10 / 14
分かり易いトラウマ
しおりを挟む
あの後、僕らは医務室に運ばれた。大した怪我も無かったが、それでも「アステリア様の命令だ」と言っていた。どうやら最初も彼女は、勝っても負けても、僕らを生かしておくつもりだったらしい。
僕の右腕は、どんな高度な魔術でも修復できないとの事だった。千切られた物は生えて来ないし、投げ捨てられた腕も、骨は粉々で肉は所々抉れていたらしい。くっつけられないとの事だ。アステリアさんの魔法に因る治癒も、アステリアさん自身にしか効果が無いらしい。
つまり僕は、利き手であった右腕を失った。義手でも買おうかな。魔道具なら、色々と便利な事ができそうだ。
僕らは経過観察との事で、闘技場の近くの宿に泊まる事になった。柔らかいベッドで寝られる事は、素直に嬉しかった。
しかしその晩、僕は床に正座していた。皆は僕を、ベッドの上から見下ろしている。
「で、話してくれるのよね?」
僕は「うん」と言って頷いた。
あんな、予期せぬ形で明らかになったのは、僕の過去の一部、それも全てと言える一部だ。
「『人殺し』……アイツが言っていた事を鵜呑みにはしねえ。けどよ。お前には俺らに説明する必要があるんじゃねえか?」
「私もそう思う。隠し事は誰にでもある。けど、聞いておきたい。都合の良い事ばかり言うけど、仲間だもん」
その言葉を受けた僕は一度立ち上がって、向かいのベッドに座って、話し始めた。
「これは……皆と出会う前の話なんだ……」
小学校二年の夏。僕は人の残酷さを、身を以て知る事ができた。
僕はいじめられっ子だった。からかわれて、笑われて、遊ばれた。前からある玩具に飽きた子供は、新しい玩具を欲しがる。その『新しい玩具』が、偶々僕だっただけの話だった。
「あ、そういちが来たぞ!」
「そういち菌が感染するぞ!逃げろ!」
「やめなよ~あははは」
いじめられっ子と言っても、何もクラス全員からいじめられたとは思ってない。ていうか、『いじめ』を受けたとも思ってない。嫌がらせとしか捉えていなかった。
靴に虫を入れられたり、教科書、ノートを破かれたり、持ち物を隠されたり。そんな事が毎日続いた。子供が一瞬で考え付くような、幼稚な嫌がらせ。それでも、当時はまだ子供で、泣き虫だった僕には十分で、僕はその度に泣いては、いじめっ子を喜ばせた。
傍観者は大勢居た。というか、その場に居た人は大勢居た。誰も関わろうとしなかっただけだ。他人を助けて自分は損しようだなんて、頭がおかしい奴しかやりたがらない。皆正常だっただけの話。
『何も反応しなければ良い』なんて事ができる程器用でも、『不登校になる』なんて勇気も無かった僕は、毎日学校に行っては、目を腫らして帰った。両親から与えられる無償の愛は、温かくて、痛かった。
嫌がらせは段々エスカレートしていく。結果として、最終的には学校の外でまで、嫌がらせをされるようになった。
学年も上がる頃には、やる事も段々と凝って来た。頭から水を掛けられたり、後ろから階段の方へ思い切りどつかれたり。大きな怪我が無かったのは、運が良かったとも悪かったとも言えるだろう。
「次はどうする?」
「こんなのどう?」
「止めときなって~」
そんな会話を聞く度、「生まれて来たくなかった」と思うようになった。悲しいとかじゃなくて、ただ辛かった。
ある日、また階段から突き落とされた僕は、反射的に何かを掴んだ。それが何かを理解するのは、知らない病室で目が覚めた時だった。
「聡一と一緒に居た子、死んじゃったんだって」
神妙な面持ちで僕に話す母の顔は、とても疲れて見えた。父も、同じ顔をしていた。
あの後、近所の人間が通報したらしい。僕が掴んだのは、いじめっ子の内の一人の腕だったのだ。僕とその子は一緒に階段から落ちて、その子は打ち所も悪く、病院で治療を受けた後に、死んでしまったらしい。僕も相当な怪我を負っていたが、手術の結果、一命を取り留めたらしい。
その一件は、『子供だけで遊んでいた末に事故』として済まされた。いじめっ子らが、本当の事を言おうとはしなかったのだろう。
僕はその話を聞いている間は、何が何だか分からなかった。ただずっと、自分が生きている事を実感するだけだった。
話も終わった後、僕は少しずつ、あの時の状況と、今までの事を話した。嫌がらせを受けていた事、階段から落とされて、咄嗟にその子の腕を掴んで、一緒に落ちた事。それを聞いた両親は、目からボロボロと涙を流した。そして、僕にこう言った。
「聡一は悪くない」
その言葉を聞いた途端、僕は胸に、激しい痛みを覚えた。傷がどうとか、ぶつけたとかでもない。ただ、辛かった。『自分が悪かった』と言える程傲慢じゃなかった僕は、その痛みを押し殺して、その日は両親と医者に促されるまま、静かに眠った。
翌日。ようやく整理がついた僕は、自分がやった事の重さに気が付いた。
人を殺した。人を殺すのはいけない事と習い続けた僕は、これからどうなってしまうのかと考えた。子供は想像力が豊かな癖に、知っている事が中途半端で大袈裟だ。この時の僕は、「もしかしたら死刑かも」なんて所まで考えて、自分で怖くなっていた。
次第に幻聴が聞こえて来た。「お前が殺した」とか、「お前のせいだ」とか、そんな事が、ずっと頭の中で繰り返されていた。頭がおかしくなりそうだった。聞いた事も無い、言われる確証も無い事なのに、僕はそんな声を聴いていた。
退院しても、それは続いた。幸いだった事は、周囲が勝手に僕を気遣って、僕に『学校に行かなくても良い』と言った事位だった。僕はずっと幻聴を聞きながら、頭を抱えていた。
これが一か月は続いた辺りで、父が「話がある」と言って、僕と扉越しに話しをした。
「聡一。おばあちゃんの家で暮らさないか?」
詳しい内容は、もう覚えていない。確か、『ここに居ても辛いだけだろう』とか、『向こうも母さんも了承している』とかみたいな事を言っていた。自分で決断しようとも思えなかった僕は、父の言う通りに、祖母の家で暮らす事にした。
手続きどうこうは親がやってくれたらしく、僕はいくつかの荷物を纏めて、祖母の家に行くだけだった。そこそこな田舎にある祖母の家は、昔ながらな木造建築だ。
誰も自分の事をよく知っている人が居ない環境というのは、とても気が楽だった。僕は多少落ち着いて、学校に行く気にもなれた。
そこで僕は、その後十年以上続く、三人の友人と出会う。
「……ってのが、僕の昔話。今まで一つも話さなくて、ゴメン」
そう言って僕は、頭を深く下げた。こんな事をずっと黙ってて、ずっと皆を騙してて、許されるだなんて思ってはいない。ただ、謝ろうと、謝らないといけないと思った。
僕の話を聞き終わった三人は、真剣な表情で、僕の方を向いた。
「なんで……話してくれなかったんだ?」
「この友人関係が壊れるのが恐ろしかったから」
臆病な僕は、今度こそ耐えられない。『上手くやろう』という考えが、秘密を十年守らせた。
僕の答えを聞いた大聖は「そうか」とだけ言って、僕の隣に胡坐をかいて座った。
「隠し事は誰にでもある。私も、聡一程じゃないけど、隠し事はある。だから、乗り越えるまで、一緒に居るよ」
そう言った忍さんは、大聖とは逆側に、僕の隣に座った。
諒子は僕の体に抱きつき、僕が一番欲しかった言葉を与える。
「親友でしょ。死んでも一緒に居るわよ」
僕は皆の言葉で、泣き出した。嗚咽にも似た泣き声が、部屋に響いていた。
大聖と忍さんは、自分達の部屋に戻って行った。部屋には僕と諒子だけが取り残された。
諒子は僕の右腕があった場所をなぞるように、僕の右肩に触れた。
「右腕……無くなっちゃったのね……」
「アステリアさんには、義手の一つでも作ってもらうよ。ああでも、諒子を両腕を使って抱き締められなくなったのは、凄い残念だよ」
魔術ですっかり元通りになった僕の体に、右腕だけが無い。諒子は僕の右半身を抱き締め、僕の体を、しっかりと確認する。
「聡一が無理なら、私が聡一の分まで抱き締めるわ。だから、安心して?」
「ありがとう。少し面倒掛けるけど、よろしくね」
僕らは同じベッドに仰向けになっている。亜人の国の首都と言うだけあって、ベッドはとても柔らかい。人間の国の城にあったベッドよりも柔らかい。素材が良いんだろうか。
右半身が温かい。諒子の体温が、僕の体に伝わって来る。柔らかい感触が、僕の右半身に感じられる。
「体付きもすっかり変わったね。毎日学校に行ってた頃とは、まるで別人みたい」
「だけど、変わってない。僕らは親友だ。そこは変わらない」
諒子は「そうね」と言うと、僕の体に跨るような形で、僕の上に座った。
「こういう時にやる事も……ね」
「そうだね。一応、お手柔らかにね?」
僕らは身を寄せ合い、互いの体温を、しっかりと感じ取ろうとする。温かくて、柔らかい。僕は諒子の体を、左腕だけで抱き締める。諒子は僕の体を、全身を使って抱き締める。
「ふふふ。こういうのも良いわね」
「はは。ありがとう」
僕らは少し笑い合って、また少し、体を動かした。
蝋燭で照らされているだけの、薄暗い部屋に、僕らの陰が、うっすらと動いている。僕は諒子の体が放つ、甘ったるい匂いに、体を沈ませて行った。
僕の右腕は、どんな高度な魔術でも修復できないとの事だった。千切られた物は生えて来ないし、投げ捨てられた腕も、骨は粉々で肉は所々抉れていたらしい。くっつけられないとの事だ。アステリアさんの魔法に因る治癒も、アステリアさん自身にしか効果が無いらしい。
つまり僕は、利き手であった右腕を失った。義手でも買おうかな。魔道具なら、色々と便利な事ができそうだ。
僕らは経過観察との事で、闘技場の近くの宿に泊まる事になった。柔らかいベッドで寝られる事は、素直に嬉しかった。
しかしその晩、僕は床に正座していた。皆は僕を、ベッドの上から見下ろしている。
「で、話してくれるのよね?」
僕は「うん」と言って頷いた。
あんな、予期せぬ形で明らかになったのは、僕の過去の一部、それも全てと言える一部だ。
「『人殺し』……アイツが言っていた事を鵜呑みにはしねえ。けどよ。お前には俺らに説明する必要があるんじゃねえか?」
「私もそう思う。隠し事は誰にでもある。けど、聞いておきたい。都合の良い事ばかり言うけど、仲間だもん」
その言葉を受けた僕は一度立ち上がって、向かいのベッドに座って、話し始めた。
「これは……皆と出会う前の話なんだ……」
小学校二年の夏。僕は人の残酷さを、身を以て知る事ができた。
僕はいじめられっ子だった。からかわれて、笑われて、遊ばれた。前からある玩具に飽きた子供は、新しい玩具を欲しがる。その『新しい玩具』が、偶々僕だっただけの話だった。
「あ、そういちが来たぞ!」
「そういち菌が感染するぞ!逃げろ!」
「やめなよ~あははは」
いじめられっ子と言っても、何もクラス全員からいじめられたとは思ってない。ていうか、『いじめ』を受けたとも思ってない。嫌がらせとしか捉えていなかった。
靴に虫を入れられたり、教科書、ノートを破かれたり、持ち物を隠されたり。そんな事が毎日続いた。子供が一瞬で考え付くような、幼稚な嫌がらせ。それでも、当時はまだ子供で、泣き虫だった僕には十分で、僕はその度に泣いては、いじめっ子を喜ばせた。
傍観者は大勢居た。というか、その場に居た人は大勢居た。誰も関わろうとしなかっただけだ。他人を助けて自分は損しようだなんて、頭がおかしい奴しかやりたがらない。皆正常だっただけの話。
『何も反応しなければ良い』なんて事ができる程器用でも、『不登校になる』なんて勇気も無かった僕は、毎日学校に行っては、目を腫らして帰った。両親から与えられる無償の愛は、温かくて、痛かった。
嫌がらせは段々エスカレートしていく。結果として、最終的には学校の外でまで、嫌がらせをされるようになった。
学年も上がる頃には、やる事も段々と凝って来た。頭から水を掛けられたり、後ろから階段の方へ思い切りどつかれたり。大きな怪我が無かったのは、運が良かったとも悪かったとも言えるだろう。
「次はどうする?」
「こんなのどう?」
「止めときなって~」
そんな会話を聞く度、「生まれて来たくなかった」と思うようになった。悲しいとかじゃなくて、ただ辛かった。
ある日、また階段から突き落とされた僕は、反射的に何かを掴んだ。それが何かを理解するのは、知らない病室で目が覚めた時だった。
「聡一と一緒に居た子、死んじゃったんだって」
神妙な面持ちで僕に話す母の顔は、とても疲れて見えた。父も、同じ顔をしていた。
あの後、近所の人間が通報したらしい。僕が掴んだのは、いじめっ子の内の一人の腕だったのだ。僕とその子は一緒に階段から落ちて、その子は打ち所も悪く、病院で治療を受けた後に、死んでしまったらしい。僕も相当な怪我を負っていたが、手術の結果、一命を取り留めたらしい。
その一件は、『子供だけで遊んでいた末に事故』として済まされた。いじめっ子らが、本当の事を言おうとはしなかったのだろう。
僕はその話を聞いている間は、何が何だか分からなかった。ただずっと、自分が生きている事を実感するだけだった。
話も終わった後、僕は少しずつ、あの時の状況と、今までの事を話した。嫌がらせを受けていた事、階段から落とされて、咄嗟にその子の腕を掴んで、一緒に落ちた事。それを聞いた両親は、目からボロボロと涙を流した。そして、僕にこう言った。
「聡一は悪くない」
その言葉を聞いた途端、僕は胸に、激しい痛みを覚えた。傷がどうとか、ぶつけたとかでもない。ただ、辛かった。『自分が悪かった』と言える程傲慢じゃなかった僕は、その痛みを押し殺して、その日は両親と医者に促されるまま、静かに眠った。
翌日。ようやく整理がついた僕は、自分がやった事の重さに気が付いた。
人を殺した。人を殺すのはいけない事と習い続けた僕は、これからどうなってしまうのかと考えた。子供は想像力が豊かな癖に、知っている事が中途半端で大袈裟だ。この時の僕は、「もしかしたら死刑かも」なんて所まで考えて、自分で怖くなっていた。
次第に幻聴が聞こえて来た。「お前が殺した」とか、「お前のせいだ」とか、そんな事が、ずっと頭の中で繰り返されていた。頭がおかしくなりそうだった。聞いた事も無い、言われる確証も無い事なのに、僕はそんな声を聴いていた。
退院しても、それは続いた。幸いだった事は、周囲が勝手に僕を気遣って、僕に『学校に行かなくても良い』と言った事位だった。僕はずっと幻聴を聞きながら、頭を抱えていた。
これが一か月は続いた辺りで、父が「話がある」と言って、僕と扉越しに話しをした。
「聡一。おばあちゃんの家で暮らさないか?」
詳しい内容は、もう覚えていない。確か、『ここに居ても辛いだけだろう』とか、『向こうも母さんも了承している』とかみたいな事を言っていた。自分で決断しようとも思えなかった僕は、父の言う通りに、祖母の家で暮らす事にした。
手続きどうこうは親がやってくれたらしく、僕はいくつかの荷物を纏めて、祖母の家に行くだけだった。そこそこな田舎にある祖母の家は、昔ながらな木造建築だ。
誰も自分の事をよく知っている人が居ない環境というのは、とても気が楽だった。僕は多少落ち着いて、学校に行く気にもなれた。
そこで僕は、その後十年以上続く、三人の友人と出会う。
「……ってのが、僕の昔話。今まで一つも話さなくて、ゴメン」
そう言って僕は、頭を深く下げた。こんな事をずっと黙ってて、ずっと皆を騙してて、許されるだなんて思ってはいない。ただ、謝ろうと、謝らないといけないと思った。
僕の話を聞き終わった三人は、真剣な表情で、僕の方を向いた。
「なんで……話してくれなかったんだ?」
「この友人関係が壊れるのが恐ろしかったから」
臆病な僕は、今度こそ耐えられない。『上手くやろう』という考えが、秘密を十年守らせた。
僕の答えを聞いた大聖は「そうか」とだけ言って、僕の隣に胡坐をかいて座った。
「隠し事は誰にでもある。私も、聡一程じゃないけど、隠し事はある。だから、乗り越えるまで、一緒に居るよ」
そう言った忍さんは、大聖とは逆側に、僕の隣に座った。
諒子は僕の体に抱きつき、僕が一番欲しかった言葉を与える。
「親友でしょ。死んでも一緒に居るわよ」
僕は皆の言葉で、泣き出した。嗚咽にも似た泣き声が、部屋に響いていた。
大聖と忍さんは、自分達の部屋に戻って行った。部屋には僕と諒子だけが取り残された。
諒子は僕の右腕があった場所をなぞるように、僕の右肩に触れた。
「右腕……無くなっちゃったのね……」
「アステリアさんには、義手の一つでも作ってもらうよ。ああでも、諒子を両腕を使って抱き締められなくなったのは、凄い残念だよ」
魔術ですっかり元通りになった僕の体に、右腕だけが無い。諒子は僕の右半身を抱き締め、僕の体を、しっかりと確認する。
「聡一が無理なら、私が聡一の分まで抱き締めるわ。だから、安心して?」
「ありがとう。少し面倒掛けるけど、よろしくね」
僕らは同じベッドに仰向けになっている。亜人の国の首都と言うだけあって、ベッドはとても柔らかい。人間の国の城にあったベッドよりも柔らかい。素材が良いんだろうか。
右半身が温かい。諒子の体温が、僕の体に伝わって来る。柔らかい感触が、僕の右半身に感じられる。
「体付きもすっかり変わったね。毎日学校に行ってた頃とは、まるで別人みたい」
「だけど、変わってない。僕らは親友だ。そこは変わらない」
諒子は「そうね」と言うと、僕の体に跨るような形で、僕の上に座った。
「こういう時にやる事も……ね」
「そうだね。一応、お手柔らかにね?」
僕らは身を寄せ合い、互いの体温を、しっかりと感じ取ろうとする。温かくて、柔らかい。僕は諒子の体を、左腕だけで抱き締める。諒子は僕の体を、全身を使って抱き締める。
「ふふふ。こういうのも良いわね」
「はは。ありがとう」
僕らは少し笑い合って、また少し、体を動かした。
蝋燭で照らされているだけの、薄暗い部屋に、僕らの陰が、うっすらと動いている。僕は諒子の体が放つ、甘ったるい匂いに、体を沈ませて行った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる