42 / 70
38
しおりを挟む
「国王」
城での会議の後 城の廊下をあるていると
ここには珍しいヤツらがいた
「帰っていたんだな 上手く落ち着いたと聞いたぞ
ご苦労様だったな で二人でこっちに来るなんて どうした 珍しいな」
「何か 問題でも?」
「いや 少しお願い事がありまして…」
「話は聞くが 私はそれほど役に立たないぞ」
「知ってます」
おい コラッと言ってるが 二人で笑ってる
「お願ってなんだ?」
「ロクの事でお願いが あります」
城の奥深く
プライベートな居住区の玄関の前
ため息をついた
「どうした ため息なんかついて」
玄関の扉が突然開いた
「ビックリした」
「なかなか入ってこないから 何かあったのかと思って」
「あーまぁ」と曖昧な返事をする
出来上がった食事をテーブルへ運んでくれる
二人で向かい合わせに席に着く グラスにワインを注いでくれる
「で どうしたのかな ウチの国王は」
「じつは・・・・・
「ヒュー大将 ルイ中将」
「何 ジュドウ改まって」
アシエカから引き上げて 半月たまりにたまっていた仕事をようやくかたずけて
やっと平常になりつつある俺たちにジュドウが声をかけてきた
軍司令部の上層部 目の先には俺たちの大将のテオ元帥の執務室がある
その手前で呼び止めると言うことは
俺たちが 元帥に何かお願い事をしてほしいと言うことだよな
ヒューと目を合わせて 二人でため息をつく
「何か願い事か ジュドウ大佐」
「はい あの実は・・・・」
「なんでここの人たちは 俺にばかりお願い事をするのかなぁ」
夕食の肉にフォークを突きさしている
アシエカに行くことが決まって すぐに二人で部屋を借りた
官舎住まいに不自由はないが なんとなく
「なぁ ここを出て二人で暮らさないか」と誘ったら
「ここの飯よりうまいものが出てくるなら」
と乗ってきたので 次の日にもう部屋を借りた
「うまいか?」と聞くと ルイが
「うまいよ」と答えてくれる
ルイがコーヒーを持ってきてくれる
「で どうする」
ふたりで選んだソファ 俺の横にポスンと座る
本当にこいつは昔から鈍い
「あ 大将に直接話しに行くか」
「それ怖すぎ」
「じゃあ 次に怖い人のところだな」
と訪ねたのは お城で 国王のところだった
「で 私に何をしろと言いうのだ お前たちは」
「あー クリス様とウチの大将にちょっと話をしてもらったらいいんです」
「‥‥‥‥‥ロクの事なら何も言えんぞ」
「お願いできるのは 国王しかいないのに」
「そこを何とかお願いできませんか」
人払いをしてくれているのでいいが 国王に対する態度ではないと思うが
それを許してくれる雰囲気があるのも またこの人のすごいところだと思う
「知らない中でもないし お前たちの願いだし 役には立ちたいとは思うが」
腕組みをしてしまった国王
「俺も頼まれてるんだ 実は」フェル国王が苦笑した
「城の大臣達が」
「そうなんだ 議会の書記に任命すれば良いではないですかとか言う者まで現れてな」
ふぅとため息をついた
「テオとクリスに俺が勝てると思うか?」
二人で首をブンブンとふった
「だろう 昔から俺は二人には勝てないんだ」
「フェル国王 国王だよな」
「おいこら ヒュー口が過ぎるぞ」
俺たちの国はまぁまぁデカいと思う いざなぎにしてもアシエカにしても
国として独立はしているが 国の支配下だしおかげで 領土はかなりの広さにもなる
そのトップが 部下に勝てないって
「しっかりしろよ フェル」口から出てしまった
ルイが横でアワアワしているが 言ってしまった
「じゃお前は あの2人を前にして 何か言えるか」
2人を思い浮かべる
「あー 大将にならなんとか言えるかな」
「じゃ決まりだな お前達がテオをなんとかしろ
俺はクリスに言う それでいいだろ」
フェル国王がニヤリと笑った
「あっ やられた」
とヒューが言った
城での会議の後 城の廊下をあるていると
ここには珍しいヤツらがいた
「帰っていたんだな 上手く落ち着いたと聞いたぞ
ご苦労様だったな で二人でこっちに来るなんて どうした 珍しいな」
「何か 問題でも?」
「いや 少しお願い事がありまして…」
「話は聞くが 私はそれほど役に立たないぞ」
「知ってます」
おい コラッと言ってるが 二人で笑ってる
「お願ってなんだ?」
「ロクの事でお願いが あります」
城の奥深く
プライベートな居住区の玄関の前
ため息をついた
「どうした ため息なんかついて」
玄関の扉が突然開いた
「ビックリした」
「なかなか入ってこないから 何かあったのかと思って」
「あーまぁ」と曖昧な返事をする
出来上がった食事をテーブルへ運んでくれる
二人で向かい合わせに席に着く グラスにワインを注いでくれる
「で どうしたのかな ウチの国王は」
「じつは・・・・・
「ヒュー大将 ルイ中将」
「何 ジュドウ改まって」
アシエカから引き上げて 半月たまりにたまっていた仕事をようやくかたずけて
やっと平常になりつつある俺たちにジュドウが声をかけてきた
軍司令部の上層部 目の先には俺たちの大将のテオ元帥の執務室がある
その手前で呼び止めると言うことは
俺たちが 元帥に何かお願い事をしてほしいと言うことだよな
ヒューと目を合わせて 二人でため息をつく
「何か願い事か ジュドウ大佐」
「はい あの実は・・・・」
「なんでここの人たちは 俺にばかりお願い事をするのかなぁ」
夕食の肉にフォークを突きさしている
アシエカに行くことが決まって すぐに二人で部屋を借りた
官舎住まいに不自由はないが なんとなく
「なぁ ここを出て二人で暮らさないか」と誘ったら
「ここの飯よりうまいものが出てくるなら」
と乗ってきたので 次の日にもう部屋を借りた
「うまいか?」と聞くと ルイが
「うまいよ」と答えてくれる
ルイがコーヒーを持ってきてくれる
「で どうする」
ふたりで選んだソファ 俺の横にポスンと座る
本当にこいつは昔から鈍い
「あ 大将に直接話しに行くか」
「それ怖すぎ」
「じゃあ 次に怖い人のところだな」
と訪ねたのは お城で 国王のところだった
「で 私に何をしろと言いうのだ お前たちは」
「あー クリス様とウチの大将にちょっと話をしてもらったらいいんです」
「‥‥‥‥‥ロクの事なら何も言えんぞ」
「お願いできるのは 国王しかいないのに」
「そこを何とかお願いできませんか」
人払いをしてくれているのでいいが 国王に対する態度ではないと思うが
それを許してくれる雰囲気があるのも またこの人のすごいところだと思う
「知らない中でもないし お前たちの願いだし 役には立ちたいとは思うが」
腕組みをしてしまった国王
「俺も頼まれてるんだ 実は」フェル国王が苦笑した
「城の大臣達が」
「そうなんだ 議会の書記に任命すれば良いではないですかとか言う者まで現れてな」
ふぅとため息をついた
「テオとクリスに俺が勝てると思うか?」
二人で首をブンブンとふった
「だろう 昔から俺は二人には勝てないんだ」
「フェル国王 国王だよな」
「おいこら ヒュー口が過ぎるぞ」
俺たちの国はまぁまぁデカいと思う いざなぎにしてもアシエカにしても
国として独立はしているが 国の支配下だしおかげで 領土はかなりの広さにもなる
そのトップが 部下に勝てないって
「しっかりしろよ フェル」口から出てしまった
ルイが横でアワアワしているが 言ってしまった
「じゃお前は あの2人を前にして 何か言えるか」
2人を思い浮かべる
「あー 大将にならなんとか言えるかな」
「じゃ決まりだな お前達がテオをなんとかしろ
俺はクリスに言う それでいいだろ」
フェル国王がニヤリと笑った
「あっ やられた」
とヒューが言った
10
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる