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千尋2
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「おはよう」駅で声をかけられた
「おはようございます」川越さんだ
「まだしんどそうやけど 大丈夫? 休んだ方がよかったんと違うん?」
今日は足の調子が悪い 昨日無理に足を広げられたせいだ
「派遣はそんなに休めませんよ クビになってしまいますよ」
とちょっとムカッとしたので 冷たく言ってしまった
「ごめん そやんな ごめん」
「あっ俺の方こそ すいません お世話になったのに」
「山崎って 『俺』って言うんやな 会社では『僕』やのに」
「あ すいません」
「なんであやまるん 少しは俺に対しての警戒心が解けたってことやろ なんかうれしいなぁ」
ニカッっと笑ってくれて ほっとした
『お前は何もできない役立たずなんだよ』
頭の中で あいつの声がする お腹が痛い
横断歩道に差し掛かる もうすぐ点滅しそうな信号
横から人が僕を追い抜いて行く 僕の足では間に合わない 立ち止まる
「川越さんは行ってくださいね」
「えっなんで?信号待ったらええやん」
二人で立ち止まる 信号が点滅して赤になる
「昨日のおかゆおいしかったです」
あの後 知らない男が部屋にやってきた
2時間だよな 早く脱げよ 時間もったいないだろ
ズボン脱いだとたん 後ろの穴に男のものが突っ込まれる
「イッ」肩をギュッと握ってしまった
「痛いだろうかぁ」と腹を殴られる
「ウッ」と力が入る
「おお いい感じで閉まるじゃん」と何度も腹を殴られた
男はしっかり腹の中に欲望を発散して 身なりを整えだした
「はいよ これチップな」1万円をテーブルの上の置いた
元々 体調がよくなかったのに いきなりの行為 腹を何度も殴られた痛さ
無理な体制での行為も何度もさせられ 足が言うことをきかない
「すいません 起こしてもらえませんか」と手を差し出したら
「汚い手で触んなよ 汚れるだろ」と玄関から出て行った
パタンと閉まる玄関の音 早くしないとあいつが来る
何とか四つん這いになり 風呂場へ行こうとしていたら
玄関が開いた
「お前 まだもたもたしてんのかよ」と風呂場に投げ入れられる
浴槽で背中を強打する うずくまっていると
上から水のシャワーを浴びれられ
「早くキレイにしろよ 次の客が待ってんだよ」とまた腹を蹴られた
次の客が帰った後 自分で男の欲望をかきだす 殴られた腹がいたい
一つしかないコンロの上に 見たことがない鍋があった
川越の顔が浮かぶ 箸もスプーンも何にもないから 手ですくって食べた
何日ぶりかのまともな食事 涙が出てきた
「料理されるんですね」
「一人暮らし長いからな あっそや これ」小さなおにぎりが二つ
「今日の昼ご飯にでも食べて ゆっくり噛んで食べるんやで」
信号が青になり歩き出す 慎重に一歩目を出す
今日はあまり歩けないな きっとと思いながら自分の足を見る
またため息がでる
電車に乗る
「この沿線のええところって 朝のラッシュがマシってとこやんな」
「そうですね」
とは言えそれなりに人は乗っているし 混雑感もある
ドアのところに立つことができた その前に川越さんが立っている
「立ってるのツライやろ 俺にもたれていいから 少しでも体やすめ」
体の力が抜ける「すいません」と素直に謝って もたれさせてもらった
そうでもしないと倒れてしまいそうだったから
「本当に すいません」と小さな声で言うと
「気にせんでいいからな 辛抱でけへんかったらいいや わかったな」
と言われ コクリとうなずいた
川越さんの胸の音が聞こえる 力が抜ける
ダメだ これ以上は 迷惑をかける
「おはようございます」川越さんだ
「まだしんどそうやけど 大丈夫? 休んだ方がよかったんと違うん?」
今日は足の調子が悪い 昨日無理に足を広げられたせいだ
「派遣はそんなに休めませんよ クビになってしまいますよ」
とちょっとムカッとしたので 冷たく言ってしまった
「ごめん そやんな ごめん」
「あっ俺の方こそ すいません お世話になったのに」
「山崎って 『俺』って言うんやな 会社では『僕』やのに」
「あ すいません」
「なんであやまるん 少しは俺に対しての警戒心が解けたってことやろ なんかうれしいなぁ」
ニカッっと笑ってくれて ほっとした
『お前は何もできない役立たずなんだよ』
頭の中で あいつの声がする お腹が痛い
横断歩道に差し掛かる もうすぐ点滅しそうな信号
横から人が僕を追い抜いて行く 僕の足では間に合わない 立ち止まる
「川越さんは行ってくださいね」
「えっなんで?信号待ったらええやん」
二人で立ち止まる 信号が点滅して赤になる
「昨日のおかゆおいしかったです」
あの後 知らない男が部屋にやってきた
2時間だよな 早く脱げよ 時間もったいないだろ
ズボン脱いだとたん 後ろの穴に男のものが突っ込まれる
「イッ」肩をギュッと握ってしまった
「痛いだろうかぁ」と腹を殴られる
「ウッ」と力が入る
「おお いい感じで閉まるじゃん」と何度も腹を殴られた
男はしっかり腹の中に欲望を発散して 身なりを整えだした
「はいよ これチップな」1万円をテーブルの上の置いた
元々 体調がよくなかったのに いきなりの行為 腹を何度も殴られた痛さ
無理な体制での行為も何度もさせられ 足が言うことをきかない
「すいません 起こしてもらえませんか」と手を差し出したら
「汚い手で触んなよ 汚れるだろ」と玄関から出て行った
パタンと閉まる玄関の音 早くしないとあいつが来る
何とか四つん這いになり 風呂場へ行こうとしていたら
玄関が開いた
「お前 まだもたもたしてんのかよ」と風呂場に投げ入れられる
浴槽で背中を強打する うずくまっていると
上から水のシャワーを浴びれられ
「早くキレイにしろよ 次の客が待ってんだよ」とまた腹を蹴られた
次の客が帰った後 自分で男の欲望をかきだす 殴られた腹がいたい
一つしかないコンロの上に 見たことがない鍋があった
川越の顔が浮かぶ 箸もスプーンも何にもないから 手ですくって食べた
何日ぶりかのまともな食事 涙が出てきた
「料理されるんですね」
「一人暮らし長いからな あっそや これ」小さなおにぎりが二つ
「今日の昼ご飯にでも食べて ゆっくり噛んで食べるんやで」
信号が青になり歩き出す 慎重に一歩目を出す
今日はあまり歩けないな きっとと思いながら自分の足を見る
またため息がでる
電車に乗る
「この沿線のええところって 朝のラッシュがマシってとこやんな」
「そうですね」
とは言えそれなりに人は乗っているし 混雑感もある
ドアのところに立つことができた その前に川越さんが立っている
「立ってるのツライやろ 俺にもたれていいから 少しでも体やすめ」
体の力が抜ける「すいません」と素直に謝って もたれさせてもらった
そうでもしないと倒れてしまいそうだったから
「本当に すいません」と小さな声で言うと
「気にせんでいいからな 辛抱でけへんかったらいいや わかったな」
と言われ コクリとうなずいた
川越さんの胸の音が聞こえる 力が抜ける
ダメだ これ以上は 迷惑をかける
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