68 / 102
進章
進二十一章 極めて強力な魔術の使い手
しおりを挟む
「その程度か魔法使い!」
「まだまだぁ!」
魔法で、外から干渉して来る魔術は無効化できる。それは度重なる検証で明らかになった事で、無効化できる範囲は、魔術による直接的な攻撃でけでなく、衝撃波や熱等、魔術の影響で発生した物までと、中々広い。
だが、この女性の魔術は何かおかしい。魔法で触れても炎が消えない。勿論、魔法で弾けば体までは届かないが、そこに意識を割くと、常に全身を魔法で覆うのが途切れ、その隙を炎の槍で貫かれる。通常の魔術と見掛けはそう変わらないせいで、常に攻撃を弾くか無視するかの二択を迫られる。ただでさえ魔力の操作で差が付いているのに、唯一のアドバンテージである魔法も攻略される。これは中々……
「死ね!」
「うわっ!危なっ!」
防御に手一杯だ。だけど、このまま防御していれば、きっと増援が来る。タイセイ先生の方の戦いが終わったのは感じたけど、そこかしこで戦闘が始まっているのを見るに、恐らく数人目覚め、交戦しているんだろう。タイセイ先生と……恐らくリョウコさんが対処してくれているらしいけど、それもいつまでもつか分からない。早く、早くしなければ。
「死ねっ!死ねっ!」
「そこまで言われたら傷付いちゃうんだけどなー!」
「元より殺すつもりだ!」
だけどこの人、全然隙が無い。常に攻撃魔術と防御魔術を出しっぱにしている上、身体強化魔術も重ね掛けして高速移動し続けている。狙いが定め辛いのに、向こうからは一方的に攻撃が飛んで来る。炎系統の魔術に強く出れる水系統の魔術も、威力の差か消し飛んでしまう。打つ手は無いかもな。
ならどうやって勝つか。魔法の防御をすり抜ける炎と、そうでない炎を見分ける。よく手元を見るんだ。よく手元を……
「遅い!」
速過ぎる!動きも魔術の発動も判断も、私の数倍速い!視界に捉える事はできても、次の瞬間には炎で視界が遮られる!魔法陣の違いを確認する余裕が無い!
動きを止めなければ。どうやって?この速さに対応し得る手段は何か無いか?私が今まで見て来た中で、最も素早い物……拘束に長けた物……
と、考え続けた私の頭に、以前迷宮で経験した、ある出来事が浮かんだ。私はそのイメージを実現する為に、sの現象を鮮明に思い出す。
魔法使い。神の敵。世界に仇なす人類にとっての害悪。殺し尽くさなければ。殺し尽くさなければ。私の役割は、それだけなのだから。
私は幼少期、何かとても、恐ろしい物を見た。青い、どこまでも青い何かだった。それは魔法使いのせいだと、当時の特務隊の人間から聞いた。それから、私は魔術の腕を磨いた。魔術に活かせる事は全て学んだ。
磨いた。磨いて磨いて磨き抜いた。やがて限界と呼べる場所に辿り着いた頃、私は人類の中で、最も強い魔術師になっていた。
お陰でコイツを殺せる!私は魔術を使い続け、目の前の魔法使いの心臓に、炎の刃を向ける。
「死ね!死んでしまえ!」
先程から様子がおかしい。反撃しようと試みなくなった。防御一辺倒になった事で、殺すのから一歩遠退いた。だがそれでも、コイツは私に勝てないだろう。生きて来た、戦いに命を賭して来た年月が違う。
「貴様が!貴様が生きているせいで!」
違う違う違う。何も違う。来ている服も経歴も、吐く息の色すら違う!コイツは人間なんて物じゃない!コイツはただの化物だ!コイツが生きているだけで、誰かがあの恐ろしい物を目にしてしまう!
「貴様らのせいで!魔法使いのせいで!」
殺してやる!殺してやる!コイツが生きていられる空間を、コイツが安心できる瞬間を無くしてやる!
「貴様ら魔法使いのせいで!私の家族は死んだんだ!」
次の瞬間、魔法使いの表情が変わった。寂しそうな、悲しそうな、見るだけで、私もそうなってしまうような、優しい微笑みだった。
「お前は……」
「……やっと、隙を見せてくれたね」
その言葉を聞いたのとほぼ同時に、私の右足が何かに引っ張られた。いや、引っ張られたのではなく、急にその空間に固定された。高速移動していたせいで、引っ張られたように感じたのだろう。私は右足の方を見ると、そこには、液体生物を模した形の、魔力の塊が浮いていた。
「これは……」
「液体生物……迷宮で見た怪物だよ。私の友達が、急に現れたソイツに足を取られた事があったんだ」
上手く行ってくれて良かった!一か八かだった!勘付かれたら避けられる程度の仕掛けでしかない。タイミングを外せなかった。相手が感情的になってくれたお陰で、何とか決める事ができた!
確かアリスさんだった。迷宮の中は注意深く進んでいたが、それでも見落としてしまったのか、液体生物が一体、アリスさんの足元に居たのだ。アリスさんはそれを見事に踏み付けてしまい、中々放そうとしない液体生物に悪戦苦闘していた。
この瞬間、私は今までに見た全ての中で、最も殺傷能力の高い武器を想像する。私の体を包んでいた魔力は私から分離し、その兵器を形作る。
「それは……銃か!?」
「残念!ほんのちょっと違うんだよね!」
魔銃。個人が保有し得る物に限れば、この世界における最強の兵器と呼べる物……私の敬愛する先輩が作り上げた作品だ。魔銃の改良は、冒険者ギルドのサポートの下、極めて迅速に進められた。アレンさんの頭の中にあった設計の多くは現実となり、改良も重ねられた。魔術が持つ属性の搭載、火力の増強、そして量産……その中で唯一、量産化に成功していない、最高の素材と最強の魔術を搭載した魔獣が存在する。
公表されてはいない。それはアレンという個人の手にあり続けるには、余りに強力過ぎるから。余りに強大過ぎるから。私はその兵器を魔力で作り出し、その名を叫ぶ。
「私達のとっておき!対決戦用殲滅型魔銃竜殺しだ!耐えれる物なら耐えてみな!」
「まだまだぁ!」
魔法で、外から干渉して来る魔術は無効化できる。それは度重なる検証で明らかになった事で、無効化できる範囲は、魔術による直接的な攻撃でけでなく、衝撃波や熱等、魔術の影響で発生した物までと、中々広い。
だが、この女性の魔術は何かおかしい。魔法で触れても炎が消えない。勿論、魔法で弾けば体までは届かないが、そこに意識を割くと、常に全身を魔法で覆うのが途切れ、その隙を炎の槍で貫かれる。通常の魔術と見掛けはそう変わらないせいで、常に攻撃を弾くか無視するかの二択を迫られる。ただでさえ魔力の操作で差が付いているのに、唯一のアドバンテージである魔法も攻略される。これは中々……
「死ね!」
「うわっ!危なっ!」
防御に手一杯だ。だけど、このまま防御していれば、きっと増援が来る。タイセイ先生の方の戦いが終わったのは感じたけど、そこかしこで戦闘が始まっているのを見るに、恐らく数人目覚め、交戦しているんだろう。タイセイ先生と……恐らくリョウコさんが対処してくれているらしいけど、それもいつまでもつか分からない。早く、早くしなければ。
「死ねっ!死ねっ!」
「そこまで言われたら傷付いちゃうんだけどなー!」
「元より殺すつもりだ!」
だけどこの人、全然隙が無い。常に攻撃魔術と防御魔術を出しっぱにしている上、身体強化魔術も重ね掛けして高速移動し続けている。狙いが定め辛いのに、向こうからは一方的に攻撃が飛んで来る。炎系統の魔術に強く出れる水系統の魔術も、威力の差か消し飛んでしまう。打つ手は無いかもな。
ならどうやって勝つか。魔法の防御をすり抜ける炎と、そうでない炎を見分ける。よく手元を見るんだ。よく手元を……
「遅い!」
速過ぎる!動きも魔術の発動も判断も、私の数倍速い!視界に捉える事はできても、次の瞬間には炎で視界が遮られる!魔法陣の違いを確認する余裕が無い!
動きを止めなければ。どうやって?この速さに対応し得る手段は何か無いか?私が今まで見て来た中で、最も素早い物……拘束に長けた物……
と、考え続けた私の頭に、以前迷宮で経験した、ある出来事が浮かんだ。私はそのイメージを実現する為に、sの現象を鮮明に思い出す。
魔法使い。神の敵。世界に仇なす人類にとっての害悪。殺し尽くさなければ。殺し尽くさなければ。私の役割は、それだけなのだから。
私は幼少期、何かとても、恐ろしい物を見た。青い、どこまでも青い何かだった。それは魔法使いのせいだと、当時の特務隊の人間から聞いた。それから、私は魔術の腕を磨いた。魔術に活かせる事は全て学んだ。
磨いた。磨いて磨いて磨き抜いた。やがて限界と呼べる場所に辿り着いた頃、私は人類の中で、最も強い魔術師になっていた。
お陰でコイツを殺せる!私は魔術を使い続け、目の前の魔法使いの心臓に、炎の刃を向ける。
「死ね!死んでしまえ!」
先程から様子がおかしい。反撃しようと試みなくなった。防御一辺倒になった事で、殺すのから一歩遠退いた。だがそれでも、コイツは私に勝てないだろう。生きて来た、戦いに命を賭して来た年月が違う。
「貴様が!貴様が生きているせいで!」
違う違う違う。何も違う。来ている服も経歴も、吐く息の色すら違う!コイツは人間なんて物じゃない!コイツはただの化物だ!コイツが生きているだけで、誰かがあの恐ろしい物を目にしてしまう!
「貴様らのせいで!魔法使いのせいで!」
殺してやる!殺してやる!コイツが生きていられる空間を、コイツが安心できる瞬間を無くしてやる!
「貴様ら魔法使いのせいで!私の家族は死んだんだ!」
次の瞬間、魔法使いの表情が変わった。寂しそうな、悲しそうな、見るだけで、私もそうなってしまうような、優しい微笑みだった。
「お前は……」
「……やっと、隙を見せてくれたね」
その言葉を聞いたのとほぼ同時に、私の右足が何かに引っ張られた。いや、引っ張られたのではなく、急にその空間に固定された。高速移動していたせいで、引っ張られたように感じたのだろう。私は右足の方を見ると、そこには、液体生物を模した形の、魔力の塊が浮いていた。
「これは……」
「液体生物……迷宮で見た怪物だよ。私の友達が、急に現れたソイツに足を取られた事があったんだ」
上手く行ってくれて良かった!一か八かだった!勘付かれたら避けられる程度の仕掛けでしかない。タイミングを外せなかった。相手が感情的になってくれたお陰で、何とか決める事ができた!
確かアリスさんだった。迷宮の中は注意深く進んでいたが、それでも見落としてしまったのか、液体生物が一体、アリスさんの足元に居たのだ。アリスさんはそれを見事に踏み付けてしまい、中々放そうとしない液体生物に悪戦苦闘していた。
この瞬間、私は今までに見た全ての中で、最も殺傷能力の高い武器を想像する。私の体を包んでいた魔力は私から分離し、その兵器を形作る。
「それは……銃か!?」
「残念!ほんのちょっと違うんだよね!」
魔銃。個人が保有し得る物に限れば、この世界における最強の兵器と呼べる物……私の敬愛する先輩が作り上げた作品だ。魔銃の改良は、冒険者ギルドのサポートの下、極めて迅速に進められた。アレンさんの頭の中にあった設計の多くは現実となり、改良も重ねられた。魔術が持つ属性の搭載、火力の増強、そして量産……その中で唯一、量産化に成功していない、最高の素材と最強の魔術を搭載した魔獣が存在する。
公表されてはいない。それはアレンという個人の手にあり続けるには、余りに強力過ぎるから。余りに強大過ぎるから。私はその兵器を魔力で作り出し、その名を叫ぶ。
「私達のとっておき!対決戦用殲滅型魔銃竜殺しだ!耐えれる物なら耐えてみな!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
魔王メーカー
壱元
ファンタジー
その少女は『魔王』になるべくして創られたーー
辺境の地のごく普通の農民夫婦の間に生まれた、黄金の目と髪を持つ美少女。
魔法、語学、創造力に長けた神童は、無知な村人達に「悪魔」と呼ばれて恐れられ、迫害を受けるようになる。
大切な人にも見捨てられ、全てを失った彼女は村を脱し、自由を得る。しかし、その代償は大きかった。彼女はその無垢な心に傷を負い、ある人物との接触をきっかけに、その力を世界への復讐に用いるようになっていく...。

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。
伏喰童子
七転ヤオキ
ファンタジー
「はー・・・くっしゅん!!」
それは誰かのくしゃみから始まった。
日本で落ちこぼれの『ざしきわらし』として過ごしていたフクは、気づくと何もない霧の中にいた。霧の中で出会った黒い神様(?)にキスされたり、霧から助けられたと思ったらキョンシー使いの導師に襲われたり、二重人格の主人に刺されかけたりして散々な目にあう。異世界に訪問してから散々な目に遭っているが、この世界の人からは別世界からの訪問者は、みんな『悪魔』として討伐されてしまう!
「僕って今『ざしきわらし』だよね?趣味の悪いって、有名な鬼じゃないよね??」
誰もが嫌う『ゴミ掃除』に明け暮れながらも、今日も天使の目から掻い潜って生活している。
フクの世界のお釈迦さま、神様、神様が治める国の悪魔討伐隊『討伐天使』から逃れる毎日に、怯えながらもどうにか過ごしています。
一ヶ月前から、子供が消える事件が発生した。目撃者もなく、痕跡もなく消えることから、『悪魔』もしくは『悪魔付き』の仕業として調査を続けている。しかし、進展はなく、1人、また1人と子供が各地で誘拐されていく。子供の身分はバラバラ、共通点もほとんどない。フクは、『友達』から誘拐された子供を心配されるが、天使の監視を避けるために、動けずにいたところを、霧の中で出会った神様とよく似た青年が現れて・・・?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。


【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

見習い義肢装具士ルカの決闘(デュエル)
ノバト
ファンタジー
異世界から日本に留学していたルカの夢は、義肢装具士(ぎしそうぐし)になることだった。
※ 義肢装具士(ぎしそうぐし)は、義肢(義足・義手)や装具(身体不調部位を助けるサポーター)を作成したり調整する職。
だが、夢半ばで緊急帰還させられてしまう。
絶対君主から命じられたことは、闘技場での決闘(デュエル)。
そんな世界で生き残ることができるのか?
再び日本留学できる日が訪れるのか?
戦闘スキルゼロのルカは、日本で得た経験や知識を活用しながら、困難に立ち向かっていく。
いきなり魔物との戦い。
赤髪の女騎士との出会いでは、装具士としての新しい可能性を見出していくが、身分格差を理由にリンチにあう。
辺境へ赴任することになり、敵国に潜入せよと命じられる。はじめての潜入は成功するのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる