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チーター達は有給休暇を取るようです
ハーベスト
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そしてまたまた同時刻、『シモノムラクニ』から北西に暫く、広大な大陸の殆どをこの惑星の食料生産に当てており、その畑などを管理する中心街の名は『ハーベスト』。
勿論ここを仕切っているのは。
「ポリポリポリポリ」
「ポリポリポリポリ」
「…………」
「………野菜美味しいですねぇ?」
「だろ?」
畑の横の道に座り収穫したての野菜をポリポリと持参の調味料などでフィーナと食べる料也である。
フィーナはポリポリとキュウリを食べ、飲み込んだ後料也に質問をした。
「ここの惑星ぃ、おかしく無いですかぁ?」
「おかしいってどう?」
料也はフィーナを試すような口調でそう言った。
「………ここの星ぃ、何処にいても全部時間表が同じですよねぇ?」
「と言うと?」
「私達もぉ、魔女なのでぇ少しは天文学もぉ、かじっているのですよぉ」
と言ってまたキュウリをパリンと食べて。
「何処かから何処かに移動するとぉ、時差が生じる筈なのですがぁ、この星のぉ時間表は全て同じなんですよぉ。
おかしいですよねぇ?
普通そこの場所に合った時間にする筈なのにぃ、全部いっしょって言うのはぁ」
「………間違いかもしれんぞ?」
フィーナはそれを鼻で笑うと、
「あり得ませんねぇ、これだけ高度な文明を誇るこの場所でぇこんな大きな間違いがぁ起こるなんてぇ、
それにぃ、移動している時もぉ常に太陽の位置は一定でしたしねぇ?
おかしいですよねぇ?」
料也はふっ、と笑うと。
「正解」
と言った。
そして、
「その通り、この惑星の何処にいようとも時間は全部同じ!
これは法也と創也と造也に詳しい事は聞いてくれ。俺はこれはあまり説明できん。
ただ、物理学と魔導学をかなり複雑に掛け合わせてもの。
と聞いているがな?」
フィーナは空を仰いで倒れた。
「まったくぅ、あなたと言いあの人たちと言いぃ、何でこうもえげつない事サラッとしてのけるんでしょうかねぇ?」
「知るかよ、そんなの」
そう言ってしばらくの沈黙が流れたのち、
「あらぁ、料也じゃ無いの?可愛い子連れちゃってもぅ、食べたくなるじゃ無い」
と、言う声が聞こえて振り返るとそこには神王が一柱、変化神王ズナタア、そして、
「おう、久しぶりでは無いか?」
と、カゴいっぱいのにんじんを持って話しかけてきたのは、現在のマイブーム園芸栽培の宇宙神王ザノールである。
「おう、久しぶりだな?」
と、軽いやり取りをするとザノールは、
「そちらは?」
「こいつは俺の連れのフィーナだ」
「ど、どうもぉ、不束者ですがぁ、よろしくなのですぅ」
「お、おい!俺達結婚とかしてないのにその挨拶は止めろ!誤解を招くだろ!」
「いいでは無いですかぁ!ここでぐらいぃ、夢を見させてくださいよぉ!」
「るーせー!」
ギャーギャー騒ぐ料也たちを見て二神王は、
「あの料也ちゃんがこんなに丸くなるなんてねぇ?」
「………あいつにそっくりじゃ無いか、それよりも」
と、何か意味深なことを呟くのであった。
勿論ここを仕切っているのは。
「ポリポリポリポリ」
「ポリポリポリポリ」
「…………」
「………野菜美味しいですねぇ?」
「だろ?」
畑の横の道に座り収穫したての野菜をポリポリと持参の調味料などでフィーナと食べる料也である。
フィーナはポリポリとキュウリを食べ、飲み込んだ後料也に質問をした。
「ここの惑星ぃ、おかしく無いですかぁ?」
「おかしいってどう?」
料也はフィーナを試すような口調でそう言った。
「………ここの星ぃ、何処にいても全部時間表が同じですよねぇ?」
「と言うと?」
「私達もぉ、魔女なのでぇ少しは天文学もぉ、かじっているのですよぉ」
と言ってまたキュウリをパリンと食べて。
「何処かから何処かに移動するとぉ、時差が生じる筈なのですがぁ、この星のぉ時間表は全て同じなんですよぉ。
おかしいですよねぇ?
普通そこの場所に合った時間にする筈なのにぃ、全部いっしょって言うのはぁ」
「………間違いかもしれんぞ?」
フィーナはそれを鼻で笑うと、
「あり得ませんねぇ、これだけ高度な文明を誇るこの場所でぇこんな大きな間違いがぁ起こるなんてぇ、
それにぃ、移動している時もぉ常に太陽の位置は一定でしたしねぇ?
おかしいですよねぇ?」
料也はふっ、と笑うと。
「正解」
と言った。
そして、
「その通り、この惑星の何処にいようとも時間は全部同じ!
これは法也と創也と造也に詳しい事は聞いてくれ。俺はこれはあまり説明できん。
ただ、物理学と魔導学をかなり複雑に掛け合わせてもの。
と聞いているがな?」
フィーナは空を仰いで倒れた。
「まったくぅ、あなたと言いあの人たちと言いぃ、何でこうもえげつない事サラッとしてのけるんでしょうかねぇ?」
「知るかよ、そんなの」
そう言ってしばらくの沈黙が流れたのち、
「あらぁ、料也じゃ無いの?可愛い子連れちゃってもぅ、食べたくなるじゃ無い」
と、言う声が聞こえて振り返るとそこには神王が一柱、変化神王ズナタア、そして、
「おう、久しぶりでは無いか?」
と、カゴいっぱいのにんじんを持って話しかけてきたのは、現在のマイブーム園芸栽培の宇宙神王ザノールである。
「おう、久しぶりだな?」
と、軽いやり取りをするとザノールは、
「そちらは?」
「こいつは俺の連れのフィーナだ」
「ど、どうもぉ、不束者ですがぁ、よろしくなのですぅ」
「お、おい!俺達結婚とかしてないのにその挨拶は止めろ!誤解を招くだろ!」
「いいでは無いですかぁ!ここでぐらいぃ、夢を見させてくださいよぉ!」
「るーせー!」
ギャーギャー騒ぐ料也たちを見て二神王は、
「あの料也ちゃんがこんなに丸くなるなんてねぇ?」
「………あいつにそっくりじゃ無いか、それよりも」
と、何か意味深なことを呟くのであった。
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