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深章
深八章 神秘を探求する森の民
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しかしまぁこうして見ると、集落の主な建物とは大分雰囲気が違う。本当に魔術師の工房みたいな感じだ。あれよりも物が多くてごちゃごちゃしてるけど、造りとか置いてある物とかは、本当にそんな感じ。
「さて。ここが君の当面の拠点だ。家具一式はある。必要な物があれば言ってくれ」
「もう一人居るんだけど、連れて来て良い?」
「君の連れだね?勿論良いとも。族長には私から通しておこう」
綺麗な部屋だ!埃が無いのは久し振りな気がする!普通に嬉しい!
みたいな感じではしゃいでいると、突然、どこかから爆発音が響いた。さっきの事もあるし、ここで爆発が起こるのは日常茶飯事なのかも知れない。
「所長!第一研究室で魔力暴走が発生しました!負傷者三名いずれも軽症です!」
「回復術式のスクロールを試す良い実験台ができたね。三枚ちょうど持って来てくれ」
「はい!」
てきぱきしてるな~対処が。こういう所で素早く判断を下せるのは、やっぱり長年の経験とかの話なんだろうか。こういうのは私に足りない部分だ。ここは少しずつ補って行くしか無いかな
「ライラ。君も来てくれるかい?」
「私も?」
「良い機会だ。ここでの君の仕事を説明しよう」
実験動物の経験は無いけど、まぁ頑張るか。頑張る事があればだけど。
やはり、爆発や小火にはある程度慣れているらしく、職員さん達の行動は速やかで、無駄が無かった。私は結局、邪魔にならない程度の場所で見ているだけで終わった。
「さて。そろそろ君の仕事を話そうかな。第七研究室に行こう」
「はい」
「痛みを伴う可能性もあるからよろしく」
「だよね~……ま、ある程度なら耐えられるから大丈夫だよ」
「なら良し」
第七研究室……第一研究室の広さとこの建物の造りから考えて、最後の研究室にあたるのかな。だとしたらちょっと不安かな。アレンさん、自分に割り当てられた数個の研究室の中で、一番最後の所に危ないの置いてたし。
ま、アレンさん個人のこだわりである事を願っておこうかな。それに痛みも、ある程度魔術で誤魔化せるから、まぁ大丈夫だ。そう思おううん。
「さ。着いたぞ」
「へぇ……凄いね……」
無数の魔石と、魔法陣らしき物が書かれた木材や石。そして、族長さんから渡された物と似た、魔道具と思われる物の恐らく試作機が大量にある。その大半は、内側から割れるように壊れている。
「これは……魔道具を作ってる所?」
「あぁ。こっちではフォアクスメカカルと呼ばれている。古い言葉で、『神の御業たる絡繰り』という意味だ」
本当に凄いな。魔法陣を見て確信した。間違い無く、長耳族独自の魔術体系を確立させている。古代言語を解読している時のような感じだ。いくら考えても意味が分かる気がしない。
「で、私の仕事っていうのは?」
「この魔法陣に魔力を流して、発動するかどうかをテストしてほしい。成功した物は番号で教え纏めておいてくれ。紙に書いてある」
「発動しない場合は……ああなるって事ね」
「あぁ。紙が爆発する。百二十全部終わったら、次の仕事を頼むからよろしく」
成程。確かに、場合によっては痛みを伴いそうだ。とは言えその程度であれば、魔術の壁で囲んでおけば建物は壊れないし、私自身も強化魔術を使っておけば大したダメージにはならないだろう。
「じゃあ、早速取り掛かるね」
「あぁ。私はさっきの第一研究室に居る。終わったら呼んでくれ」
「分かった」
さ~て。早速試すかな~。長耳族の魔術というのは、新鮮だ。魔法の使い方にも、何かしらの変化があるかも知れない。まぁ、そうでなくても興味は尽きないけど。手あたり次第って感じで行こう。
「やっと……終わったぁ……」
疲れた。いや本当に疲れた。爆発の威力が思ってたより強かったり、変化を起こすのに大量の魔力を持ってかれたりで、かなり疲れた。
しかし、百二十枚中発動したのは一枚しか無いとは……確かにオリジナルの魔術が成功する事も少ないけど、ここまでは少し異様だ。何か理由が……
「終わったようだね」
「はい。でも発動したのは一枚も……」
「それは良い。最初から真面に動くかなんて期待していない」
ほほう。それはどういう事だろう。魔術の研究なのに、動く事を期待しないとは面白い。動かないのでは研究の進めようが無いだろうに。
「じゃあ次の仕事は……うん。これらの宝石に魔力を込めてくれ」
おっと大量。人間の貴族にあげたら喜びそうだ。宝石は魔力を貯蔵するには良い素材だけど、ここまでそろえて全部魔力の貯蔵用にするとか、富豪の遊びとしか言いようが無い気がするんだけど。まぁ長耳族と人間では考え方が違うんだろうけど。
「ネコババしたら怒る?」
「私達の資産だが、私達が持っていてもしょうがない。一個二個程度は目を瞑るさ」
「冗談だよ~」
しかしまぁ、私は宝石に魔力を込めるの然程得意ではないんだよな~。ま、やりようはあるし良いか。
「刃物か針かある?」
「はいコレ。何に使うんだ?」
「血液を通して魔力を込めるんだ。私は直接物に魔力を込めるのが苦手だからさ」
「成程そういうのもアリか……」
新たな知識を与えられたようで良かったよ。どうせ魔術で治せるし、この量の宝石が相手なら……うん。量を測るのも面倒だし、パックリ行っちゃうかな。えっと……こんな物か。
「えいっ」
うん。良い感じに切れてくれたね。血液もどんどん出て来る。これに魔力を混ぜて、宝石に掛ければ……うん。良い感じに魔力が吸収されてる。この調子なら早い段階で……
「ちょちょちょ!それ大丈夫なのかい!?」
「この程度なら簡単に塞がるからね。効率重視かな」
爆発の規模とかを纏めておいた資料を見るのに夢中だとばかり思ってたんだけど、しっかり周りも見てたようだ。まぁ所長になんてなる位だし、面倒見が良い側面もあるんだろう。
あ~でも、確かにこんなに魔力を一度に消耗する経験もそう無い。魔力が切れて、魔術で傷が塞げなくなっても困る。魔法の影響か傷が治るのが早い私でも、こうもパックリ行ってると時間が掛かりそうだ。ここらで一回傷を塞いでおこうかな。包帯包帯っと……
「ほらコレ!包帯!そんな急がなくても良いから!」
「え?あぁ……アリガトウゴザイマス?」
心配させちゃったみたいだ。まぁそりゃ、急にナイフで自分の指を半分位の深さで切ったら驚くか。魔術で塞げるし大丈夫なんだけどさ。
「ちょっと休憩取りな。もう夕飯時だ」
「分かりました。食堂ってあるんですか?」
「あぁ。肉が少ないから味気無いと感じるかもだが、中々旨いから楽しみにすると良い。あ、無料だから代金は気にするなよ」
「分かった」
確かに、もう日が傾いている。ちょっと疲れたのは確かだし、少し休憩しても良いかも知れないかな。
「さて。ここが君の当面の拠点だ。家具一式はある。必要な物があれば言ってくれ」
「もう一人居るんだけど、連れて来て良い?」
「君の連れだね?勿論良いとも。族長には私から通しておこう」
綺麗な部屋だ!埃が無いのは久し振りな気がする!普通に嬉しい!
みたいな感じではしゃいでいると、突然、どこかから爆発音が響いた。さっきの事もあるし、ここで爆発が起こるのは日常茶飯事なのかも知れない。
「所長!第一研究室で魔力暴走が発生しました!負傷者三名いずれも軽症です!」
「回復術式のスクロールを試す良い実験台ができたね。三枚ちょうど持って来てくれ」
「はい!」
てきぱきしてるな~対処が。こういう所で素早く判断を下せるのは、やっぱり長年の経験とかの話なんだろうか。こういうのは私に足りない部分だ。ここは少しずつ補って行くしか無いかな
「ライラ。君も来てくれるかい?」
「私も?」
「良い機会だ。ここでの君の仕事を説明しよう」
実験動物の経験は無いけど、まぁ頑張るか。頑張る事があればだけど。
やはり、爆発や小火にはある程度慣れているらしく、職員さん達の行動は速やかで、無駄が無かった。私は結局、邪魔にならない程度の場所で見ているだけで終わった。
「さて。そろそろ君の仕事を話そうかな。第七研究室に行こう」
「はい」
「痛みを伴う可能性もあるからよろしく」
「だよね~……ま、ある程度なら耐えられるから大丈夫だよ」
「なら良し」
第七研究室……第一研究室の広さとこの建物の造りから考えて、最後の研究室にあたるのかな。だとしたらちょっと不安かな。アレンさん、自分に割り当てられた数個の研究室の中で、一番最後の所に危ないの置いてたし。
ま、アレンさん個人のこだわりである事を願っておこうかな。それに痛みも、ある程度魔術で誤魔化せるから、まぁ大丈夫だ。そう思おううん。
「さ。着いたぞ」
「へぇ……凄いね……」
無数の魔石と、魔法陣らしき物が書かれた木材や石。そして、族長さんから渡された物と似た、魔道具と思われる物の恐らく試作機が大量にある。その大半は、内側から割れるように壊れている。
「これは……魔道具を作ってる所?」
「あぁ。こっちではフォアクスメカカルと呼ばれている。古い言葉で、『神の御業たる絡繰り』という意味だ」
本当に凄いな。魔法陣を見て確信した。間違い無く、長耳族独自の魔術体系を確立させている。古代言語を解読している時のような感じだ。いくら考えても意味が分かる気がしない。
「で、私の仕事っていうのは?」
「この魔法陣に魔力を流して、発動するかどうかをテストしてほしい。成功した物は番号で教え纏めておいてくれ。紙に書いてある」
「発動しない場合は……ああなるって事ね」
「あぁ。紙が爆発する。百二十全部終わったら、次の仕事を頼むからよろしく」
成程。確かに、場合によっては痛みを伴いそうだ。とは言えその程度であれば、魔術の壁で囲んでおけば建物は壊れないし、私自身も強化魔術を使っておけば大したダメージにはならないだろう。
「じゃあ、早速取り掛かるね」
「あぁ。私はさっきの第一研究室に居る。終わったら呼んでくれ」
「分かった」
さ~て。早速試すかな~。長耳族の魔術というのは、新鮮だ。魔法の使い方にも、何かしらの変化があるかも知れない。まぁ、そうでなくても興味は尽きないけど。手あたり次第って感じで行こう。
「やっと……終わったぁ……」
疲れた。いや本当に疲れた。爆発の威力が思ってたより強かったり、変化を起こすのに大量の魔力を持ってかれたりで、かなり疲れた。
しかし、百二十枚中発動したのは一枚しか無いとは……確かにオリジナルの魔術が成功する事も少ないけど、ここまでは少し異様だ。何か理由が……
「終わったようだね」
「はい。でも発動したのは一枚も……」
「それは良い。最初から真面に動くかなんて期待していない」
ほほう。それはどういう事だろう。魔術の研究なのに、動く事を期待しないとは面白い。動かないのでは研究の進めようが無いだろうに。
「じゃあ次の仕事は……うん。これらの宝石に魔力を込めてくれ」
おっと大量。人間の貴族にあげたら喜びそうだ。宝石は魔力を貯蔵するには良い素材だけど、ここまでそろえて全部魔力の貯蔵用にするとか、富豪の遊びとしか言いようが無い気がするんだけど。まぁ長耳族と人間では考え方が違うんだろうけど。
「ネコババしたら怒る?」
「私達の資産だが、私達が持っていてもしょうがない。一個二個程度は目を瞑るさ」
「冗談だよ~」
しかしまぁ、私は宝石に魔力を込めるの然程得意ではないんだよな~。ま、やりようはあるし良いか。
「刃物か針かある?」
「はいコレ。何に使うんだ?」
「血液を通して魔力を込めるんだ。私は直接物に魔力を込めるのが苦手だからさ」
「成程そういうのもアリか……」
新たな知識を与えられたようで良かったよ。どうせ魔術で治せるし、この量の宝石が相手なら……うん。量を測るのも面倒だし、パックリ行っちゃうかな。えっと……こんな物か。
「えいっ」
うん。良い感じに切れてくれたね。血液もどんどん出て来る。これに魔力を混ぜて、宝石に掛ければ……うん。良い感じに魔力が吸収されてる。この調子なら早い段階で……
「ちょちょちょ!それ大丈夫なのかい!?」
「この程度なら簡単に塞がるからね。効率重視かな」
爆発の規模とかを纏めておいた資料を見るのに夢中だとばかり思ってたんだけど、しっかり周りも見てたようだ。まぁ所長になんてなる位だし、面倒見が良い側面もあるんだろう。
あ~でも、確かにこんなに魔力を一度に消耗する経験もそう無い。魔力が切れて、魔術で傷が塞げなくなっても困る。魔法の影響か傷が治るのが早い私でも、こうもパックリ行ってると時間が掛かりそうだ。ここらで一回傷を塞いでおこうかな。包帯包帯っと……
「ほらコレ!包帯!そんな急がなくても良いから!」
「え?あぁ……アリガトウゴザイマス?」
心配させちゃったみたいだ。まぁそりゃ、急にナイフで自分の指を半分位の深さで切ったら驚くか。魔術で塞げるし大丈夫なんだけどさ。
「ちょっと休憩取りな。もう夕飯時だ」
「分かりました。食堂ってあるんですか?」
「あぁ。肉が少ないから味気無いと感じるかもだが、中々旨いから楽しみにすると良い。あ、無料だから代金は気にするなよ」
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