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1章魔獣になりましょう
74話後目の
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「どうとは?」
「稼ぎに決まってるがな」
「ぼちぼちです」
「そんなことないだろ!」
「本当ですよ」
「堅いこと言うなって……教えろって!」
「いやぁ……本当に勘弁してください」
その目玉の男は銃羊の肩を執拗に肩を叩き、動揺してるかどうか探る。
おそらくこの人なりの相手を油断させる作戦なのだろう。
すると、目玉の男は突如、小声で、耳元で囁く。
「……ちらっと聞いたんだが……地蔵と何話していたんだ?」
「いや……世間話を」
「上の連中の間で……お前が怪しげな動きしてるって噂になってるぞ」
「まさか……」
「お前……仮に鬼団に対して裏切るようなことがあれば……お前の命だけじゃ済まされないぞ……上層部はお前の身内の情報を握ってるからな」
「流したのは……あなたですか?」
「クックックッ」
「……」
「おっと……そろそろ次期四鬼のおでましかな」
急に惚けたような雰囲気で、扉へと出て行った。
アタマカラに対しては一度も話を振ろうとする様子は見られなかった。
というよりも、相手にする必要はないと判断し、無視を決め込んだのか。
あるいは、その次期四鬼に媚び売りの挨拶を優先したのか。
そのどちらかであることは確かに違いない。
【後目玉《ウシロメ》】
悪の塊。今までのらりくらりと生きていき、散々悪いことをしてきた。やがて、他人の不幸を見て、快感を覚えた。
戦闘力は低級レベルと弱い。レベル100。
「あいつは一体……」
「レベルで言えばゴブリンより弱い。強い者に巻かれながら、今まで生きて行き、鬼団六番隊隊長まで上り詰めた。どんな芸当をしたらそうなるのか分からない。あえて、言うなら悪い奴に気に入られやすいということだろうか」
「そうは見えないが」
「単体ならそれ程恐れるに足らないだろう」
「稼ぎに決まってるがな」
「ぼちぼちです」
「そんなことないだろ!」
「本当ですよ」
「堅いこと言うなって……教えろって!」
「いやぁ……本当に勘弁してください」
その目玉の男は銃羊の肩を執拗に肩を叩き、動揺してるかどうか探る。
おそらくこの人なりの相手を油断させる作戦なのだろう。
すると、目玉の男は突如、小声で、耳元で囁く。
「……ちらっと聞いたんだが……地蔵と何話していたんだ?」
「いや……世間話を」
「上の連中の間で……お前が怪しげな動きしてるって噂になってるぞ」
「まさか……」
「お前……仮に鬼団に対して裏切るようなことがあれば……お前の命だけじゃ済まされないぞ……上層部はお前の身内の情報を握ってるからな」
「流したのは……あなたですか?」
「クックックッ」
「……」
「おっと……そろそろ次期四鬼のおでましかな」
急に惚けたような雰囲気で、扉へと出て行った。
アタマカラに対しては一度も話を振ろうとする様子は見られなかった。
というよりも、相手にする必要はないと判断し、無視を決め込んだのか。
あるいは、その次期四鬼に媚び売りの挨拶を優先したのか。
そのどちらかであることは確かに違いない。
【後目玉《ウシロメ》】
悪の塊。今までのらりくらりと生きていき、散々悪いことをしてきた。やがて、他人の不幸を見て、快感を覚えた。
戦闘力は低級レベルと弱い。レベル100。
「あいつは一体……」
「レベルで言えばゴブリンより弱い。強い者に巻かれながら、今まで生きて行き、鬼団六番隊隊長まで上り詰めた。どんな芸当をしたらそうなるのか分からない。あえて、言うなら悪い奴に気に入られやすいということだろうか」
「そうは見えないが」
「単体ならそれ程恐れるに足らないだろう」
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