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#8 むらさきかがみ
箸休め 激励会
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俺は今、温泉に浸かっている。高い宿の温泉にだ。そして一人ではない。何故ならこれは、百鬼夜行を直前に控えた退魔師に送る、『激励会』だからだ。
「こういうのも悪くないの」
「こうしてゆっくりするのも久し振りじゃのう」
「「気持ち良い……」」
「おい八神、シャンプーあるか?」
「ほら」
「ありがとな」
風呂場には俺の他に、会長と慎太郎さん、渡辺兄弟と修司君が居る。如月透哉さんと誠君はそれぞれの相棒と、それぞれの部屋の風呂に入っている。これは会長の気遣いで、相棒は相棒同士で、同じ部屋に泊まれるよう手配したらしい。因みに浩介は、自分から部屋の風呂に入ると言い出した。勿体無い。
「は~極楽極楽」
「こんな機会中々無いし、味わっておこう」
中々高い宿には泊まれないしな。いや行こうと思えば行ける金はあるんだけど、その後暫く、夕食の献立を一皿減らす事になる。そうなったらどうなるか、想像に難くない。先生と七海さんが承知しないだろうな。もう少し金を貯めたい。まあそれも、全員生き残れたらの話になるんだが。
不意に、修司君が湯舟から上がる。修司君は腰にタオルを巻いて、その上から腰に手を当て、天を仰いだ。
「話は変わるが、八神よ。男の夢は、それはいつの世も変わらない物だ」
「ああそうだね。そうでなければ、ロボットアニメが今日まで残ってはいないだろう」
「そうだ。そして男の夢は、果たしてどこまで続くのか」
嫌な予感がするぞ。会長と慎太郎さんが渡辺兄弟の耳を塞いでいるし。その二人もう十八だぞ。そういう話題も慣れてるだろ。いやまあ、十八の学生に聞かせたい話でない事は確かだが。
修司君は俺に背中を向けたまま、『男の夢』の話を続ける。
「『男の夢』……それはズバリ、『女体』だ!」
「それを否定する事はしない。だが修司君。それ以上はいけない」
「何故だ八神!俺は行くぞ!この壁に隔てられし楽園に!」
そう言って修司君は、女湯と男湯を隔てる壁に向かって走り出した。俺は咄嗟に霊力で身体を強化し、修司君の頭を掴み、そのまま湯舟に突っ込む。修司君の口から気泡が漏れ、音が鳴る。
「先生も居るんだ。それは俺が許さん」
「悪かった!ほんの冗談だよ!な!?」
俺は修司君の顔を、十秒程度湯舟に突っ込ませた後、手を放した。修司君は咳き込みながら、近くの椅子に座った。そういうのは冗談でも止めておくべきだ。それに修司君の場合、冗談だと思えないんだよな。
暫く風呂に浸かった後、俺達は風呂場を出た。コーヒー牛乳を自動販売機で買った俺達は、一旦それぞれの部屋に戻って、タオルを置いた後に、宴会場へ集まった。
「では……長ったらしい前口上は抜きにして……乾杯!」
「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」
酒を飲める人は酒を、飲めない人はお茶かジュースを持って、その杯を掲げた。直ぐに辺りがざわつき始める。酒が入って気分が高揚したのか、修司君が俺に絡んで来る。
「八神、俺あお前の事な、結構好きだったんだぜ?」
「親友だ。俺もだよ」
「だからな……死ぬなよ?」
その言葉には、冗談とか悪ふざけとか、そういう意味合いは全く含まれていない。百鬼夜行という大災害。それを前に、俺を含めた仲間を、心の底から案じているのだ。俺は「大丈夫だ」と言って、修司君の頭を軽く小突く。
「生き残った後、まだやる事があるんだ。死なない」
「なら良い。俺あ嘘吐きは嫌いだぞ?」
「分かってる」
修司君は豪快に笑いながら、また別の人へ絡み始める。うん。浩太も酒が入ってるな。これなら十分に相手できる。俺はコップに注がれたお茶を飲んで、自分の皿に手を伸ばす。
周囲を見ると、それぞれが思い思いの人と話している。これが最後になるかも知れない。この場に居る全員が揃うのは、この激励会が最後になるかも知れない。そう考えるのと、この瞬間も大事に思えて来るのだろう。
俺達はそれぞれの思いを抱えながら、宴会を楽しんだ。料理も食べ終わり、最初に買っていた酒も全て無くなると、宴会はお開きとなり、俺達はそれぞれの部屋へ帰る事になる。
部屋で休んでいると、扉がノックされる音がした。俺は部屋の扉を開き、ノックした相手の姿を見る。
「先生?」
「やあ八神くん。ちょっと良いかな」
先生は俺の部屋へ入ると、座布団の上に座って、俺を手招きした。俺は机を挟んで向かいの座布団に座り、冷蔵庫から出したばかりのペットボトルのお茶を差し出す。
「どうしたんです?こんな時間に」
「いや少し、話がしたいと思ってね」
先生はペットボトルの蓋を取って、お茶を一口飲む。不意に、窓の外から冷たい空気が入り込む。それは先生の、ゴムで括られていない、長く黒い、美しい髪を揺らし、そのまま消え去る。
「少し冷えるね」
「閉めましょうか?」
「いや、丁度良い」
座布団に座り直す。先生はペットボトルの蓋を閉めて、それを机の上に置く。先生は頭を下げ、開口一番「済まない」と言った。
「君をこの世界に連れ込んだのは私だ。百鬼夜行なんて大災害を経験させる事になったのは、本当に申し訳無く感じている」
「大丈夫ですよ。生きて帰る。約束です」
先生は顔を一度上げて、もう一度下げ、「済まない」と言った。俺は座布団から立ち上がり、先生の横にしゃがんで、背中を撫でた。
「少し、昔の話をしますか?」
先生は顔を上げて、俺の目を見る。少し驚いたような顔をしている。大丈夫。俺は微笑みを顔に浮かべて、懐かしむように話を始めた。
「いつか俺に言いましたよね。『どこか遠くに行かないか』」
「ああ」
「あの言葉を思い出して少しだけ、『それも良いかもな』なんて思ったりもするんです。先生と一緒なら、それも悪くないかも知れない」
先生の目が見開かれる。心なしか、先生の顔が赤くなっている。俺は「少し外に出ましょうか」と言って、ベランダに出る。十二月半ばのまだ冷たい空気が、俺達の肌を刺すようだった。だがそれは、先生の言葉通り、今の俺と先生には丁度良い温度だった。
「だけど、やっぱり無理です。全部忘れるなんて器用な事はできないですから。きっと、七海さんや義明君や、修司君や誠君と会いたくなります。彼等を巻き込むのは、少なくとも俺にはできない」
先生が俯く。小さく、「そうだよな。君はそういう人間だ」と言った先生の肩を、俺は軽く抱き寄せる。
「やっぱり寒いですね」
「戻るかい?」
「いや、こうすれば丁度良い」
俺は先生の背中に回って、後ろから抱き寄せた。先生の高い体温で、寒い空気も少しは気にならなくなる。こうしてみると、先生は小さな体をしている。俺の両腕に収まり切る程度の大きさしかない。
「やっぱり子供体温ですね」
「私の年知らないだろ?」
「教えてくれないじゃないですか」
俺がそう言うと、先生は愉快そうに笑った。笑い声が消えた後も、俺の腕の中は、肩を揺らす先生の振動で揺れていた。温かなその感触に、俺も少し笑みを零す。先生もそれに釣られたのか、小さな声で笑い出した。
また風が吹いた。浴衣の裾が風に揺られて、風通しが良い布の隙間から、冷たい風が体温を奪う。風が通り過ぎた後、俺は笑うのを止めて、また話の続きを始めた。
「だから、百鬼夜行が終わったら旅行に行きましょう。きっと報奨金も出ますし、それを使って海外でもどこでも行きましょう。七海さんも連れて、予定が合ったら義明君や修司君達も連れて」
俺はそう言いながら、少し馬鹿な事を言っていると思った。俺が名前と顔を直ぐに思い浮かべられる人達の内、誰も死なないなんてあるだろうか。今回の百鬼夜行は、記録が残っているどれよりも大規模且つ危険な物と聞いた。そんな未曾有の大災害で、果たしてどれだけの退魔師が生き残るだろう。
そう考える俺の腕の中で、先生は再び肩を揺らした。「そうだね」と言った先生の顔は、丁度死角に入って見れなかった。
「それが良い。皆で生き残って、皆で旅行に行こう。それで……それで……」
先生の肩は揺れている。だが、その理由は今までと違った。俺は顔を濡らした先生の頭を撫でて、「大丈夫」と、言い聞かせるように、宣言するように言う。
「大丈夫ですよ、先生。皆無事に帰れます。皆無事に、生きて、帰れますよ。だから皆で旅行に行って、その時、また二人で、何かお話しましょう。その後の事でも、その前の事でも、きっと良い話が作れる」
先生は涙を流しながら、俺の腕を掴んで、何度も何度も頷いた。いつもは頼もしいこの人が、この時だけは子供のように見えた。俺は先生の体を、自分が使えるだけの力で抱き締めた。霊力を使っていない俺の腕は、先生にどれだけの安心を与えられただろうか。
先生は気が済んだのか、その後に自分の部屋へ戻った。翌日に見た時には、いつもの頼もしい先生に戻っていたので、俺は昨晩の事が、ただの妄想なんじゃないかとさえ思った。
次に会う時は、百鬼夜行が終わった時。俺達は最後に記念写真を撮って、激励会の幕を閉じた。
「こういうのも悪くないの」
「こうしてゆっくりするのも久し振りじゃのう」
「「気持ち良い……」」
「おい八神、シャンプーあるか?」
「ほら」
「ありがとな」
風呂場には俺の他に、会長と慎太郎さん、渡辺兄弟と修司君が居る。如月透哉さんと誠君はそれぞれの相棒と、それぞれの部屋の風呂に入っている。これは会長の気遣いで、相棒は相棒同士で、同じ部屋に泊まれるよう手配したらしい。因みに浩介は、自分から部屋の風呂に入ると言い出した。勿体無い。
「は~極楽極楽」
「こんな機会中々無いし、味わっておこう」
中々高い宿には泊まれないしな。いや行こうと思えば行ける金はあるんだけど、その後暫く、夕食の献立を一皿減らす事になる。そうなったらどうなるか、想像に難くない。先生と七海さんが承知しないだろうな。もう少し金を貯めたい。まあそれも、全員生き残れたらの話になるんだが。
不意に、修司君が湯舟から上がる。修司君は腰にタオルを巻いて、その上から腰に手を当て、天を仰いだ。
「話は変わるが、八神よ。男の夢は、それはいつの世も変わらない物だ」
「ああそうだね。そうでなければ、ロボットアニメが今日まで残ってはいないだろう」
「そうだ。そして男の夢は、果たしてどこまで続くのか」
嫌な予感がするぞ。会長と慎太郎さんが渡辺兄弟の耳を塞いでいるし。その二人もう十八だぞ。そういう話題も慣れてるだろ。いやまあ、十八の学生に聞かせたい話でない事は確かだが。
修司君は俺に背中を向けたまま、『男の夢』の話を続ける。
「『男の夢』……それはズバリ、『女体』だ!」
「それを否定する事はしない。だが修司君。それ以上はいけない」
「何故だ八神!俺は行くぞ!この壁に隔てられし楽園に!」
そう言って修司君は、女湯と男湯を隔てる壁に向かって走り出した。俺は咄嗟に霊力で身体を強化し、修司君の頭を掴み、そのまま湯舟に突っ込む。修司君の口から気泡が漏れ、音が鳴る。
「先生も居るんだ。それは俺が許さん」
「悪かった!ほんの冗談だよ!な!?」
俺は修司君の顔を、十秒程度湯舟に突っ込ませた後、手を放した。修司君は咳き込みながら、近くの椅子に座った。そういうのは冗談でも止めておくべきだ。それに修司君の場合、冗談だと思えないんだよな。
暫く風呂に浸かった後、俺達は風呂場を出た。コーヒー牛乳を自動販売機で買った俺達は、一旦それぞれの部屋に戻って、タオルを置いた後に、宴会場へ集まった。
「では……長ったらしい前口上は抜きにして……乾杯!」
「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」
酒を飲める人は酒を、飲めない人はお茶かジュースを持って、その杯を掲げた。直ぐに辺りがざわつき始める。酒が入って気分が高揚したのか、修司君が俺に絡んで来る。
「八神、俺あお前の事な、結構好きだったんだぜ?」
「親友だ。俺もだよ」
「だからな……死ぬなよ?」
その言葉には、冗談とか悪ふざけとか、そういう意味合いは全く含まれていない。百鬼夜行という大災害。それを前に、俺を含めた仲間を、心の底から案じているのだ。俺は「大丈夫だ」と言って、修司君の頭を軽く小突く。
「生き残った後、まだやる事があるんだ。死なない」
「なら良い。俺あ嘘吐きは嫌いだぞ?」
「分かってる」
修司君は豪快に笑いながら、また別の人へ絡み始める。うん。浩太も酒が入ってるな。これなら十分に相手できる。俺はコップに注がれたお茶を飲んで、自分の皿に手を伸ばす。
周囲を見ると、それぞれが思い思いの人と話している。これが最後になるかも知れない。この場に居る全員が揃うのは、この激励会が最後になるかも知れない。そう考えるのと、この瞬間も大事に思えて来るのだろう。
俺達はそれぞれの思いを抱えながら、宴会を楽しんだ。料理も食べ終わり、最初に買っていた酒も全て無くなると、宴会はお開きとなり、俺達はそれぞれの部屋へ帰る事になる。
部屋で休んでいると、扉がノックされる音がした。俺は部屋の扉を開き、ノックした相手の姿を見る。
「先生?」
「やあ八神くん。ちょっと良いかな」
先生は俺の部屋へ入ると、座布団の上に座って、俺を手招きした。俺は机を挟んで向かいの座布団に座り、冷蔵庫から出したばかりのペットボトルのお茶を差し出す。
「どうしたんです?こんな時間に」
「いや少し、話がしたいと思ってね」
先生はペットボトルの蓋を取って、お茶を一口飲む。不意に、窓の外から冷たい空気が入り込む。それは先生の、ゴムで括られていない、長く黒い、美しい髪を揺らし、そのまま消え去る。
「少し冷えるね」
「閉めましょうか?」
「いや、丁度良い」
座布団に座り直す。先生はペットボトルの蓋を閉めて、それを机の上に置く。先生は頭を下げ、開口一番「済まない」と言った。
「君をこの世界に連れ込んだのは私だ。百鬼夜行なんて大災害を経験させる事になったのは、本当に申し訳無く感じている」
「大丈夫ですよ。生きて帰る。約束です」
先生は顔を一度上げて、もう一度下げ、「済まない」と言った。俺は座布団から立ち上がり、先生の横にしゃがんで、背中を撫でた。
「少し、昔の話をしますか?」
先生は顔を上げて、俺の目を見る。少し驚いたような顔をしている。大丈夫。俺は微笑みを顔に浮かべて、懐かしむように話を始めた。
「いつか俺に言いましたよね。『どこか遠くに行かないか』」
「ああ」
「あの言葉を思い出して少しだけ、『それも良いかもな』なんて思ったりもするんです。先生と一緒なら、それも悪くないかも知れない」
先生の目が見開かれる。心なしか、先生の顔が赤くなっている。俺は「少し外に出ましょうか」と言って、ベランダに出る。十二月半ばのまだ冷たい空気が、俺達の肌を刺すようだった。だがそれは、先生の言葉通り、今の俺と先生には丁度良い温度だった。
「だけど、やっぱり無理です。全部忘れるなんて器用な事はできないですから。きっと、七海さんや義明君や、修司君や誠君と会いたくなります。彼等を巻き込むのは、少なくとも俺にはできない」
先生が俯く。小さく、「そうだよな。君はそういう人間だ」と言った先生の肩を、俺は軽く抱き寄せる。
「やっぱり寒いですね」
「戻るかい?」
「いや、こうすれば丁度良い」
俺は先生の背中に回って、後ろから抱き寄せた。先生の高い体温で、寒い空気も少しは気にならなくなる。こうしてみると、先生は小さな体をしている。俺の両腕に収まり切る程度の大きさしかない。
「やっぱり子供体温ですね」
「私の年知らないだろ?」
「教えてくれないじゃないですか」
俺がそう言うと、先生は愉快そうに笑った。笑い声が消えた後も、俺の腕の中は、肩を揺らす先生の振動で揺れていた。温かなその感触に、俺も少し笑みを零す。先生もそれに釣られたのか、小さな声で笑い出した。
また風が吹いた。浴衣の裾が風に揺られて、風通しが良い布の隙間から、冷たい風が体温を奪う。風が通り過ぎた後、俺は笑うのを止めて、また話の続きを始めた。
「だから、百鬼夜行が終わったら旅行に行きましょう。きっと報奨金も出ますし、それを使って海外でもどこでも行きましょう。七海さんも連れて、予定が合ったら義明君や修司君達も連れて」
俺はそう言いながら、少し馬鹿な事を言っていると思った。俺が名前と顔を直ぐに思い浮かべられる人達の内、誰も死なないなんてあるだろうか。今回の百鬼夜行は、記録が残っているどれよりも大規模且つ危険な物と聞いた。そんな未曾有の大災害で、果たしてどれだけの退魔師が生き残るだろう。
そう考える俺の腕の中で、先生は再び肩を揺らした。「そうだね」と言った先生の顔は、丁度死角に入って見れなかった。
「それが良い。皆で生き残って、皆で旅行に行こう。それで……それで……」
先生の肩は揺れている。だが、その理由は今までと違った。俺は顔を濡らした先生の頭を撫でて、「大丈夫」と、言い聞かせるように、宣言するように言う。
「大丈夫ですよ、先生。皆無事に帰れます。皆無事に、生きて、帰れますよ。だから皆で旅行に行って、その時、また二人で、何かお話しましょう。その後の事でも、その前の事でも、きっと良い話が作れる」
先生は涙を流しながら、俺の腕を掴んで、何度も何度も頷いた。いつもは頼もしいこの人が、この時だけは子供のように見えた。俺は先生の体を、自分が使えるだけの力で抱き締めた。霊力を使っていない俺の腕は、先生にどれだけの安心を与えられただろうか。
先生は気が済んだのか、その後に自分の部屋へ戻った。翌日に見た時には、いつもの頼もしい先生に戻っていたので、俺は昨晩の事が、ただの妄想なんじゃないかとさえ思った。
次に会う時は、百鬼夜行が終わった時。俺達は最後に記念写真を撮って、激励会の幕を閉じた。
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