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真章
真二十三章 果たし状
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差出人不明の果たし状、奇妙な噂、ついでに人が来なさそうな場所の指定と来れば、多少興味をそそられるのも仕方の無い事だろう。
だが、これはドラマチックな小説の話じゃない。こんな面倒事に首を突っ込む以外にも、私にはやる事があるのだ。無視しよう。
しかしこの選択の弊害は、早くも指定された日の翌日に現れる事になった。
「ちょっとアンタ!」
「どなた?」
「アンタ!」
鬼教師の体育も終わり、教室の机に突っ伏していると、一人の女の子が話し掛けて来た。私は疲労感が残る体を起こして、彼女の顔を見る。
「アンタ、ラインハルト様に物を頼むとか、平民の癖に生意気なのよ!」
「そうよそうよ!」
「恥を知りなさい!」
うん。こんなあからさまな悪役令嬢初めて見た。ていうか実在する物なんだ。でも綺麗な子だな。白くて真っ直ぐな髪に青い目、整った顔立ち。マリアのような華は無いけど、誰もが二度見するような容姿だ。高圧的な喋り方と取り巻きを連れている所をどうにかすれば、相当モテそうだ。
「そうじゃなくて、先ずは名乗ったら?」
「平民に名乗る名は無いわ!」
うん。性格も直すべき項目に追加だ。せめて名乗ろうよ人として。身分どうこうじゃなくてさ。そもそも君何もやってないでしょ。何かやってるっていう点なら、多分私の方が偉いぞ。
まあ、名乗りたくないなら仕方無いし、どうせ用件も分かっている。適当にあしらうか。
「用件は?今疲れてるんだ」
「だ!か!ら!ラインハルト様に平民が話し掛けるなと言っているの!」
「そうよそうよ!」
「これだから平民は!」
うん。多分一昨日の果たし状も彼女達だろう。三人で私刑でもしたかったのかな?まあそうなっても、今の私なら多少対処は可能だ。大した問題じゃなかったかも。それより、『ラインハルト様』って呼び方どうにかならないかな?うざったくて堪らない。いや私とあの三人が馴れ馴れしいだけだけども。
「その複数人で騒ぎ立てる所、治した方が良いよ。耳障りで不快だ」
「なっ……黙りなさい!」
やっぱどう足掻いても子供だな。私よりかは年上かもだけど、それでもこんな程度の話もできないなんて。
まあ、『平民が王子に話し掛けてはいけない』法律は無い。私の自由だ。さっさと食堂に行って、マリアと合流しよう。今日の昼は何にしようかな。最近財政難なんだよね。そう言えば、最近おばちゃんが異国の料理にハマったらしいな。珍しいのも出てるらしいし、たまには冒険してみようかな。
「待ちなさい!」
「交渉は私が仕掛けたけど、応じたのは向こう。交換条件は飲んでくれたし、部外者に文句を言われる筋合いは無いね」
教室を出た私は、まだ何か言っているあの子を置いて、食堂に向かった。
食堂では、マリアが待ってくれていた。
「マリア!お待たせ!」
「大丈夫ですわ。ワタクシも、何を頼もうかなやんでいましたの」
そう言ってマリアは、メニューの方に視線を戻した。朝には無かったメニューが追加されている。
「『天丼』って何ですの?」
「人から聞いた話で悪いけど、魚とかエビとか野菜とか、色々な物を揚げた物を、お米の上に乗せた物らしいよ」
マリアはピンと来ない感じの顔をした。まあ、私も形の想像できるが、味はどうにも想像できない。フライとも違うらしいし、私達がいつも食べる物とは違う事だけは確かだ。
今日の私は少し冒険したい気分な事だし、ちょっと試してみようかな。こういう日常も六年程度しか無いんだ。色々試した方が得だろう。
「私は天丼にするよ。マリアは?」
「ワタクシは……やはりいつものにしますわ。感想を聞かせてほしいですわ」
「分かったよ」
出て来たのは、予想よりも白っぽい物だった。それに、エビの尻尾も付いたままだ。ここも食べるのだろうか。
「大丈夫ですの?」
「大丈夫。多分行ける」
私は覚悟を決めて、エビの尻尾の部分から食べ始める。あ、案外行ける。嚙み難いけど、普通に食べられる程度だ。
その後も私達は、平和なランチタイムを楽しんだ。食べ終わり、廊下に出ると、またあの子が待っていた。
「見つけた!さあ!謝罪しなさい!」
「今の君達の印象、最初のマリアのよりも悪いよ」
「え?ちょっと待ってライラ。それどういう……」
マリアへの説明と謝罪は後にしよう。今は取り敢えず、この子らがこれ以上付き纏わないようにしよう。それで平和だ。それが良い。
「謝罪しなさいと言っているのよ!」
「なんで?」
「だから!ラインハルト様と喋った事をと言っているのよ!」
「だからその理屈が分からないんだって」
取り巻きも煩いけど、この子が一番面倒だな。自己を正義だと考えてる無敵の人だ。いや私が言えた事じゃないんだろうけど。こういう人には何か言っても無駄なんだけど、このまま付き纏われても煩わしいだけだ。ここであの王子一行が参上してくれたら嬉しいんだけどな。
「ライラさん?何をしてるんだ?そっちのは……」
うん。時々思うけど凄い良いタイミングで登場するよね君。こないだも何故かアレンさんが居ない時に来てたし。
まあ今回は好都合。ここはさっさと、彼女の自信を砕いてくれる事を祈ろう。
「ラインハルト様!」
「君は?」
「A組十八番、アリス・スーサリアです!」
やっと名前が聞けた。しかしスーサリアとは。二代前までは力を持っていたらしいが、先代がやらかしまくった結果、今はギリギリの生活をしてるみたいな話しか聞かない家だぞ。それで王子とお近付きになりたいみたいな話なんだろうか。
「今は何を?」
「この平民が、ズルをして特待生になっただけでなく、ラインハルト様とお近付きになりたいだなんて、馬鹿げた話をしているので、立場を弁えるよう言っていたのです!」
「ライラさんが?」
そう言って王子サマは、一瞬私を見てから、直ぐに顔を背けた。オイ。なんだその反応は。『自分達の関わりにはなんの問題も無い』と言ってくれるだけで良いんだ。なんだその顔は。ただでさえ面倒な誤解をされているんだぞ。顔を赤くするんじゃない。明日の校内新聞の一面なんて飾りたくないぞ私は。
その反応を見たアリスさんは、とてもショックを受けた顔をして、王子サマから離れた。そして直ぐ、「おぼえてなさい!」と言って、取り巻きと一緒に逃げてしまった。残されたのは、心底面倒そうな顔の私と、顔を赤らめている王子と、野次馬、そしてそこに埋もれてしまったマリアだけが残った。
私はこの状況は、たった一言で表す事ができた。
「最悪だ……」
翌日、私が号外でだされた校内新聞の一面を飾った事は、言うのも憂鬱な事だ。
だが、これはドラマチックな小説の話じゃない。こんな面倒事に首を突っ込む以外にも、私にはやる事があるのだ。無視しよう。
しかしこの選択の弊害は、早くも指定された日の翌日に現れる事になった。
「ちょっとアンタ!」
「どなた?」
「アンタ!」
鬼教師の体育も終わり、教室の机に突っ伏していると、一人の女の子が話し掛けて来た。私は疲労感が残る体を起こして、彼女の顔を見る。
「アンタ、ラインハルト様に物を頼むとか、平民の癖に生意気なのよ!」
「そうよそうよ!」
「恥を知りなさい!」
うん。こんなあからさまな悪役令嬢初めて見た。ていうか実在する物なんだ。でも綺麗な子だな。白くて真っ直ぐな髪に青い目、整った顔立ち。マリアのような華は無いけど、誰もが二度見するような容姿だ。高圧的な喋り方と取り巻きを連れている所をどうにかすれば、相当モテそうだ。
「そうじゃなくて、先ずは名乗ったら?」
「平民に名乗る名は無いわ!」
うん。性格も直すべき項目に追加だ。せめて名乗ろうよ人として。身分どうこうじゃなくてさ。そもそも君何もやってないでしょ。何かやってるっていう点なら、多分私の方が偉いぞ。
まあ、名乗りたくないなら仕方無いし、どうせ用件も分かっている。適当にあしらうか。
「用件は?今疲れてるんだ」
「だ!か!ら!ラインハルト様に平民が話し掛けるなと言っているの!」
「そうよそうよ!」
「これだから平民は!」
うん。多分一昨日の果たし状も彼女達だろう。三人で私刑でもしたかったのかな?まあそうなっても、今の私なら多少対処は可能だ。大した問題じゃなかったかも。それより、『ラインハルト様』って呼び方どうにかならないかな?うざったくて堪らない。いや私とあの三人が馴れ馴れしいだけだけども。
「その複数人で騒ぎ立てる所、治した方が良いよ。耳障りで不快だ」
「なっ……黙りなさい!」
やっぱどう足掻いても子供だな。私よりかは年上かもだけど、それでもこんな程度の話もできないなんて。
まあ、『平民が王子に話し掛けてはいけない』法律は無い。私の自由だ。さっさと食堂に行って、マリアと合流しよう。今日の昼は何にしようかな。最近財政難なんだよね。そう言えば、最近おばちゃんが異国の料理にハマったらしいな。珍しいのも出てるらしいし、たまには冒険してみようかな。
「待ちなさい!」
「交渉は私が仕掛けたけど、応じたのは向こう。交換条件は飲んでくれたし、部外者に文句を言われる筋合いは無いね」
教室を出た私は、まだ何か言っているあの子を置いて、食堂に向かった。
食堂では、マリアが待ってくれていた。
「マリア!お待たせ!」
「大丈夫ですわ。ワタクシも、何を頼もうかなやんでいましたの」
そう言ってマリアは、メニューの方に視線を戻した。朝には無かったメニューが追加されている。
「『天丼』って何ですの?」
「人から聞いた話で悪いけど、魚とかエビとか野菜とか、色々な物を揚げた物を、お米の上に乗せた物らしいよ」
マリアはピンと来ない感じの顔をした。まあ、私も形の想像できるが、味はどうにも想像できない。フライとも違うらしいし、私達がいつも食べる物とは違う事だけは確かだ。
今日の私は少し冒険したい気分な事だし、ちょっと試してみようかな。こういう日常も六年程度しか無いんだ。色々試した方が得だろう。
「私は天丼にするよ。マリアは?」
「ワタクシは……やはりいつものにしますわ。感想を聞かせてほしいですわ」
「分かったよ」
出て来たのは、予想よりも白っぽい物だった。それに、エビの尻尾も付いたままだ。ここも食べるのだろうか。
「大丈夫ですの?」
「大丈夫。多分行ける」
私は覚悟を決めて、エビの尻尾の部分から食べ始める。あ、案外行ける。嚙み難いけど、普通に食べられる程度だ。
その後も私達は、平和なランチタイムを楽しんだ。食べ終わり、廊下に出ると、またあの子が待っていた。
「見つけた!さあ!謝罪しなさい!」
「今の君達の印象、最初のマリアのよりも悪いよ」
「え?ちょっと待ってライラ。それどういう……」
マリアへの説明と謝罪は後にしよう。今は取り敢えず、この子らがこれ以上付き纏わないようにしよう。それで平和だ。それが良い。
「謝罪しなさいと言っているのよ!」
「なんで?」
「だから!ラインハルト様と喋った事をと言っているのよ!」
「だからその理屈が分からないんだって」
取り巻きも煩いけど、この子が一番面倒だな。自己を正義だと考えてる無敵の人だ。いや私が言えた事じゃないんだろうけど。こういう人には何か言っても無駄なんだけど、このまま付き纏われても煩わしいだけだ。ここであの王子一行が参上してくれたら嬉しいんだけどな。
「ライラさん?何をしてるんだ?そっちのは……」
うん。時々思うけど凄い良いタイミングで登場するよね君。こないだも何故かアレンさんが居ない時に来てたし。
まあ今回は好都合。ここはさっさと、彼女の自信を砕いてくれる事を祈ろう。
「ラインハルト様!」
「君は?」
「A組十八番、アリス・スーサリアです!」
やっと名前が聞けた。しかしスーサリアとは。二代前までは力を持っていたらしいが、先代がやらかしまくった結果、今はギリギリの生活をしてるみたいな話しか聞かない家だぞ。それで王子とお近付きになりたいみたいな話なんだろうか。
「今は何を?」
「この平民が、ズルをして特待生になっただけでなく、ラインハルト様とお近付きになりたいだなんて、馬鹿げた話をしているので、立場を弁えるよう言っていたのです!」
「ライラさんが?」
そう言って王子サマは、一瞬私を見てから、直ぐに顔を背けた。オイ。なんだその反応は。『自分達の関わりにはなんの問題も無い』と言ってくれるだけで良いんだ。なんだその顔は。ただでさえ面倒な誤解をされているんだぞ。顔を赤くするんじゃない。明日の校内新聞の一面なんて飾りたくないぞ私は。
その反応を見たアリスさんは、とてもショックを受けた顔をして、王子サマから離れた。そして直ぐ、「おぼえてなさい!」と言って、取り巻きと一緒に逃げてしまった。残されたのは、心底面倒そうな顔の私と、顔を赤らめている王子と、野次馬、そしてそこに埋もれてしまったマリアだけが残った。
私はこの状況は、たった一言で表す事ができた。
「最悪だ……」
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