55 / 70
51
しおりを挟む
ゆっくり朝食をとり また少し横になる
「ゆっくりしすぎような気がする」
とベットの横で読書をしてるテオが
「休みに来てるのだから 問題はないだろう」とテオが笑う
「昼からは街へ連れていってね」
「ああ 祭りの準備を覗きに行こうな」
街へ向かう
街の中心に大きな噴水があり 放射線状に街が広がっている 1番大きな道が屋敷まで通っている
噴水の周りは 広場になっていて お店がたくさん並んでいる
「テオあれは何?」「アレは?」さっきから質問ばかりで
キョロキョロしているロクが かわいくて笑ってしまう
「何?なんか俺おかしい?」
「なんでもないよ あれ美味いぞ 食べてみるか?」
「うん」
「あれ テオじゃん 今年は帰ってきたのか?」
「テオ様 おかえり」
「おーテオ 後で俺の店こいよ 奢ってやるよ」
道ゆく人が声をかけてくれる
車椅子を押しながら 声をかけられた人に答えていく
「これどうぞ」とロクにお菓子をくれる人や
「怪我したのか?早く治ると言いな」
「テオに意地悪されてないか?」
とロクに声をかけてくれる人もいた
「テオがかわいい子を連れて歩いてるって聞いたから 追いかけてきたの」
突然声かけられた
聞き覚えのある声 一番会いたくない人間の一人だ
「ああ 久しぶりだな 叔父上と伯母上は元気か?」
「ええ 元気よ テオが全然ウチに遊びに来てくれないから
こんな田舎ヒマすぎて ねぇ 王都の話聞かせてよ
今から家へ来ればいいわ パパもママも喜ぶと思うの」
いとこのマリーナだ
「いや 遠慮するよ 今日はアニタと夕食の約束をしているから 無理だ」
「あらそちらの子は 紹介してくれないの?」
「・・・・・・・・ああ ロクだ」
頭を少しだけ下げる ロク
「じゃあ そこでお茶でもしない ねぇロク君いいわよね」
「これから教会の方に行かないといけないんだ 叔父上と伯母上によろしく」
と車椅子を押して その場から離れようとした時
「テオ」と声をかけられ マリーナから目を離してしまった
その時 突然 ロクは車いすから前のめりに落ちてしまう
「ロクッ 大丈夫か?」
突然で受け身を取れなかったロク「大丈夫」と右肩を押さえている
が
「その子が急に つかみかかって来たから 私は避けただけよ」とマリーナが言い出した
ギンとマリーナを睨んだまま ロクを抱き上げる
「すまんが 後でいいから車いすを誰か屋敷に持ってくれくれないか」と声をかけた
「俺 大丈夫だから 大丈夫」とロクの小さな声が聞こえたが
呼吸が少し早くなってるし顔色が悪い
「また後で連れてきてやるから 今は一旦屋敷に帰ろうな」と声をかける
「テオ様 これ使ってください」となじみの店の奥さんが大きなショールをロクにかけてくれた
「ありがとう」
「テオ 車いすは俺が後で持ってくよ」と声をかけてくれた
「すまんが 頼む」
「早く帰ってやれ ロク君また後でおいで ゴミは掃除しといてやるから」
と言ってくれたので 屋敷へと向かった
「ハァハァッハァ‥ヤッ・・・ウッ・・ァハハァハァ」
「ロク 大丈夫 ゆっくりな ゆっくり」
ゆっくり うなずく ロク
「そう そう 上手だよ 大丈夫」
だんだん呼吸が整ってくる
「テ・・・・オ」
ごめんなさい と言って目を閉じた ロク
「少し休めば 元気なるよ 明日お祭り行こうな」
とおでこにキスをすると
コクリとうなずいて 眠りについた
ベットにロクを運んでから アニタに報告する
「あいつたちにも困ったものだ」アニタがため息をつく
街の人が運んでくれた車椅子にお菓子が乗せられている
「ロクの様子はどうだ」
「落ち着いてくれたよ やっぱり外は まだ早かったのかもしれない」
「嫌な事ばかりじゃないと思ってくれたらいいな」
と車椅子に乗ったお菓子を見て アニタが言った
「ゆっくりしすぎような気がする」
とベットの横で読書をしてるテオが
「休みに来てるのだから 問題はないだろう」とテオが笑う
「昼からは街へ連れていってね」
「ああ 祭りの準備を覗きに行こうな」
街へ向かう
街の中心に大きな噴水があり 放射線状に街が広がっている 1番大きな道が屋敷まで通っている
噴水の周りは 広場になっていて お店がたくさん並んでいる
「テオあれは何?」「アレは?」さっきから質問ばかりで
キョロキョロしているロクが かわいくて笑ってしまう
「何?なんか俺おかしい?」
「なんでもないよ あれ美味いぞ 食べてみるか?」
「うん」
「あれ テオじゃん 今年は帰ってきたのか?」
「テオ様 おかえり」
「おーテオ 後で俺の店こいよ 奢ってやるよ」
道ゆく人が声をかけてくれる
車椅子を押しながら 声をかけられた人に答えていく
「これどうぞ」とロクにお菓子をくれる人や
「怪我したのか?早く治ると言いな」
「テオに意地悪されてないか?」
とロクに声をかけてくれる人もいた
「テオがかわいい子を連れて歩いてるって聞いたから 追いかけてきたの」
突然声かけられた
聞き覚えのある声 一番会いたくない人間の一人だ
「ああ 久しぶりだな 叔父上と伯母上は元気か?」
「ええ 元気よ テオが全然ウチに遊びに来てくれないから
こんな田舎ヒマすぎて ねぇ 王都の話聞かせてよ
今から家へ来ればいいわ パパもママも喜ぶと思うの」
いとこのマリーナだ
「いや 遠慮するよ 今日はアニタと夕食の約束をしているから 無理だ」
「あらそちらの子は 紹介してくれないの?」
「・・・・・・・・ああ ロクだ」
頭を少しだけ下げる ロク
「じゃあ そこでお茶でもしない ねぇロク君いいわよね」
「これから教会の方に行かないといけないんだ 叔父上と伯母上によろしく」
と車椅子を押して その場から離れようとした時
「テオ」と声をかけられ マリーナから目を離してしまった
その時 突然 ロクは車いすから前のめりに落ちてしまう
「ロクッ 大丈夫か?」
突然で受け身を取れなかったロク「大丈夫」と右肩を押さえている
が
「その子が急に つかみかかって来たから 私は避けただけよ」とマリーナが言い出した
ギンとマリーナを睨んだまま ロクを抱き上げる
「すまんが 後でいいから車いすを誰か屋敷に持ってくれくれないか」と声をかけた
「俺 大丈夫だから 大丈夫」とロクの小さな声が聞こえたが
呼吸が少し早くなってるし顔色が悪い
「また後で連れてきてやるから 今は一旦屋敷に帰ろうな」と声をかける
「テオ様 これ使ってください」となじみの店の奥さんが大きなショールをロクにかけてくれた
「ありがとう」
「テオ 車いすは俺が後で持ってくよ」と声をかけてくれた
「すまんが 頼む」
「早く帰ってやれ ロク君また後でおいで ゴミは掃除しといてやるから」
と言ってくれたので 屋敷へと向かった
「ハァハァッハァ‥ヤッ・・・ウッ・・ァハハァハァ」
「ロク 大丈夫 ゆっくりな ゆっくり」
ゆっくり うなずく ロク
「そう そう 上手だよ 大丈夫」
だんだん呼吸が整ってくる
「テ・・・・オ」
ごめんなさい と言って目を閉じた ロク
「少し休めば 元気なるよ 明日お祭り行こうな」
とおでこにキスをすると
コクリとうなずいて 眠りについた
ベットにロクを運んでから アニタに報告する
「あいつたちにも困ったものだ」アニタがため息をつく
街の人が運んでくれた車椅子にお菓子が乗せられている
「ロクの様子はどうだ」
「落ち着いてくれたよ やっぱり外は まだ早かったのかもしれない」
「嫌な事ばかりじゃないと思ってくれたらいいな」
と車椅子に乗ったお菓子を見て アニタが言った
10
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる