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1章魔獣になりましょう

4話不愉快な対応

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「はい? どちらさん?」
 
「あっ……あっ……あの……えーと」

「っ……落ち着けよ」

「すいません……あの面接を」

「あぁ? エキストラ俳優募集のね。でもさ、もう募集終わちゃったんだよ」

「いや……でもビラに……今日の12時までと書いてありましたが……」

「はぁ? だから終わったの」

「いや」

「はぁ?」

「えっ……でも……」

「日本語分かる?」

 チャイムの声の主はどうやら俺の態度にとても苛立ちを露わにしているようだ。
 その声の主の後ろでキャキャキャと騒がしい声がしていてる。

 その後、様子を見にきたであろう別の声の主がこちらへやってきて何やら話している。

 一部聞こえた限りでは暗いとか変な奴が来たとかそんな心にも無い事が大半。
 結局、別の声の主が面接の門前払いは監督に怒られるからということで通そうということで話が落ち着いた模様だ。

 ガチャと扉が半開きになり、「どうぞ」と別の声の主が言った。
 それから、一向に動きが無いため中を覗き、室内へと入った。
 室内は至って普通のマンションと変わらない。

 奥には広めの部屋があり、数人のラフな格好をした男女が何回も読み込んで練習したであろう白い台本を片手に台詞の練習をしていたり、また談笑するも者いる。

 すると、長身、ミディアムヘアー、いかにもリーダーっぽい顔をした爽やかな男がこちらへやってきて、礼儀正しく挨拶をした。
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