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1章魔獣になりましょう
73話後目
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すると、小さな虫が床の上で、夥しい数の卵を生んでいた。
気味の悪い白い、楕円形の卵。
それから、生命力の凄さを思い知らされる。
その卵から小さな虫がいくつも生まれ、羽を伸ばそう、一生懸命に踏ん張っている。
次の瞬間、女が何度となくその虫を足で踏み潰し続けた。
発狂するでもなく、ただ与えられた仕事をこなすかのように、踏み続け、粉々になるまで踏み潰した。
やがて、それが終わると、その女は後ろへと戻って行く。
銃羊とアタマカラは茫然自失で立ち尽くすしかなかった。
「虫女《ムシ》……寄生虫を使って、相手の脳内に侵入して、生命を奪う恐ろしい方だ……おそらくあの鬼童子に匹敵する程の恐ろしい能力かもしれない……とにかく虫女には近づかない方がいい」
【虫女】
七番隊隊長。レベル500。
「その方が良いな」
また、薄気味悪い怪物がこちらに視線を送る。
食器棚の上に壁をずっと見つめ、座ってる人間のような者がいた。
黒く、猫背の姿、異様な雰囲気を漂わせる。
突然、背中から巨大な目玉が出現する。
ぱちくりとし、赤く、充血している。
これが視線の正体だったとはっきりする。
すると、のっそりと、床に落ち、こちらへやってくる。
案外体格は小さく、155センチと云った所だろうか。
それにしても、奇妙な歩き方をする。後ろ向きに、がに股でやってきた。
見開きの目玉には猜疑心や汚い闇が見えた。
それを隠すようにして、陽気さを演じ、ハキハキとし、無理に声が高くしている。
「よぉ? 銃羊。最近どうよ?」
気味の悪い白い、楕円形の卵。
それから、生命力の凄さを思い知らされる。
その卵から小さな虫がいくつも生まれ、羽を伸ばそう、一生懸命に踏ん張っている。
次の瞬間、女が何度となくその虫を足で踏み潰し続けた。
発狂するでもなく、ただ与えられた仕事をこなすかのように、踏み続け、粉々になるまで踏み潰した。
やがて、それが終わると、その女は後ろへと戻って行く。
銃羊とアタマカラは茫然自失で立ち尽くすしかなかった。
「虫女《ムシ》……寄生虫を使って、相手の脳内に侵入して、生命を奪う恐ろしい方だ……おそらくあの鬼童子に匹敵する程の恐ろしい能力かもしれない……とにかく虫女には近づかない方がいい」
【虫女】
七番隊隊長。レベル500。
「その方が良いな」
また、薄気味悪い怪物がこちらに視線を送る。
食器棚の上に壁をずっと見つめ、座ってる人間のような者がいた。
黒く、猫背の姿、異様な雰囲気を漂わせる。
突然、背中から巨大な目玉が出現する。
ぱちくりとし、赤く、充血している。
これが視線の正体だったとはっきりする。
すると、のっそりと、床に落ち、こちらへやってくる。
案外体格は小さく、155センチと云った所だろうか。
それにしても、奇妙な歩き方をする。後ろ向きに、がに股でやってきた。
見開きの目玉には猜疑心や汚い闇が見えた。
それを隠すようにして、陽気さを演じ、ハキハキとし、無理に声が高くしている。
「よぉ? 銃羊。最近どうよ?」
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