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2章ダンジョンへ向かおう
シリウス
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デイトナ王国の中心部。
黒い忍者装束の男は腕組みながら、辺りを見渡していた。
オールバックの銀髪に黒い眼光の両眼は隈無く警戒感しながら、黒こげになった大地を踏みしめていく。
世界的暗殺者のシリウス。
「デイトナコウテイハドコダ……」
すると、上空から爆風が巻き起こり、ビュュュンンンンンンンと風音が鳴る。
上空へ吸い寄せられるような風の中から一人の鳥人間が現れた。
上空で腕を組ながら浮遊し、白と金が混じった鷲《ワシ》のような顔、大きな黒い瞳、金色の嘴《くちばし》。
白い天使のような翼と金色のライオンのような体躯。
その鳥人間は低めで、強気な声を発する。
「ここで何をしている? 暗殺者《アサシン》……お前の来る場所ではないぞ!!」
目を細めるシリウスは無表情で淡々と話す。
「クリフォンズ……ノダンチョウカ……」
十強神団《アルカディアス》の一つグリフォンズ団長ゲルゼンキルヒン・グリフォンズ。
睨むグリフォンズは威嚇した声を発した。
鷲顔に血管が浮き、大きく鋭い瞳は炎が帯びる。
「邪魔者は排除するかのぉぉぉぉ!!!!」
「ヤルシカナイヨウダナ」
棍棒を振り回し、戦闘態勢を取るグリフォンズ。
両手に拳銃を取り出す、シリウス。
グリフォンズは10メートル程に巨大化する。
シリウスは巨大サイズの魔戦に具現化する。
【国士無双《コクシムソウ》】
銃を装備した黒銀装甲。暗殺者のようなフォルム。
頭部の黒いV字が光る。
「!?」
国士無双から闇の一閃が放たれる。
即時にグリフォンズは棍棒を円を描くように振り回し、風圧で、攻撃をあらぬ方向へ飛ばす。
その攻撃は燃える民家に激突し、黒い闇が民家に留め刺し、崩壊した。
ドドドドドドドドドドドドドドという凄まじい地響きと爆煙。
「ッーーーーーー!!!!!!!!」
「甘いのぉぉぉぉ!!」
距離を取り、睨み合う両者。そして、攻撃が再開される。
国士無双はバルカン砲で連続で炎や氷や雷の弾丸を発射する。
幾重の弾丸が空中を彩り、赤い炎が渦巻き迫り、美しい氷の結晶が矢のように飛翔、黄色の稲妻が蛇のように空を制する。
グリフォンズは空中を自由自在に動き回り、躱わしていき、全て躱わした同時に敵へ急接近。
鳥人間が棍棒を振り回し、迫る。
「!?」
だんだんと間合いが近くなる。
一方国士無双のバルカン砲の連続攻撃で応戦。
上から下へ、下から上、斜めの砲弾が直線に並んで放たれる。
グリフォンズは棍棒で振り回し、風圧で回避する。
シリウスはグリフォンズの圧倒的な回避能力に苛立つ。
何度も何度も攻撃しても当たらないのだ。
ならばシリウスは攻撃の発射速度を10段階上げ、強烈な弾丸はさらに発射速度が増した。
「!?」
グリフォンズの回避能力が劣化し始め、だんだんと頭を掠り、腕を掠り、脚を掠る。
弾丸は多すぎて、徐々に勢いを増して、鳥人間の致命傷とも云えるグリフォンズの翼を掠める。
「ソコダ!!!!」
「くっ!!!!!」
翼に一筋の傷ができ、そこからぶわっと血が滲《にじ》み出す。
痛みで態勢を崩すグリフォンズ。
追い討ちをかけるように、翼の中心、胸、肩、脚に弾丸が撃たれる。
黒い忍者装束の男は腕組みながら、辺りを見渡していた。
オールバックの銀髪に黒い眼光の両眼は隈無く警戒感しながら、黒こげになった大地を踏みしめていく。
世界的暗殺者のシリウス。
「デイトナコウテイハドコダ……」
すると、上空から爆風が巻き起こり、ビュュュンンンンンンンと風音が鳴る。
上空へ吸い寄せられるような風の中から一人の鳥人間が現れた。
上空で腕を組ながら浮遊し、白と金が混じった鷲《ワシ》のような顔、大きな黒い瞳、金色の嘴《くちばし》。
白い天使のような翼と金色のライオンのような体躯。
その鳥人間は低めで、強気な声を発する。
「ここで何をしている? 暗殺者《アサシン》……お前の来る場所ではないぞ!!」
目を細めるシリウスは無表情で淡々と話す。
「クリフォンズ……ノダンチョウカ……」
十強神団《アルカディアス》の一つグリフォンズ団長ゲルゼンキルヒン・グリフォンズ。
睨むグリフォンズは威嚇した声を発した。
鷲顔に血管が浮き、大きく鋭い瞳は炎が帯びる。
「邪魔者は排除するかのぉぉぉぉ!!!!」
「ヤルシカナイヨウダナ」
棍棒を振り回し、戦闘態勢を取るグリフォンズ。
両手に拳銃を取り出す、シリウス。
グリフォンズは10メートル程に巨大化する。
シリウスは巨大サイズの魔戦に具現化する。
【国士無双《コクシムソウ》】
銃を装備した黒銀装甲。暗殺者のようなフォルム。
頭部の黒いV字が光る。
「!?」
国士無双から闇の一閃が放たれる。
即時にグリフォンズは棍棒を円を描くように振り回し、風圧で、攻撃をあらぬ方向へ飛ばす。
その攻撃は燃える民家に激突し、黒い闇が民家に留め刺し、崩壊した。
ドドドドドドドドドドドドドドという凄まじい地響きと爆煙。
「ッーーーーーー!!!!!!!!」
「甘いのぉぉぉぉ!!」
距離を取り、睨み合う両者。そして、攻撃が再開される。
国士無双はバルカン砲で連続で炎や氷や雷の弾丸を発射する。
幾重の弾丸が空中を彩り、赤い炎が渦巻き迫り、美しい氷の結晶が矢のように飛翔、黄色の稲妻が蛇のように空を制する。
グリフォンズは空中を自由自在に動き回り、躱わしていき、全て躱わした同時に敵へ急接近。
鳥人間が棍棒を振り回し、迫る。
「!?」
だんだんと間合いが近くなる。
一方国士無双のバルカン砲の連続攻撃で応戦。
上から下へ、下から上、斜めの砲弾が直線に並んで放たれる。
グリフォンズは棍棒で振り回し、風圧で回避する。
シリウスはグリフォンズの圧倒的な回避能力に苛立つ。
何度も何度も攻撃しても当たらないのだ。
ならばシリウスは攻撃の発射速度を10段階上げ、強烈な弾丸はさらに発射速度が増した。
「!?」
グリフォンズの回避能力が劣化し始め、だんだんと頭を掠り、腕を掠り、脚を掠る。
弾丸は多すぎて、徐々に勢いを増して、鳥人間の致命傷とも云えるグリフォンズの翼を掠める。
「ソコダ!!!!」
「くっ!!!!!」
翼に一筋の傷ができ、そこからぶわっと血が滲《にじ》み出す。
痛みで態勢を崩すグリフォンズ。
追い討ちをかけるように、翼の中心、胸、肩、脚に弾丸が撃たれる。
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