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「力は使わせないはずじゃなかったのか」フェルの声が少し怒っている
「ああ」
「その場にいた者は?」
「俺とトクジロウとルイ 伝令係が3名 とロク」
「その伝令には?」
「他言無用と言ってある」
「ロクはカンがいいからと納得してくれている」クリスが言う
「それにしてもだ」フェルがため息をつく
「お前はほんとに無茶をする」とフェルがロクの頭を撫でる
「ごめんなさい」
「体はどう?しんどくない?熱があるね」クリスがロクの手を握ったまま離さない
「あまり体に力がはいんないんだ 手も握れない
ずっと体がだるくて 重いんだ でも ヒューとルイには内緒にしてね」
「どうしてだ」フェルが聞く
「ふたりとも気にするんだ とくにルイが気にしてる だから」
ロクが大きく息を吸って 目をつむった 痛みを逃しているのだ
背中をさすってやる
「少し横になれ もう疲れただろ」とベットを寝かせてやる
「俺が 勝手にやったこと 俺が勝手にヒューを探したんだ
ね テオ テオも気にしないでね」
ロクが俺を見る
「ごめんな ロク 俺がちゃんと止めておけば」
「そしたらヒューが死んでたよ
俺も生きてる ヒューも生きてる これでよかったんだよ」
肩で息をしだした 今のロクは呼吸するだけで体力が奪われる
看護師を呼んで 酸素マスクをつけてもらう
「そうだね そうだと思うよ」クリスがロクのおでこにキスをして
おやすみと言った
「聞いてよ ロク」と言いながら ルイとヒューが病室に入ってきた
ルイは仕事をしながらヒューのところにも通ってきてる
テオが大丈夫かと聞いたら
「俺がダメになるから」と下を向いたまま答えたと聞いた
「「家に帰りたい」とヒューがダイジロウさんに言ったらしく
しつけしとけよって俺が ダイジロウに怒られたんだよ」
とぷりぷりしているルイ
「そろそろ大丈夫かなと思ったんだよ」と反省していない ヒュー
やっぱり二人は一緒にいなきゃと思う
「もう歩いても大丈夫なの?」ベットに寝たままで聞く
松葉杖で病院中を歩き回ってるヒュー
「ああ でも 坊主はダメだそ」と笑う
「ロク 本当にありがとうな もうだめだな ここで死ぬなって
ルイが幸せになって欲しい ルイが戦うことがない世の中になって欲しい
で 少し泣いてくれたら満足だな と思って 目を閉じたんだ」
でもな
「すごく泣いてたでしょ」
「ああ ルイを泣かすな ってロクの声が聞こえて
目開けたら 泣き疲れて寝てるルイがいて 手握られてて
やっぱり こいつは離せられないって思って」
「で ルイに言ったの」
「何を?」
「愛してるって」
「なっななに言ってんの ロクは 寝ぼけたこと言ったらダメだよ」
真っ赤な顔になって 部屋を出て行ことするルイを追いかけようとするヒュー
「待って イタッ」とお腹を押さえて座り込む
「だいじょうぶ?だから無理するなって言ったじゃん
部屋に戻る それとも先生呼ぶ?」
「うそ」
「信じらんない そんな嘘つく もう本当に知らない」
と出て行ことする ルイの手をつかんで
「まって 俺の話聞けよ」
「やだ 聞かない」
「お前がいい女捕まえたなら あきらめようとずっと思ってたんだ
でも そんな感じ全然ないし
一緒に暮らそうって言ったら断るかなと思ったら 話のってくるし
寂しいって泣いて 俺の帰り待ってくれてるって聞いたら
絶対離さないて思うだろ
ずっと 俺の横にいて 俺はお前の事が好きなんだ」
「嫌いな奴と一緒には住まないよ
早く治して帰ってきて ヒューのごはんじゃないと
おいしいって感じないんだから」
真っ赤な顔して答えるルイ
立ち上がろうとして 踏ん張れないヒューに手をかすルイをヒューが抱きしめようとした時
「続きは部屋でやれ」と病室の扉を開けて立ってる テオがいた
「あ へーーーい」と真っ赤な顔のルイの手を引いて病室を出ていくヒューに
テオが
「よかったな」と声をかけた
「ああ 大将とロクがいてくれたから 俺はここにいるし ルイの手を握れる
本当に感謝してる
大将 つらい選択をさせて悪かった 俺のためにありがとう」
シッシと手で二人を払い さっさと病室のドアを閉めたテオ
ドアの前でじっとしている
「泣いちゃだめだよ テオ」とロクが声をかけた
少しずつ回復していく ホントにゆっくり
起きてられる時間が長くなって たくさん話せるようにもなっていたけど
ベットからは出られない
起きてる時間が長くなると 人の出入りが気になったり 声が気になる
違う意味でのしんどさがやってくる
ダイジロウさんが家に帰った方がいいねって言ってくれた
でも家には帰れない ミアやアランに迷惑がかかる
「大丈夫だよ」と笑う
「家帰ろうか」とテオが言う
「大丈夫だよ 我慢できるよ」言った後 あっとなった
「だから我慢はよくないだろ」
「ミアとアランに迷惑がかかる」
ウチの軍はヒマ人が多いらしいと笑って 差し出された紙
見ると 表のようなものがあった
「ウチに来て ロクと遊ぶ順番だそうだ」
「なにそれ」
「昼間 ウチに来てロクの病院に一緒に行ったり 訓練したり 一緒に買い物行ったり
したいそうだ 今日ヒューとルイが代表して持ってきた」
毎日誰かが ウチに来てくれるようになっている
もちろんみんな知ってる人ばかりで 城の事務官もいれば この人おじいちゃん大臣だよ
「みんなロクと遊びたいんだって お互い無理をしないのが目標
だから おじいちゃんもいるそうだ」
「‥‥‥」
「ここ見てみ」とテオが指さすところは フェルとクリスの名前があった
二人で笑った
「ウチの国王は 弟には甘いなぁ」
「みんなが 俺に甘すぎだよ」
「みんなロクだから甘くしたいんだ いっぱい甘えてほしい だめか」
「涙ってうれしい時にもでるって ここに来てから知ったんだ
この国に来てたくさんの事 教えてもらってる」
「そうか まだまだ たくさんあると思うぞ 一緒に知って行こうな」
「うん」
「まずは 家に帰ろう ミアとアランが首を長くして待ってるぞ」
「うん」
みんなが待つ 家に帰ろう
「ああ」
「その場にいた者は?」
「俺とトクジロウとルイ 伝令係が3名 とロク」
「その伝令には?」
「他言無用と言ってある」
「ロクはカンがいいからと納得してくれている」クリスが言う
「それにしてもだ」フェルがため息をつく
「お前はほんとに無茶をする」とフェルがロクの頭を撫でる
「ごめんなさい」
「体はどう?しんどくない?熱があるね」クリスがロクの手を握ったまま離さない
「あまり体に力がはいんないんだ 手も握れない
ずっと体がだるくて 重いんだ でも ヒューとルイには内緒にしてね」
「どうしてだ」フェルが聞く
「ふたりとも気にするんだ とくにルイが気にしてる だから」
ロクが大きく息を吸って 目をつむった 痛みを逃しているのだ
背中をさすってやる
「少し横になれ もう疲れただろ」とベットを寝かせてやる
「俺が 勝手にやったこと 俺が勝手にヒューを探したんだ
ね テオ テオも気にしないでね」
ロクが俺を見る
「ごめんな ロク 俺がちゃんと止めておけば」
「そしたらヒューが死んでたよ
俺も生きてる ヒューも生きてる これでよかったんだよ」
肩で息をしだした 今のロクは呼吸するだけで体力が奪われる
看護師を呼んで 酸素マスクをつけてもらう
「そうだね そうだと思うよ」クリスがロクのおでこにキスをして
おやすみと言った
「聞いてよ ロク」と言いながら ルイとヒューが病室に入ってきた
ルイは仕事をしながらヒューのところにも通ってきてる
テオが大丈夫かと聞いたら
「俺がダメになるから」と下を向いたまま答えたと聞いた
「「家に帰りたい」とヒューがダイジロウさんに言ったらしく
しつけしとけよって俺が ダイジロウに怒られたんだよ」
とぷりぷりしているルイ
「そろそろ大丈夫かなと思ったんだよ」と反省していない ヒュー
やっぱり二人は一緒にいなきゃと思う
「もう歩いても大丈夫なの?」ベットに寝たままで聞く
松葉杖で病院中を歩き回ってるヒュー
「ああ でも 坊主はダメだそ」と笑う
「ロク 本当にありがとうな もうだめだな ここで死ぬなって
ルイが幸せになって欲しい ルイが戦うことがない世の中になって欲しい
で 少し泣いてくれたら満足だな と思って 目を閉じたんだ」
でもな
「すごく泣いてたでしょ」
「ああ ルイを泣かすな ってロクの声が聞こえて
目開けたら 泣き疲れて寝てるルイがいて 手握られてて
やっぱり こいつは離せられないって思って」
「で ルイに言ったの」
「何を?」
「愛してるって」
「なっななに言ってんの ロクは 寝ぼけたこと言ったらダメだよ」
真っ赤な顔になって 部屋を出て行ことするルイを追いかけようとするヒュー
「待って イタッ」とお腹を押さえて座り込む
「だいじょうぶ?だから無理するなって言ったじゃん
部屋に戻る それとも先生呼ぶ?」
「うそ」
「信じらんない そんな嘘つく もう本当に知らない」
と出て行ことする ルイの手をつかんで
「まって 俺の話聞けよ」
「やだ 聞かない」
「お前がいい女捕まえたなら あきらめようとずっと思ってたんだ
でも そんな感じ全然ないし
一緒に暮らそうって言ったら断るかなと思ったら 話のってくるし
寂しいって泣いて 俺の帰り待ってくれてるって聞いたら
絶対離さないて思うだろ
ずっと 俺の横にいて 俺はお前の事が好きなんだ」
「嫌いな奴と一緒には住まないよ
早く治して帰ってきて ヒューのごはんじゃないと
おいしいって感じないんだから」
真っ赤な顔して答えるルイ
立ち上がろうとして 踏ん張れないヒューに手をかすルイをヒューが抱きしめようとした時
「続きは部屋でやれ」と病室の扉を開けて立ってる テオがいた
「あ へーーーい」と真っ赤な顔のルイの手を引いて病室を出ていくヒューに
テオが
「よかったな」と声をかけた
「ああ 大将とロクがいてくれたから 俺はここにいるし ルイの手を握れる
本当に感謝してる
大将 つらい選択をさせて悪かった 俺のためにありがとう」
シッシと手で二人を払い さっさと病室のドアを閉めたテオ
ドアの前でじっとしている
「泣いちゃだめだよ テオ」とロクが声をかけた
少しずつ回復していく ホントにゆっくり
起きてられる時間が長くなって たくさん話せるようにもなっていたけど
ベットからは出られない
起きてる時間が長くなると 人の出入りが気になったり 声が気になる
違う意味でのしんどさがやってくる
ダイジロウさんが家に帰った方がいいねって言ってくれた
でも家には帰れない ミアやアランに迷惑がかかる
「大丈夫だよ」と笑う
「家帰ろうか」とテオが言う
「大丈夫だよ 我慢できるよ」言った後 あっとなった
「だから我慢はよくないだろ」
「ミアとアランに迷惑がかかる」
ウチの軍はヒマ人が多いらしいと笑って 差し出された紙
見ると 表のようなものがあった
「ウチに来て ロクと遊ぶ順番だそうだ」
「なにそれ」
「昼間 ウチに来てロクの病院に一緒に行ったり 訓練したり 一緒に買い物行ったり
したいそうだ 今日ヒューとルイが代表して持ってきた」
毎日誰かが ウチに来てくれるようになっている
もちろんみんな知ってる人ばかりで 城の事務官もいれば この人おじいちゃん大臣だよ
「みんなロクと遊びたいんだって お互い無理をしないのが目標
だから おじいちゃんもいるそうだ」
「‥‥‥」
「ここ見てみ」とテオが指さすところは フェルとクリスの名前があった
二人で笑った
「ウチの国王は 弟には甘いなぁ」
「みんなが 俺に甘すぎだよ」
「みんなロクだから甘くしたいんだ いっぱい甘えてほしい だめか」
「涙ってうれしい時にもでるって ここに来てから知ったんだ
この国に来てたくさんの事 教えてもらってる」
「そうか まだまだ たくさんあると思うぞ 一緒に知って行こうな」
「うん」
「まずは 家に帰ろう ミアとアランが首を長くして待ってるぞ」
「うん」
みんなが待つ 家に帰ろう
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