、拳を握り締めた。
次の瞬間、
『第一級警告! 敵の侵略を受けています!』
施設内の警報と共に合成音声が敵襲を知らせた。しかも第一級警告は敵が内部まで侵入してこちらが追い詰められているという事だ。
ガコン!
警告を予兆にしたかの様に、タイミング良く重い無機質の物体が大きく響く音がしたかと思うと、指揮官の丁度真後ろにあった金属製の扉が大きく凹み、壁から外れ、倒れた。
「ああ、神よ……我々に勝ち目なんて始めから無かったんだ……」
指揮官はあっさりと現実を容認した。
「本部へ連絡。敵の指揮官を発見。抹殺します」
「……我々に勝ち目なんて無かったんだ……」
「……核だ! 核を要請……」
若い男の声を聞き、指揮官、補佐官、及び司令室内の人物は皆2度と目を覚ます事はなかった。
西暦2070年某日、フランス国ノルマンディー地方にて米仏連合軍が謎の勢力によって壊滅され、最終的に戦域核が使用され勢力は壊滅されたものと思われた。
またアジア・中東での発展途上国同士での小規模な戦争が行われていた事も重なり、この事件によって間接的ではあるが世界中に波乱が呼び起こされ、後の「第三次世界大戦」が勃発した。
だが、拳銃の発砲音は、いつまで経ってもしなかった。
「……気の所為か……」
目を開ける気力も無く、男が何か呟いたのが聞こえるだけだ。
「いや、違う!」
何が違うのか、俺には果たして分からない。
「……ハメやがったなてめえ! どうりで俺を誘って来た訳だ畜生!」
確かに俺は爆弾を仕掛けた地点へ誘おうとしたが失敗した。一体何を言っている?
その時、突如鳴った轟音、地震、瞼に遮られても分かる閃光。
俺は成すがままに飛ばされるだけ。
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一瞬が数時間にも感じられた。
まだ止まらない。
やがてそれらは収まり、静寂が流れた。
俺は好奇心と義務感に駆られ無意識的に目を開けた。
目の前に居た男は消えていた。
代わりに、少し離れた所に巨大なクレーターが出来上がっていた。
クレーターの表面は何かに溶かされた様に熱気を帯びているのが見える。
「……きえた、の、か……」
俺の問いに誰も答えてくれない。
俺は仰向けになり、昼下がりの空を見上げた。
太陽と青い空が見えるだけ。
だがそこにある。
聞いた事があるぞ、軍が人工衛星による戦術レーザー砲を開発していたそうだ。
奴の速さでは狙いが定まらないから、俺が引き付けている間に照準し撃ってくれたという訳か。
偶然俺には命中しなかったのが何たる幸運。やっぱし今日はツイてるな。
「……が……が、ははは、はは、は……は……」
俺は勝利の高笑いをしたが、弱々しい声は俺のみに響くだけ。俺の強運もここまでかな……
やがて、俺の意識は永遠なる漆黒に塗り潰された。
「映像が回復します」
司令部の白いノイズだらけのモニターがパッと切り替わった。
画面に映るのは瓦礫と荒れ果てた住宅地と、中央に大きく存在するクレーター。
「周囲に動的反応はありません。目標は沈黙、いえ、消滅しました」
コンピューターを操作するオペレーターの報告を聞き、中心のデスクに立つ指揮官らしい高齢の男性がホッと安堵を着いた。
「ようし、待機命令解除、出動させていた兵員を向かわせ様子を調べさせろ。しかし高速移動体、それも人間程度の大きさの目標には照準が合い難いという衛星レーザー砲の弱点を、あの1人の名前も分からぬ兵士が引き付けてくれたお蔭で何とかなったものだ……」
「言っておきますが、私は最後まで衛星兵器の使用は反対でしたがな」
反論するのは隣の補佐官らしき30代の男性。
「仕方あるまい。あのままでは更に大量の兵士が殺されていた。それもあのたった1人の人物の所為で、だ」
「上層部にはどう伝えます? まさかたった1人の人間相手に衛星レーザー砲を使用したなどととても言えませんでしょう」
「常識的に考えてはそうだ。だがこの出来事が常識だと思えるか? データも取ってあるし、それを説明に使えば良い」
「ですが……」
「問題は今まででは無い、”これ”が何なのか、それを突き止めなければならぬ」
「はい」
反論しようと口を紡ぎかけた補佐官だが、指揮官に先を越されては言いようがなかった。
「まあこれでこの一件は終わったって事でしょうかね……」
突如、何の前触れもなく警報音が鳴った。
「何事だ?!」
反射的に指揮官が驚いた様に問う。
「……そんな、嘘だ……あ、失礼しましたっ。何と言いますか、その、こちらを……」
口ごもった様な言い方をしたオペレーターがモニターを示す。
衛星兵器の状態を示すモニターには【撃墜】の文字が大きく示されていた。
「どうなってる?! あの衛星の位置は他のどの軍にすら知られていないのだぞ!」
指揮官は怒鳴りながら机を叩いた。
「少将、落ち着いてください。もしやさっきの射撃で逆探知され衛星の居場所がばれたのでは……」
「落ち着いていられるものか! 馬鹿を言うな! 射撃から2分半も経たずに場所を特定され撃墜される、いくら何でも早過ぎる!」
「確かに、逆探知してからミサイルで撃ち落としたとすればもっと時間が掛かるでしょうし、砲撃ではそもそも大気圏外射撃は届きませんし……」
結論が出ない所へオペレーターが話に割って入った。
「待って下さい、成層圏観測飛行船から見た地上のさっきの男が消滅した地点の近くです。これをご覧下さい。」
別の衛星からの映像が大画面に流れた。
画面の真ん中には、見知らぬ男がこちらを向いて銃を構えていた。
「何だ奴は? まさか新手か?!」
「それじゃあ衛星兵器はひょっとしてあの男が……」
補佐官が言い終わる前に、画面の中の男は引き金を引いていた。
そして数秒後、画面は突如ブラックアウトした。
「……これで決まりだな」
「……はい……」
「……か、観測飛行船も撃墜された事を確認!」
「そんな事は分かっている」
オペレーターがモニターを慌て見した報告に対し、指揮官が苛立った声で答えた。
直後、外部から、具体的には出動中の師団からの連絡が入った。
『こちら○○師団! 司令部へ報告! 現在突然現れた別のターゲットと交戦中! 人型ですが先程の男と同じく強力な力を持っています!』
「そうか……」
指揮官は諦めた様に呟きながら再び拳を机に叩きつけた。
『小隊長! あれは!』
『2人居るぞ!』
『いやあそこにも、4人だ!』
『違う、もっと……』
兵士達の声は突如ノイズに変わる。
「何という事だ。あんなのがまだ存在してるだと?!」
周波数が同調した兵士達の通信を聞き、指揮官は恐ろしさに体を震わせた。
『撤退だ! 撤退しろ!』
『化け物めえ! 死ねえ!』
『駄目だ! 追い付かれた!』
爆発音のBGMの中で肉の裂かれるSEが聞こえると、司令部の人間は皆顔を顰めた。
「海軍と空軍はどうした! まだ援護が入らんのか!」
「それが、海軍と空軍も謎の勢力と交戦中だとの事です。これも恐らくは……」
思わず頭をがっくりと下げた指揮官。
「それで、「奴ら」について何か分かっている事は?」
代わりに補佐官が尋ねる。
「はい……敵の数は陸軍が戦闘中のが少なくとも8体、海軍が交戦中なのは12体という情報です。空軍は現在地上と海上に分かれそれぞれを援護中。どの「人物」も例外無くやはり強力な力を持っているそうです」
それを聞いた補佐官は怒りそうになるのを堪え、拳を握り締めた。
次の瞬間、
『第一級警告! 敵の侵略を受けています!』
施設内の警報と共に合成音声が敵襲を知らせた。しかも第一級警告は敵が内部まで侵入してこちらが追い詰められているという事だ。
ガコン!
警告を予兆にしたかの様に、タイミング良く重い無機質の物体が大きく響く音がしたかと思うと、指揮官の丁度真後ろにあった金属製の扉が大きく凹み、壁から外れ、倒れた。
「ああ、神よ……我々に勝ち目なんて始めから無かったんだ……」
指揮官はあっさりと現実を容認した。
「本部へ連絡。敵の指揮官を発見。抹殺します」
「……我々に勝ち目なんて無かったんだ……」
「……核だ! 核を要請……」
若い男の声を聞き、指揮官、補佐官、及び司令室内の人物は皆2度と目を覚ます事はなかった。
西暦2070年某日、フランス国ノルマンディー地方にて米仏連合軍が謎の勢力によって壊滅され、最終的に戦域核が使用され勢力は壊滅されたものと思われた。
またアジア・中東での発展途上国同士での小規模な戦争が行われていた事も重なり、この事件によって間接的ではあるが世界中に波乱が呼び起こされ、後の「第三次世界大戦」が勃発した。
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小説家になろうSF(パニック)部門にて450万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
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