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「あっ・・・・」
ベットから飛び起き 距離を取る
「誰だ」それだけで息が上がる 体を保っていられない
「大丈夫 安心して 敵じゃない」
気持ちが悪い 口に手をやり せりあがってくるものを抑える
女が横に来る 「我慢しないで 大丈夫 大丈夫」背中をさする
「ゲホッ・・・ゴボッ」立っていられない 気持ち悪い
「・・・・げぇっ、ゲホッゲホッ」
手の隙間から ボタボタと胃液が落ちる
扉が開いて 大きな男が入ってくる この男どこかで見た
「・・・」
そのままベットへ運ばれた
女に誰かを呼ぶように言ってる
「まだ熱が高いんだ 出血も止まってないし 無理をするな」
頭を撫ぜられた
「あ」
「そう お前に助けてもらった 覚えてるか?」
コクリとうなずく
おじさん何ともないみたい
「・・・・・よか・・・った」
「今 医者呼んだ」
部屋の扉が開いて おじさんがきたソウテツと言った
「まだ 気持ち悪いか?」首を横にふる
ちょっと我慢な と俺を座らすが 座位が保てない
「おい」とさっきの男を呼ぶ 支えられ服を脱がされる
傷口をみて 包帯を変える 座っているだけなのに
息が上がる 目が回る
「ソウテツ 苦しそうだ 大丈夫か」
「テオ ゆっくり横にしてやってくれ」
「気持ち悪くないか」ソウテツに聞かれる
「だ・・いじょ・・・・ぶ」
「今はゆっくりしろ 何にも心配しなくていい
この男が解決してくれる なぁ」
「そうだ お前は傷を治すこと 体を治すことだけを考えたらいい
元気になったら ゆっくり考えたらいい」
いいな と2人に言われる
今は何も考えられない
元気になったら
元気になったら また仕事へ行くんだ
「少し体をきれいにしましょう」とさっきの女がきた
「ミアです 困ったことがあったら何でも言ってね」
「旦那様 ほら ちょっと体支えてください」
「そうだ 坊や 名前聞いてなかったわ」
「・・・・ロク」
「よろしくね ロク」
血まみれの少年を屋敷へ連れて帰った
ソウテツが屋敷で待機してくれていた
肩の矢をみて 「しっかり押さえとけよ」
一気に矢を押した 少年は 気を失いながらも耐えた
「たいしたやつだな」青白い顔で寝ている少年を見る
それからずっと 肩の傷の治りが悪く 高熱を出している
家の者や俺が 交代で看病するが 目を覚まさない
ソウテツも毎日のように来てくれるが だんだん皆の表情が暗くなる
夜中 様子が気になり 少年の寝てる部屋へ行った
部屋の中から話し声が聞こえてきた 額の汗を拭きながら ミアが話しかけてる
「ねぇ 坊や 大丈夫よ あなたが旦那様を守ってくれたように 今度は私たちがあなたを守る
何も心配しなくていいから 目を覚ましてね」
「あなたの好きなもの何かしら 果物は好きそうね 甘いお菓子かしら
それともやっぱりお肉かしら アランと話してるの何が好きかなって
楽しみね どんな声なのかしら どんな目の色なのかしら ほんとに楽しみ」
「待ってるからね」
「ミア」
「あ 旦那様」
ミアにため息をつかれる
「ダメですよそんな暗い顔したら 坊やが目を覚ました時びっくりしてしまいます」
「ミアの言うとおりだな」
「大丈夫です こんな強い子見たことありません
きっと助かります きっと元気になります」
「ああ そうだな」
「俺も お前の好きなもの知りたいな 早く目を覚ませ
たくさん話をしよう」
それからしばらくして 少年が目をさました
ベットから飛び起き 距離を取る
「誰だ」それだけで息が上がる 体を保っていられない
「大丈夫 安心して 敵じゃない」
気持ちが悪い 口に手をやり せりあがってくるものを抑える
女が横に来る 「我慢しないで 大丈夫 大丈夫」背中をさする
「ゲホッ・・・ゴボッ」立っていられない 気持ち悪い
「・・・・げぇっ、ゲホッゲホッ」
手の隙間から ボタボタと胃液が落ちる
扉が開いて 大きな男が入ってくる この男どこかで見た
「・・・」
そのままベットへ運ばれた
女に誰かを呼ぶように言ってる
「まだ熱が高いんだ 出血も止まってないし 無理をするな」
頭を撫ぜられた
「あ」
「そう お前に助けてもらった 覚えてるか?」
コクリとうなずく
おじさん何ともないみたい
「・・・・・よか・・・った」
「今 医者呼んだ」
部屋の扉が開いて おじさんがきたソウテツと言った
「まだ 気持ち悪いか?」首を横にふる
ちょっと我慢な と俺を座らすが 座位が保てない
「おい」とさっきの男を呼ぶ 支えられ服を脱がされる
傷口をみて 包帯を変える 座っているだけなのに
息が上がる 目が回る
「ソウテツ 苦しそうだ 大丈夫か」
「テオ ゆっくり横にしてやってくれ」
「気持ち悪くないか」ソウテツに聞かれる
「だ・・いじょ・・・・ぶ」
「今はゆっくりしろ 何にも心配しなくていい
この男が解決してくれる なぁ」
「そうだ お前は傷を治すこと 体を治すことだけを考えたらいい
元気になったら ゆっくり考えたらいい」
いいな と2人に言われる
今は何も考えられない
元気になったら
元気になったら また仕事へ行くんだ
「少し体をきれいにしましょう」とさっきの女がきた
「ミアです 困ったことがあったら何でも言ってね」
「旦那様 ほら ちょっと体支えてください」
「そうだ 坊や 名前聞いてなかったわ」
「・・・・ロク」
「よろしくね ロク」
血まみれの少年を屋敷へ連れて帰った
ソウテツが屋敷で待機してくれていた
肩の矢をみて 「しっかり押さえとけよ」
一気に矢を押した 少年は 気を失いながらも耐えた
「たいしたやつだな」青白い顔で寝ている少年を見る
それからずっと 肩の傷の治りが悪く 高熱を出している
家の者や俺が 交代で看病するが 目を覚まさない
ソウテツも毎日のように来てくれるが だんだん皆の表情が暗くなる
夜中 様子が気になり 少年の寝てる部屋へ行った
部屋の中から話し声が聞こえてきた 額の汗を拭きながら ミアが話しかけてる
「ねぇ 坊や 大丈夫よ あなたが旦那様を守ってくれたように 今度は私たちがあなたを守る
何も心配しなくていいから 目を覚ましてね」
「あなたの好きなもの何かしら 果物は好きそうね 甘いお菓子かしら
それともやっぱりお肉かしら アランと話してるの何が好きかなって
楽しみね どんな声なのかしら どんな目の色なのかしら ほんとに楽しみ」
「待ってるからね」
「ミア」
「あ 旦那様」
ミアにため息をつかれる
「ダメですよそんな暗い顔したら 坊やが目を覚ました時びっくりしてしまいます」
「ミアの言うとおりだな」
「大丈夫です こんな強い子見たことありません
きっと助かります きっと元気になります」
「ああ そうだな」
「俺も お前の好きなもの知りたいな 早く目を覚ませ
たくさん話をしよう」
それからしばらくして 少年が目をさました
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